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2006年03月04日
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カテゴリ: 露野
「それで私に?」

「最期の思い出であればこそ最高の方をと、そう思って無礼を承知でお願いに」

 私は胸が詰まって、密かに溜息をついた。そして、少年に問うた。

「母御は安らかに逝ったか」

「はい、死ぬ前に私を呼び、最期にあなたが再び逢いに来てくれたと、嬉しそうにそっと打ち明けてくれました。そして、これで思い残すことはないと」

 少年は目からぽとぽとと涙を零しながら、話し終えた。

 私は和琴を膝に乗せ、そっとかき鳴らして見た。神さびたような高雅な音色が、あの月の夜を思い出させた。

「これは確かに私が預かろう。お前の母御の思い出も一緒にな」

 あれから私は、月の明るい晩に度々この和琴を取りだし、弾いてみることにしている。せめて、あの老婆の供養になればと思うからだ。



 私はお前の想いに答えることが出来ただろうか、少しでもお前に心に残る思い出と愛情を与えることが出来ただろうかと。





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最終更新日  2006年03月04日 13時23分38秒
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