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2011年12月07日
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カテゴリ: きりぎりす
 御簾の中の二人を見つめているうちに、何か漠然とした不安のようなものが込み上げて来た堀河は、思わずそっと目をそらしてしまった。そして、その視線がぶつかったものに、どきりと胸が高鳴った。

 南庭に面した簀子(すのこ)に、鳥羽院の近臣たちが居並んでいる。その中に、懐かしいものを見つけたのだった。

 それは、源頼政の横顔だった。

 あの頃はまだ幼さの残る豊かな頬をしていたのに、今はすっきりと殺ぎ落とされたようにこけ、気のせいか狷介な印象を与える。昔はなかった眉間の皺が、今は深く刻まれたせいだろうか。

 頼政はかつての堀河の恋人だった男だ。

 数年前、堀河はしばらくの間頼政と付き合い、繁く歌のやり取りをしていた。

 頼政は攝津源氏出身の武人だが、優れた歌の才も持っていた。その頃はまだ年若く、十歳以上も年上でしかも名高い歌人の堀河の相手としては少々役不足だといわれたものだったが、堀河と共に過ごし歌を交わし合っているうちに、その才能は見る見るうちに開花していった。

 堀河はそんな若い恋人の伸びやかな成長が嬉しく、心を込めて頼政の世話をし、歌の添削までしてやったものだが、やがて堀河にはお定まりの結末が訪れた。



 他の御所に仕える年若い女房の元に通っているという噂も聞こえて来た。


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↓現代の御所の様子。「簀子」とは、この写真でいう建物の一番縁にある欄干の内側部分の廊下のような場所のこと。比較的身分の低い男性の臣下の人は、この辺りに座らせられることが多かったようです。





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最終更新日  2011年12月07日 14時14分51秒
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