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「聖者が町にやってくる」をクリックすると曲が聞けます。1年生なので、簡単にしました。複雑にすると練習が間に合わないしね。私のソフトでは、楽器の音があまりないので、ドラムの音がタンバリン。ウッドブロックの音がカスタネットです。主旋律はピアニカなのですが、アコーディオンの音になってます。マリンバの音を、木琴か鉄琴でやるつもりです。これを2回繰り返すくらいでいいかな。3回ではしつこいよね。
2005年10月23日

17日から1年2組の担任をさせていただいてます。11月25日までの短い間ですが、よろしくお願いいたします。その前にも2回子どもたちに会いましたが、元気な子が多いなあと思っていました。今は、本当にパワフルだと実感してます。好奇心も旺盛で、活発で、落ち着かないところもありますが、子どもらしいですね。国語の「くじらぐも」は、ご家庭で音読をよく聞いてくださり、ご協力ありがとうございます。子ども達は、くじらぐもより、ライオン雲や、恐竜ぐもに乗りたいなどとも言っていて、空を眺めては、いろんなものに見えると言っています。くじらぐもの役の子ども達に、椅子の上に立って、「おうい」、「ここへおいでよう」のセリフを読ませたら、喜んで叫んでしまい、なかなか椅子から降りないほどでした。☆29日(土)は学校公開日です。2,3時間目が公開になってます。2時間目は国語、3時間目は音楽で、両方教室で行う予定です。遠足の写真も貼り出しますので、ご覧になって、申し込んでください。☆11月11日は校内音楽会です。クラスの合奏は「聖者が町にやってくる」です。ピアニカを、うちで練習してもらうために持ち帰ってもらいました。金曜日の荷物がますます多くなってしまって、申し訳ありませんでした。土日の時間のある時にと思ったのですが、ご家庭ではいかがだったでしょうか。音域はドからソまでと狭いのですが、リズムが難しく、休みがうまく取れずに先に早く進んでしまう子も多いです。これから他の楽器も練習していきます。学年の歌は「パレード」で、明るく楽しい歌です。「パ、パ、パ、パ、パレード」のところは、特に気に入って元気よく歌っています。全体の歌は「翼を下さい」で、後半は手話もあります。是非、いらっしゃってください。実際には、もっとやんちゃですごいのですが、学級便りにはこれくらいにしか書けませんね(笑なんとか抑えていきたいのですが、あと5週間もつかなあ・・・。まあ、頑張ります。
2005年10月22日
予想以上に元気でにぎやかな子供達です。話を聞かせるのが大変ですね。口々に話してしまうし、後は向くしと、前途多難です。明日からまた引き締めないと。音楽会の曲パレードを学年全体で歌った後、クラスでまた歌いました。勢い余って怒鳴ってしまうほど、元気に歌ってました。
2005年10月17日
もう仕事が始まるまで時間がないのですよね。17日の月曜から1年の担任です。明日はおやこ劇場の総会だし。いろいろな指導案など検索して印刷しました。参考にするけど、なかなかその通りにはいかないし、必要なものがみんなあるわけじゃなのですよね。また、前の担任がまめな方で、今までに30枚も学級便りを出されてるのです。無理に出すことはないと言われたけど、少しは出さないとね。前の学級便りを見ながら、ワードで作ろうと思ってます。学校はもしかしたら一太郎なのかな。慣れてる方がいいし、時間もないから自宅のパソコンでやったほうがいいかも。早く帰ってきたいからね。持ち帰りも嫌だけど(笑題字とか少しだけ作ってみました。担任も自宅でやってるそうで、前のが学校にないのです。まあ、好きなように出来るというのもいいけど。どんな文章を書いていいのかよく分かりません。学校によっては校長や教頭の検閲があるそうです。言葉は残ってしまうからね。今度の学校はどうなのかな?
