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2013年07月01日
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カテゴリ: きりぎりす
 都中の者たちが仰天し、様々にその理由を憶測しあった。

 その中に、西行は待賢門院への叶わぬ恋に絶望して出家に及んだのではないかというのがあったのだ。

 もちろん、西行ほどの人物がたかが恋が理由で出家するはずがない、この憂き世を儚んで遁世を願ったのだなどと言う者の方が多かった。

 堀河も西行と付き合って行くうちに、彼が鋭い感受性と世の中への深い洞察力を持っていることに気づいていたから、世人の評に口を挟むことはなかった。

 だが、堀河は時折三条西殿の南庭の物陰に佇んで、そっと寝殿の方を見つめている西行の姿を見かけることがあったのである。

 それに、あの月夜の晩、初めて待賢門院の姿を見た時の、陶然としたような表情。

 それを知っている堀河には、まんざら全く的外れのこととも思えない。

 だが、西行は誰に何と説得されようと、決して出家の理由を明かそうとはしなかった。

 そして、普段は高野山を中心に仏道修行をし、時にはふらりと長旅に出、時にはまたふらりと京へやっては旧知の者たちと交流するという生活を、長らく送っている。



 そして、今日のように、時々連絡の文も寄越さずにふらりと堀河の住まいを訪ねて来たりすることもあったのである。


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最終更新日  2013年07月01日 15時59分27秒
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