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2014年10月15日
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カテゴリ: 羅刹
 能季はいらいらしながら行綱を待っていた。

 もう一度堀河殿の釣殿に集まろうと約束した昨日の夕方、行綱は結局姿を現さなかった。それどころか、遅れるとか、今日は来られないとかいう文さえ寄越さない。

 兵藤太の方は夕方に一度戻ってきた。例の武者たちの素性はまだわからないが、ちょっと気になる話を聞いたという。

 四日ほど前、小八条第に数人の僧が入って行ったらしい。屋敷に出入りにしている小者をつかまえて訊ねてみると、どうやら屋敷の中の誰かが出家したようだ。

 僧はなかなか立派な身なりをしていたそうだから、出家したというのは屋敷の主の道雅だろうか。

 小者の話では、道雅はこのところ少し体調を崩し、時折薬師や祈祷僧のような者たちも出入りしていたという。もしかしたら、相当に具合が悪いのかもしれない。

 もしそうなら、どうやって道雅を大宮川におびき出したらよいのだろう。

 能季は目の前が暗くなるような気がした。


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最終更新日  2014年10月15日 16時58分22秒
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