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May 12, 2026
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連休明けの5月7日は横浜市金沢区わの会のイベントで横須賀市の田浦に行った。
ここはかっては海軍、今は自衛隊の基地が有り、近代化遺産の宝庫である。
近代化遺産とは江戸時代末期から第二次世界大戦が終わるまでに、
欧米の先進的な技術や材料などを用いて造られた産業、交通、土木の構造物などを言う。

ルートはこんな感じ。


集合は京急田浦駅付近には適当な広場が無いので、近くの南郷公園でスタート。
ここから16号線を横切って長浦港方面に向かう。
最初に言ったのは旧海軍工廠造兵部跡地である。
現在は東芝ライテックになっている。



ここにはかって機銃を作る工場が有り、
その工場で作られた機銃を地下の試験場で試射していたらしい。


こう言うのはガイドさんしか知らないので感謝である。
ちなみにここで作られていたのは「海軍」なので、航空機用の機銃である。
ガイドさんの説明によると口径7.7mmだそうなんだけれど も、
調 てみると96式艦上戦闘機や零式艦上戦闘機に使われていたらしい。
えー!ゼロ戦の機銃じゃん!
ちなみにゼロ戦52型戦闘機の操縦席の写真をネットからお借りして載せる。


操縦席の中央に射爆照準器(ガラス板みたいなの=これで狙いを定める)が有り、
その両側に 九七式七粍七固定機銃の後尾が突き出している。
つまらないなんて言ってごめんなさい。
よく調べて見に来ていたら感動できたかも?

せっかくなので呉の大和ミュージアムに展示されているゼロ戦を載せる。


62型なので少し違うけれども、雰囲気は同じ。
7.7mm機銃はプロペラの後ろから発射するが、
プロペラの回転に同期しているので、弾はプロペラには当たらない。
ゼロ戦は翼についた20mm機関砲で有名だが、弾が大きくて60発しか積めない。
7.7mm機銃の方は700発積めたので、多分こちらの方が心強いと思う。
だって60発だとあっという間に弾切れだから。

ここの先に進むと長浦港に出る。
偶然だけれども海洋観測船が停泊していた。


これは「オタク」の僕じゃないと分からない部分でガイドさんは御存知ないと思うけれども、
左側は今年3月に退役した「わかさ」である。右は「にちなん」。
船首が面白い形をしている。

わかさは「ふたみ形海洋観測船」の2番目の船で昭和の時代の船なので退役もやむをえない。
海洋観測船はその名前からすると気象庁の船のように感じるが、
その役目は海洋地形や潮流の観測と分析で、戦略的に重要なことなので自衛隊の船。
特にソ連の原子力潜水艦を捕捉する為には不可欠なんだけれども、
直接的にそれを主張できないので、名目上は商船や漁船などの安全な航行が目的である。
見ると分かるように船首は変な形状をしている。
ここは巨大な滑車が有り、
海洋地形や潮流の観測用の音響ケーブルがその滑車を通して海に繰り出される。
そのせいでこんな形をしている。
上の写真ではその様子が分かりにくいので、ネットから拡大写真をお借りする。


海の中では電波が使えないのでレーダーは使えず、音の反射を利用するソナーを使う。
昔の潜水艦はディーゼルエンジンを使っていたので、その音を頼りにして、
(今では蓄電池に充電して動くのでエンジン音は低いが、
 それでもスクリュー音はするので、性能の良いソナーだと潜水艦の名前まで分かるらしい。)
例えば10秒前にX=0,Y=0の位置にいた潜水艦が、今X=1、Y=1ならば、
10秒後にはX=2,Y=2にいる可能性が高いので、その辺に爆雷を打ち込む。
爆雷は沈むのに時間がかかるので若干の時間的余裕を見て、予想する水域に投下する。
爆雷は直接命中しなくても、爆発する際の圧力で潜水艦をつぶすので、
複数の爆雷を投下すれば効果が高い。
音の検出はマイクだと範囲が狭く感度が低いので、
音を圧力として検出する音響ケーブルは効果がある。
なので音響ケーブルを広範囲に張り巡らせて潜水艦を探すのである。
うーん見られて良かった。

ちなみに「わかさ」はもう一つ有名なことがある。
日本で最初の「女性艦長」が誕生した船だと言うことである。
今回調べていて、そう言えば昔そう言うニュースが有ったなぁと思い出した。

長浦港の奥にはかってガントリークレーンが有った。


平成25年に本体は撤去されてしまったので基礎だけしか残っていないが、
せっかくなのでネットから写真をお借りして載せる。


このガントリークレーンは大正13年に旧横須賀海軍工廠砲台工場の物で、
かっては戦艦の首砲などの組み立てをする工場の中への運び込みに使われていたそうである。
本当は「日本遺産」だったんだけれども、平成25年に撤去されちゃったんだよなぁ。
まぁ仕方ないか。でも「日本遺産」ってなんなの?

