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2006年01月06日
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カテゴリ: 露野
 少女の館を出て武蔵の国を後にした私は、また元のように流浪の旅に出た。

 別にどこにも行く当てはない。

 でも、東国の旅の間、私はいつも出来るだけ遠くへ行きたいと思っていた。都から出来るだけ離れたところへ。

 そう言いながら、私も都が全く恋しくなかったわけではない。

 東国時代の歌の草稿をめくってみれば、いくつも望郷の想いを詠んだ歌がある。一番私が気に入っている歌は、伊勢と尾張の間の海辺を歩いている時に詠んだものだ。

 その日は灰色に空が掻き曇り、冷たい小雨の降る侘しい日だった。風が強く、海岸を馬に乗って進んで行く私の顔にも、飛礫のように小さな雨粒が当たった。鈍色をした海は大きくうねり、荒々しい白波が寄せては返しながら、ごつごつした岩間に砕け散っている。

 まだ都を出て間もなかったその頃の私は、その風景の侘しさにふと我にもなく望郷の想いに駆られ、馬上のまま歌を一首詠んだ。

いとどしく過ぎゆく方の恋しきに うらやましくもかへる浪かな

(ただでさえ過ぎ去った日々が恋しくてならないのに、帰っていく波を見ると、帰ることの出来ない私は、それが羨ましくて堪らなく思えることだ)





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最終更新日  2006年01月06日 13時55分18秒
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