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2014年01月15日
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カテゴリ: 遠き波音
 そういえば、今年の春の除目で近江守になった時、周りの者たちが口々に言っていた。

「近江とは。これはまた羨ましきこと」

「初めての任国が近江など、なかなかあることではございませぬぞ」

「主上のお覚えの目出度いお方は、出世も早ようございますな」

 父と共に京へ戻ってしばらくした後、多聞丸と呼ばれていた近江守は位階を得て、隠居した父に代わって宮中に出仕するようになった。

 父のかねての思惑通り、伯父の引き立てによってすぐに蔵人の末席に連なることができたのが、まず一番の幸いだっただろう。

 元々活発なたちで人付き合いはそれほど嫌いではないし、毎日忙しく働くことは性に合っていたから、宮中の仕事は思いのほか楽しかった。それに、病気の父に代わって播磨で国府の采配を揮(ふる)い、多くの経験も積みそれなりの苦労も味わってきた身だ。

 懸命に役目に励んだおかげで、年若い蔵人たちの間でめきめきと頭角を現し、ほどなく帝の目に止まってその愛顧を被ることになったのである。

 そして、それが今回の近江守への異例の抜擢に繋がったのだった。



 目の前を、大勢の男女が手に手に銚子や高杯を持って、忙しげに出たり入ったりしている。身なりや言葉付きからして、皆この近江の者たちらしい。

 おそらく、郡司は自分の舘から一族郎党を引き連れて、近江守の歓迎に出向いてきたのだろう。


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最終更新日  2014年01月15日 16時45分23秒
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