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2004年04月17日
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3人のイラクで人質となっていた方々の解放が伝えられて、日本マスコミの報道のあり方を改めて考えるようになりました。

人質解放の報道に対しても、アルジャジーラによる報道がその威力を示しました。

日本の報道は、どうも第3者の報道の1シーンだけをとらえて、前後の脈絡もなく自己解釈の決めつけ報道が横行しているような感じが強かったです。例えば、「(ヒトの苦労を省みず、)まだ、イラクに残り(支援を続けたい~)と言っているヒトがいますが、」と、首相や与党幹部ににマイクを向けたりしているのが目立ちます。

首相までが、「これだけ世界中の国々や人々に世話になりながら、何を考えているんだろうね。」みたいな反応をしていました。福田官房長官は、記者会見の公式の場で、「日本へ帰ってから頭を冷やして~」と記者団とやりとりする始末。これは、明らかに記者の煽りに乗せられた感じです。

前後の状況
3人の人質がイラクのアメリアのモスクに無事に運び込まれて、一室のソファに座るまで、3人は完全な目隠しのままでした。女性の高遠さんは、ソファに座らされると、目隠しのまま、英語で again? と叫んでいました。

きっと人質となった8日間の間、目隠しをされてあちこち引き回された事が有ったのでしょう。この悲鳴にも似た声が出たとき、ご自分の生命の安全に付いては、ほとんど情報が無い状態で座っていたのです。

その後目隠しを取った状態でも、自分達がどこにいるのか把握できていない状態でした。高遠さんだけでなく、お二人の男性も見かけはしっかりしているように見えましたが、放心状態でした。

日本語をしゃべるイラク人(と思われる方)とクベイシ師の二人を観察しながら、やっと身の安全が確保できたらしいと解ると、高遠さんは、片手を胸に当てて、しきりにクバイシ師に「ありがとうございます。」と言っていました。

イラク人の方から矢継ぎ早に経過説明を受けても、信じられないという感じで、床を指さして「アメリア?」と聞いているのが印象的でした。自分達が助けられたのは、安全な場所で、アメリアのモスクの中の一室とやっと把握できた瞬間でした。


そのような、全体像を完全に把握できぬまま、それほど時間を経ずして、アルジャジーラの取材を受け、

 アルジャジーラ:[今後の支援活動は?]と聞かれて、
 高遠さん:[続けます。色々いやな目にも遭い、言いたいこともあるけど・・・ イラク人を嫌いになることが出来ない。]

こんなやりとりの中の一コマで、「続けたい。」という気持ち表明だけを抜き出し、日本のマスコミは、まるで鬼の首を取ったように、一斉に「人質の中には、未だイラクに残りたいと言っているヒトがいるようですが・・・」と、見境なく意見を求め始めました。

何時命を失うのか解らない8日間を抜け出し、身の安全を確認できた直後の上記のようなやりとりの中で、元々イラクの子供達を支援してきた高遠さんが、「続けます。」と答えたことが、私にはごく自然な答えだったと映ります。

もう一つの 自己責任
サマワの自衛隊の宿営地から、マスコミ約10社の記者団が、自衛隊の装甲車で最寄りの占領軍管理の空港へ移動、空自のC130でクゥエートへ移動しました。中には、自前で調達の移動手段で、自社の取材陣を 陸路 クゥエートへ脱出させた日本の新聞社も有りましたが。

この人数は、相当な数に上ります。日本政府がイラクは安全と主張するから、こんなに沢山のマスコミ集団が集まった訳です。特にサマワは平穏と言い続けた政府は、自衛隊をイラクに展開させる一種の方便を使った訳で、タクシー代わりに自衛隊の装甲車を使うハメになりました。

この人達は、与党も別に問題にしていません。マスコミ各社も、自社の自己責任に付いては別に取り上げていません。

余りにもご都合主義の取材、報道で、あきれてしまいます。

クベイシ師
この方は、アルジャジーラの日本人人質に関するTV討論番組で、初めてお顔を憶えましたた。3名の人質を救出し、携帯電話で、日本のイラク大使館と解放された人質を迎えに来るように連絡を取り合う様子、3名の方々に本当にやさしく接する立ち居振る舞い、その表情などはTVの討論においても落ち着いたその表情のままで、私などイスラム聖職者の品格を感じ取ることが出来ました。



私にとっては、この一連の流れを見てから、一気にイラクの人達のマナー、生活が身近なモノになりました。日本のマスコミも「続けます。」という表現を取り上げるなら、このような高僧(と感じ取りました。報道によっては、イスラム法学者協会のクベイシ師と紹介。)の慈しみの目を正しく日本へ伝えていただきたいものです。

また、機会ある毎にクべイシ師が日本や世界に向けて発信するメッセージは、一貫しており、日本政府としてもこの メッセージ 真摯に受け止めねばならないと思いました。マスコミは、この点に付いてもっと正確に日本へ伝えるべきです。

緊急対策本部本部長 交代

ヨルダンの現地対策本部の本部長が交代となりました。3人の方々と逢沢副外務大臣が帰国するので、後任の外務政務次官 田中和徳 氏が派遣される事に決まったとのこと。まだ、二人の日本人が行方不明というのに、昔風に言えば、逢沢本部長は敵前逃亡とマスコミに言われないでしょうか。

それとも、ここ1週間強の本部長赴任は、居ても居なくても余り関係が無かったのでしょうか。個人的には、これを機会に中東地域への日本の プレゼンス を強化する方向に外交転換、中東代表部の設置を提案したいです。

  1. 3人を無事に確保でき、疲れた様子は見られたがお元気そうで良かった。
  2. お騒がせいたしまして申し訳ありませんでした、との言葉がありました。
と表明されていたのをTV報道で聴視して、ご苦労様でございました、と素直に国民の一人と言える状況でした。やはり3人の方々が生きて戻ってきたからでしょう。(このときは、本部長交代とは未だ聞いていませんでした。)

不明の二人も保護

14日、武装集団に拉致されたとみられるフリージャーナリスト安田純平さん(30)と市民団体メンバーの渡辺修孝さん(36)も無事解放されました。

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不明の2邦人を保護 アルジャジーラ報道
毎日新聞 2004年4月17日 17時08分
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バグダッドのイスラム聖職者協会の事務所で保護されたとNHK TV 4月17日(土)18:40 頃、報道がありました。今回も、クべイシ師の仲介がありました。

日本外務省も二人の無事を確認をしました。(同師から、上村イラク臨時代理大使がお二人の身柄引き渡しを受けました。)本当に良かったです。





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最終更新日  2004年04月17日 08時46分21秒
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