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2007年10月16日
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カテゴリ: 蒼鬼
 真済は、ふいに何かの気配を感じて、褥の上にがばりと身を起こした。

 ここは高尾神護寺の真済の僧坊。

 もうすぐ明け方なのか、あたりは青い薄明かりに包まれている。だが、その薄明かりを掻き消すばかりの明るい銀色の光が、真済の足元の方に蹲っていた。真済が見ている間に、その光は見慣れた童子の形に姿を変える。

「何用か」

 真済はいきなり眠りを妨げられたので、少し不機嫌に訊ねた。剣を身にまとった護法童子は、畏まって真済の前に膝をついた。

「お前は名虎の側においていたはずだが」

「はい、その通りでございますが、昨日名虎の身に大事が起こりました」

 童子はそう言うと、宮中での競馬の一件を話した。しばらくじっと童子の話を聞いていた真済は、聞き終わると眉を寄せて言った。

「あの名虎めは何をしておる」



 真済は舌打ちをして言った。

「なぜ、こちらに知らせては来ぬ。馬などいくら集めても仕方がない。元々実力などないのだから、祈祷の力に縋るしかなかろうに」

「名虎はすっかり馬の方に心を奪われて、真済様のことにまで頭が回らぬ様子。いくら待っても文一つ書く様子がないので、私が知らせに参りました」

「よく知らせてくれた。しかしまあ、一体何のために私を惟喬親王の護持僧にしたのやら。阿呆な奴だとは知っていたが、これほどの阿呆だとは思ってもいなかった。だが、まあいいだろう。これからでも遅くはあるまい」

「では、ここから祈祷を?」

「いや、ここで祈っても、人に知られることはないからな。世間で広く評判になるよう、出来るだけ華々しく行わなくては意味がない。さて、どうするか」



↓新緑の神護寺。私が訪れたのはゴールデンウィーク中だったので、緑が大そう鮮やかで綺麗だったのをよく覚えています。今度は秋の紅葉の時期にも、一度行ってみたいですね。





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最終更新日  2007年10月16日 18時20分54秒
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