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2008年12月05日
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カテゴリ: 光明遍照
 駿河麻呂は堅香子の方へそっと手を伸ばし、額に張り付いた乱れ髪を掻き揚げてやった。

 黄ばんだようなしなびた額は、かつての眩しい白さと艶やかさをすっかり失っている。指を触れると少し熱もあるようだった。

 この女もそう長くはあるまい。

 そう思った時、駿河麻呂の心の中に、いつもの冥い痛みとは違う、奇妙な痛みが満ちてきた。それはまるで、乙麻呂が今ここにいたのなら感じたであろうと思われるような、胸を引き裂かれるような哀しみとただひたすら抱きしめたくなるような激しいいとおしさだった。

 駿河麻呂はまるで死んだ乙麻呂が自分に乗り移ってきたような気がした。いや、それはもしかしたら、駿河麻呂自身の心の底から湧きあがってきた真実の感情だったのかもしれない。

 堅香子は無言の駿河麻呂に焦れたのか、さらに強く腕にしがみつきながら言った。

「ねえ、何か話をしておくれ」

 駿河麻呂は優しく堅香子の髪を撫でながら囁いた。

「お前が、好きだ……」




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最終更新日  2008年12月05日 16時02分00秒
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