2005年10月14日
携帯から写真添付して日記を送れるようになったそうなので、早速送ってみました。伴奏を頼まれた「パレード」という曲のイラストです。昨日、小学校に引き継ぎに行ったら、早速音楽会で一年全員が歌う曲の伴奏を頼まれてしまいました。「指揮とどっちがいい?」と聞かれましたが、指揮よりはいいかと思って。指揮だと学年全体の指導をするかもしれないから。楽譜をもらってきたので、今日練習しました。右手でメロディを弾くのと弾かない伴奏の二種類あるのです。最初は子供達にメロディを覚えさせるためにメロディ付きで、本番はメロディなしの伴奏です。まあ、左手は両方同じようなかんじなのですが、結構音が跳ぶので、久しぶりに練習したら、手がつりそうになっちゃった。(笑)なんとか出来たけど、緊張すると間違えるのですよね。いつもは楽譜通りに弾かないで、適当にアレンジして弾いてるから。音楽会は保護者も呼ぶそうなのでプレッシャー。クラスの合奏はまだ曲も決まっていない。音楽が専門と知られてしまったので、お任せすると担任に言われてしまいました。まあ、他のこともやりたいようにやっていいと言われ、嬉しいけど、どうしていいか分からないことも。あとは学年の先生方に聞くしかないですね。三クラスなのですが、主任の先生は低学年ばかり受け持ってきたエキスパートだそうで、プリントを作ってくれたり、指導案を考えてくれるそうです。もう一人の先生は、おととし6年を担任したら荒れてしまって、うつ病になってしまい、去年休職され、今年も休みがちだそうです。今もまだ少し不安定らしいので、主任の先生に聞いた方がいいと言われました。でも、とても他人事とは思えません。私も前の小学校の3年のクラスが荒れたとき、どうにかなりそうでした。他の先生方に助けていただいてなんとか最後まで終らせましたが。そのことは話してませんが、校長が前の学校の先生方をよくご存知だそうなので、聞いてるかもしれません。だから保護者会でもあまり経験はないとあらかじめ断っておいてくれたのかしら。それに甘えてはいけないのですよね。
2005年10月13日

やじろべえ心を乗せて揺れている止まらぬように揺らがぬようにフリージア枕元からただよう香眠りに誘う薬となりぬ家の前工事している振動と鼓動が重なる閉じ込められて手を伸べて引き起こしたき君なれど力を信じただ見守りぬ
2005年10月12日

介護休暇に入る担任の話と、代理の私の紹介のために、わざわざクラスの臨時保護者会を開いてくれたのです。ありがたいけど、ちょっとプレッシャーです。私は5時間目から見てたのですが、保健室に担任が行ってる間、リクエストを聞いて、3曲歌を歌わせました。ハイハイ!と元気のいい可愛い子達です。臨時保護者会で、校長があまり経験はないけど、熱心ですと紹介してくれました。そう言って貰った方がいいですよね。自己紹介は軽く済ませました。ボロが出ないように(笑)担任は生活面は1年生にしては大丈夫と言ってたけど、ちょっと騒がしいから、これから大丈夫かなと心配です。引き締めないとね。学習面は低いようなので、じっくりやるしかないようです。明日は給食から一緒に食べます。どこかの班に入れてもらって食べようかな。でも、そうすると継続しなければいけなくなりますね。給食は貴重な時間なのです。ちょっと子供から離れたり、事務的な作業も出来るから。とにかく頑張りますね。
2005年10月11日

一人で山登りはきついな。大した山ではないけど。十五夜の時は、かぐや姫と一緒だったから、もうすぐ離れ離れになると思っても、いや、だからこそ、居てくれるだけでよかったのだ。十三夜の今日、一人で同じところを登っていると、まざまざと浮かんできて、切なくなる。彼女がいないことを思い知らされるのだ。ようやくお昼を食べた場所に着き、一息つく。コンビニ弁当を買って、一人で食べるのはわびしい。かといって、何も食べないのでは持たないしな。さっさと食べて、また無心に登り始めた。涼しいというより、寒くなってきた。もう汗ばむことはない。それでも、歩き続けていると、体が温まってきて、力が湧いてくる。うちに閉じこもっているより、ずっといいな。木々の間から日が差し込み、足下をちらちらと照らす。