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2015年10月04日
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カテゴリ: 羅刹
「道雅殿は皇女を殺したのですか」

 しつこく訊ねる能季を、頼通はぎろりと一瞥(いちべつ)したが、やがて深い溜め息をつきながら言った。

「皇女に追いついた後、二人はしばらく川岸でもみ合っていたそうだが、道雅は突然奇声を発すると、皇女をすごい勢いで大宮川に突き落した。そして、自分も川の中に飛び降りるや、髪を引き絞って自由を奪い、皇女の頭を何度も川底の石に叩きつけたのだそうだ。頭蓋(ずがい)が砕(くだ)け、辺りに脳髄(のうずい)が飛び散るまでな。それだけではない。皇女が動かなくなると、今度は腰から太刀を引き抜いて、皇女の腹を裂(さ)いた。そして、内臓をつかみ出したかと思うと……それに喰らいついた」

 能季は胸がむかついてきて、思わずごくりと唾を飲み込んだ。頼通も白髪の目立つ眉をしかめながら続けた。

「道雅は顔中を朱に染めて皇女の腹の中を食い散らし、それに飽きると今度は太刀を振り上げて皇女の手足を切り刻み始めたそうだ。こそげ取った肉を食(は)み、断ち割った骨の髄をすすりながら。あまりに凄惨(せいさん)なその有様に、隆範も道雅の家人も、凍りついたように黙り込み、まるで手が出せなかったそうだ。とうとう皇女が元のなりを留めなくなった頃になってようやく、隆範たちはようやく我にかえった。そして、何とか道雅を皇女の死体から引き離し、手足を縛って馬の背に乗せ、ようよう小八条第に戻ったのだそうだが。巷(ちまた)では、皇女の遺体を食い散らしたのは犬だといわれているそうだな」

「でも、本当は……道雅殿が」

「さよう。その道雅の喰い残しを、野犬が寄ってたかって頂いたというわけだ」


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最終更新日  2015年10月04日 15時04分40秒
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