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2007年11月01日
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カテゴリ: 蒼鬼
 その良房の声を、真済は東寺の金堂に設えられた護摩壇の前に座ったまま聞いていた。

 真済の隣には、後ろに居並んで共に真言を唱えている他の僧たちには見えないが、銀色の剣の衣を身にまとった護法童子が跪いていて、手に持った長い剣を真済の方へ差し向けていた。その水が滴るほどの冷たい輝きを帯びた剣の面には、右近の馬場の様子が幻のように浮かんでいる。

 良房の宣言を聞いて、右近の馬場中がどよめいた。

 幕屋に詰めた貴族たちはざわめきながら、それぞれに思惑を秘めて、集まって話し合ったりどこかへ姿を消したりしている。

 名虎は相変わらず右の幕屋でふんぞり返り、大きな声で得意げにしゃべりたてていた。その隣では、真済の遣わした矜羯羅童子に背後から両手で包むようにしっかりと守られた惟喬親王が、無邪気に高坏に盛られた唐菓子をつまんでいる。

 それに対して、良房はきっと口を結んで、左の幕屋に呼びつけた家司に何やら命じていた。

 その様子を見ながら、真済はほくそ笑んだ。

 すべては思惑通りに進んでいる。





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最終更新日  2007年11月01日 12時25分46秒
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