花屋さん 園芸日誌

花屋さん 園芸日誌

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2009.01.24
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香りも匍匐性は強いようです。そばを通る時にちょっと葉に触れますと、いい香りがします。手のひらで葉をこするとローズマリーの香りがただよいます。
料理にも使いたい時は、魚や肉料理ににあうようです。ポテト料理、ホイル焼きにもにあうようです。

ハーブを育ててみたいという人には、匍匐性のローズマリーがおすすめです。

木立性と言ってまっすぐ低木のように伸びる種類のローズマリーもありますが、なぜか木としての形作りがうまくかないようです。
個人的には匍匐性のローズマリーをおすすめします。市場に出回っているローズマリーも匍匐性が大多数なようです。私が地元の花市場で見かけるのも匍匐性です。

ハーブは地中海式気候の原産が多いのですが、日本のような夏が高温多湿の気候では真夏の蒸し暑さに弱ってしまうようです。手入れがむずかしいのは、決して家庭園芸の人たちの手入れがまちがっているわけではないのです。
人気のあるラベンダーも育つのは北海道や信州のように夏が涼しい地域なのですから。
(適した地域に住んでいらっしゃるかたにはおすすめできますが)


うちの裏庭の吹きさらしにローズマリーの鉢が何鉢もあるのですが、真冬には寒風や雪にあたっています。真夏に直射日光に当たりっぱなしでもだいじょうぶです。
家庭園芸では、真夏は明るい半日陰に、真冬も軒下くらいですと、好条件ということになるでしょう。

10年以上育てていますが、虫が付いたという記憶がありません。ふつうに風通しのいい場所でしたら、害虫の心配はまずないでしょう。

匍匐性のローズマリーに唯一ものたりない点があるとすれば、花の色の紫色がうすいことでしょうか。濃い紫色を希望する人はものたりないかもしれません。でも育てやすさの長所がはるかに大きいと私は考えます。



ローズマリーは強健なので、殖やすのもかんたんです。挿し木もできますが、もっとずっと簡単な方法があります。

↑上図のように、匍匐性は枝がくねくね曲がっているので、S字を描いている枝を誘引して、枝の途中を地中に埋めてしまうのです。そうすると、地面に埋まった部分から新しい根が出てくるのです。親木からもつながっていて、栄養分をもらいながらですから枯れることはありません。

埋めるときに浮き上がらないように、太い針金を二つ折りにした金具で地面に固定すると良いでしょう。

1年もすると充分に根が育ちますから、親木から切り離して、新しい鉢に植えます。すでに根があるのですから直ぐに根から水分と養分を吸収して育ちます。

挿し芽よりもずっとかんたんで失敗がなく、殖やしやすい方法です。真夏と真冬以外はいつでも可能ですが、新しい枝葉が伸びはじめる春が最適期です。ぜひ試みてください。

★注


★注
地中に固定するU字型の金具は手作りでいいのです。よく胡蝶蘭の花を支える時の針金の太いみたいのがあるでしょう。緑色か茶色の・・・針金としては太く、支柱とよぶには細すぎるような・・・・・あれを適当な長さに切って、二つ折りにしたものでいいのです。
あるいは盆栽の針金かけに使用するアルミニウム製の、茶色い太い針金があるでしょう、あれでもいいのです。





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最終更新日  2009.01.24 13:14:15


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