枯葉が舞い、行く手をさえぎる。それでも進むしかないけど。前より早めに頂上に着いてしまった。これから、一人で夜を待つのも辛いなあ。展望台から街を見下ろすと、なんて小さいのだろうと思ってしまう。人間なんてとても見えない。くよくよ考えてても仕方ないんだよな。月から見て、地球の人間が見えるわけがないと思うのだが、かぐや姫は人間じゃないからな。宇宙人なのか、なんて思ってしまう。そうとも思えないのだが。まあ、月の精というところかな。夕焼けが辺りを包んできた。ようやく夜が近づいてくる。まだ月はぼんやりとしか見えないが、確かに満月に近い。あそこに彼女がいるんだよなと見つめていると、かすかに動くものがある。それがだんだん大きくなり、彼女の顔に見えてくる。また幻覚が見えるのか。そして幻聴まで。「来てくれてありがとう。約束を守ってくれたのね。十三夜の今日だけ逢えるの。私はもう地球に行けない。たとえ行けても、またあなたを苦しめるだけ。もしあなたが月に来てくれたら、私たちは永遠に一緒に居られるのよ。」彼女が微笑みながら答えを待っている。そんなことが出来るのだろうか。「地球人と月の精は交われないのではなかったのか?月には空気も水もないから、僕は生きられないよ。」一緒にはいたいけど、不安になってしまう。それに地球にも未練はあるのだ。「心配しなくても大丈夫よ。私があなたを守るわ。」僕に手を差し伸べる彼女。その手を取っていいものか。この一ヶ月の生活を思い出した。抜け殻のようになってしまった日々。またそれを繰り返すのか。それなら彼女と月に行くのもいいかな。白い手が伸びてくる。僕がその手をつかむと、細いくせに力強く引っ張るのだ。僕はただその手を頼りに空を上っていく。このまま月まで行くのだろうか。彼女の片えくぼを見つめているしかなかった。翌日、展望台で死んでいる男が発見された。見つけた人が不思議に思うほど、その男の顔は幸せそうだった。彼の魂は月に上ったのだろうか。(終わり) 最後まで読んでいただけて、ありがとうございました。これで心置きなく仕事にも打ち込めますね(笑)出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月11日

あれからどう過ごしてきたのだろう。朝起きて仕事に行っても、心ここにあらずで、仕事だけ無感情にこなしてる。まだすることがあってよかったと言う感じだ。うちに帰ってからの長い夜。もの思いにふけると、かぐや姫の姿が見えてくるようだ。だから何も考えたくない。何も見たくない。ただ、時間だけがぼんやりと過ぎていく。涙も出ないほど、心が死んでいる。こんなんじゃいけないと自分を奮い立たせるのだが、なかなか力が出てこないのだ。彼女と逢う前は何をしていたのだろう。何を考えていたのか分からないほどだ。彼女が置いていった服や香水「ナイルの庭」を、処分しきれずにまだこの部屋に置いてある。さすがにダンボールに詰め込んで、見えないようにはしてあるのだが。なぜか香りだけはするのだ。詰め込んだ時にこぼれてしまったのか。ドアを開けると「お帰りなさい」の声が聞こえたような錯覚。この香りのせいなのか。目を瞑るとその香りだけまとった彼女のしなやかな肢体が目に浮かんでくる。振り払おうとしても、頭から離れないのだ。それならいっそ、その肢体を抱いてしまおうか。夢の中で。もう現実と夢幻の区別がつかなくなっているのか。カーテンからこぼれ射る月光に浮かぶ彼女が見える。僕もとうとう幻覚を見るようになったのか。怖くなって、ふと我に帰る。そういえば今日は何日だろう。カレンダーさえも見ていない。慌ててカレンダーを見ると、10月15日に丸がつけられ、「十三夜」と書いてあった。携帯を見ると今日は14日。もう明日だ。いつの間に一ヶ月近く経ってしまったのか。彼女が「十五夜だけでは片見月になるから、十三夜もお月見してね。」と言ってたのを思い出す。そのために彼女が書いておいたのだろう。「同じ場所でなければ。」とも言ってたな。なぜあんなに十三夜の月見にこだわっていたのかな。わけは分からないが、またあの山を登らなければいけないのか。それもたった一人で。でも、そこから月を眺めれば、少しでも彼女の近くに行ける気がする。明日は行ってみよう。そうすれば、こんな状態から抜け出せるような気がする。気休めかもしれないが。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月10日

