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2007年12月07日
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カテゴリ: 蒼鬼
 こんな記憶はいくつもある。

 夏の暑い夕暮れに、池の釣殿で笛を吹いていた薄縹直衣姿の青年。望遠亭と名づけられた染殿自慢の唐風望楼の上で、頬杖をつきながら遥か北山の峯々を眺めていた、角の生えた奇妙な生き物。

 明子の目にははっきりと見えたそれらが、他の誰に聞いても見えないのだという。

 あまりしつこく聞くので、女房たちはだんだん明子のことを気味悪がりはじめた。良房にもあまりおかしなことを言うものではないとたしなめられたし、女房たちに嫌な顔をされるのも悲しいので、次第に明子は何も言わなくなってしまったが、今でも明子の周りにはたくさんの奇妙なものが見える。

 だが、この類いのものを、明子は恐れているわけではない。それらはただそこにいて、自分勝手に歩きまわったり、こちらを無遠慮に眺めたりしているだけだ。

 本当に恐ろしいのは……。

 明子は袿の中で身を縮めながら思った。

 本当に恐ろしいのは、あの染殿独特のにおいと共に現れる、あの者たちのことだ。

 あの者たちはいつの頃からか、たびたび明子の目の前に現れては、明子を苦しめた。



 ほら、今も……。



↓この時代はまだ大陸文化の影響を色濃く残していたせいか、染殿には中国風の展望用の高い建物(望遠亭)があったのだそうです。実際どんなものだったのかはわかりませんが、中国風というからにはこんな感じだったのかな?(この写真は平安神宮)





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最終更新日  2007年12月07日 11時47分37秒
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