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2014年01月09日
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カテゴリ: 遠き波音
 小役人が言った通り、やがてたどり着いた近江国府は、琵琶湖を眼下に見下ろす高台の上にあった。

 堀に囲まれた八町にも及ぶ広大な敷地に、唐風瓦葺の政庁と桧皮葺の国守舘、小役人たちの住む家々が整然と立ち並んでいる。その豪壮な佇まいは、この近江国の豊かさと国守の権力とを雄弁に語っていた。

 国府の正門には、既に出迎えらしき人々が居並んで、近江守の到着を待ち構えている。近江守の一行が近づいていくと、人々の中からでっぷりと太った老人が進み出て、深々と頭を下げながら言った。

「守殿。ご無事のお着き、何よりでございます」

 近江守が頷くと、老人はさらに腰を折りながら続ける。

「私はこの辺りの郡司を勤める者でございます。さあ、どうぞ中へお進みくださりませ。都の高貴な御方のお口に合うかは存知ませぬが、近江名物の酒肴も誂えておきました。どうぞごゆるりとおくつろぎくだされ」

 長旅に疲れた近習たちは、それを聞くと嬉しげに顔を見合わせた。近江守も微笑みながら郡司に話し掛ける。

「それは大儀であった。遠慮なく馳走に預かろう」

 国府の中は落ち葉一つなく掃き清められ、建物の床や柱も綺麗に磨かれて光っているようだった。贅沢な蒔絵の調度類も所狭しと並べられ、そこかしこに唐渡りと思われる高価な壺なども置かれている。六条の近江守の自邸より、よほど豪華だ。寝殿には既に酒宴の用意が整えられ、さらにたくさんのご馳走や酒が惜しげもなく運ばれてくる。




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最終更新日  2014年01月09日 15時12分16秒
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