かぐや姫が月に帰ってしまった。この目で見たはずなのに、今でも信じられない。まるで長い夢を見ていたようだ。いつの間にか、一人でこの部屋にいる。どうやって帰ってきたんだろう。彼女が地球にいたことさえ、現実とは思えない。でも、この部屋にある、服や香りは何なんだ。レモンイエローのワンピースがハンガーにかかり、「ナイルの庭」の残り香が漂う。香水も置いていってしまったのか。その香りが僕に彼女を思い起こさせる。みんな処分してしまおうか。でも、記憶はどうしたって消えないのだ。どうせなら、彼女が居た頃を思い出しながら過ごしていこうか。忘れようと思っても忘れられないのだから。こうしていると、今にも彼女が、「ただいま」と言って、帰ってくるような気がする。今はただ、遠くに出かけてるだけなんだ。彼女が帰るところはこの部屋しかないはずなのだから。僕の胸に戻ってくるのを待っていようか。飛び去った小鳥を、空のかごを抱えて待ってるようだ。さえずりが耳に、温かい感触が手にまだ残っている。彼女がここに居るような幻を感じる。気配を感じて振り向けば、確かにそこに居たのだと思う。でも、姿は見えないのだ。独りでいるとおかしくなってしまいそうだ。この部屋には想い出がありすぎる。耐え切れず、部屋の外に出た。見上げれば月が目に入る。月を見てはいけない。彼女を思い出してしまうから。これからずっと下を向いて歩くのか。このままでは自分が駄目になる。そう気づいて、重い足取りを引きずりながら、部屋に帰ってきた。今は何も考えずに眠りたい。彼女の夢など見たくない。飲めない酒をあおり、布団にもぐりこむ。香りさえも侵入しないように、頭から布団をかぶって。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月08日

二人で抱き合いながら泣いてしまうなんて、自分でも情けないよな。せめて僕だけはしっかりしないと、と思ってるのに。かぐや姫はもうすぐ月に帰ってしまうんだ。頭では分かっていても、とても信じられない。そんなこと信じたくないのだ。十五夜の夜だと言うのに、月の使者なんて来ないじゃないか。たとえ来たって、帰すものか。彼女を抱きしめる手に力がこもってしまう。「苦しいよ。」しゃくりながら、あえいでいる。少し手を緩めて、彼女の顔を覗きこむ。「ごめん。離したくなくて。」「嬉しいけど、痛いよ。」涙で濡れた顔で笑ってみせる。こんな時でも笑顔が眩しいな。こんな時だからこそか・・・。やっぱり引き止めるのは無理なのかな。未練を断ちがたい。月が急に大きくなったように見えた。光が膨らんで、何かが降りてくる。月の使者か。彼女を渡すものか。肩をぐいと引き寄せた。降りてきたのは、天女のような女性だ。最初かぐや姫に逢ったときのような薄絹を着ている。羽衣というべきなのだろうか。「今までかぐや姫を守ってくださって、ありがとうございます。」丁重に頭を下げられると、調子が狂うなあ。「どういたしまして。」僕まで礼をしてしまう。「今日はかぐや姫をお迎えに来ました。」そう言うと、彼女を引っ張っていく。言葉は柔らかいが、力は強いのだ。女性とは思えない。「彼女は僕といるんだ。」引き戻そうとするが、力が入らない。どうしたというんだろう。彼女はうつむいているばかりだ。「さあ、帰りましょうね。」月の使いは彼女を促した。「帰りたくない。」声は小さいが、凛として言う。「そんなわけにはいかないのです。」有無を言わせず、連れ帰ろうとする。僕は体が動かなくなって、口さえも思うように動かない。目だけが彼女を追っていく。「十三夜の月を見てね。」振り返りながら、彼女が叫ぶ。首を縦に振ったつもりだが、彼女に伝わっただろうか。だんだん遠ざかって行く彼女を見ながら、また涙がこぼれてきた。せめて彼女の姿を目にとどめたいのに、霞んできてしまう。涙をぬぐおうにも、手が動かないのだ。ただ呆然と立ちすくんでいるしかなかった。空のかなたの彼女が霧のように消えていくのを見つめながら。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月07日

