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2015年01月21日
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カテゴリ: 羅刹
「道雅殿は、当子様に乱暴な振る舞いをなされたのではないか」

 能季は大和宣旨の話を思い出して言った。

 老尼は見たくないものから顔を背けるように、目を閉じて首を振った。

「わたくしはよく存じませぬ。道雅殿はいつも当子様を抱いて塗籠の中にお入りになり、妻戸の閂(かんぬき)もかけてしまっておられましたから。ただ、時折大きな物音や荒々しい声が。道雅殿が帰られた後、わたくしは何度も当子様にお尋ねしましたが、ただお泣きになるばかりで、道雅殿がどんな振る舞いをなされたのかおっしゃいませんでした。きっとおっしゃれないようなことがあったのでございましょう。衣は破れ、髪もひどく乱れておいででした。でも、さすがに当子様の細い首筋に掌で絞められたような赤黒い痕がついていた時には、わたくしはおいたわしさのあまり当子様と抱き合って泣いてしまいました」

 能季はあまりの話に絶句してしまった。

 自分の妻だけでなく、高貴な内親王にまでそのような振る舞いをするとは。自分にはとても考えられない。

「そうか。そんな仕打ちをしながらも、道雅殿は当子様の元に通い続けられたのだな」

「はい。もちろん、わたくしはもう何度も、こちらへ来るのはやめてくれとお願いいたしました。でも、道雅殿は今までお優しかったのが嘘のように冷たくなり、わたくしの言うことなど聞いてはくださいませぬ。何度お諌めしても、毎夜のように通ってお出でになります。わたくしはもう気が気ではございませんでした。尊い伊勢斎宮にまでなった清らかな内親王様が、臣下の男を密かに通わせるなど、絶対にあってはならないこと。もしこのことが露見すれば、母后がどれほどお嘆きなるか、父院がどれほどお怒りになるか。わたくしはもう恐ろしくて、生きた心地もいたしませんでした」


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最終更新日  2015年01月21日 16時07分32秒
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