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2015年10月11日
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カテゴリ: 羅刹
 あまりの話に、能季はしばらくの間何も言葉が出て来ず、ただ牛車の中の薄暗がりに浮かんでいる朧(おぼろ)な頼通の顔をぼんやり眺めているだけだった。

 頼通の方も、長い間腕組みして黙っていたが、やがて眉間に刻まれた深い皺(しわ)を伸ばすように額を抑えながら言った。

「隆範の話を聞いた時、私の父も、私も絶句してしまった。わが藤原氏から羅刹鬼(らせつき)を出したとは。しかも、嫡流に準じるような権門の高官から。このようなこと、何としても公に知られてはならぬ。苦悩した果てに、我が父は関わりある者どもを口止めし、ことの全てを闇に葬った。そして、道雅を呼び出して厳重に言い聞かせ、二度とこのようなことのないよう重々諭したつもりだったのだが」

「でも、道雅殿は振る舞いを改めなかったのですね」

「そうだ。道雅はその後も乱闘事件を起こしたり、宮廷の女房に言い寄ってかどわかそうとしたりしたのでな。これはもう野放しにはして置けないということになって、道雅は小八条第に軟禁することになった。私は道雅を始末するよう父に進言したのだが、父は殊(こと)のほか怨霊を恐れておってな。道雅の背後には、伊周殿をはじめとする中関白家の怨念が渦巻いておる。道雅を殺せば、そのような怨霊全てを解き放ってしまうことになるのではというので、私もしぶしぶ父に同意した。その代わり、小八条第の周りには私の手の者を配置してある。もし、道雅がまた大きな騒ぎを起こしたら、今度こそ隠密裏(おんみつり)に始末するつもりだった。だが、今までは何とかそのようなことをせずに済んでいたのだが」


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最終更新日  2015年10月11日 14時31分40秒
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