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2014年12月10日
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カテゴリ: 羅刹
 能季は先ほどから何度も、御簾の内を透かしてみようと苦心していた。

 だが、どうやら御簾内にいるのは、尼姿の瑠璃女御と側仕えの老女房だけのようだ。

 ようやく口実を見つけ、こうやって小一条院へやってきたというのに、今日もあの方の声さえ聞くことはできないのか。

 能季は失望のあまりつい溜め息をついてしまった。そんな能季の気持ちが伝わったのか、瑠璃女御は能季に言った。

「能季殿がおいでになっているから、昔のように少しお話でもしたらと、姫宮のところに使いをやったのですが。宮も少し大人びて、殿方と話すのは恥ずかしいようですね。近頃は兄宮と話すだけでも隔てを置くくらいですから」

 そう言って、瑠璃女御はほほと笑った。瑠璃女御はただの娘らしい羞恥だと思っているようだが、能季はあの黄昏時のことを思い出し、ふいに顔が赤くなるのを覚えた。

 あの時のことを、この瑠璃女御が知ったら、一体何と思われるだろうか。

 もう二度と姫宮の側には近づけていただけないのではないか。いや、それ以前に、小一条院へ足を踏み入れることさえ遠慮してくれと言われるだろう。ただでさえ、能季がここへ来られるのは父の供をする時だけなのに。

 故小一条院の妃である姉は、院の上と呼ばれ、今もこの御所の寝殿に住んでいる。だが、姉は能季とは母が違っていて、それほど近しい間柄ではなかった。




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最終更新日  2014年12月10日 16時54分39秒
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