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2012年08月22日
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カテゴリ: きりぎりす
 正盛はしばらくじっと床を見つめて考えていたが、やがてその考えを振り飛ばすように首を振って言った。

「いや、鬼切部は出雲で行方がわからなくなってしまったのだから、回りまわって鴨院の者の手に落ちたのかも。そうだ、それを偽者に与えたに違いない」

 実能はそんな正盛を横目で眺めながら言った。

「もっと何かないか。そうだな、特に目立つような顔や身体の特徴とか。よく考えて、思い出して見よ」

 正盛も血走った眼差しで詰め寄ってくるので、堀河は少し怖くなった。それで、必死に頭を廻らしているうちに、熱を計ろうとして獅子王の額に手を触れた時のことを思い出した。

「そう言えば、顔にほくろがあったような」


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最終更新日  2012年08月22日 15時20分30秒
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