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2007年10月04日
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カテゴリ: 蒼鬼
 文徳帝はうるさそうに顔を背けて言った。

「また、その話か。そのことなら、私も考えてはいる」

「それで、いかが思し召しなのでございます」

 詰め寄る良房にお引き直衣の袖を取られた文徳帝は、ついかっとして袖を振り払い、声を荒げて言った。

「無礼な! 考えていると言っておろう!」

 良房の方も、今まで散々待たされていらいらしていたせいで、またもや言い逃れようとする文徳帝にとうとう腹を立てた。

「そうは参りませぬ! これ以上東宮空位が続いては、世の乱れの元。何が何でも、次の東宮を決めていただかなければなりませぬ。これは帝になりかわって朝廷を統べる右大臣の言葉であり、よって朝廷あげての総意であると思し召せ!」

 普段は柔和な笑顔で文徳帝に接する良房も、さすがに今日は顔色を変え、厳しい口調で帝を叱りつけた。文徳帝は良房にそれ以上言い返すことも出来ず、顔を赤らめ唇を噛み締めて俯いた。

 良房は確かに朝廷の全ての権限を掌握し、事実上文徳帝に代わって一切の政務を代行している。もし良房がいなくなったら、瞬く間に朝廷は立ち往生し、すぐに世の中全体が大混乱に陥るであろう。



 それどころか、もし良房が本気になれば、文徳帝を廃することなど容易いだろう。文徳帝はそのことを骨の随から思い知らされているはずだ。





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最終更新日  2007年10月04日 16時21分21秒
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