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2014年05月28日
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カテゴリ: 羅刹
 能季はまた溜め息をついた。

 怨霊の恨みの深さを、今更ながら思い知らされる気がする。

 だが、もしそうだとするなら、あの怨霊の言った、あの者、とは一体誰のことだろう。

 女を見殺しにした大勢の近隣の者たち? いや、あの女は誰か一人の人間に強い恨みを抱いているようだった。それならば、女を人質にして捨てた盗賊のことだろうか。

 その時、ずっと黙ったまま兵藤太の話を聞いていた行綱が、ふと小声で呟いた。

「その話、どこかで聞いたことがあるような」

 能季と兵藤太は一斉に行綱の方を見た。行綱は腕組みをしたまま、しきりに頭を捻っている。能季は行綱に詰め寄って問うた。

「何か思い当たる節があるのか」

 行綱はまだ首をかしげながら答えた。



 行綱の兄は藤原家綱といい、これまた行綱と同じく剽軽な猿楽者で、友人が多く大そう顔が広かった。当然、世の中の噂話にも詳しく、京の庶民から殿上人まで家綱が知らぬことはないと言われるほどだ。

「そうか、あの家綱なら何か聞いたことがあるかも知れぬな。では、その話を詳しく家綱から聞いて参れ。女の詳しい正体やその賊たちのことが何かわかるかも知れぬ」

「承知いたしました。とにかく、兄に会って参りましょう」

 そう言うと、行綱はきびきびとした足取りで、堀河殿の釣殿を出て行った。


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最終更新日  2014年05月28日 16時31分41秒
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