山口小夜の不思議遊戯

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2005年10月31日
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小夜と墓場で出会った 後も、相変わらず学校のない日の早朝は墓守(はかもり)のような仕事を自ら任じている豊も、その日はそこにいた。

 だが、あまりに村人がうようよしてきたので、孤独を愛する彼は早々に退散しようとしていた。

 その時、小夜と目が合ってしまったのである。

 合った途端、小夜はこの場から豊が逃げ出そうとしているのを敏感に感じ取り、それを非常に彼らしく思った。

 少しいたずら心が起きて、彼女はためらいもなく両腕で弓矢をたがえるようなかたちにつくり、それを豊に向けて‘ひゅん’と射かけるそぶりを見せた。

 そのあとしばらく、豊は小夜を見つめていた。

 その目がゆっくりと閉じられ、次いで両の手が左胸を押さえると、豊は枝からころりと一回転して落ちてみせた。

 うまい冗談だった。



 このちょっとしたやりとりが新たな親しみをつくりだし、ふたりのあいだに和やかな空気が流れはじめようとしたその刹那、とつぜん、

 ──ゆた!

 と一喝する声が聞こえ、豊と小夜は同時に飛び上がった。



 本日に日記---------------------------------------------------------

 【魔法使いの男の子はなぜいないの?】

 西洋のお盆、ハロウィンですよ!

 キリスト教の死者の月(11月)を控えた10月31日は、万聖節(ばんせいせつ)と呼んで一年の365日では足りない数の残りの聖人の祝日の日として祝ったのが始まりで、よろずの聖人ならば死者も入るだろうということで、いわゆる‘ゴースト’まで参加するお祭りに変化していきました。

 最近は日本でもカボチャのお化けやコウモリの飾りが街をにぎわせていますね。私も今日までに三回パーティがありました。日本人ではない友人を持つと、こういうことになります。
 この私にカボチャになれってか!? どちらかというと、魔女っぽいというツッコミが入りそう・・・。

 ところで、魔女って何者なんでしょう。
 15世紀から約400年も続いたヨーロッパの「魔女狩り」について、聞いたことがある方もいるかもしれません。


 隣家の牛乳を呪(のろ)いで盗む牛乳魔女、悪天候をもたらし農作物に害を与える天候魔女。そのほか夫婦の不和、財産や職能の争いなど、狭い共同体のなかの憎しみや疑い、恨みを一身に負わされたのが魔女であるのです。
 年老いて、厄介者になった女性たちが突然裁判にかけられ、ドイツだけでも3万人以上が火刑などに処されたそうです。

 木曜日の晩に集会を開き、気の向くままに魔法の杖を振るう魔女たち。陰惨な歴史をどこかに秘めつつ、伝説を受け継ぐ魔女。ドイツ語の魔女=Hexe(ヘクゼ)の語源は、「垣根を自由に超える」という意味があるそうです。

 でも、なぜ魔女は女だけ?
 魔法使いの男の子の話は「ハリー・ポッター」があるけど、私としては、やっと出たかという印象でした。しかも、ドラクエみたいな物語の展開で、あんまりのめり込めなかった。


 男の子の魔法使いを主題とする文学って(いや、漫画でもいいけど)──考えてみるとあまり見かけないですよね? 
 それってなんでだろ。深い意味がありそうだなぁ。

 男の子を主人公にすると、『星の王子さま』みたいに、魔法使いというよりなんだか本人が魔法をかけられているような存在になってしまうからかな。

 それとも、男の子という存在がすでに魔法なのか──。

 ‘少年のような心’という考え方を別とすれば、実際の男の子って、期間限定で、はかないものなんですね。


 明日は●守宿多さま●です。すくのおおいさま、と読みます。
 それが誰のことかは、もうおわかりでしょう。
 タイムスリップして、このそこはかとなくなまけ者の少年が、やっと本領を発揮する場面に居合わせにきなんせ。

 明日、よんどころない理由の面接がありまして、それが朝の九時からなので、更新がもしかしたら遅れるかもしれませぬ。その場合でも明日の午後には更新できますので、お許しください!

 結果について語らなかったら、誰も聞かないでね・・・。






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最終更新日  2005年10月31日 07時22分09秒 コメント(6) | コメントを書く


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