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2007年12月06日
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カテゴリ: 蒼鬼
 明子の不思議な体験は、もう物心ついた時から始まっていた。

 初めの頃は、それほど恐ろしいものではなかった。

 あれは確か明子が四歳か五歳くらいの頃であっただろうか。

 ある日、明子が一人で東の対の簀子から庭を眺めていると、側の遣水のほとりに植えられていた卯の花の下に、小さな女の子がしゃがみこんでいるのが見えた。

 卯の花と同じ白い衵を身につけた女の子は、明子を見るとにっこりと笑った。大きな屋敷で姉妹もなく育った明子は、初めて同い年くらいの女の子に出会ったことが嬉しくて、女の子に手招きすると、一緒に簀子から降りる階に座った。そして、長い間二人でおしゃべりをした。何の話をしたのかは今では思い出せないが、ただとても楽しくて時の立つのも忘れていたことは覚えている。

 だが、明子は急に後ろから乳母の継子の手に抱き上げられた。びっくりして継子の顔を見ていると、青ざめた継子は震えながら言った。

「一体、一人で何をお話しておられたのです」

「一人じゃない。知らない女の子と」

 明子はそう言って、先ほどまで二人で一緒に座って話し込んでいた階を指差したが、そこには誰もいなかった。









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最終更新日  2007年12月06日 11時59分05秒
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