長浦港の右手には旧鍛錬工場の事務所跡がある。


レンガ造りって聞いたんだけれども、そうは見えない。
レンガの上からモルタルを塗っているのかなぁ?

先に進むと船越神社がある。でも時間の関係で中には入らなかった。


左に曲がると景徳寺が有る。
今日のメインで、三浦三十三観音のうちの二十一尊である十一面観音像が有る。


この辺を船越と呼ぶのは、
この御本尊が朱色の小舟に乗って入江に流れ着いたのをお祀りしたことが由来である。
どこから来たのだろう?
東京湾及び房総には漂着仏の伝承が多い。
有名な所では、
品川寺の観音様、浅草寺の観音様、穴守稲荷の漂着仏、川崎大師など本当に多い。
何故なんだろうなと思う。いつか研究しよう。

景徳寺の裏に旧田浦トンネルが有る。


説明が無いと見逃してしまいそうなこのトンネルは、現在は廃道となっているが、
地元の人達の手になる素掘りのトンネルで明治26年に開通したそうだ。
写真の左には(写っていないが)現在は上下2本のトンネルが有り、
こちらは大正12年と昭和23年に作られたものだそうだ。
この辺は谷戸が多いのでトンネルは重要な交通施設なのである。

さらに進むと自衛隊の第2術科学校が有る。旧水雷学校の跡地である。


中には水雷学校の碑がある。


草刈りくらいは自衛隊の訓練の一環としてやった方が良いのじゃないかと思う。
少したるんでないか?自衛隊!

たくさん歩いたのでJR田浦駅でトイレ休憩した。


JR田浦駅はホームが短くて、11両編成の横須賀線では先頭車両がトンネルにかかってしまい、
ドアが開かない。
(写真は既に動き始めているのでドアが閉まっているが、先頭車両は止まっていても開かない。)
また横須賀側の七釜トンネル手前には港への引込線が一部残っている。今は使われていない。


後から行くのだけれども、かっては海軍の倉庫などの施設まで引込線が延びていた。
その配置などが民間施設の案内板に書かれていたので参考に載せる。


ここに書かれたF号倉庫や引込線の交差部や比与宇トンネルにこれから向かう。
まずはF号倉庫。


ツタに絡まれた古い倉庫。
その右手に進んで行くと面白い場所が有る。
引込線の交差部である。


路面電車のT字路や十字路などではカーブを描きながら曲がる構造になっていることが多く、
こんな風に完全に直角に交差している場所は滅多にない。
路面電車の場合には系統乗り継ぎをする関係で、
交差点付近の駅では2つの系統が並行するからである。

ここを先に行くとかって地下工場が有った跡があるのだが、中には入れない。
でも入口と言うか出口の跡が比与宇トンネルの中にある。


今はブロックで塞がれているが、かっては地下工場と言うか火薬の倉庫が有ったらしい。
ちょっと前までは見学できたらしいのだが、今回の行程には含まれていないので、
ネットから写真をお借りして載せる。


金沢区から横須賀市にかけては、かって海軍がいたせいであちこちにこのような壕が残っている。

ここから最後の京急安針塚駅に行く途中で良いものを見つけた。
潜水艦と潜水艦教育訓練分遣隊である。


横須賀は海上自衛隊の第2潜水隊群の拠点であり、
「たいげい型」や「そうりゅう型」潜水艦が10隻くらいいる。
写真の潜水艦は艦橋が上にいくほど細くなっている。
ソナーがあたっても跳ね返りにくく、探知されにくく、「そうりゅう型」の特徴。
2026年最新艦の「ちょうげい」が配備されたらしいのだけれども、
写真のは違うな。

でもせっかくだから「ちょうげい」の写真をネットから写真をお借りして載せる。


カッコいいなぁ。

そんな感じで、最後は京急安針塚駅そばの長浦第2公園で解散した。






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最終更新日  May 13, 2026 07:40:15 AM
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