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2007年11月22日
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カテゴリ: 蒼鬼
「何と、恵亮が死んだ? それはなぜだ」

「恵亮殿は激しく大威徳明王咒を行っておりましたが、なかなか験が現れませぬ。一緒に祈っていた者たちもそろそろ諦めようかという心持ちになってきたそうでございます。ところが、恵亮殿は何が何でも惟仁親王方に勝利をもたらせてみせると言い放って、やおら独鈷を振りかざしたかと思うと、自らの頭をそれで打ち砕いたとか」

「何と、自分で自分の頭を。して、恵亮はどうなった」

「そこら中に脳髄を撒き散らし、炎を上げて燃える護摩壇の炉の中に頭を突っ込んで、そのままお果て為されたそうでございまする」

「何という壮絶な……」

 右近の馬場で絶句する良房と共に、東寺にいる真済も頭を抱えてその場に伏してしまった。

 自らの命に代えて、惟仁親王方の勝利を祈願するとは。

 真済には信じられなかった。いくら先の短い身とはいえ、自分の頭を独鈷で打ち割るなどという凄まじい祈祷をする者がいるなど、真済は考えたこともなかった。そのような必死の祈りを、大威徳明王も哀れと思って、御力をお貸しになったのだろうか。

 真済は敗北の衝撃で、しばらく頭を上げることさえ出来なかった。そんな真済を、護法童子たちは憐れむような眼差しで見守っていた。









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最終更新日  2007年11月22日 12時23分31秒
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