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2006年03月19日
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カテゴリ: 露野
 ところが、つい昨年のことだ。私が役目で河内の国へ行った時、その帰りに大淀の渡しに泊まっていたところ、偶然あの折りの斎宮の女童に出会ったのである。私は懐かしくなって、女童に歌を詠みかけた。


みるめ刈るかたやいづこぞ棹さして 我に教へよあまの釣舟

(海松布を刈るべき潟はどこだろう。舟に棹をさして私に教えておくれ、釣をする海人の舟よ……斎宮にお逢いするには一体どうしたら良いのだろう。その手立てを私に教えておくれ、女童よ)


 私はその夜、密かに女童を私の部屋に呼び出した。

 あの時の小さな女童も、今はもう成人して斎宮の御所を下がり、これから夫の任国へ共に下っていくところだと言う。京を発つ前に斎宮の元へもお別れのご挨拶に伺ったが、斎宮は近頃さらに御所内に引き篭もられて、女童にすらお会いにならなかったそうだ。これでは、とてもお逢いすることは叶わない。私は諦める他なかった。

 女童としみじみと昔語りをするうち、私はずっと気にかかっていたことを聞いてみたくなった。

 なぜ、斎宮ともあろう方が、自ら私の元へ忍んでこられたのか。

 私は斎宮の兄上の皇子の御所には親しくお仕えしていたが、伊勢へ行くまで妹宮の斎宮にはお会いしたことはなかった。皇子のところで、斎宮のことが話題になったこともなかった気がする。

 何のゆかりもない私を、なぜ斎宮は選ばれたのだろう。それに、そもそも伊勢の斎宮が男と契るなどという決してあってはならないことを、斎宮はなぜ敢えてなさったのか。





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最終更新日  2006年03月19日 13時33分14秒
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