無理にかぐや姫のものを処分することはないよな。たとえものがなくたって、忘れられるわけがないんだから。このお弁当だって、無理して全部食べる必要はないのかな。なんて思ってるうちに、彼女も頑張ってたいらげてしまった。「お腹一杯。もう歩けない。」僕にもたれかかってきた。「しょうがないなあ。山頂まで行くんだろう。」「だって、お腹が重いんだもの。」「そんなに一杯食べなくてもいいのに。」急に黙り込んでしまう。僕と同じ思いなのだろうか。「もう少し休憩してから行くかい?」「いいよ。腹ごなしに歩くから。その代わり、引っ張ってね。」「重くて引っ張れないよ。」「ひどい」唇を尖らせると小鳥みたいだ。「じゃあ行くよ。」手を差し伸べると、すがるようにつかまってくる。切なくなるけど、懸命にこらえて立ち上がらせた。最後までもつかな・・・。手を繋いだまま、先に歩き出す。「そんなに引っ張らないで。痛いよ。」「引っ張ってと言ったくせに。」後ろを振り返らずに言う。「もう少し優しくして。」哀しげな声出すなよ。こっちまで哀しくなるじゃないか・・・。「ごめん。」歩調をゆっくりにした。二人で黙々と歩く。段々日が傾いてきた。林が切れたところから、ふもとの湖が見える。夕焼けが映って、紫色になっている。幻想的な眺めだなと見入ってしまった。彼女もじっと見つめている。でもその目はもっと遠くを見ているようだ。僕は目に入らないのだろうか。目が潤んでいるように見えたのに、急にこっちを見ると「早く行こう。」と手をつかんで歩き出す。いつの間にか手が離れていたんだな。それさえ気がつかないなんて。今度は彼女に引きずられるように、山頂へ向かった。そこに行くと月の使者が来てるような気がして、足取りが重くなる。まだ月も出てないのにそんなわけないよな。自分にそう言い聞かせながら、足を進める。やっと着いた時は、もう暗くなっていた。うっすら月も出てきた。やはり満月だ。昨日とどこが違うのかと思うが、微妙に違うんだろうな。たったそれだけで帰ってしまうとは。彼女を探すと、展望台のベンチに座って、ぼんやり月を見上げてる。「十五夜のお月見をしたら、十三夜にも同じ場所でお月見しないといけないのよ。」つぶやくように言っている。「ここでまた十三夜の月見をしないといけないのか?」「片見月と言って、両方見ないと不吉なんですって。」「脅かさないでくれよ。」笑おうと思ったけど、頬が引きつってしまった。一人でまたここまで月見しに来るなんて、勘弁して欲しいよ。二人だって大変なのに、一人なんて淋しくてやってられない・・・。「無理して来なくていいのよ。」ぼそっと独り言のようだ。「分からないよ。そのときになってみなきゃ。」これが本音だ。「そうよね。」なんか他人事のように浮け流す。ベンチの背もたれに体を預けたまま、身動きひとつしない。揺り動かしたいような気がしてくる。このまま月に連れて行かれるのは嫌だ。「十三夜の月見に来るよ。」うつろな目が僕を見据える。「本当?」正気を取り戻した目だ。その目から涙が零れ落ちた。思わず抱きしめてしまう。「必ず来るよ。」「きっとね。約束よ。」僕まで涙が溢れてしまっていた。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月06日

かぐや姫はまだすやすや眠ってる。可愛い寝顔を見られるのも今日が最後か。カーテンを開けると、朝日が彼女を照らす。眩しそうに顔をくちゃくちゃにして伸びをしている。子猫のようだね。その姿が僕には太陽より眩しいよ。君が目を開けたら、最初に見るのが僕でありたい。初めて見たのが親だと刷り込まれるひよこのように。月から来て、最初に僕を見たから付いてきたのかい?でも、いろんな人に会っても心変わりしなかったよね。僕のために降りてきたと言った君の言葉を信じているよ。「おはよう・・・。」まだ寝ぼけまなこで、声もあくび交じりだよな。「おはよう。早く起きて支度しなくちゃね。」ハッパをかけて、彼女を抱き起こす。驚いたのか、目を見開いて僕を見つめた。首に手を回し、抱きついて耳元でささやく。「起き上がらせて。」ドキッとしたが、冷静なふり。「しょうがないなあ。」とお姫様抱っこでベットからおろす。最後まで甘えて惑わすんだ。まあ、いきなりよそよそしくなっても嫌だけど。朝食を食べたら、お弁当作り。昨日の残りものを詰めて、散らし寿司もおにぎりにした。それとお菓子を持って、展望台へ出かける。まるで小学生の遠足のようだ。山の上というから、結構歩きそうだな。秋と言っても、まだ暑いけど、山に入ると結構涼しい。木々を揺らす風が、僕達を包む。木漏れ日が彼女の顔に当たってキラキラしている。涼しいとはいえ、歩き続けてると汗ばんできた。「疲れないか?」自分のことを棚に置き、彼女に聞いてみる。「大丈夫よ。あなたこそ、もう疲れたの?」挑戦的な口ぶりだ。「そんなことないよ。まだまだ歩けるさ。」と言いながら、日頃の運動不足で少し足が重い。彼女は軽い足取りで、さっさと前を歩いてくのだ。まさか僕から休憩しようとは言い出しにくいしなあ。それを察したのか、急に振り向いた。「お弁当どこで食べる?」山道だから、食べるところはない。やはり頂上まで行かないと駄目かな。そこまで行くには時間がかかりすぎるか。迷って答えられないうちに、「ここで食べましょうよ」いきなり山道に座り込む彼女。いつも突拍子もないこと言い出すんだよな。「ここは道の真ん中だよ。」あきれ声になってしまった。それでも動かないから、ここで仕方ないか。「通行の邪魔になるから端っこにしよう。」シートを小さく折りたたんだまま、二人で並んで座る。行楽日和なのに、なぜか人が通らない。安心してお弁当を食べだしたら、熟年の夫婦らしきカップルが通った。微笑ましいと思われたのか、笑って会釈された。こちらも会釈して返す。あんな年まで一緒に連れ添えたらよかったのに。彼女を見ると、黙々と食べている。まるで自分が地球にいた痕跡を残さないでおこうとするかのように。僕もそんなに食欲ないけれど、無理して食べてしまった。彼女が作った料理だけが目の前にあるなんて耐えられないから。処分すればいいのだろうけど、手作りを捨てるのは忍びないよな。うちにある彼女の服や香水はどうしよう。僕に捨てられるのだろうか。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月05日

箸をとめたまま、もの思いにふけっていたから、かぐや姫が心配そうに僕をのぞきこむ。「何を考えてるの?」「何も。」と言っても信じないよな。「明日はその展望台に行こう。」「嬉しい。ありがとう。」なんでそんなのが嬉しいんだろう。無邪気に喜ぶ彼女を見ていると、「少しでも月に近いほうがいいのかい。」つい皮肉っぽく言ってしまう。「そうじゃないわ。ただ自然の中に帰りたいの。」彼女の言葉が消え入りそうになる。「ごめん。責めるつもりはないんだ。」僕まで弱気になっちゃうじゃないか。また、沈んだ雰囲気になってしまった。こんなままで別れるのは嫌だな。「夜の散歩に行こうか。」食事の片付けもそのままに彼女を連れ出した。月夜の晩にかぐや姫と散歩もしゃれてるだろう。明日が満月だけど、今日もほとんどまん丸に近い。少しだけ欠けてるところが今の僕たちみたいだな。どことは言えないけど、足りない気がするのだ。彼女も月を見上げながら、立ち止まってしまった。明日はあそこからお迎えか。昔、帝が兵を大勢揃えても月の使者には敵わなかったのだ。僕一人が抵抗しても無駄なんだろうな。彼女こそ、何を考えてるんだろう。月を見てる彼女の横顔を見つめながら、ぼんやり思っていた。急に僕の方を向いたかと思うと、小鳥のように僕の唇をついばんだ。あっけに取られていると、微笑みながら後ずさりする。危ないから、手で支えようとすると、くるりとひるがえって、逃げてしまった。追いかけようと思うのに、なぜだか足が動かない。手だけが虚しく宙をつかむ。一体どうしたんだろう。彼女がどんどん遠ざかる。振り返って手を振るくせに、戻ってきてはくれないのだ。このまま月に帰ってしまうのか。大声で彼女を呼んだら、その声で目覚めてしまった。夢だったのか。それにしてもいつの間に眠ったのか。布団に入っているのだ。起き上がって見ると、彼女もベットで寝ている。もう朝なんだな。最後の一日の始まりだ。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月04日

