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2026.06.28
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5代目クラウンバン
昭和40年代には、ほとんどの乗用車にライトバンやトラックのバージョンが売られていた。今の若い人たちは消費税をこき下ろしている人が多いけど、消費税ができる前は物品税というのがあって、ヨットやクルマや高価な玩具には、消費税よりかなり高い物品税がかけられていた。これは工場出荷時に課税されていたため、そういう知識のない人たちは意識せずに高価な税金を負担していたので、現在の消費税批判のようなものは当時は物品税に対して起こることがなかった。
自動車に関する物品税は、乗用車に対してはとても重く、商用車に対しては軽かった。産業振興とか、圧力団体によるものだったのだろう。そのために乗用車を安く提供するために、後部座席以後を荷室に振り分けた「半分だけ乗用車」としてピックアップやライトバンをシリーズに加え、全体の量産効果をあげる手法を国産メーカーは取り入れていた。ピックアップというのはようするにトラック。ライトバンの条件は、運転席以後の体積の半分以上を荷室にしてあるという事なので、カローラクラスでは後部座席は狭いものの、クラウンのサイズになると、不足のないスペースが確保できて、個人商店なんかではクラウンバンがかなり人気だった。
30年位前は、今と違ってライトバンを趣味で乗り回す人はほとんどいなくて、税務上の減価償却で無価値になった中古車の価格はとても安かった。乗用車と違って毎年車検という手間も敬遠されて、耐久性がある割に使い捨てられていたので、7万円でディーラーから購入した。2200ccのノンターボのディーゼルのATなので、運転は楽だけど性能は不便でない程度。よく、ディーゼルは大トルクだなんていう半可通のマニアがいるけれど、同じ排気量だとディーゼルのトルクはガソリンエンジンより大幅に低い。2200ccのディーゼルのトルクは当時の1500ccくらいしかない。ただ、そもそもが低回転なので、アイドリングの少し上からそのトルクが出ていたので、ATと組み合わせるとドライバビリティはとても良かった。
この型のクラウンは、身もふたもない箱型デザインで、税金がとんでもなく高くならないサイズぎりぎりに設計されていて、まるで軽自動車のデザインのようにぱっつんぱっつんの、よく言えばスペース効率抜群のデザインだったため、室内は広く視界は良好で運転は安楽で、見かけでマウントとりまくる田舎者のじーさんが横着な運転で邪魔することもなくて、実用の足としてはとても便利で、まだディーゼルブームの前の日本では軽油も安くて経済的だった。
この時代のライトバンは、2年車検にするためにワゴンに改造する人もいた。一番簡単な改造は、後部座席以後の荷室の床をかさ上げする方法で、ぎりぎり2分の1以上に設定された荷室の体積を少し減らすことで乗用車分類の5ナンバーワゴンとなって、車検は2年毎となる。ただ、自動車税は跳ね上がった。物品税が廃止されて消費税になり、自動車税の区分からボディサイズが外された今は、下手にライトバンを派生させると1ナンバーになって高速料金や任意保険がランクアップしてしまうため、日本では専用車種以外は絶滅した。





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最終更新日  2026.06.28 10:48:48 コメントを書く


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