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2006年03月20日
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カテゴリ: 露野
 ずっと疑問に思っていたことを、私は思いきって女童に尋ねてみた。女童はしばらく考えてから、口を開いた。

「わたくしにもわかりませぬ。わたくしはまだ幼く、男女のことなど何も知りませんでしたし。それに、斎宮の宮様は貴い身分の方らしく、わたくしどものような下々の者に、決して本当の心をお打ち明けになることはございませんでした。ただ……」

 そう言うと、女童はまた考え込んだ。

「ただ?」

 私が促すと、女童は昔を思い出すような遠い目をして、続けた。

「今思い起こすと、宮様はよく歌を詠んでおいででした。ご自分でもお作りになるし、人の歌も広く集めて、徒然な折りなど一人でその歌を書きとめた草子をめくっておられました。その中に、あなた様の歌もたくさん書かれていたような気がします」

「私の歌を、斎宮の宮が? 宮の好まれた歌に、私の歌があったのか」

「はい。確か、月やあらぬ……の歌でしたでしょうか。よく、口ずさんでおいででした。それに、宮様は特に恋の歌がお好きで、あなた様が詠まれた恋の歌に、ご自分なりに返歌を作ってごらんになったりしておられたのを、今でも覚えております。宮様のお立場では、だれかから恋の歌を贈られることなど、生涯ございませんでしょう。きっと、だれかの思い人になったつもりで、お歌を詠まれておられたに違いありません」

「あの斎宮の宮が、そのような……」






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最終更新日  2006年03月20日 14時11分05秒
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