佐遊李葉  -さゆりば-

佐遊李葉 -さゆりば-

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

vyゆりyv

vyゆりyv

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

露野

(129)

心あひの風

(63)

孤舟

(59)

かるかや

(68)

蒼鬼

(253)

光明遍照

(53)

山吹の井戸

(52)

きりぎりす

(217)

遠き波音

(50)

羅刹

(193)

コメント新着

vyゆりyv @ Re[1]:羅刹 -193-(10/05) 千菊丸2151さん いつもお読みいただいて…
千菊丸2151 @ Re:羅刹 -193-(10/05) 是非このブログを残してください。 ゆり様…
vyゆりyv @ Re[1]:羅刹 -192-(09/14) 千菊丸2151さん だらだら更新に最後まで…
千菊丸2151 @ Re:羅刹 -192-(09/14) 漸く完結しましたね。 ちょっと後味が悪い…
vyゆりyv @ Re[1]:羅刹 -190-(09/08) 千菊丸2151さん 花山院皇女は惚れた弱み(…

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析
2007年10月03日
XML
カテゴリ: 蒼鬼
 静子が女房を引き連れて去ると、文徳帝はようやく夜御殿の中から出てきた。寝乱れて鬢の髪がほつれてはいるが、それがまた艶めかしくて美しい。

 本来なら、この傍らにいるべきは明子のはずなのに。そんな良房の焦燥を知ってか知らずか、文徳帝は良房が側で控えて待っているのを見ても、ことさらに急ぎもせず、女官たちに傅かれて悠々と身支度を整え始めた。

 良房はしばらく辛抱強く待っていたが、とうとう我慢し切れなくなって、文徳帝の前へ進み出て言った。

「主上、今日は折り入ってお話がございます」

 文徳帝は、冷たい視線をちらりと良房へ投げ、また女官の掲げる鏡を覗き込みながら言った。

「許す。そこで申せ」

「いえ、このようなところで、軽々しく出来る話ではございませぬ。どうぞ、お人払いを」

 文徳帝は不愉快そうに溜め息をつくと、女官たちに手で合図をして下がらせた。女官たちが台盤所の方へ姿を消すと、良房は文徳帝の膝先までにじり寄って、低い声で話し始めた。

「主上が即位なされて、もう半年ばかりが過ぎまする。内裏の中もようやく落ちついて参りましたゆえ、そろそろ立太子のことも正式にお決めくださいませぬと。次の東宮が定まらねば、世間にも何かと乱れが生じ、民の憂いとなりまする」










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年10月03日 13時07分39秒
コメントを書く
[蒼鬼] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: