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2015年09月09日
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カテゴリ: 羅刹
「大和宣旨は道雅殿のところから逃げ出したと聞いておりますが」

「私の妹の妍子中宮の元へ転がり込んできた時、私も父と一緒に大和宣旨の訴えを聞いたのだが、その時のあの女の様子といったら。長い間縛られていたせいで、両手首は赤黒く腫れ上がり、胸元には焼け火箸を当てられたような痕が何本も走っておった。それどころか、あの女の背中の皮が半紙一枚分ほど剥(は)ぎ取られておってな」

「背中の皮を」

「ああ。人の生皮を剥ぐとは。尋常な人間の振る舞いではない。大和宣旨は美男の誉れ高い道雅の正妻に納まったことを、初めの頃大そう自慢しておったのだが、さすがに耐え兼ねて恐ろしくなったのであろう。我らに伏して保護を求めるので、中宮が大そう哀れんで手元に引き取ることにした。あの傷は今でも消えてはおるまい」


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最終更新日  2015年09月09日 11時27分53秒
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