曹操注解　孫子の兵法

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曹操閣下

「あらゆる戦略・政策の波及効果をシミュレーションで比較せよ」という《数理》の孫子兵法。敵軍や庶民からも将軍や高官を抜擢し、「ともに新時代へ」と導いた《人事》の曹操。二つの個性の結晶が、組織経営学の書としてよみがえる。

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Jun 29, 2010

かつて日本教職員組合は、公立学校で【職員会議】という会議体をつくりだした。
職員室がそのまま全職員会議の場になった。

現在の文部科学省は、この学校の職員会議の存在を容認するものの、

【君が代拒否】を議決したり、
在校生アンケート結果を発表して政治的な主張を代弁させることを禁止し、
職務上の連絡会議に限定することを各都道府県教育委員会に指導している。

しかし、この指導通達はまったく無視されているようだ。

小沢一郎の腹心の参議院の大物が、日本教職員組合出身だというからな。

このように職員会議が上司・上長の監督の範囲外で、議決権や決定権を行使すると、それは独立した権力機関となってしまうのだ。

その校長・教頭を排除した「職員会議」で、

「君が代なんて歌いたくない在校生アンケート９割以上が斉唱反対」などというデータが発表され。

議長役の教職員組合リーダーが、
「それでは議決します。圧倒的な在校生の意図に背く考えの方は挙手してください」といったら。

こんなのはまだ生易しい。

職員会議は、教頭から学校経理の権限も奪い取り、支出委員会を選任して、学校経費を使い放題に使い、自分たちの私物購入や遊興費に支出していたという。

古参の教職員組合員は、校長をつるし上げて言いなりにした手柄話やら、
学校から金を引き出して使いまくった自慢話を、
酒の席でやたらうるさく並べ立てるそうだから始末に終えない。

元公社職員は恩人の上長（当時）を口から出まかせをいって言葉巧みに欺いた。

「職員間の連絡会議をつくったらどうでしょうか」

素直な上長はそれを認めてしまった。

ついにヘルプの元公社職員は、議決権もあり、会費も徴収する「職員会議」の創立者となり、主席の領袖となった。

何もかも口を出し、気に入らないことがあれば、職員会議で名指し非難し、屈従するまで許さない。

本人なりのやり方で、ヘルプの元公社職員は、たちまち一般職員すべてを自分自身の奴隷にしてしまったのだ。

奴隷になることを拒否した人々は、丁重に職員会議の参加を拒否した。

屈従を拒否したら、元公社職員の敵対者とみなされ、
ただちにあらぬ噂がふりまかれ、
子分たちによって陰口が叩かれ、
徹底的な嫌がらせ攻撃が待っている。

しばらくすると上長は人事異動した。
新任の上長は他部署の出身だった。

こうして元職員はフランケンシュタインとなった。

もう普通の人間にはもどれないだろう。
この職場を去った後、その報いはたちまち訪れる。