曹操注解 孫子の兵法

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Jun 27, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類

どうやら上司がみずから身体をはって、
フランケンシュタインの暴力をはねかえしてくれているらしい。

心から御礼を申し上げたい。


今回は約束の通り、
国会議員のように、単に先輩と後輩というだけの関係で、
どうして小沢一郎のようなフランケンシュタインみたいな怪物ができあがってしまうのか

ある役所の中の一例ではあるが、典型的なモデルとして、少し掘り下げて考察してみよう。

原作のフランケンシュタインは、ある学生(博士ではない)が、人類の生命の神秘にとりつかれ、科学の理想主義にとりつかれ、死体を集めて創り出した人造人間である。


このエピソードの紹介は、役所の【フランケンシュタイン】の履歴と無縁ではない。

【フランケンシュタイン】は、実は何でもない普通の人間だったのだ。
役所が運営していた現業部門、何某**公社の職員。

公社職員だから、たくさんの非正規雇用労働者を抱えて、それを監督する立場であったらしい。
しかし、転機がやってきた。
公社は廃止された。

その元公社職員は解雇を拒否して戦った。
これは正当なこと。
JRも元国労の組合員の解雇撤回裁判で敗訴をつづけている。

どちらが折れ、どちらがゴネ得を通したのかはわからないが。
元公社職員は、役所の組織の中に採用され、出向という形で希望した職場の中にまぎれ込んだ。

公務員試験で正規雇用された職員ではない。
しかし、公社職員の雇用条件は認められた。

当時の関係者がどのような判断で、こんな勤務形態をつくってしまったのか、それは問題にはしづらいだろう。
あるいは希望的な観測で、時期がきたら辞めるとか、まあ問題の先送りにしたのが真相ではないか。
とにかく、この元公社職員は正規雇用の職員たちと机を並べ、自分のやりたいことをやりはじめた。

その現場の部長、課長、係長のラインの指揮系統には属していない、ただの別部署からの名目的な出向のヘルプなのだから。
異動もなく、出世もしない。

ところが、この元公社職員は、それを不死身の盾にしてしまった。

例えば上長が何か都合の悪い指示をすると、

「この指示の内容は妥当性があるのか」と批判大会をやらかす。
そこで議決を取り、
「われわれの主張だ」と部内に発表する。
反対意見は出ない。
その部内会議の議長もフランケンシュタインなのだ。
つまり、いつのまにか自分の子分たちを手なずけ、
集団をつくり、役所の指揮系統そのものに反抗的な態度さえ誇示した。


具体的なことは何も知らないが(笑)
これが事実だとしたら、大変なスキャンダルだ。
労働組合でもないのに、官公署の正統な指揮系統が内部から突然かく乱されたのだ。

実態を察知した関係者は驚愕したであろう。
しかし、その元公社職員に勧告は出せても、譴責はできない。
指揮系統の不明確な雇用形態なのだから、本人が承諾するまで解雇もできない。

反抗したフランケンシュタインは何者か?
ただ子分たちをたくさん従属させている親分的な存在。
正統な指揮命令権があるわけじゃない。
ただ、フランケンシュタインのいうことに逆らったりすると、ものすごい嫌がらせ、暴力と迫害の恐怖にさらされるということ。
だれもフランケンシュタインに「やめてください」とは言えないのだ。
その口さえ、たちまち踏みつぶされてしまう。

つまり、元公社職員はいつのまにか組織を暴力と狂気で踏み荒らす不死身の【フランケンシュタイン】になっていたのだ。

このフランケンシュタインが、その子分たちに
「好きなものを好きなだけ買ってきていいのよ」
というメチャクチャな指示を出しているのだ。

そりゃあ子分たちは喜ぶだろう。
好きなものを買ってきて、どんどん万引きして、自宅に持ち帰ってしまうんだから。

まさに親分フランケンシュタインさまさまなのである。

小沢一郎の権力の源泉とは、まさにこのようなものである。

職務責任のない人物が、ただ親分子分の受益関係によって、
多くの子分たちを結集させ、
その集団の圧力にものをいわせて、
大臣や官庁の指揮系統をかく乱し、
従属させてしまうのだ。

このフランケンシュタインの成立過程の研究は次回。





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Last updated  Jun 27, 2010 10:59:03 PM


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