僕の背中に押しつけた頭が震えているから、かぐや姫が声を押し殺して泣いてるのが分かる。振り向いて抱きしめたいけど、手を後ろにやって頭を撫でる。髪が柔らかくて滑ってしまう。震えが止まった。少し落ち着いてきたようだ。「お腹空いたな。もう出よう。」わざと明るく振舞って、彼女の気を引き立てようと思う。もちろん自分のも。「うん。支度してくるね。」彼女は素直にバスルームから外に出た。ゆっくり着替えていると、いい匂いがしてくる。「今日はなんだい?」「ちらし寿司と煮物と酢の物とお吸い物。」みんな和食だな。しょうがないけど。本当は洋食の方が好きなんだけど、彼女と暮らしてから、和食が多くて慣れてきたんだ。健康にもいいらしいし。帰ってしまったら、また外食か、コンビニ弁当か。今はそんなこと考えたくないな。彼女が張り切って作ってくれたんだから、たくさん食べなきゃと思った。でも、胸が一杯でなかなか食べられない。「美味しくない?」心配そうに見つめるから、「美味しいけど、昼食べ過ぎちゃったんだ。」と笑ってごまかす。「そう。良かった。」そんなこと言ってる彼女自身だって、あんまり食べてないじゃないか。いつもより多く作ったくせに。二人とも無口になってしまう。「明日、休みを取ったんだ。行きたい所ないかい?」沈黙に耐え切れず、唐突に言ってしまった。「私、知らないからなあ・・・。そういえばお客さんで月が大きく見えるところを教えてくれた人が居たの。」もう月はいいよ。そう思いながらも、一応聞いてみる。「どこなの?」「山の上の展望台ですって。」少しは月に近いかもしれないけど、大きく見えるってほどじゃないよな。でも、彼女が行きたいって言うんなら、行ってみようか。そのまま月の使者に連れていかれてしまうのかな。それならそれでも仕方ないか。ここにいたって、迎えがくるんだろうし。彼女がいなくなったら淋しいと思う。でもこの辛さから開放されるかもしれない。矛盾してるけど、そう思ってしまうんだ。彼女が好きでいとおしいと思う。その気持ちに嘘はないのに。だからこそ、一緒に居ても抱けない苦しみ、切ない気持ちに負けてしまいそうになる。自分が弱いから、依存してしまいそうで怖い。でも、彼女がいなくなったら、僕に何が残るんだろう・・・。今から呆然として、どうするんだ。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月03日

かぐや姫には涙を見られてないと思う。自分の弱さを見せたくないと思ってしまうのだ。人間なんて誰だって弱いものだけど、それを隠して生きている。弱さをさらけ出したら、そのまま崩れてしまいそうな気がするからだ。でも、好きな人にはその弱さまで分かって欲しいとも思う。そう思いながらも、彼女に見せるのが怖いんだよな・・・。彼女が明日の満月の夜までしか地球にいられないのなら、せめていい思い出をつくってやりたい。特に僕とのね。今日は仕事にいかないといけないが、昨夜ほとんど寝てないせいか、力が入らないなあ。今日ちゃんとやらないと明日休みが取れない。なんとか頑張らなくっちゃな。彼女は今夜もバーに行くつもりだろうか。ずっと一緒に過ごせる夜は今夜限りだというのに。まだ「月に代わってのお仕置き」をするつもりなのか。人間なんて醜いから、そんなことしても切りがないよな。そういう自分も醜い人間の一人なのだが・・・。なんとか今日の仕事をこなして、うちに辿り着いた。今日は疲れたなあ。やはり睡眠不足がたたるよ。「ただいま」声にも疲れが出てるな。「お帰りなさい」といつも聞こえる声がしない。もう帰ってしまったのか?慌てて部屋の中を探す。狭い部屋の中だ。隠れる訳にもいかない。どこに出かけたんだろう。もうバーに行ってしまったのか。でも、今日は早めに帰ってきたのに。そう思っているうちに、「ただいま」元気な彼女の声がした。「どこ行ってたんだ。探したじゃないか。」責めるような口調になってしまう。心配し過ぎたせいだ。