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2006年01月16日
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カテゴリ: 露野
 落馬でひねった足首は、妻女の手当てにもかかわらず、ひどく張れあがってしまい、私はしばらく動くことさえ出来なかった。それで、私は主に頼んで、怪我が治るまでここに置いてもらいたいと頼んだ。人の良い主は快く承諾してくれ、その上言葉が不自由だろうと、京言葉の出来る妻女を私の世話につけてくれた。

 私は密かにほくそえんだ。

 実直な好人物だとは思ったが、どこまでお人よしなのだろう。あのように美しい女を身近に置いて、私が黙って見過ごすはずはない。

 私は舌なめずりする思いだったが、残念ながら足が痛かった。情けない話だが、人の手を借りなければ小用もたせない有様だ。私は早く足が治らないかとじりじりする思いで、高まる気持ちを押さえつけていた。

 私の足の怪我は意外と長引き、結局半月あまりもはかばかしく歩くことが出来なかった。その間、私は退屈凌ぎに和歌を詠んで過ごしていた。時には、妻女が碁や双六の相手をしてくれることもあったが、このような田舎の家の主婦は案外忙しいらしく、そう度々ではなかった。





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最終更新日  2006年01月16日 13時59分08秒
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