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2026.07.16
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ツイン
福井ではクルマがないと生活が困難で、仕事にしても買い物にしても、とてもバスや電車で用が足せるような環境ではない。スーパーで買い物してバスで帰ってきたら冷凍食品なんか全滅だ。建売住宅なんかも駐車場は最低2台、来客を考えると3台分は欲しいくらいで、中古物件で駐車場が1台しかないと売れ残る。
そんな環境で暮らしていてモコを三男に渡して自分のクルマがなくなったため、主に市内で使用する生活の足として1台探すことになった。経費は安いほうが良いので軽自動車、荷物は別に積めなくてもいいし性能はどうでもいいということで、アルトかミライースの一番安いやつのちゅうぶるを探してみた。どうせなら極限まで安いか小さいのが面白いかと思っていたら、スズキのツインの格安なのを雑誌で見つけた。
スズキというと安いだけの小さいクルマを作っているイメージがあるのだけど、わりといろいろな技術も開発していて、冷え性である2ストロークの利点を生かした水素燃焼エンジンやハイブリッドなどもかなり昔からやっていて、プリウスより少し遅れて21世紀の初めにはハイブリッドの軽自動車も発売していた。それがこのツインで、ただでさえ小さい軽自動車の定員を二人に減らし、後部座席の分全長を詰めて2.7mちょっとという短いボディに、ガソリンエンジンだけとハイブリッドの二つのバージョンを展開していた。
ハイブリッドのほうは普通の鉛蓄電池を使ったものの、それでも高価でほとんど売れなかったし、エンジンだけの方も実用性を重視する人の多い軽ユーザーには支持されなくて2年で販売は終了したのだが、600kgという軽量と反応の速いショートホィールベースのために、運転が趣味のマニアにけっこう重宝されていた。
雑誌の売買欄は、だいたい二つのグループに分かれる。思い入れのある古い車を、ショップの価格が割安だと思えるようなとてつもない価格で毎号出し続けていたり、価格相談としているグループと、買取店よりは高く売りたいという期待で買い取りと販売価格の間くらいに設定している現実派と。見つけたのは後者の出品者で、他にも妥当な価格の普通のクルマが数台出ていた。電話だと邪魔な時もあるだろうからショートメールで確認して、陸送量も含めて送金し、懇意にしている修理工場に送ってもらった。
なんせスズキの軽なので、動力系がダメなら解体屋でエンジンでもミッションでも簡単に入手できるし、メンテの困難なところは何もないので、ぼろぼろ前提の購入だったのだけど、届いたのはとても綺麗で、どこにも手を入れるところなどないすっきりしたクルマだった。ただ、ステレオもナビも何もない素うどんみたいなクルマ。走ってみた感想は、フロンテクーペやS600に通じるフットワークだった。FF、FR、RRと全く違う駆動方式で、同じような車重に同じようなトルク荷重の三車が、どれも身軽にくいくいと曲がる。もうひとつ、2CVもよく似た感覚だった。でかいの速いのいろいろ乗り継いできたけど、こういうのが一番楽しいと思った。パンツ一丁で走り回る爽快感。
シートがしょぼかったのでちゅうぶるを探したら、メルカリにツイン用のシートレール付きのコブラのフルバケットが出ていたので、買った。けっこう好きもののファンがツインにはいるんだな(^^)





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最終更新日  2026.07.16 19:55:20 コメントを書く


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