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2007年03月31日
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カテゴリ: かるかや
「それはどういうこと?」

「お前の父は、お前の母に恋をした。いや、恋というより、自分でもどうしようもない狂ったような妄執だったのかも知れぬがの。とにかく、想いの強さは本当だった。それだけは疑いはない。だが、それほどまでに強く求めた母を、父はだんだん憎み始めた」

「どうして?」

「それは、愚かな疑いだった。お前の母と一緒になって、すぐにお前が生まれた。だが、お前の母は父の屋敷に来る前に、わしの妻であった。そして、生まれた赤子は、母親には似ておるが、父親にはほとんど似ていない。それで、思ったのだ。この子は本当に自分の子だろうかと」

 高野聖は溜め息をつき、唇を歪ませた。

「わしはその話を聞くまで、そんなことは考えたこともなかった。確かに、あり得る話ではある。だが、強引に自分のものにしておきながら、それを信じてやらねば、母の立つ瀬がなかろう。その上、愛する女が自分以外の男に身を許しその子を生んだかも知れぬということが許せなかった父は、母を責め蔑んだ。もちろん、はっきりとそう口に出して言う勇気はなかったがな。お前の父は本当に愚かだった。今なら、それがはっきりとわかる」

「なぜ?」

「お前は確かに顔は母似だが、手足の形や体つきは父によく似ている。さっき、そこの五輪塔に座っていた時の格好など、幼い時の父の姿そのままであった」





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最終更新日  2007年03月31日 10時41分41秒
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