「買い物に行ってたのよ。今夜はご馳走作ろうと思って。」買ってきたものを両手で抱えながら、涼しそうに微笑んでいる。「こっちの気も知らないで。」思わずつぶやいてしまった。「どんな気?」からかって聞く彼女は小悪魔のようだ。「なんでもないよ。」とても対抗できないよな。「そう。ならいいけど。夕食作る間に、お風呂でも入ってて。」新婚みたいだな。それもあと少しだけど。僕は湯船に入っているうちにうとうと寝てしまったようだ。「起きて。もう夕食の用意できたのよ。」と彼女がバスルームに入ってきた。「どうせなら背中流してあげましょうか?」なんて言うから、「頼むよ。」と言ってしまった。背中を洗ってもらってる間に「今日は仕事に行かなくていいのかい?」努めて優しく言うと、「もういいの。どうせやめるんだし、今夜はあなたのそばにいたいの。」甘えるように言われるとくすぐったい。「嬉しいな。」心が温かくなってくる。こんな幸せがいつまでも続くといいのに。でも束の間だからこそ貴重なのかも。今このときを大切にしないとな。背中をこする手がふと止まった。「もう終わりでいいよ。」彼女の返事がない。背中に頭をもたれてきた。その重みを感じていると、何も言えなくなってしまった。 出来たら最初のページから読んでいただくと分かりやすいと思います。ページの最後の「続き」をクリックしていただければ、次のページが出ますので、どんどん読めますよ。ご感想、アドバイスもよろしくお願いします。
2005年10月02日

いつの間にか二人ともそのまま眠ってしまったようだ。朝日が差し込んできて、眩しさに起きてしまった。隣にかぐや姫が横になってる。はっとして起き上がってしまった。胸に耳を当てて生きているか確かめる。大丈夫。息をしている。交わっても記憶が無いなんてことはないよな。酒を飲んでたわけでもないのだから。でも、自分の理性に自信がないから不安なのだ。そのくせ、眠り姫に目覚めのキス。舌を入れたら、かすかに反応した。ぼんやり目を開けて、僕を見つめる。まっすぐな瞳が眩しくて、僕が目をそらしてしまう。「おはよう。」無邪気な声は以前のままだ。「おはよう。」彼女に顔を向き直して答える。昨夜のことは夢のようだが、本当だよな。こうして同じベッドにいることがその証拠だけど。彼女の裸体を思い出し、慌ててベッドから降りた。「何か着たら」そう言って、バスルームに駆け込んだ。僕がここにいる間に何か着て貰わなくちゃな。目の遣りどころに困るよ。僕もそう冷静では居られないから。「もういいかい?」「まーだだよ。」甘く間延びした声。のんきだよなあ。「もういいかい?」「もういいよ。」今度は大丈夫らしい。安心して出て行くと、まだネグリジェだ。「早く服を着てくれよ」「じゃあ服を選んで。」甘えてるな。といっても、彼女はあまり服を持ってないから、選びようがない。もっと買ってあげると言ったのだが、遠慮してるのか要らないというのだ。バーには貸衣装があるらしい。まあ、そんな服を普段に着るわけにはいかないけど。とにかく少ない服の中から、ワインレッドのキャミソールと黒のスカートを選んだ。もう涼しくなってきたから、白のレースのカーディガンも。手渡してから、またバスルームへこもる。まったくどっちが部屋の主か分からないよな。やっと着替えたらしく、僕の名を呼んでいる。いつまでこうして呼んでくれるのかな。十五夜といえば、もう明後日だ。今日、明日しか彼女と過ごせないというのか。残された日々をどう過ごそう。仕事も休んでしまおうかと思ってるところへ「はい、お弁当。」と愛妻弁当?を手渡されてしまった。「一体どうしたんだい?」「せめてこれくらいはしてあげたいの。」けなげだよな。これでは仕事に行かない訳にはいかない。「明日は休みを取ってくるよ。」「嬉しい!」手を叩いて喜んだものの、「最後の日だものね。」急にしんみりしてしまった。僕はから元気を出して、「何がしたい?行きたいところとか考えておいてくれよ。」と勢いよく言った。そして、すぐにドアから外に出た。涙が出そうになったからだ。
2005年10月01日
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