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2008年04月07日
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カテゴリ: 蒼鬼
 だが、そんな継子の必死の努力も、もう限界に近づいてきたようだ。

 月日が経つにつれて鬼はますます明子にのめり込み、最近は夜中ばかりでなく、油断すると昼間明子が帳台で昼寝をしているときにすら姿を現すようになってしまった。明子の方も、日に日に魂が抜かれていくように夢うつつになっている。

 継子自身ももう疲れ果て、一人でこの恐ろしい秘密を抱えつづけることが難しく思えた。

 それで、その日の夕方、久しぶりに明子の元を訪れた良房に、継子はとうとう明子と鬼のことを打ち明けようとしたのである。

 だが、まるで恋をしているかのようにうっとりと自分の娘を見つめている良房の顔を見ると、継子は結局良房に何も言えなかった。良房は昔から一人娘の明子を溺愛し、自分の娘は天女と見紛うほどの完全無比な女人であると崇拝しているのだ。継子は明子と鬼の淫らな密通を打ち明けることによって、良房のその夢を打ち壊すことが出来なかったのである。

 良房の方は明子が気鬱の病にかかっていると信じているようで、帳台の中に篭ったまま顔を見せるだけではかばかしく返事もしない明子をしきりに気遣っていた。そして、困ったような顔で継子に言った。

「近頃の明子の加減はどうだ?」

「いつもとお変わりなくお過ごしでございます。ただ、誰ともお会いにはなりたくないご様子」

「そうか、それは困ったな」


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最終更新日  2008年04月07日 12時25分45秒
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