佐遊李葉  -さゆりば-

佐遊李葉 -さゆりば-

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

vyゆりyv

vyゆりyv

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

露野

(129)

心あひの風

(63)

孤舟

(59)

かるかや

(68)

蒼鬼

(253)

光明遍照

(53)

山吹の井戸

(52)

きりぎりす

(217)

遠き波音

(50)

羅刹

(193)

コメント新着

vyゆりyv @ Re[1]:羅刹 -193-(10/05) 千菊丸2151さん いつもお読みいただいて…
千菊丸2151 @ Re:羅刹 -193-(10/05) 是非このブログを残してください。 ゆり様…
vyゆりyv @ Re[1]:羅刹 -192-(09/14) 千菊丸2151さん だらだら更新に最後まで…
千菊丸2151 @ Re:羅刹 -192-(09/14) 漸く完結しましたね。 ちょっと後味が悪い…
vyゆりyv @ Re[1]:羅刹 -190-(09/08) 千菊丸2151さん 花山院皇女は惚れた弱み(…

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析
2007年06月05日
XML
カテゴリ: 蒼鬼
 それはきっと、母に直接聞かなければなるまい。そうでなければ、今までのように適当に誤魔化されたり、当たり障りのない嘘を言われたりするだろう。

 清和帝は決心して、夜具の上に起き上がった。

 今夜こそ、はっきりと母に聞いてみよう。

 清和帝は身体に掛けてあった単を一枚肩に羽織り、音をさせぬようそっと立ち上がった。そして、部屋の隅で眠りこけている女房を起こさないよう気をつけながら、足音を忍ばせて寝所を抜け出した。

 妻戸を開け、寝殿の簀子に出ると、外は真の闇だった。月もなく、星一つ輝いていない。辺りは静まり返り、虫の音すら聞こえなかった。

 清和帝は闇の中を手探りで、母の住む東の対へ向かった。

 昼間基経に連れてこられたから、母の寝所はだいたいわかっている。清和帝は息を殺し、誰にも見咎められないよう注意しながら、東の対の妻戸を開けて中に入った。

 対の屋の中は静まり返っていた。側で宿直をする女房もいない。昼間、母の傍らに控えていたあの老女房さえいなかった。

 だが、それは清和帝にとって幸いだった。これで、誰にも邪魔されずに母と話が出来る。そう思うと、清和帝は少し安堵して、そっと御簾を持ち上げ、母のいる帳台に近づいて行った。



 帳台の中から、低いうめき声がした。まるで、地の底から響いてくるような、獣じみたうめき声だった。




↓平安時代の建物の説明★金色の金具のついた観音開きの扉が「妻戸(つまど)」、建物の周りに廻らされた人が通れる廊下の部分を「簀子(すのこ)」、庭に下りる階段を「階(きざはし)」、半分だけ上げられた窓?の部分が「半蔀(はじとみ)」です。これは京都御所の一部分なので近世的なアレンジありかな?(多分、平安時代は半蔀の内側には白い障子がなく、御簾が下ろされていたのでは?)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年06月05日 13時07分04秒
コメントを書く
[蒼鬼] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: