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高校野球放映の影響で2週間ほどNHK教育のスーパーピアノレッスンがお休みになってしまった。このままでは最後のレッスン曲まで放映してくれるのだろうか、という不安すらわいてくる。まぁ実際にはそんなことは無く、どこかで帳尻を合わせてくれるのだろうが。というわけで、15日に放映されるはずであったスーパーピアノレッスン(シューベルト 「即興曲」変ホ長調 D.899 第2曲)は・・・またまた翌週・・・ではなく8月19日 午前10時45分~11時15分放映ということらしい。土曜日の午前中に放映とは、これまた不意打ちのような時間帯を選んだものだ。まぁ日曜日にはきちんと再放送もしてくれるだろうから、ダブル安心?シューベルトの即興曲第2番、ピアノを再開してからもたまに弾いたりもしていたのだが、この曲を弾くたびに、どうしても中学時代を思い出してしまう、懐かしき曲のひとつだ。こうして、曲を通して心のアルバムを再び開いてしまう。1曲1曲触れていくごとに、その頃の思い出をぎゅっととじ込めていっているような・・・
Aug 15, 2006
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4月から始まったNHK教育テレビのスーパーピアノレッスン「フランス音楽の光彩」、勿論、毎週しっかり観ている人も多数いるだろう。私も、今回はラヴェルだドビュッシーだ、と心そそられる曲たちがレッスン曲として並んでいることで、非常に期待している。しかも、今までのシリーズ(モーツァルト編に始まりショパン、大曲編に至るまで)は不定期に再放送されていたこの番組だが、今回は毎週必ず再放送があるではないか。これにはビックリ。火曜日に見逃しても、日曜日の朝7時40分から8時5分まで、もう一度観るチャンスがあるのだ。す、素晴らしい!!えっ、テキストに書いてあるから、既にそんなことは知ってるって?私は大抵火曜日の19時25分からの分を録画しているのだが、ゴールデンタイムといわれるこの時間帯、他の番組も気になったりもする。時には、裏番組を録画したいなんてこともある。しかし、今まではなによりもスーパーピアノレッスンを優先して、他の番組の録画は諦めてきた。それが当たり前だと思っていた。(ん?)ただ、25日だけはどうしても譲れない番組にかちあってしまった。しかも、それは野球中継だったり。私に野球観戦の趣味があったの?と言われてしまいそうだが、正確にいえば、野球の試合に登場するベースボール犬ミッキー君(ゴールデンレトリーバー)の勇姿を録画したかったのである。(ちなみに、私は昔から大のゴールデンレトリーバーファン)あぁ、正統なる野球ファンの皆さんからは石を投げられそうだ。ベースボール犬ミッキー君と、スーパーピアノレッスン、さぁどっちをとる??ごめんなさい、ミッキー君に軍配が上がってしまった。昨年からずっと録画し続けてきたスーパーピアノレッスンであるが、まさかベースボール犬ミッキー君のために録画をキャンセルする羽目になるだなんて、あぁ、私はなんとまぁふとどきな奴か。というわけで、スーパーピアノレッスンの再放送が毎週必ずあることに大感激の涙を流した私なのであった。いや、決してピアノに対する愛情が冷めただなんてことは・・・ない、決して、ない(笑)----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(基礎練習省略)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #28#28:3度の練習。予備練習その2として、ハノンの54番(3度練習)を追加。これを何度か繰り返した後に、#28の予備練習をして、更に譜面通りに。しばしこのパターンを続けること。3度、やっぱり苦手だ。●バッハ フランス組曲第1番 ジーグジーグ:最後から2小節目の右装飾音がどうしても綺麗に入らない。左の16分音符進行も焦り気味になってテンポが崩れる、という問題がなかなかクリア出来ない。●シューマン 花の曲 Op.19弱拍がまだバタバタとうるさい。III曲の左伴奏部もきちんと拍どおりに弾くこと。V曲の左進行も指遣いを間違い気味。楽譜をきちんと見て!●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化Op.26からインテルメッツォ久々に復習。・・・そう、久々だからといって堂々と音ミスしないで。●シューマン クライスレリアーナOp.16から#01ウィーンの謝肉祭の道化以上になかなか練習する機会に恵まれない1曲。昨年手を故障して以来、ほとんど弾いていなかったため、右進行が記憶から消えかかっていたのだが、なんとか取り戻す。いきなりテンポをあげないでゆっくり確実に弾くこと。中間部はもっとガラリと雰囲気を変えて。テーマと同じ流れの勢いで弾かないこと----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10,24,27(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI/II
Apr 25, 2006
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NHK教育「スーパーピアノレッスン」も11月でショパン編が終了、いよいよ12月からはベートーヴェン編?と思いきや、なんと副題が「大曲に挑む」といった、実に壮大なスケールを感じさせるものになっているではないか。しかし、当初の予定とは大幅に変わってしまったのには、何か理由があるのだろうか。それとも、講師の都合だろうか。謎である。まぁそれはさておき「大曲に挑む」、一体どんなレッスン曲が待ちかまえているのか。【レッスン曲】・ピアノソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-49(ハイドン) 12/6, 12/13, 12/20 の3週間・ピアノソナタ 第30番 ホ長調 作品109(ベートーヴェン) 12/27, 1/10, 1/17, 1/24の4週間・ピアノソナタ 第7番 変ロ長調 作品83(プロコフィエフ) 1/31, 2/7, 2/14, 2/21の4週間・ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23 第1楽章(チャイコフスキー) 2/28, 3/7, 3/14, 3/21の4週間以上4曲を第15回にわたってレッスンする。テキストはこちらで購入可能。そして気になる講師であるが、グルジア出身のピアニストであるアレクサンドル・トラーゼ。ロシア音楽の巨匠ともいわれ、ゲルギエフなど世界の巨匠が大絶賛する大型ピアニストらしいのだが、うぅ、申し訳ない。まだ一度も彼の演奏を聴いたことがないため、番組のなかでたっぷりと堪能できることを光栄と思うことにしよう。ちなみに、トラーゼの演奏するプロコフィエフの「ピアノ協奏曲」全集は定評ある名演奏だとか。聴いたことがある人はいるかな?それにしても、これまでもモーツァルト編、ショパン編から、いきなりマニアックなエリアへと進んでしまったように感じるスーパーピアノレッスン。とてもではないが、ついていけそうにない軟弱な私である。せいぜいベートーヴェンどまりとなるのか、私。いや、これを機会に新たなる境地へ?って、その前にショパン編をきっちり観ることを、忘れていないか?◆ ◆ ◆ ◆ ◆楽天の某ショップに注文していた「のだめカンタービレ2006年カレンダー」が届いた。これをピアノの横に置いて来年のピアノライフも更に充実だ、と楽しみにしていたカレンダーである。が、しかし、しかしだ。カレンダー用のイラスト6枚、いずれも演奏風景が全くないではないか。せめて、のだめがアヘ~という顔でピアノに向かっていても良いから、千秋の指揮っぷりや真澄チャンのナイスなティンパニ、清良と峰の情熱的なヴァイオリンとか、とにかく彼らの「音楽」ぶりがカレンダーになっているものと思っていた私はかなりショック。キャラコレしおりは、プリごろ太シリーズ3枚セットという豪華(笑)おまけ付きだったのだが。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #22#22:左手のための練習。曲の進行にはだいぶ慣れてきたが、やはり各所のトリルが2小節と同様のパターンではうまく入らない。解説にもあったように、少し短縮させようか。●バッハ シンフォニア #10~#14#10~13:おさらい#14:弾きこみ段階。明日も安定して弾けるようであれば次へ。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16#05:弾きこみ段階。テンポ八分音符170で練習後、久々にメトロノーム無しで弾いてみると、おぉ、拍感が安定してる。後半あれほど暴走気味だったのに、それも改善されているではないか。よし、後はもう少し全体的な起伏を調整して弾きこもう。今日はかなり嬉しい収穫だった。でもこれで安心しきって油断してはだめ。もうちょっとリズム矯正練習も続けて。#16:今日もテンポ四分音符116で繰り返し練習。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1まだまだ丁寧に弾きこまねばならない箇所は多い。もう少し音色に丁寧さが欲しい・・・----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,7----------------------------------------------------本日のおためし~ライフワーク的取り組み●ショパン 幻想曲 Op.49----------------------------------------------------本日の語呂合わせ復習●クラーマー=ビューロー60練習曲 #01~#09
Nov 29, 2005
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あぁ、既に2週分遅れをとってしまったNHK教育テレビの「スーパーピアノレッスン」視聴。本当ならば、この日は「幻想曲Op.49」のレッスン風景をここで紹介するはずだったのだが、今回この場で紹介するのは10月18日放映の第12回「ノクターン ロ長調」Op.62-1である。ノクターン Op.62-1といえば、通し番号でいえば「ノクターン第17番」。ショパンコンクールの第1次予選でも14人の若きピアニストたちが演奏していた曲ゆえ、今でも強く耳に残っている。おまけに最近ではポリーニとルービンシュタイン演奏のノクターンを交互に聴く機会が非常に増えているので、すっかりノクターン漬けである。さて、レッスンではこのノクターンを、第12回・13回と2週にわたって放映、今回紹介するのはそのうちの第1週目であり、テキスト128~129ページと2ページのみ(かなり少なめ?)であり、残り4ページは次回に続く。まず講師のルイサダ先生はこの曲について以下のように語っている。「ショパンが晩年に作曲したノクターンであり、深遠な内容を持つ重要な作品。構成は他のノクターン同様、美しい主題→展開部と続くのだが、この展開部は常に始めよりも速くことがポイントである」と。そして実際に生徒さんの演奏を一通り聴いたのち、総評として「ソステヌートで重要なのは響き。音量を上げてもっと動きを出すこと。その後、トリルと共に思い出の彼方へ昇華していくが決して速くなりすぎないように(曲の後半で右トリルの連続が出てくる)。この素晴らしい転調の一瞬一瞬を味わう余裕をつくること(要約)」と語っている。今回のレッスンでは、後半部は含まれていないため、トリルの件については次週分の解説の際、頭の隅にでもおいておくと良いかもしれない。転調のその一瞬を味わう余裕をもつ、この言葉はなかなか心に響いてくれた。ノクターンを弾く際には大いなる鍵ではないだろうか。というわけで、早速曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足(私なりにかみ砕いて)である)ちなみに、今回の生徒さん、譜面通りに弾いていない箇所が数カ所あり、ルイサダ先生からその指摘もあったのだが、それについては割愛させて頂く。・3~10小節:メロディの最初と最後がわかるように弾かないと混迷する(補足事項として、この部分はショパンが書いたメロディのなかで最も長いとか。永遠に続くようなメロディゆえ、演奏者自らが最初とその最後がきちんと把握出来ていないと、曲の構成がはっきりしなくなってしまう。また、この部分は自然に歌うように弾いて欲しいとのことだ)・10小節:1音目の右手レ音で一呼吸・一段落を念頭に置いて(ちょうどここで旋律の一区切りの部分である)・10小節:クレシェンドは急激にせず曲に調和した感じで・11~14小節:もっと歌うように。決して速くならずに(気持ちを高ぶらせても冷静さは失わないように)・12小節:中声(アルト)の3連音符は苦しみのため息を感じさせて(ここの補足はたっぷりあるのだが、まずは中声の1,2拍目は3連符であることをきちんと意識して弾くこと。そして、3連符それぞれ1音から2音目にかけてディミヌエンド気味に弾くと良い(これはテキスト参照のこと)。指使いも3連符の1,2音目はそれぞれ3-1指で手を傾けるようにして弾くと自然な呼吸になる。)・13~14小節:中声部をもう少し強調して。上声はゆったりと。(11小節からも含まれる内容だと思うが、ここは上声と中声がそれぞれ美しい旋律を奏でている箇所。つまり各声ともに横の流れをきちんと把握して弾かねばならない。)・14~20小節:ここからは少し勢いをつけて脈うつ感じで(ここから一旦短調に変わる箇所。それまでの表現とも変えることが望ましい。補足として右の親指は柔らかめに弾いて)・21小節:2音目の右手ラ音は舞台から客席へと語りかけるように。(語りかけるといっても囁く感じではなく、舞台から客席の後席まで響かせるような感覚で。)・21~27小節:左手はつきまとう悩み・鼓動を表現して・23小節:3拍目の右手2音目であるシは苦しみの音色。ルバートで(テキストにこのシ音を中心とした小さな強弱が示されている。参考に)・23小節:4拍目の右手5連符は5つの音を均等に。歌手が歌っているように・25小節:3,4拍目~次小節にかけての右16分音符の指使いは4-3-2-1-5-2-3(これによって響きが良くなる)・27小節:左のアルペジオでもっと激情を表現して・27~28小節:ペダルは指示通りに踏んだままで(譜面の指示では27~28小節の3拍手前まで踏む指定となっている。生徒さんが27小節の4拍目付近で外してしまったため、ルイサダ先生が指導した箇所である。ここでルイサダ先生、ショパンがいかにピアノを活かす作曲家であったかということと、彼の表現には忠実に従って欲しいと力説していた)と第12回のレッスンはここまで。◆ ◆ ◆ ◆ ◆この日の「ショパンの風景」は「サンドとの出逢い」。1836年秋、招待されたサロンでショパンはあるひとりの女性を紹介された。その人こそ、あのジョルジュ・サンド。ショパンにとって彼女の第1印象は「あれが女性か??、感じ悪い・・・」とまぁあまり良いものではなかった。なにしろ、当時のサンドといったらサロンには度々男装して現れ、葉巻も吹かしていたというのだから。サンドは常日頃から「私は女性という意識はもたない」と言いきっていたらしい。さてさて、サンドのほうはショパンをかなり気に入ったご様子、何度かアプローチしているようだが、丁度その頃、マリアとの一件があった時期・・・ショパンもようやくサンドの視線が気になりだしたか、彼女からのショパンにあてたメッセージ文「あなたを熱愛する人がいます」、これがきっかけとなって急接近となったようだ。ショパンとサンドの関係はほどなく噂になり、そんななか、二人はマヨルカ島へ旅に出る・・・とここまで。この回のBGMは前奏曲変イ長調 Op.28-17。前奏曲といったらだいたい1836~1839年頃にかけて作られた曲、ショパンの様々な思いがこめられた曲揃いだが、この前奏曲17番を聴いて、ふと思い出してしまったことがある。それはコルトーがこの曲(前奏曲17番)に対して語った印象。それは・・・「彼女は私に言った「あなたを好きです」」今回のショパンの風景にふさわしい選曲に思えてならない。◆ ◆ ◆ ◆ ◆若い頃は、恋するあの人のことを想いながらピアノに向かったり、別れた悲しみを曲にぶつけたりしていたけれど、ある程度の年齢が進むと、そういう点に非常に不器用になってしまっている自分がいる。勿論、愛情って決して男女に対するものだけではないと思う。親子の間、友人、一緒に暮らす動物、自分の大切にしているモノに対して、様々なものに愛情は存在する。ピアノが好きで好きでしかたがない、という気持ちはとても大きいのに、最近、何かが欠けているような気がしてならない。好きな音楽を聴きながら、あぁ、私もこんなふうに弾いてみたいと思うのに、技量だなんだかんだいう前に、何かが不足している。ふぅ・・・秋から冬にかけて空気は乾燥するものだが、心まで乾燥してどうする。良い音楽を奏でるためには、自分の心の潤いを保つ努力も怠ってはいけないのね。勿論、肉体の健康もしかり。でも己の苦しみまでをも音楽に変えてしまう多くの作曲家たちを見習って、私も日頃のストレスを音楽に変換してみようか。うわっ、聴きたくない。◆ ◆ ◆ ◆ ◆「乾燥」で思い出したのだが、そういえばここ1ヶ月ほど、アルコールを摂取していないことに気がついた、実は私、無類の酒好き(笑)。若い頃はそれで幾つかの笑い?話もあるのだが、風邪をひいてもアルコール消毒だ、だなんていって飲んでいたり。はたまた、病気で入院した時も、手術後に「退院したらすぐにビールを飲んでもいいですか」と聞くほどの、とんでもない奴だった。そんな私が最近、全く飲まないのは、アルコールにかける費用がそのままCDや楽譜に化けているから。このまま断酒できてしまうのではないか・・・と思ってしまっている。って、心の潤い不足は実はそこにも原因あり?でもやっぱり冬は誘惑の季節。ワインや日本酒、ビールがそろそろ恋しい。な、なんでこんな話になってしまったのやら。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #21#21:右手明確な指さばき練習 中間部(長調になる9から20小節)の凡ミスを見逃すな。途中、指使いに間違いがあり、凡ミスを引き起こしていることを発見。気をつけて。●バッハ シンフォニア #10~#13#10~12:おさらい#13:弾きこみ段階。主旋律を意識し過ぎてフレーズ感を見失うな。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16#05:弾きこみ段階。・・・だが練習レベルを脱せないまま。#16:練習段階。テンポ96にて。左のオクターブ跳躍で音ミス率高い。意識を右ばかりに集中させないで●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1弾きこみ段階。後半、両手共に焦らないで。右の和音連打箇所は上声を際だたせる努力をして。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)(どうしたことか#20の左分散音型が崩れ気味。たった2日開けただけで無様・・・)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,20(#20は葬送の意味もこめて初見にて)----------------------------------------------------本日のおためし~ライフワーク的取り組み●ショパン 幻想曲 Op.49冒頭から179小節まで通して練習後、今日も155~179小節を特に重点的に。まだ進行そのものに慣れていない状態が続く。また、左手の同音1-5指置き換え箇所、なんとか指示どおりの指使いで弾こうと思うものの、1から5指に替える際に、一瞬1指が浮いてしまうがために押さえっぱなしな箇所を同音連打してしまう羽目に・・・。要検討か。
Nov 8, 2005
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ショパンコンクール期間中、NHK教育のスーパーピアノレッスンを観る時間がなかなかとれなかったのだが、ようやく今こうして落ち着いて録画したものを観るゆとりが出てきた。いや、決して忘れていたわけではないのだ。予選などでノクターンOp.27-2を聴く度に「あぁ、ルイサダ先生のレッスンでもちょうどノクターン週にさしかかっているんだっけ」と気には留めていた。ってこれじゃ言い訳にしかならないではないか。というわけで随分遅れてしまったのだが、10月11日放映分のスーパーピアノレッスン第11回「ノクターン 変ニ長調」Op.27-2を早速勉強することにしよう。ノクターン 変ニ長調 Op.27-2は、いわゆるノクターン第8番。ノクターン集のなかでも人気の高い部類の曲ではないだろうか。甘くそれでいてはかない、そんな旋律が続く曲である。ルイサダ先生はまずこの曲を演奏するにあたり、オススメ盤を紹介する。それが「ウラディーミル・ソフロニツキ」が演奏するノクターンOp.27-2。ゆっくりテンポながらも温かみある響き、消え入るような終曲がなんとも素晴らしいらしい。聴いたことがある人はいるだろうか。それでは、早速曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足(私なりにかみ砕いて)である)・4~5小節:4小節最後で休まず続けて5小節頭のラ音へ続いて(スラーが1小節単位で区切られているため、つい4小節終わりで一区切りしてしまいがちだが、すぐ次の流れへと突入して欲しいとのこと。)・6小節:4~6拍目の右16分音符の指使い、最初は4指から(これはテキストにも書かれているのでそれを参照に。4指から弾くことで響きがとても良くなる。4-2-1-3-2と続く)・10小節:ディミヌエンドで自然に揺らぐ感じを出すこと(ここは小節内3拍単位でディミヌエンドが指定されている。これをうまく表現すること)・14小節:4拍目からの重音6連符を含む進行、もっと腕を使って歌って(ルイサダ先生はここで「愛し合う二人が歌い合う感じを出して」と表現している。手先だけで弾くのではなく、もっと腕を使うことを指導していた)・19小節:3拍目に入る時は腕を使って呼吸を(上記と同様。前の流れを変えてひと呼吸おいて入るように)・21小節:装飾符はもっと表現豊かに(19小節と同様進行だが、装飾符が付加され、ちょっと変化がみえる箇所。それだけに装飾符を豊かに)・22小節~:前へ前へもっと力強く・25小節:リテヌート、クレシェンド、そしてスビトへ(リテヌートは音楽用語でただちに遅く、まず小節頭にリテヌートが指示されており、そして4拍目からクレシェンドへ。そして次小節でa tempoへと続くのだが、ルイサダ先生が言った「スビト」(音楽用語で、"急に"という意)はこの次小節のa tempoでの指示。このスビトは版によって掲載されていたりいなかったりするらしいが、テキストには掲載されていなかった)・28小節:4拍目からの16分音符進行に2音単位でディミヌエンドを(これはテキストに、ルイサダ先生の注釈として記載されているのでそれを参照に。ルイサダ先生の提案だそうだ)・33小節:ペダルは踏み換えないで(譜面にもペダル踏み替え指示はないので、そのまま1小節まるまる踏みっぱなしで。そのほうが綺麗)・40小節:4拍目の左16分音符進行の1音目は1指で(テキストに指示あり。続く数カ所もルイサダ先生による指指示あり)・48小節:4拍目の右16分音符進行はややもったいつけるような感じで・49小節:右1音目は音を弱めないで(フレーズの最後であるがここはフォルテ。前小節からの勢いのまま)・50小節~:天に舞い上がるように・52小節:ここはコン・フォルツァでなくピアニッシモで(譜面にはコン・フォルツァの指示ありなのだが、ルイサダ先生によれば「ショパンはこのコン・フォルツァを修正し、ピアニッシモで弾くこと」と語っている。だからクレシェンドも不必要らしい。)・62小節:終わりに向けて流れを組み立てること(補足事項として、62小節のドルチェで歌うように弾き、次はそれを緩め、最後は完全に宙に浮いていくように・・・と。これは終小節までの流れを説明したものと思われる。)・66~68小節:手を固定したまま、鍵盤の奥から手前へ向かうように弾く(これは装飾符を含む右進行の弾き方を説明している。)・69小節:指だけで弾くのではなくもっと上腕を使って(指だけで弾くことは、かえって難しくしているも同然。これはこの小節に限らず全体に渡っていえることなのかもしれない。まぁこの指示は生徒さん固有のクセに対する指導であるが、実は多くのピアノ弾きさんの心にも響く内容なのでは?)・75小節:ゆっくりと天国へ昇っていく感じでこれにて本日はおしまい。いや、この曲は終了。次回もノクターンであるが、今度は晩年の作品でノクターン17番、Op.62-1。おっと、この日記を書いている頃にはこのノクターンのレッスンも既に放映済みなので、おって掲載していきたい。ノクターンは割と取り組みやすい部類の曲なので、実際に練習する際にルイサダ先生のアドヴァイスを参考にしていけたら、と思っている。◆ ◆ ◆ ◆ ◆この日の「ショパンの風景」は「マリアとの恋」。20歳半ばでショパンは恋に落ちた。そのお相手は9歳年下の幼なじみであるマリア・ヴォジンスカ。やがて結婚の話も当然出てくるわけだが、結婚するにあたってマリアの母はある条件を出した。多分、ショパンの体調の悪さを気にしてのことなのだろうが、「夜11時に寝ること」「芳香シロップを飲むこと」「毛糸の靴下とスリッパを履く」「健康を維持せよ」といったものだったとか。しかし、夜会に出ていれば当然11時に寝るなんて無理な話、オシャレなショパンが毛糸の靴下を履くとは考えにくい、というわけで、結局ショパンが約束を守ることはなかったという。こうしてマリアとの結婚の話はすっかり遠のいてしまった。ショパンは、マリアからの手紙をまとめて「わが悲しみ」なる文字を添えて保管したという。・・・とここで登場するのがジョルジュ・サンド。さて、次回はジョルジュ・サンドとショパンをめぐる話へと発展しそう、というところでおしまい。BGMとして流れていたのはワルツ 変イ長調 Op.69-1「告別」。この曲、実はショパンがマリアへ贈った曲でもあり、「告別」と名付けたのはマリアだったとか。私自身、人生様々な別れのなか、弾いてきたのがこのワルツ Op.69-1。いや、本来、別れの曲でも弾ければそれなりに格好もよかったのだろうが、当時の私には到底その技量もなく、必然的にこの別れのワルツが私の人生における別れのシーンBGMだったのである。(まぁ別れの曲(エチュードOp.10-3)はいわゆる映画の影響ゆえ、本来の意味を考えると別れのワルツの選択も悪くなかったと言いたい)別れを自分で演出するなんてちょっとおかしい、と思ってしまうが、人生様々なシーンにやっぱり音楽はつきもの。悲しい時に寄り添って欲しい曲もあれば、嬉しい時の定番曲があったって良いではないか。しかし、まずいな・・・楽しい・嬉しい時の定番曲が、見当たらない。私の人生、悲しいことだらけか??自分の人生の定番曲を振り返ってみると結構面白いかもしれない。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #20#20:左手分散音型練習。弾きこみ段階。進行に慣れてくれたのはありがたいのだが、だんだんテンポが走り出すのは頂けない。きちんとテンポを保って。●バッハ シンフォニア #10~#12#10~11:おさらい#12:弾きこみ段階。後2,3日安定して弾けたら次へ●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16#05:現在停滞状態。しばらくこのまま先が見えないまま練習にいそしむのか。#16:まだまだテンポはゆっくりだがだいぶ流れはつかめてきた。が、オクターブと音域広い和音の組み合わせがなんとも辛い。和音がきちんとつかめておらず、音になっていないのだ。困った。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1昨日、後半部の難点に一筋の光が見えたと思っていたのに、今日になってみると、やはり69~70小節はまるで悲鳴をあげたような響きになりっぱなし。もう・・・ここだけがひっかかっている状態。手に余分な力が入りすぎて和音がヒステリックになっているのは分かってるのだが、つい力みすぎてしまうようだ。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1----------------------------------------------------本日のおためし~ライフワーク的取り組み●ショパン 幻想曲 Op.49懸念事項だった77~88小節も少しずつ慣れてきているので、今日は126小節まで進めてみた。まずは譜面に沿ってただただ弾くだけの状態だが、重音進行もショパンらしい法則にもとづいているので、譜読みはしやすい。
Oct 25, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編第10回目のレッスンは、「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」Op.11 その4 第2,3楽章ワンポイントレッスンである。全曲通してのレッスンではないためか、残念ながらテキストには2,3楽章の楽譜は掲載されていないが、各楽章の冒頭部分を中心に実際にレッスンしながら注意点などを紹介していく。それでは、早速曲中での細かな注意点についてあげてみよう。実際に番組を御覧になった人は十分承知していると思うが、あくまでも各楽章の冒頭部分のみなので、「これの続きはどうした?」なんて言わないで。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足(私なりにかみ砕いて)である)参照した楽譜はパデレフスキー版のショパンピアノ協奏曲集。(レッスン使用時と同様と思われる)【第2楽章 ROMANCE】全体にわたるポイントこの楽章はいわゆる「月明かりのもとで弾くノクターン」。その雰囲気をつくって。感性の豊かさを十分に発揮し、大きく弾くこと。そしてテンポが速くとも静けさや落ち着きは壊さないように。・1小節~:2拍子の感覚で(伴奏)(ルイサダ先生いわく、ショパンは鉛筆でこれを4拍子から2拍子になおしたという。それゆえ2拍子感を出して)・5小節:装飾音は拍子に合わせて(伴奏)・11小節:和音に少しビブラートをかけて(伴奏)・12小節:ペダルを踏んでから腕を降ろして弾き始めること(以降ソロパート)(ピアノソロパートの開始部分。カンタービレで)・13小節:左の伴奏は目立ちすぎず、宙に浮いたような感じで・17小節:32分音符の9連符の後半はポルタートで(32分音符をさらっと流すのではなく、もっと目立たせて、という意。)・20~21小節:2拍目以降夢見がちに(前小節との対比として)・21~22小節:テンポを遅くしないで(22小節2拍目から入る伴奏のことを考慮すること。テンポを遅くしてしまうと、伴奏との間にちょっとした隙間ができ、それが重く疲れ気味にきこえてしまう)・23~26小節:2小節単位でメリハリをつけよう(前半23,24小節は思い切って雄大な音で、そして後半25,26小節は聴き手の感性を刺激するべく優しくフワッとした感じでメリハリをつけてはどうだろうか?とルイサダ先生の提案。)・26小節:1拍目のド音の後の32分音符は軽やかに(補足事項として、1拍目のド音と同じ調子で32分音符下行しないで、ということ)・27小節:3拍目の右トリルは目立ち過ぎないように・28小節:3拍目の16分音符5連符はたっぷりと歌うように、慌てないで(ここでルイサダ先生、ショパンが歌好きであったことを語るとともに、19世紀のピアノ作曲家のなかで弾き手に「歌う」ことを要求したのはショパンだけだ、と力説する。ショパン曲においては「歌う」ことが非常に重要なポイントだ)・35小節~:付点進行、ほんの少しだけテンポを速めて・38小節:ここで最初のテンポに戻る・39~52小節:多くの記号やトリル、アルペジオ等を平然と弾くこと(この曲のなかでもとても難所な部分。)・・・・とここで第2楽章のレッスンはおしまい【第3楽章 RONDO】全体にわたるポイントこの曲はクラコーヴィアクといったポーランドの踊りであり、男女の踊りが想像できるような演奏を心がけて。コロコロッとした展開でついテンポを速めてしまいがちだが、速すぎることで脚がもつれて転んでしまって大変。・17小節~:スケルツァンドは楽しく、それでいて左手が速すぎないように(ピアノソロパートの開始部分。ポロネーズに近いイメージで弾くこと)・18小節:1拍目はシンコペーションを意識して(前小節からのタイで始まる箇所。きちっとしたリズム感で弾きたい)・20小節:騎士のように凛々しくキリッと。(16分音符4音と8分音符のスタッカーティシモがふにゃっとしないように)・23~24小節:途中で息切れしないで最後まで力強いままで(主題反復手前の区切り部分。16分音符が勢いよく続く)・25小節:速すぎず、そしてペダルも過度に踏みすぎないように(再び主題へ。)・26,30小節:伴奏の違いを意識し、反復側の伴奏は小節始めの和音をけだるめに(25~28小節のテーマの反復が29~32小節に位置し、微妙に伴奏部が異なるのはわかるだろうが、1度目(26小節1音目)は機械的に、2度目(30小節1音目)は官能的に弾くと良い)・35小節:スタッカーティシモは思い切って弾くこと(ポロネーズを意識し、大胆にキリッと弾くことが望ましい)・48~51小節:木琴のような音色で響き渡るように(leggierissimo(きわめて軽やかに) 高域からキャラランキャラランと下行している箇所)・60~62小節:こじんまりとしないでもっと思い切って(主題から展開し3連符を含む16分音符が続く箇所は、63小節目でritとなるのだが、その手前からこじんまりとまとめあげようとせず、もっと遠慮せずに62小節のstrettoに向けて勢いもっていくこと)・・・第3楽章はここでおしまい、曲はまだまだ始まったばかりなのだが、まぁ仕方ないか。実は、飛ばし飛ばし進めながらとりあえず最後までさらうのかと思いきや、いつもの調子で実に細かく冒頭部を指導しているので、今日の放映時間は1時間くらいあるのか、と思ってしまうほどであった。第2,3楽章はちょっと消化不良気味に終わってしまったのは、私だけであろうか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆今週の「ショパンの風景」は、「選択、そして再会」(っと勝手にお題目をつけさせてもらった)。つまり、パリに住むショパンがロシア皇帝に忠誠を誓うか、それとも亡命者となってしまうかの選択である。亡命者となってしまったら、祖国に戻るどころか両親に逢うことも困難になるであろう。しかし、ショパンが選択したのは亡命者の道である。その後もショパンと両親は手紙でやりとりを続け、ショパン25歳の夏には、カルロヴィ・ヴァリ(ボヘミアの温泉保養地)で両親と再会したのであった。これが両親と逢う最後だった。以後、両親はなにかとショパンに手紙を送り、ショパンのことをとても心配していたという。その文面の一節が「親がどれほど心配しているかをあなたは時々忘れますね」・・・と。おいおい、親の心子知らずな子どもだったのか、ショパンは。◆ ◆ ◆ ◆ ◆こうして、様々な思いが形として残る「手紙」、そういえば手書きの手紙なんてここ何年も書いていないではないか。今じゃ電子メールが当たり前、親とだって電子メールでたまに近況を報告していたりする。でもよくよく考えてみたら、メールは便利な半面、味気ない。たまには綺麗な便せんに文字を埋めてみるのも良いかもしれない。・・・って、PCをよく使うようになって以来、漢字能力が著しく下がってしまったような気がするため、手紙を書くのも一苦労する羽目となるのか、あぁ、情けない。おまけに気合いいれていざ便せんに文字をしたためてみても、一字でも間違えたら、ええーいっ、と便せんまるめてゴミ箱へ。しかし、こんな姿が何故かとても懐かしい。今じゃDELETEキーでいつでも削除・修正可能だものね。たまに部屋の奥深く?を整理すると、古い古い友人からの手紙がひょっこりと出てくることがある。当時の流行の便せんに可愛い丸文字、ふっとタイムスリップする感覚だ。たまには便せんと封筒でも買おうか、そんな気持ちになってきた。おっと、今週のショパンの風景のBGMはショパン「バラード第2番」Op.38。バラードは1番と4番がお気に入りであるが、2番や3番にも心ときめく旋律が含まれており、つくづくショパンという人は聴き手の感性をくすぐるエッセンスをとことん発揮する作曲家だ、と思う今日このごろ。って、今さら言うまでもないが。さぁ、ピアノ協奏曲のレッスンも今回で終了、次回は「ノクターン第8番 変ニ長調」 Op.27-2である。ちょうどノクターンを始めた私にとっては、曲こそ違えども少しでもノクターンのエッセンスを学べれば良いな、と楽しみにしている。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●ハノン #22,23,25(3-4-5指を元気に)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #19#19:分散音型練習。本日は更に更にテンポをはやめて(八分音符)126で練習。ここらでそろそろ限界か。しかし指定テンポは138。まぁあまりテンポにこだわってかんじんの音を乱暴に扱っていては元も子もない。これで数日安定して弾けたらようやく次へ。●バッハシンフォニア #09~#12#09~#11:おさらい#12:弾きこみ段階。数日安定して弾けるようであれば次へ。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05#05:中程度テンポでそろそろ表情面のほうに着目して進めよう。短い曲の割にはかなり起伏は激しいほうであるが、最後一旦ディミヌエンドしてから再びクレッシェンドする部分、どうもディミヌエンドしづらい。ついついそのまま突進してしまいがち。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1とにかく40小節までを集中的に練習。特に中間部の和音進行はアルペジオの指使いなども含めて検討を要する。パデレフスキー版と全音版ではアルペジオの位置が異なっており、全音のほうが多め。日本人の手の大きさを考慮してのことだろうか。●ショパン エチュード Op-10#04:1度通して時間切れ・・・ほとんど練習にならなかった。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10,#08,#16(指強化)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1・・・・って気付いたらなんだなんだ?練習メニューがショパンで占められているではないか。
Oct 5, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編第9回目のレッスンは、「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」Op.11 その3(テキスト109~119ページ)である。って、あれ?前回は101ページまでだったので、途中7ページほど抜けているように思えるのだが、時間の関係上だろうか。まぁそれはさておき、今回は生徒さんが日本人女性に変わり、第1楽章の終わりまでの指導を受けるのだが、さてさて、本日はどんな指導が待っているのか。ルイサダ先生、笑顔でかなり厳しく細かな点まで指導するので、観ている側としてはかなり参考になるのだ。私もこれら指摘内容が、ショパンを弾くうえで少しでも良い方に影響を与えてもらえれば、と思っている。早速、曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足(私なりにかみ砕いて)、相変わらず私なりのコメントはかなり少なめだ。)まずはト長調のドルチェ前後から入る・・・・572小節:ト長調に入る直前、ゆっくりたっぷりと(rall.の表記があるように、ここはラレンタンドで次第にゆっくりと。そしてルイサダ先生によればここはペダルを踏んでおいた方が良いとか。余韻を切るのが勿体ないというところか)・573小節~:dolceはもっと静けさと落ち着きの表現を(関連注意として575小節の2,3拍の8分音符はつんのめらず、力強く。)・579~580小節:力強さと共にもっと深みを出して・581小節~:腹からわき上がる表現を!(補足事項として、もっとお腹から来るものが必要、且つ、ガッツのある演奏。(うわぁ~とこみあげるような表現か?))・582小節:装飾音は勢いに任せて弾くと音が崩れるので注意・587~588小節:右手は歌手、左手は伴奏を意識して(両手進行が同じ音色にならないように注意。右手側にもっと存在感が必要である)・589~596小節:もっと勢いをもって!(内的な興奮が自然に速く弾く事を促すとのことだ。)・596小節~:ここからはおおらかに(ルイサダ先生による補足として「音の空間を広げ、爆発するように思い切り弾き、周りを自分の世界にまきこむかのごとく」ということなのだが、いわゆるもっと壮大に弾け、ということか)・598小節:左進行は慌てず歌って(伴奏だからといってただ同じ調子に弾くのではなく、例えば598小節あたりは各拍に重きをおくことで歌えるのではないか。つまり、シ-レ ド-レ ド-レではなく、シ-レ ド-レ ド-レと奏でることで、シ,ド,ドが浮き上がる感じとなるわけだ)・605小節:ここはダブル・スフォルツァンド、荒々しく!(これは1音目のアルペジオを指しているのだが、ポロローンとせずに各音が同じ勢いでウワッと激しく奏でるようにしよう。)・608小節:32分音符の5連符は流暢に話しかけるように(ルイサダ先生、ここで「実際にミファミレミ、と歌ってみなさい」と指導。実際に声に出して歌ってみることは、美しきフレーズを出すためにも重要と私も思っているため、思わずウンウンと頷いてしまった一幕であった。実際に演奏するときにおいても、「頭のなかで発音しながら弾いてみると良い」とのことだ)・610小節:音符が多い時は焦って速く弾いてはダメ。少しテンポを緩めて(ここは16分音符の11連符箇所。ついつい拍内におさめようと慌ててしまう弾き方に「待った!」である。)・621小節:ここからは2小節単位で緩急をつけるイメージで(ここからagitato。実は上記のような言葉ではルイサダ先生は語ってはいなかったのだが、私はこのように判断した。つまり、621,622小節は勢いをもって、623,624小節はやや緩めて。これを2小節単位で繰り返す)・637小節~:ここからモルト・フォルテで。椅子から飛び上がる勢いで(特に譜面には指示がないが、進行上ここはかなり強烈なインパクトを与える箇所。ルイサダ先生いわく「ダイナミックな音の世界に突入します。解き放つように弾いたらスバラシイです」と力説。勢い不足気味な生徒さんに対し、椅子から実際に飛び上がる勢いで弾くように指導していた)・643小節:1音目はちょっと溜め気味に(補足事項として、ここは特に「スゴク難しい」箇所。だから表現を豊かにするためにもテンポには余裕をもたせ、1音目をわざとゆっくりと弾き始める、といったコツを指導)・645小節~:ここからコン・フォーコ!速く弾いて・652小節~:左手し力強くドッシリ弾いて・660小節:光り輝く感じで・661~664小節:テンポは速くしないで。力強く!(終曲に向かう部分。気持ち的についつい速弾きになりがちな箇所だが、それに伴い1音1音がつまらなくガタガタ音がただ上がっていくようにしかきこえない場合が多々ある。ここで語ったルイサダ先生の「速く弾くためだけに技巧をこらすのは無駄。音楽を美しくするための工夫をしなければ(だめ)」との言葉は実に重い)と今週のレッスンはこれまで。これにて第1楽章はおしまいである。次週は第2,3楽章のワンポイントレッスンらしいが、残念ながらテキストには譜面が掲載されていない。はてさて、どのような形態でのレッスンとなるのか、それとも生徒さんたちは第2,3楽章もきっちりと指導を受けたのだろうか、興味深い。今回の生徒さん、しとやかに弾かれるのだが、何故かいまひとつガッツが不足気味だったのが残念。それが実際に音となって現れてしまっていたのか、今回のルイサダ先生の指導では表現面における指摘が多かったように感じられる。今後も頑張って欲しいと思う今日このごろである。◆ ◆ ◆ ◆ ◆今週の「ショパンの風景」は、ショパンとリストのお話。1830年当時、パリにピアノが大流行してからは各地で演奏会が多数開かれ、そんななかでもあのフランツ・リストはスーパースター的存在。コンサートではご婦人たちの尋常ならぬ歓声、それだけでは済まず、コンサート後には、会場を出るリストの馬車に向かってリストファンの女性が乗る馬車が追いかけたなどという話まであるらしい。って、こういう行動って、何百年経っても変わらないなぁ、と思ってしまったり。一方ショパンは上流階級のご婦人がたが集うサロンを中心にモテモテだったとか。ショパンの気品の良さがご婦人方にウケていたのだろう。しかも身につけているものも上品で最高級品。パリじゅうの男性が真似たという、トレードマークの白い手袋・・・という話までは私も知らなかったのだが、そ、そうなのか??サロンにはショパンとリストの他、ベルリオーズやメンデルスゾーンもおり、皆でこれからの音楽について語り合ったというところで、今回のショパンの風景は締めくくられている。このショパンとリストをめぐる話について実にうまくまとめられているのが、PTNAサイトのなかのショパン物語。第16回 リストとショパン第17回 人気較べ第18回 人気の秘訣実に面白い。(リンク自由とのことなので、勝手ながらリンクさせて頂いた)◆ ◆ ◆ ◆ ◆そして、「ショパンの風景」のバックに流れる音楽はショパンの「即興曲第1番 変イ長調 Op.29」。あぁ、私がレッスンを受けた数少ないショパン曲のなかの1曲ではないか。ショパンの曲のなかでは割と地味な存在であるが、私はこの曲が大好き。主題のなかでチラッとみえる短調っぽい響き、これがたまらないのだ。うわっ、明日あたりはちょっぴり練習しなおしたくなってきそうだ。・・・いやいや、やめておこう。またしても「どうして、昔弾けていた曲が、今弾けないのよー」という雄叫びをあげてしまいそうだから。それにしても、スーパーピアノレッスンにて「ピアノ協奏曲」を扱ってくれたのは実にユニークなのだが、やはりこれをソロパートのみ弾くのはちょっとむなしさが漂う。カラオケCDのように、オケパート(オーケストラ、もしくはピアノにてオケパートを演奏)のみ録音されたCDってあるのだろうか。・・・ってほとんどまともに弾けもしないうちから、何を気にしているのだ、私ったら。誰、そこで笑っているのは?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●ハノン #22,23,25(3-4-5指を元気に)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18,#19#18:右分散音型練習。完全に納得いくところまではいけていないものの、とりあえずこの曲における効果は十分身に付いたと確信し、ひとまず終了。クラーマー2巡目にかけよう。#19:分散音型練習。弾きこみ段階。スムーズで勢いある上下行を目指して。●バッハシンフォニア #01~#12#01~#11:おさらい#12:各声バラバラに練習した際にはスムーズに弾けている箇所も、全声合わせると中声の左右弾き分けがスムーズでないところが出てきている。両手における進行に慣れれば問題ないだろう。特に難箇所は見当たらない。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #01,#05#01:弾きこみ段階。#05:いまいちどテンポを抑えて。昨日に引き続きパデレフスキー版での指使いに修正しながら慣れていくこと。●ショパン エチュード Op-10#04:本日も引き続き41~46小節を中心に。特に後半、指運びがぎこちないため、テンポを上げた時にもつれ気味。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10,#08,#16(指強化)----------------------------------------------------期間限定練習●カスキ 「秋の朝」華やかに下行する部分で、どうしても黒鍵を親指で弾かねばならず、これがスムーズな指運びを妨げているのだが、他に「これ」といった指使いが確立できず、いまだもがき苦しんでいる。・・・が、しつこく練習しているうちに、少しずつ慣れてきている。頑張れ、自分。
Sep 29, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編第8回目のレッスンは、「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」Op.11 その2(テキスト78~101ページ)である。難曲であるうえに2台ピアノ編となると、なかなか手の届きにくい曲ではあるが、ここで講師のルイサダ先生が指導している内容はこの曲のみならず、他のショパン曲にも共通する内容が多く含まれているため、観ていて勉強になることは確かである。というわけで今日もはりきっていこう。本日は前置き無し、早速、曲中での細かな注意点についてあげることとする。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足(私なりにかみ砕いて)、恥ずかしながら私なりのコメントはかなり少なめだったりする。)・236小節:偉大な歌手になったつもりで右手は力強くと歌って(左・右手の音色が同じではダメ、左手側はピアノで、右手は力強く堂々と歌い上げること)・246小節~:コン・アニマから曲の流れを変えて(con animaは音楽用語で生き生きとの意。ここからはもう少し動きをつけて)・252小節~:音に動きを!緊迫感を!(con forzaは音楽用語で力強く。)・252~274小節:左手小節始めの音を響かせて(左手は二分音符or付点二分音符が続く箇所。この低音部をきちんと響かせることが必要だ)・252~274小節:左手、鍵盤の奥で弾いていると音が聞こえづらい(もっと鍵盤を引き寄せるように弾くと、鍵盤が軽く感じ、弾きやすくなる。奥で弾いていると重くなってしまい、結果的に綺麗に響く音色が出せないという訳らしい。)・260小節~:もっと躍動的に、勢いをもって(strettoは音楽用語で緊迫して)・269小節:小節終わりのソ音はもっと強調して・277小節:濁りなくはっきりと響かせて(ここでもルイサダ先生、鍵盤を引き寄せるように、引っかくように、とアドヴァイス。そういえばルイサダ先生は割と「鍵盤を引き寄せるように」というアドヴァイスが多い。まるで猫のような印象を感じる。また、ペダルについても、ショパンの時代にあった当時の残響の少ないピアノを意識して、踏み位置や踏み方などを考えることが必要。)・283小節~:マスクをかぶったような音でなくマスクをとって!(risolutoは音楽用語で決然と、きっぱりとの意。補足として、左手にもっと存在感をもたせて。そのアドヴァイスとして、左手をスタカートで、右手はレガートで弾くと良いとか)・287小節~:コントラストをつけ、無表情に音を送り出さないで(前小節の流れとはガラリと変えた形でデリケートに。実際のアドヴァイス箇所は303小節だったのだが、287小節からの流れも同様)・291~297小節:宙を浮いたような無重力状態で(実はに抽象的な表現であるが、激情に身を任せた様子ではなく、もっとフワッとした感じで弾いた方が良いのでは、という意味のようである。ここで「美味しい空気をイメージして」とも語っていた。307小節~同様に)・325~328小節:左の手首は回すように、右手は攻撃的に(上記の方法で確実にバランスが良くなるということらしい。この音型はショパンの曲でもよく登場する)・385小節~:肘を動かしすぎないで。動きを抑えれば音もクリアになる(ここからハ長調になる部分)・391小節:レガートではあるがそれぞれの音をはっきりと(16分音符の3連符下行箇所。最高音部を響かせて開始するレガートだが、下行する各音も軽く、小さく、それでいてはっきり響かせて。でないと次小節にいきなりたどりついてしまうような感じになってしまうから。)・392小節:前小節から流れは続き、ルバート気味に(テキストにはルイサダ先生によるクレシェンド注釈あり。それに伴いルバート気味で)・403小節:装飾符はシンプルにロマン派の情熱をこめて(ここは装飾符が幾つもちりばめられた小節。綺麗すぎに処理すると逆に曲の輝きが失われるため、もっと堂々とサラッと弾くべきだとか。)・408~409小節:重音部分、歌うように自然で、且つ速すぎないで・412~413小節:左部分のみディミヌエンドしている両手の差に気をつけて・416~423小節:伴奏は少し弱めに、右手シンコペーションは強調して・449小節:2拍目は左手を使うこと(16分音符4音ずつ上行する箇所、2拍目の固まりは左手で弾くことで音がもっとしっかり出る)・450~451小節:左手、もっと腕を使って(右は上行、左は下行する箇所、決して乱暴ではなく、それでいて腕を使ってダッと下りていこう)・466~473小節:左意識するあまり、右手の存在も忘れないように(ここは左手がオクターブで力強く奏でる場所であるが、それを意識するあまり、右の16分音符上下行の流れを無視してはいけない。特に各小節3拍目の16分音符4音ははっきりと表情をつけて欲しい)・479~486小節:手が鍵盤にくっつきすぎずオクターブ弾きと同じように(手のなかでこちょこちょ弾いているのではなく、もっと1音1音をくっきりはっきりと)と、今週はここまで。実は生徒さん、最後の最後で勢い余ってキメの1音をミスしてしまったのを、ルイサダ先生見逃さなかった。「最後は正しい音で終わりましょうね」と肩をポンとたたいてしっかり注意したのには思わずクスッと笑いが・・・◆ ◆ ◆ ◆ ◆今週の「ショパンの風景」は、ショパンが後半生を過ごしたパリについて。ショパンが1831年秋から過ごした18年の間にパリも文化・産業的にも大きく発展した。凱旋門やコンコルド広場の巨大なオベリスク、蒸気機関車であったり、路地のガラス屋根のアーケードであったり、はたまたガス灯であったりと、こうして近代化の波がパリの風景を大きく変えていった。そんな希望に満ちたパリがショパンの才能に更に磨きをかけていくのであった・・・と、こんな内容である。◆ ◆ ◆ ◆ ◆誰でも皆、自分が過ごした町が長き年月とともに移り変わる様をみているだろう。これだけ文化・産業が発展した現在であっても、まだまだ風景は時とともに変わりゆくものだ。自分が生まれてから現在に至るまで、社会的に何が大きく変わったのか、ふと考えてみるのも面白い。うーむ、一例をあげれば、まさかこんなにインターネットが普及するとは思ってもいなかった。携帯電話が今や子どもでも持つ時代になるとは、誰が想像していただろうか。おまけに、夏がこんなに暑くなるなんて思いも寄らなかった。まだまだいっぱいありそうである。でも、変わらないものだって勿論ある。音楽のブームは時代とともにあれこれ変わっても、はるか昔に誕生した音楽が今もこうして皆に親しまれ続けているだなんて、やっぱり素晴らしい。きっとそれはこれから次の時代も変わることはないだろう。100年後も、200年後も、今と同様にショパンや様々なピアノ曲と格闘するピアノ好きはいるだろう、きっと。いきなり話をもとに戻すが、あぁ、ピアノ協奏曲第1番って、本当に美しい。しかし、しかしだ。今、CD棚をぼんやり眺めていたら、私はショパンのピアノ協奏曲のCDを1枚も所有していないではないか。そういえばピアノを再開してから、ピアノ独奏曲のCDばかり買いあさり、協奏曲の類はほとんど買っていないことに気付いてしまった。・・・愕然・・・確か、実家には古いLPがあったはずだが、残念ながら我が家にはLPを再生する機械がない。どなたか、ショパンピアノ協奏曲第1番のオススメ盤があったら、是非教えて欲しい。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●ハノン #22,23,25(3-4-5指を元気に)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18,#19#18:右分散音型練習。弾きこみ段階。いまだ後半の右進行(33~35小節)がバタバタなのは手首の使い方に問題有り?#19:分散音型練習。15小節や23小節の小節始めの跳躍で流れを止めがち。こうやって弾いていて実感するのは、まだまだ柔軟な手首になっていないのではないか、ということ。●バッハシンフォニア #01~#11#01~#10:おさらい#11:弾きこみ段階。ついついロマン派風に弾いてしまいがちだがこれはバロックであることを忘れずに(笑)●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #01,#05#01:弾きこみ段階。#05:ペダルを付加して弾くと今まで弾けていた音型が崩れるのは何故?恥ずかしながらまだ手に集中していないと弾けないということか?あぁ、情けない。●ショパン エチュード Op-10#04:本日も41~46小節を中心に重点練習。その後全体を通してゆっくりテンポで1音1音の粒を確認するように。(前日変わらず)----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化)----------------------------------------------------本日の息抜きタイム(メイン練習の合間に息抜きを)●ヒナステラ アルゼンチン舞曲から #01,#0201年老いた牛飼いの踊り:弾きこみ段階。02粋な娘の踊り:弾きこみ段階。
Sep 21, 2005
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先週に引き続きNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編の本放送第3,4回を見逃してしまった方がいたら、今晩の夜中はテレビをつけるべし!(先週と全く同じ文章で申し訳ない。使い回し~だなんていわないで)今晩、日付が変わって9月18日なりたての午前1時5分から1時55分までジャン・マルク・ルイサダ先生によるスーパーピアノレッスン ショパン編●第3回「スケルツォ第2番」Op.31 その1●第4回「スケルツォ第2番」Op.31 その2が、まとめて再放送される。「たまたま、スケルツォの回を見逃してしまった」「録画失敗しゃったぞー」なんて人がいたら、今のうちに録画予約をしておこう。私も録画した映像がいまひとつだったため、録画し直そうと思っている。でも、ちょうど世間は3連休、しかも初日。お出かけされている人も多そうな気がする。なんともタイミングの悪い日に再放送をするものだ。ところで、マズルカの回はいつ再放送だろうか?(・・・・と、番組の存在を忘れていた皆さんに対する、まったくもってしつこい世話やき日記であった)でも先週再放送があったばかりなので、今回の再放送は忘れている人は少ない・・・かな?
Sep 17, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編の目玉ともいえる「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」Op.11のレッスンが、いよいよ今週から開始。4週間(1楽章を3週間で、2,3楽章のポイントを1週間)にわたる長丁場である。ピアノ協奏曲なんて自分とは縁がない、なんて思っている、そんな人もこの旋律を聴けば「弾いてみたい、音にしてみたい」と思う気持ちが急上昇するに違いない。本日のレッスンは、第1楽章テキスト70ページから77ページまでである。さて、今回の生徒さんはイタリア出身のジュリオ・ビダウ氏、現在、ルイサダ氏のもとで勉強中である。そして、オーケストラパートを務めるのはピアニスト園田由子さん(模範演奏時もルイサダ氏と共に弾いている)。まずは生徒さんの演奏に対するルイサダ先生の所感から。まずは彼の演奏の良い点を誉めたうえで次のように語る。「音楽の世界では個性的すぎる演奏は、常に危険が伴う。そして、頭は冷静に、心は情熱的に」と。もしかしたら心にグサリと刺さった人も少なからずいるのではないだろうか。早速、曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである。)・139~142小節:始まりはもっと劇的に堂々と!(ちょっとちょっとルイサダ先生、生徒さんはイタリア人なのに、コメントに際し日本語で「チョットアブナイ」ってわざわざ言わなくても。これは視聴者サービスか?まぁとにかくここは怖がらずリラックスして劇的に弾く部分。)・141小節:16分音符上行の最初の音「レ#」を埋もれさせないで(これはペダルの使い方を工夫することでOKらしい。譜面には1拍目からペダル指定になっているが、16分音符進行開始音であるレ#音と次音のミ音の間でペダルを踏むことで、16分音符の駆け上がりが明確にみえる)・142~144小節:音を濁らせずに、叙情的に(補足事項として、ここはショパンの自筆譜によればディミヌエンド指定だったのだが、出版の過程で間違えてアクセント表記となってしまったらしい。テキストにもここは16分音符ひとかたまりずつのディミヌエンドの注釈あり)・153小節:音は小さくしないで出来る限り叙情的に・155小節~:全体の流れとしてこのイントロの後に何かとてもメランコリックで、哀しみが襲ってくる感じに(いよいよここからピアノの聴かせどころの始まり。というわけでルイサダ先生のアドヴァイスもかなり力が入っている。)・155小節:左の和音進行は楽観的に構えてはだめ。緊迫が待っているかのごとく(補足事項として、左伴奏部は決して大きすぎてはいけない)・163~168小節:左のバス音も綺麗に響かせて(ここは左手側の響きも大いに重要な箇所。右手ばかりに意識がいかないようにしたいものだ)・169小節:小さなストレットで鼓動が速まる雰囲気を(ストレット(stretto)とは音楽用語で「せき込んで。緊迫して」の意。補足として、ルイサダ先生「何かに感動して心臓が速く脈打つように」と力説している)・171小節:新しく何かが始まるように、それでいてテンポは守って(補足事項として、「この曲の根底には力強さがあるが、感情はダイナミックに。しかしテンポは乱れずに」とルイサダ先生の言葉。なるほど、これこそ、冒頭に語っていた「頭は冷静に、心は情熱的に」のことなのか)・177小節:ここのスタカートは大切に。力が満ちあふれるように。(14連符下行の箇所、確かにこの部分はレガートで弾く演奏家が多いが、ショパンの意図はあくまでもスタカート。)・178小節:3.5拍目のファ#音でいくぶん休む感じで(ここはテキストにも注釈あり。ルイサダ先生のちょっとした提案だとか)・185~193小節:ポコ・アジタートを意識してもっと鼓動の早さを感じて(譜面 poco agitatoの部分。ここを冷静に弾くのはつまらない。もっと感情を表に出せ、ドキドキした感じを出せ、ということだ。)・195~202小節:左のアルペジオ、そして右手進行はもっと歌って(補足として、196小節あたりの左手和音は力強く、オーケストラと共に跳びはねるイメージで)・203小節~:con fuocoはヒステリックにという意味ではない。ダイナミックに力強く。(ここからcon fuoco(コン・フォーコ)。火のように、という音楽用語。ルイサダ先生曰く「ここをヒステリックなリズムを要求する楽譜があるが私は好きではない」とか。そんな要求の楽譜があるとは。ちなみに、202小節の3拍目から既にコン・フォーコに移行していると考えて良い)・215,217小節:3拍目の16分音符進行、少しゆっくり軽めに弾くと良い(フォルテにて16分音符の下行箇所、3拍目に至るとペダルのせいで音が埋もれてしまってきこえない。だからここは弾き方をちょっと工夫した方が良い)以上、本日のレッスンはここまで。まだまだ1楽章は始まったばかりだ。しかし・・・しかしだ。私はここで偶然にも「アノ曲」を耳にしてしまった。あぁ、アノ曲とは・・・そう、それについては、これからお話しよう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆本日の「ショパンの風景」(ショパン小話コーナー)は、ショパンがワルシャワを旅立った後のお話。そう、当時、ヨーロッパの全土を革命の嵐が吹き荒れていた。ロシア支配下にあったワルシャワも市民たちが立ち上がり、とうとうワルシャワ蜂起へ。ショパンと共に旅をしていた友人もその戦いに参加すべく帰国を決心したが、ショパンには「帰っちゃダメだ」と強く引き止める。勿論、ショパンの父も手紙にて「帰ってくるな」と綴っている。ショパンはひとり不安な日々を過ごすばかりであった。が、1831年ワルシャワ陥落。ショパンは絶望と闘いながらとにかくパリへと向かう。さぁ、バックに流れていた曲は何だろうか。普通ならばここでエチュードOp.10-12、つまり「革命」が頭に浮かぶであろうが、本日流れていた曲は、そう、「練習曲嬰ハ短調 Op.10-4」。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ルイサダ先生、ごめんなさい。模範演奏の視聴もそこそこに、私は何かに取り憑かれたかのごとく、ピアノに向かい、ついに今まで封印していたショパンの「アノ曲」、つまり、練習曲Op.10-4に再び向かってしまったのであった。私がピアノを再開して初めて弾いたショパンの練習曲、それが嬰ハ短調の第4番(Op.10-4)。手を故障して以来、一度も弾いていなかった曲の封印を数ヶ月ぶりに解いてしまった。が、しかし。・・・・・・・・・・・げっ、全く弾けない・・・・・・・・・・・・「私、本当に弾けてたのかな、ぐすん」まぁ確かに実家で弾けば、親から「なにそれ、現代曲?」と馬鹿にされ、家で弾けばピアノがワナワナと震え、それでいて、実テンポの60パーセントにも満たない程度でしか弾けていなかった。それでもあの曲に向かっている時間は本当に幸せだった。下手であろうが、無様であろうが、好きな曲に触れている時間ほど、充実した気分になれることはないだろう。まさしくそれであった。幸い、ブラームスの51練習曲の7番を毎日かかさず弾いていたおかげで、指自身はなんとか動いてくれる(といってもムラ有りだが)のだが、曲の進行を忘れてしまっては元も子もない。私って本当に記憶力がないのだ、と思い知った瞬間であった。しかし、忘れかけていたショパンエチュードへの熱が明らかに戻りつつあるのが、自分でもわかった。問題は技量がまだついていけていない、それだけである。っておいっ、それが大いなる問題ではないか。ふふんっ、クラーマーで予備練習もみっちりしてやろう。でも指の酷使し過ぎだけには注意しよう。ゆっくりゆっくり自分のペースでいこう。あぁ、ピアノってある種の麻薬みたい・・・----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18,#19#18:右分散音型練習。弾きこみ段階。#19:分散音型練習。指使いに注意して。冒頭の1-2-4-2 5-1-4-2、これがどうも間違えがち。何故だ。6小節の終わり2音目の2指も間違え気味なので、その後の小節に影響してしまう。リピート以降、後半部の方が弾きやすい。●バッハシンフォニア #10#10:弾きこみ段階。昨日ほどのミスはなくなったが、やはり「音」そのものが納得いかない。スランプか。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #01,#05#01:弾きこみ段階。ff部分にまだ豊かさが足りない。中声と上声の追いかけっこのようなイメージをもっと出したい。くれぐれも平坦に弾かないで。#05:今日は試しに左手も譜読み。ついでに合わせて弾いてみたが、もう少しの間、片手ずつ弾いた方が良さそう。課題すらまだ出てこない状態。●ショパン エチュード Op-10#04:何ヶ月かぶりに弾いて見事撃沈。数度繰り返すも数ヶ月前の状態には戻らない。なのに、なんだこの充実感は。。。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化)●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化 #04----------------------------------------------------本日の息抜きタイム(メイン練習の合間に息抜きを)●ヒナステラ アルゼンチン舞曲から #01,#0201年老いた牛飼いの踊り:弾きこみ段階。02粋な娘の踊り:弾きこみ段階。やはり和音進行がまだまだネックか。また、左手は意識し過ぎてムラにならないように。
Sep 13, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編の本放送第1,2回を見逃してしまった方がいたら、今晩の夜中はテレビをつけるべし!今晩、日付が変わって9月11日なりたての午前1時5分から1時55分までジャン・マルク・ルイサダ先生によるスーパーピアノレッスン ショパン編●第1回「華麗なる大円舞曲」Op.18 その1●第2回「華麗なる大円舞曲」Op.18 その2が、まとめて再放送されるのだ。「あっ、初回を見逃してしまった」「録画失敗しゃったぞー」なんて人がいたら、今のうちに録画予約をしておこう。ちなみに第2回の本放送があった8月9日は、ちょうど高校野球の延長で放映時間がズレてしまったため、特に見逃してしまった人も多かったのではないだろうか。今晩がチャンスである。(更に来週土曜同時刻には第3,4回も再放送)◆ ◆ ◆ ◆ ◆また、9月11日 日曜日のテレビ朝日「題名のない音楽会」(朝9時00分~9時30分放映)では先週に引き続きショパン特集。ブーニン先生によるショパンレッスンがこれまた楽しめるのだ。レッスン曲は、●ショパン エチュードOp.25-2●ショパン ノクターン Op.62-2更にブーニンによるショパン バラード第4番の演奏もあり、これも見逃せない!!最近、バラード第4番を好んで聴く私としても、明日の放映はかなり楽しみである。(・・・・と、番組の存在を忘れていた皆さんに対する、世話やき日記であった)
Sep 10, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編、今週のレッスン曲はマズルカ 変ロ短調 Op.24-4。先週のレッスン曲であるマズルカ ハ長調Op.24-2は、明るく快活な曲だったが、この曲はまるで対照的ともいえる、なんとも切ない旋律が続く。しかも高度なテクニックを要求されるため、マズルカのなかでは弾きごたえある作品のひとつではないだろうか。さて、講師であるルイサダ氏は先週同様、今週もレッスンの冒頭にてマズルカの特徴を語っている。が、まぁこれは先週も語っていたため、割愛させて頂くとしよう。ただ、今週はマズルカの弾き方について少々解説があった。・ペダルの微妙な使い方がポイントであること・3拍子が脈打つように弾くこと・ワルツと異なり、2,3拍目にアクセントがつくことがあることまぁ、マズルカを弾き慣れた人ならば当たり前、と言われてしまいそうだが、この「3拍目のアクセント」というのがなかなか言葉では解説しづらい、独特のリズム感が要求されるのだ。こればかりは、マズルカを実際に多数聴いて、そのリズムを身体に叩き込んだ方が良さそう。と私感はこのくらいにしておくとして、早速、曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・1~4小節:ためらいながら開始、途中加速気味で(特徴的な序奏だが、嫌みにならない程度にちょっぴり加速して、主題に入る前にほんのりブレーキ)・5~6小節(他全体的に):ペダルの踏みすぎに注意(マズルカのリズム感を出すためにはペダルの踏みすぎは危険。)・6小節:右2拍目で手を上げ、ブレスをして3拍目に突入(2拍、3拍を曖昧に弾いていると、ワルツ的になってしまう。3拍目に重きをおくために2拍目打鍵後、手を上げ気味にしてブレスすると良い)・11小節:右オクターブ付点進行、きちんと音を離して(つまり、はっきりくっきりオクターブを奏でること)・13~19小節:たっぷりと歌って。スラー区切りと3拍目の間を大切に(徐々にクレシェンドしていく箇所。十分に歌いつつ、スラー終わりの2拍目と3拍目の間のブレスを意識して)・21~36小節:ここはオベレク、左手も十分意識して(テキスト参照し、スラーと区切りを駆使してマズルカを意識すること)・24~28小節:スケルツァンドは速すぎないように。マズルカの跳ねる感じを出して(補足として、付点進行部分はもっと楽しんで弾く感じで。また親指の音は次の音まで保つ形で弾く、つまり、親指を軸として跳ねるように。また、このオベレク部分について、ルイサダ氏はここでオベレクの「回転」を意識した弾き方を、実際の踊りを例にして語る)・29~32小節:反復部分はもっと力強く・42~43小節:42小節3拍目から43小節2拍目にかけて、ゆったりと大げさに(補足として、ファ音はグッと粘ってソソ(音)は軽く)・53~56小節:高声部の女性コーラスをイメージして弾くように(上記の言葉はショパンが弟子たちに指示した言葉らしい。)・57~59小節:各小節の3拍目にアクセントをつけて(これはテキストに掲載されているとおり。ルイサダ氏曰く、ショパンはこのように解釈しているとのことだが)・61小節~:人の話を遮って無理矢理話し出すような入り方で(静かに進行する53~60小節までとは対照的なところを表現して)・62,64小節:2拍目は大げさに跳ねる感じで・68~72小節:大げさに歌って・75小節:クレシェンドは華やかに(1,2小節の間でppからffへとクレシェンドするため、ある程度思い切った盛り上げ方が必要ともいえるか)・79~80小節:79小節の1拍目にアクセント、そして80小節の2拍目にアクセント(ルイサダ氏によると、ポーランドのピアニスト フリードマンが用いた手法らしい。83~84小節も同様に。譜面上に掲載された強弱の解釈と若干異なり、79~80小節、83~84小節はフォルテ気味で弾いていた。)・92~94小節:慌てずしっかりとした音で(クレシェンドからフォルテシモへと突き進む部分。同音型で上行する箇所でついつい気持ち的に盛り上がりすぎて焦って弾きがちなので、要注意箇所だ)・101~104小節:思いっきり竜巻の如く情熱をこめて(ここもクレシェンドからフォルテシモへと突き進む部分。)・106~114小節:短調の間の長調(のファ音?)に存在感を与え濃密に弾こう(字幕には別のニュアンスで書かれていたのだが、ルイサダ氏の身振り手振りな話し方を見ていると、上記の解釈ではなかろうかと思ったりも。確かに106~114小節にかけてのひとつの流れのなかに、短調→長調→短調が含まれており、各ブロックを意識して弾くことは大切。)・115小節~:メゾフォルテ、ソステヌートで(本来、ここからは譜面によればピアノ(弱音)指定である箇所。ここ以降はテキストに細かく"イメージ"が掲載されているため、それを参考にしながら弾くと良い)◆ ◆ ◆ ◆ ◆実は恥ずかしながらこのマズルカ 変ロ短調 Op.24-4は初めて耳にする曲だったりする。そういえば若い頃は、民族音楽の香りが比較的強く感じられる「マズルカ」という曲そのものが、何故か私は苦手であった。それがこうして年を重ねたうえで聴いてみると、改めてその曲の良さに気がついたりする。切ない旋律が好きで、それでいてテクニック派な人には、このマズルカはピッタリではないだろうか。実は、テクニックこそついて行けそうにはないが、この曲の切なさにちょっとホロリときてしまった私だったりする。今回の生徒さんは、とても綺麗な演奏をされる方なのだが、ルイサダ氏の求めるマズルカのリズムになかなかノリきれず、少々苦労していたようである。やはり、それだけマズルカのリズムを明確に打ち出すのは難しいということだろうか。レッスンの途中で、ルイサダ氏が踊りながら例を示してくれたのは、なかなか印象的だった。いっそのこと、番外編で「マズルカを学ぶための舞踏レッスン」なんていうのも企画してくれたら嬉しいのに、と思う私はちょっと図々しいか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆この日の「ショパンの風景」は旅立ち・別れがテーマ。1830年、ショパンが20歳の時、ワルシャワからウィーンへと旅立つにあたってのそれぞれの思いが、なんとも切ない。もしかして、もう二度と祖国の地を踏めないような、そんな気がするという不安。また、父はショパンには旅立って欲しくないと思う一方で、また、旅にかかるお金を必死に工面していたのも、また父であったとか。そんな不安もかかえながら、ワルシャワを発ったショパンが、故郷近くを通りがかった際に見た光景、それはショパンの音楽の師による歌のプレゼントだった。ポーランドで養われたその才能で、ショパンの音楽が全世界に広まることを願う、そんな歌である。ショパンがいかに素敵な仲間や師に恵まれていたことを感じさせるエピソード、それだけにこれが祖国との永遠の別れになると思うと、現実というのはドラマ以上に惨いものだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ちなみにこの小話コーナーのバックに流れていたのは、あの「別れの曲」。しかし、練習曲第3番(Op.10-3)をあえて「別れの曲」という通称で呼んでいるのは日本のみだったりする、というのは、あえて書く必要もないエピソードか。(その昔、ショパンを扱ったフランス映画が日本で公開、その作品のなかで練習曲Op.10-3が使用されたことから、いつの間にか「別れの曲」という親しみやすい?通称で呼ばれるようになったとかどうとか・・・?)そういえば、映画やドラマから有名になって一人歩きしたような曲というのは結構あったりして??私は今でもこの「別れの曲」を聴くと、ドラマ「101回目のプロポーズ」が頭に浮かんでくるものだから、困ったモノだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆そうそう、ドラマといえば、「ソナタ」という言葉も、某韓国ドラマですっかりお馴染みになってしまったが、なんと韓国の大手自動車メーカーである現代自動車からはとうとう「ソナタ」なる車名の車が登場。CMでも、例のお方が出演され、話題になっているとか。いやぁ、ドラマ好きのみならず、音楽好きにもちょっと気になるおクルマか?そういえば日産には「フーガ」なるクルマが既にあることを忘れてはならない。まだまだ健在か、音楽用語グルマ。・・・・・・・・・・・・・あぁ、話が、まったくまとまらないまま、本日はこれにてお開き。どうしてマズルカの話から、車名の話にまで話題がとんでいってしまうのか。読みづらいだろうが、ここは連想ゲームでもした気分になって読んで頂けたら嬉しい。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18#18:右分散音型練習。中間部のミスはまだ完璧には改善されておらず。折角テンポアップも開始していたが、もうしばらくはノーミスをターゲットに頑張れ。手首の回転はだいぶスムーズに可能となっているのでほっと一安心。●バッハシンフォニア #10#10:弾きこみ段階。早々にノーミス1回コースへと進めるかと思いきや、意外や意外、ある程度弾けるようになってから、粗が目立つようになってきた。ここらが正念場か、曖昧な音をもっとはっきりとした輪郭がある音になるようにせよ。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #01#01:21~22小節、中声を押さえながら上声を弾くのがかなり辛く、特に上声が貧弱になりがち。どうクリアしていこうか。昨日・今日で楽譜どおりに弾くだけならば可能になったものの、実テンポではまだまだ。もう少し各声を意識して弾くこと。----------------------------------------------------本日のおさらい●なし----------------------------------------------------本日の息抜きタイム(メイン練習の合間に息抜きを)●ヒナステラ アルゼンチン舞曲から #01,#0201年老いた牛飼いの踊り:本日から譜読み開始。最初、五線譜の下段に記載された調号だけをみて、右もそれに準じて弾き始めてしまったのだが、なんだか変だぞ、とよくよく譜面をみると上段は調号無し。いやはや、きちんと楽譜をみていない証拠ではないか。掲示板で「譜読みは楽」という話を聞いていたため、安心して譜読み開始したが、確かに譜読みはかなり楽な部類であろう。あとはいかに実テンポにもっていくか。拍感、いや、リズム感も要求される。リズム体操でもしようか。02粋な娘の踊り:中間部後半の和音ひたすら頑張れ。和音の上音をきちんと意識していればおのずと和音もついてくるはず。って、これって全然息抜きになってない?だって完成させる気まんまんだから。
Sep 6, 2005
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8月から始まったNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパンも気がつけば第5回。今回は「マズルカ」ハ長調Op.24-2のレッスンである。マズルカといえば、ショパンが愛した祖国ポーランドの民俗舞踊マズル・クヤーヴィアク・オベレクが源となったのはご存じのとおり。基本的に3拍子系のリズムだが、ワルツとはリズムの取り方が異なるため、それを理解せずに弾くと、何故かマズルカがワルツになってしまうなんてこともあったりするので、今週の「マズルカ」ハ長調Op.24-2、そして来週の「マズルカ」変ロ短調Op.24-4でたっぷりとマズルカを学ぶことにしよう。さて、この「マズルカ」Op.24-2を演奏するにあたって、ルイサダ氏が生徒さんに語った言葉を要約すると次のとおりだ。「このマズルカは3分間の演奏時間。その3分間のなかで物語、世界、雰囲気を伝えなければならない。そう、それがもし30秒であったとしても、決して気を抜いてはいけないのだ。ショパンがこの短曲で彼の精神や哲学を表現できたのだから、演奏者としてもそれを大いに表現しよう」・・・ってかなり意訳してしまったが、まぁこんな感じだ。また、マズルカの種類について注釈があった。・オベレク・・・農民の踊り、リズム感がある・クヤーヴィアク・・・ポーランドのクヤヴィア地方から来たもの。(ルイサダ氏は特に説明していなかったが)テンポの特徴としてはゆったり。更にテンポ・ルバートも多し。次に、曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・冒頭~:遠くから来るイメージで。頭の中でテンポを思い描くこと(テキストの注釈にも、「弾く前から心を準備して」と記載されているとおり、演奏前にこの曲のテンポ感を十分にイメージしなければならない。単調な4分音符の連続なのでテンポ設定が難しいが、決して遅すぎずにいきたい)・5小節:右手の2拍目の3連符は軽すぎず流さないでしっかり!・6小節:3拍目のアクセントをしっかり強調すること(5~6小節の2小節で「オベレク」を表現している。3拍目にアクセントがあるのはマズルカの特徴。)・5~8小節:左側の和音進行もきちんと意識して(補足として、5~6小節は楽観的に、7~8小節で短調に変わるその左和音もしっかり意識しながら弾くこと。)・9小節:右2拍目のトリルを生き生きするために左2拍目和音をアルペジオに。(これはテキストの注釈どおり。左の和音を軽くアルペジオにすることで右のトリルも深みが出るとルイサダ氏がにっこり。ちなみに右トリルの指使いは1-4-2-3-2-1で。)・10小節:フレーズの終わりを把握して弾くこと(これはこの小節に限った話ではない。スラーがかかる位置を意識すること)・21~36小節:ここからクヤーヴィアクを意識して(ここから36小節まではクヤーヴィアク。譜面に従い、テンポ・ルバートをきかせて弾こう。最初は速度を守り、憂い、躍動感へと続く。)・29~34小節:29~32小節はゆったりとしたテンポで、33小節から急いで(クヤーヴィアクならではの自由なテンポ感を感じて弾くと良さそうだ。スラー内でアクセント表示がない箇所はあくまでも一息で弾こう。例えば31小節の1拍目の3連符や32小節の1拍目など。)・38~44小節:4小節単位の反復は変化をもたせて(再びオベレクへ。この部分は実際にレッスン番組を観て頂いて把握してもらった方がよさそうだが、1回目は割とオーバーな表現で、2回目は歯切れ良く火がパチパチはじけるような感じで弾くと良いとか。)・53~56小節:スラー部分は一続きで弾くこと(途中、ピアノやフォルツァンドがあったりと、ついフレーズをブチブチ切って弾いてしまいがちだが、あくまでもひとつの流れを意識して弾かねばならない。)・57~88小節:ここから再びクヤーヴィアクを意識して・57小節:dolce部分はけだるく・58小節:3拍目はペダルを外して(補足として、2拍目で一旦手を上げ、3拍目のアクセントへ突入)・60~61小節:60小節3拍目の音をひっぱり次61小節の1音目へつなげて(ここは譜面にスラー表記もあるため、特に細かく注釈しなくても良いはずだが、くれぐれも3拍目と次小節1音目を独立させて弾かないこと。)・64小節:この転調を表現するには窓を開けたら心地よい風が入ってくる感じ(実に抽象的な表現ではあるが、まぁ、よく分からない人は実際に窓を開けて試してみよう。窓を開けて、気持ち良い風がフワッと顔にかかるあの感覚、それを64小節の転調で表したいということである)・65小節:左和音はひっかくような感じで、リズムにのって(ここでルイサダ氏は生徒さんに、「不必要に身体を動かすな」と指摘。)・70~88小節:ここからの右手はロマンティックにチェロの伴奏を想像して(つまり、ここからは左手が旋律をとる部分。83~84小節は特に中声(右和音の下部)を浮きだたせること。)・85~88小節:ここからはイメージを変えてウィーン風に(そして89小節から再びオベレクの拍子に自然に戻る、というわけである)・102~103小節:(オックスフォード版により)音をちょっと飾ってあげよう(テキストに注釈としてオックスフォード版による音進行が掲載されている。これはテキストを参照してもらうしかない。4分音符箇所を8分音符として音が追加されている)・104小節:テンポを遅くしないで(次小節のピアニッシモにつなげる箇所、テンポはそのままで進め)・105~108小節:加速気味に弾き、ディミヌエンドの後、音は宙に浮いてとまる・・・的に。(弾き進めながら音がフワッと浮くように。更に109~112小節も同様)・113~114小節:スラー終わりはディミヌエンド。ほんの少しペダルも使用して(これはテキスト参照して。ため息のように弾くこと。また、スラー開始音に変にアクセントをつけず、あくまでも鍵盤の近くから弾き、キツイ音にならないように慎重になりたいところだ。)◆ ◆ ◆ ◆ ◆といったところで、本日のレッスンはおしまい。今回はフランス男性の生徒さんだったが、前回・前々回と強烈な演奏姿勢だった生徒さんから一転、あまりクセのない演奏スタイルであった。っと、今回の「ショパンの風景」(ショパン小話コーナー)は、ショパンの初恋のお話。若きショパンがポーランドを旅立つ前日、初恋の人コンスタンツィアがショパンのノートに綴ったメッセージ「お忘れにならないで。ポーランドで、私たちがあなたのことを愛しているということを」という言葉がなんとも切ないではないか。ここで「私たちが」と書かれているあたりが、あぁ、彼女はショパンを特別な人として見ていたわけではないのか、とそんな想像をしてしまった。でも、恋するって素敵。だからこそ、誕生した数々の作品があるわけだから。「別れの際にノートにメッセージを綴る」という行為、それをみて、ふと思い出してしまったのは学生時代の「卒業シーン」。卒業前、ノートに友人・同級生たちにお別れのメッセージをいろいろ書いてもらったっけ。好きな人に書いて貰うメッセージは、ページの最後にしようとかあれこれ考えていた、そんなウブな私がいたような・・・あれ、そんな風習って今はもう無いのだろうか??って、そのメッセージノート、私は一体どこへしまいこんでしまったのだろう??----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18#18:右分散音型練習。1小節のなかで回転型とそうでない形が混在している箇所があり、いまだに戸惑うこともあるが、とにかく音型に慣れること。●バッハシンフォニア #01~#10#01~09:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#10:弾きこみ段階。昨日同様、中声部をムラなく弾くこと、更に、伸ばすべき箇所(音符)は伸ばす、ここが出来ていそうで出来ていない。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5通し練習。和音をもっともっと丁寧に。中間部は内声をもっと際だたせて。最後の3小節の右手上行はもう少し部分練習要。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲(期間限定)弾きこみ段階。----------------------------------------------------本日の息抜きタイム(メイン練習の合間に息抜きを)●ヒナステラ アルゼンチン舞曲から #0202粋な娘の踊り:通して数回。中間部後半の右和音進行、もっとたっぷりと厚みをもって豊かに弾きあげて。
Aug 30, 2005
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NHK教育テレビの「スーパーピアノレッスン」ショパン編の第4回は、「スケルツォ第2番」変ロ短調 Op.31の後半である。先週はテキスト34~37ページ目の途中、つまり4ページ分しか進んでおらず、今回はその残り37~56ページを一気にレッスンするらしい。本当にあの10数分のレッスン放映時間のなかでおさまるのか??(すぐにその答えが分かるのだが)さて、今回は前置きはなく、いきなり曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・169小節:1拍目両手ともにドーンと身体が飛び跳ねるごとく力強く(再び主題に戻った箇所のフォルテシモ部分。全身で弾け、ということでもある)・185~188小節:こそっとしないでもっと大胆に(ルイサダ氏いわく、手にとった本をこっそり開けるような弾き方ではなく、本をつかんでバシッと開く大胆さが欲しいということらしい。この表現、なかなか難しいが、セコセコ・こそこそ弾かないでということか?)・197~249小節:優しく、胸のときめきを伝えるような弾き方で(少々抽象的な言い回しであるが、つまり第2主題の再現部において、旋律を十分に歌うこと。)・233~235小節:付点音符進行、急がずゆったり焦らないで!(だんだんと盛り上がる箇所に向かって、微妙なクレシェンドとディミヌエンドを繰り返している箇所であるが、気持ち的に焦ることなく、その音色の響きを大切にしたい。ルイサダ氏はこの部分を「ショパンのロマン主義が明確な部分」であると語っている)・240小節:ここからハッと色を変えること(楽譜表記には既に前小節からクレッシェンドが開始されているが、この240小節で一旦、音の性格を変え、と同時に若干控えめに弾くと良いらしい)・265小節:テンポはほとんど変えないで(ここから中間部イ長調で、優しく、また落ち着いた性格な部分。テンポを落としてしまいがちな箇所であるが、気をつけて)・277小節:右手1音目のド音は響かせるべく、先にペダルを踏んで・281~284小節:華やかさを出し、手はアーチ状の形を保って(指先をちょこちょこ動かすのではなく、大きく形を保って上行していくこと。なお、307~309小節も同様の弾き方で。)・309小節:2拍目からはテンポを意識して(嬰ハ短調へとつなぐ部分。ここからは穏やかな流れながらも拍子感をきちんと保って弾きたいところだ。)・326~333小節:左手の付点二分音符を意識して。346,8,330小節の左1拍目は軽くアルペジオで(アルペジオにする意味、それは響きを良くするためだとか。但し、ほんのチョットのアルペジオで良い)・334~364小節:歌うように、そして3本の指で鍵盤を引き寄せるように。(ホ長調の上下進行がしばし続く箇所。leggieroではあるが、歌う心を忘れずに。)・340~341,348~349小節:左手はテノールかバリトンを歌うように(左手側の進行にも流れがあることをきちんと意識して)・352,356小節:左手オクターブはクレシェンドで・361~364小節:各小節の1音目(右手)に軽いアクセントをつけて(右手で下行する箇所だが、弾き方ひとつで拍子感が消えバラバラにきこえてしまうため、ここはワッと下行するだけでなく、小節頭に若干だけアクセント気味にすることで、バラバラ感を解消させる)・366~400小節:バロック音楽のごとく淡々と弾くのでなく、もっと抑揚をつけて(ルイサダ氏は「オーケストラ等のビブラートを想像して」という表現をしている。ここは音数が少ない箇所ゆえ、音色の響きがかなり重要なところでもあるのだ。また、374小節の右3拍目のレ音だけはピアノッシモで)・411~435小節:再び嬰ハ短調箇所、2回目は慎み深く(310小節から登場した部の繰り返し部分ゆえ、こちらは少し表情を変えて弾くこと。なお、テキストにも掲載されているが、415-418小節の左手2拍目はほんの少しだけアクセント気味にして。詳細はテキスト参照)・436~451小節:ホ長調のleggiero部分、速くなり過ぎず、右手を強調して・468小節:1拍目のオクターブはドーンと力強く・492小節:1拍目はスフォルツアンドを意識して(ここからアジタート部分。1拍目はスフォルツアンドであり、更に右にはアクセント表記まである。ここから情熱的にいきたいゆえ、やはり1拍目の音は大いに重要であるということだろう)・501~502,503~504小節:上声は表情をたっぷりこめて(これぞロマン主義の最高潮・・・らしい。)<<506~647小節:レッスン風景省略>>・648~714小節:響きを保ち右手は十分に歌って(再び第2主題部、そしてコーダへと続いていく部分。また、補足事項として666小節から若干テンポを速め、更に682小節から更にテンポを速めていく。また、692小節から段階的にクレシェンドしていくことも忘れずに)・724~728小節:スラー表記がある箇所はその都度ディミヌエンドを意識して(この部分は言葉ではうまく説明ができないため、テキストに掲載されているものを参照にされたし。)・732~735小節:8分音符の3連符はもっとイジワルそうに(抽象的な表現であるが、いわゆるずるがしこそうな感じ??)・745~最終小節:力強く、抑制しないで(最後の小節の音ミスに際し、ルイサダ氏は「最後の音は失敗しても拍手でバレませんよ」と。これはやっぱりルイサダ流ジョーク?)◆ ◆ ◆ ◆ ◆これにてスケルツォ第2番のレッスンは以上であるが、19ページものレッスンをどのようにおさめるのかと思いきや、途中、思いっきり省略されているではないか。抜けた部分はアジタート後半から主題に戻った部分、まぁこの部分は、ルイサダ氏の模範演奏に含まれていたため、まぁ良しとしようか。それにしても、今回も数回にわたり、生徒さんの前のめりが指摘されていた。技巧面などでは、ルイサダ氏に指摘されるとサッと修正できる生徒さんであるが、どうしても姿勢だけは長年染みついてしまった癖なのか、気がつけばだんだんと前のめりになってしまっている。姿勢というのは、一朝一夕では直りようもないということだろうか。普段、あまり意識しないでピアノに向かっていると、実はとんでもない姿勢で弾いている可能性もあるということだ。特に第三者に指摘される率が少ないピアノ独学者は余計、注意しなければならなさそうだ。さぁ、来週のレッスン曲はマズルカ ハ長調 Op.24-2。ショパンが愛したマズルカを、ルイサダ氏はどのように料理するのだろうか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆それにしても8月後半から、ショパンの何らかの曲を練習メニューに組み込むはずだったのに、気がついたらどうしてヒナステラ?どうしてラフマニノフ??私のショパン熱は一体何処へ・・・いっそ、エチュードを再開しようか。しかし、これを再開すると、またしても練習時間がドーンと長くなることは必須である。今はもろもろの事情もあって、それは避けておきたいため、やっぱり我慢か。でもそろそろノクターンの練習はしたいと思う今日このごろ。秋の夜長にノクターン・・・あぁ・・・憧れる、そんな生活。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日のメイン練習●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #17,#18#17:両手で分散和音練習。本日でおしまい。#18:右分散音型練習。本日から譜読み開始。●バッハシンフォニア #01~#10#01~09:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#10:下声のみ練習したうえで、下・中声合わせて→全声合わせて。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5前日同様、通し練習及び、苦手箇所(中間のアルペジオと17~24小節進行、最終3小節)を重点的に。各和音の進行でどうしても音をハズす、しかも再現性無しのミスをしがちだが、集中力を保って。苦手箇所克服の後、和音進行は再度丁寧にさらう必要あり?----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲(期間限定)弾きこみ段階。変奏内に現れるハッピーバースデーのメロディをもっと浮きだたせて。----------------------------------------------------本日の息抜きタイム(メイン練習の合間に息抜きを)●ヒナステラ アルゼンチン舞曲から #0202粋な娘の踊り:中間部がもう少し余裕をもって弾けるように、部分的に繰り返し練習。あれ、これでは息抜きになってない?
Aug 23, 2005
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NHK教育テレビの「スーパーピアノレッスン」ショパン編の第3回のレッスン曲は、「スケルツォ第2番」変ロ短調 Op.31。これを2週間にわたって学習していく。あまりに有名すぎるこのスケルツォ、それだけにこの曲のレッスンに期待している人もいつも以上に多いのではないだろうか。私はといったら、学生時代に自主的に練習したものの、結局仕上げには至らずそのまま放置状態になってしまった曲でもある。このレッスンがきっかけで、また近いうちに練習しようという意欲がよみがえってくるであろうか。というわけで、早速レッスンの話題へと話を進めよう。今週はテキスト34~37ページ目まで。ルイサダ氏はいつものようにまず生徒さんに弾かせ、生徒さんの良いところをしっかり誉める。そしてこの曲全体における課題について幾つかあげられた。特に印象的なポイントが以下のとおり。・繰り返し(反復)が何度かある部分については、その都度違う表現で演奏する必要がある。ショパンは生徒達に対し、「常に独創的で多彩な音を奏でる必要がある」と指導していたとか。ショパンの曲には特に反復箇所がよく見られるため、そういった箇所は要チェックだ。・(頭のなかできちんと)拍子をとること。このスケルツォは特に冒頭部分は休符が多く、それだけに拍子をきちんと把握していないとなんともしまりのない曲になってしまう。ルイサダ氏いわく「この曲のドラマ性が薄まってしまう」とか。・前のめり過ぎる姿勢は自分の音をきちんと聴けないので要注意ピアノを演奏するにあたって姿勢は重要なポイント。姿勢ひとつで奏でる音もガラリと変わってしまうのだ。実は今回の生徒さん、鍵盤に対してかなり前のめり姿勢で演奏されていたため、ルイサダ氏がこれについて指摘。頭がピアノに近すぎるときちんと音を聴くことが出来ないため、もう少しまっすぐ座り、その響きをきちんと聴くことが必要だ。さて、実際に曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・1~3小節:柔軟過ぎるのもダメ。手を橋のごとく形にし、腕を自然におろす(ルイサダ氏が生徒さんに対し、猫のようなしなやかさ、という褒め方をされていたが、逆にしなやかすぎると音がフニャとした状態になってしまうことがあるため、指摘したと思われる。指先には適度な緊張感をもち、腕を必要以上に柔らかく動かす必要は無いと思われる)・8小節:もっと悲劇的に!3拍目で痛みを表現するように。(つまり、3拍目でアクセントをつけるような感じで。楽観的な音でなく悲痛な叫びといった感じだろうか。ここでルイサダ氏がフランス語のなかにいきなり「痛い」と日本語を混ぜて表現したので、あらまぁちょっとビックリ。)・13小節:フォルテシモはもっと豊かな音で響かせて。フニャフニャはだめ(杭を打ち込む感じでは音の響きも悪い。かといって意識しすぎてフニャフニャな音になってもだめ、というニュアンスで注意されていたものと思われる)・18~19小節:腕をばたつかせず気高く弾くこと。自然に腕をおとして(和音で1オクターブずつ下行する箇所。前腕と手首がバタバタしがちな生徒さんに「扇風機みたいだ」と指摘。先生、笑いながら実はかなりキツイ指摘をしていたりするのだ。)・20~21小節:左オクターブ音はもっと力強く響かせて。(補足として、小手先で弾くのではなく身体全体を使うことが大切だという。一例として腰を浮かすようにして弾くと良いとか。ただ、これって自然に出来ないと逆にわざとらしくなりそう(私感)。ここで重要なことは、小手先だけで弾いても音の響きが悪いため、もっともっと全身を有効に使えということだ。)・23小節:2拍目のスフォルツァンドは左のみのオクターブでなく両手で(これはテキストにも注釈があるが、ここは両手を使ったほうがスフォルツァンドを表現しやすいものと思われる)・29小節:フォルテシモを弾くその手はもっと自分側に引き寄せる感じで(音をつかみとってグイッと自分のなかに引き寄せるといったイメージ)・32小節:クレシェンド気味で、そしてロマン派っぽく弾いて(譜面に指示こそないものの、3拍目に向かってウワッと盛り上がるように表現すること)・37小節:肩から上腕をもっと使って大きな空間で弾くこと(ルイサダ氏、生徒さんの柔軟すぎる弾き方を修正するのに一苦労している様子が伺える。)・49~51小節:左進行はもっと躍動感をもって弾くこと(確かに、ここの進行を平坦に弾くのはつまらない。特に左進行は、飛び跳ねるような感覚で弾くことで曲が一層表情豊かになる、と思われる)・53小節:ダイナミックさを残したまま弾くこと(49小節からの流れは、あくまでも火山のようなダイナミックな表現を必要とし、それは53小節のようなピアノ(弱音)箇所であってもその流れはかわらず。いきなり柔らかく可愛らしく弾いてしまうと、ストーリーがそこで変わってしまう?)・54,56小節:左の和音進行は54,56小節を同じ調子で弾かず変化をつけて(楽譜をみるとわかるであろうが、54小節と56小節の左和音は、問いかけと応答のような対になっている。というわけで、ここを同じ調子で弾き流してしまうのは、面白みがない、ということかもしれない。)・65~117小節:歌姫が歌っているような状態を思い描きながら弾くこと(このスケルツォのなかで最も美しく、そして十分に歌いながら弾かねばならない箇所。ここでルイサダ氏はショパンがオペラ好きであり、生徒たちにもオペラ歌手を思い描きながら弾くように指導していたことをたっぷりと語っている。ちなみに、ルイサダ氏はここでマリア・カラスを思い描くらしい。そして、旋律も重要だが、その下の伴奏部も繊細な音を奏でるオーケストラを思い描くように)・79小節:手をあげて腕で弾くこと(これは生徒さん特有のものであるが、手首が鍵盤位置より下がった状態で指先をコネコネしながら弾いていたため、もっと手首をあげて腕を使って弾きなさい、とルイサダ氏が指導する。手の形が悪いと、音も響かないのだ)・94小節:装飾音は拍子の頭に合わせて(トリルにはその時代によって奏法が異なったりもするが、ショパンの場合、拍子の頭に合わせて開始。)・95小節:もっと音に透明感をもって・97小節:アルペジオは上から。しかしこれは個人の好みによる(ルイサダ氏個人の好みゆえ、もし、それが気に入らなければ通常の下から上に、の奏法で良いということである)・108~113小節:最初は弱くもっとソステヌートで、そして徐々に盛り上がる(譜面のクレシェンド指定とルイサダ氏の解釈が若干異なるが、ルイサダ氏としては108小節から徐々にクレシェンドを意識して弾くように指導していた。ちなみに元となる楽譜では前小節の107小節からクレシェンド指定あり)・117,119,121,123,125小節:1拍目の左音は響きを出すため1指で(小指を使う生徒さんに対し、「小指を使うとはビックリしました」とルイサダ氏。えっ、私も小指を使っていたような・・・。つまり、そのくらい、この1音目の響きは重要である、という訳である。小指で響かせるのは難しい)・127~129小節:左手・右手の弾き繋ぎを工夫してみよう(8分音符進行で下行してくる主題手前箇所。127小節の前半3音は右手、後半3音は左手。続いて128小節の1音目まで左手、残り5音は右手、そして129小節オクターブは左手でドーン。運指についてはテキスト参照して)◆ ◆ ◆ ◆ ◆というわけで、ルイサダ氏の指導を私なりにかみ砕いて復習してみたものの、やはり演奏する姿勢というのは、良い音を奏でるためにも実に重要であることを感じさせられる今回のレッスンであった。前のめりに関する姿勢については、今回のルイサダ氏のみならず、モーツァルト編でアントルモン氏も注意していた事項である。しかも、その理由は全く同じであり、「自分の音がきちんと聴けない」からである。演奏にのめりこむあまり、ついつい鍵盤に顔が吸い付くような弾き方をしてしまう、そんな演奏光景を時々観たりもするが、やはりここは冷静に自分の音を聴く体勢を忘れてはならないのではないだろうか、そんなことを思いながら己の演奏体勢を振り返ってみるのであった。おっと、これは余談ではあるが、ルイサダ氏がレッスン中にひょっこり日本語が飛び出していたことに気付いていた人も多いのではないだろうか。最初に飛び出したルイサダ氏の「痛い!」なる声を聞いて、「えっ、日本語に聞こえるフランス語?これって空耳?」と馬鹿な反応をした私であったが、字幕にもしっかり「痛い」の文字が・・・「スコシ、ディミヌエンド~」やら「イタイ・ミミ(痛い耳)」やら、うむ、茶目っ気たっぷりである。でも相変わらず笑いながらもかなり手厳しく細かな指導がバシバシととんでくるのには、テレビを通して観ている側も、ミミがイタイ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆更に、野球延長の関係で番組を見逃してしまった人・番組開始に気付かなかった人に朗報!スーパーピアノレッスンのショパン編の再放送が早速放映される。もしかしたら、NHKに早期の再放送を願う声が多く寄せられたのではないだろうか。・ショパン編第1,2回(華麗なる大円舞曲) 9月10日(土曜) 25:05~ (つまり9/11 01:05~)・ショパン編第3,4回(スケルツォ第2番) 9月17日(土曜) 25:05~ (つまり9/18 01:05~)モーツァルト編の再放送はずっと土曜日の午後に放映されていたのだが、ショパン編は何故か深夜放映だったりするのは、やはり視聴層を考慮してのことだろうか??。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #17#17:両手で分散和音練習。あいかわらず進歩がないまま。やはり後半部で単純な音ミスを発生しがち。リズム感も悪い。●バッハシンフォニア #01~#09#01~08:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#09:弾きこみ段階。あと数日間弾きこんで安定して弾けたところで次に進もう。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5本日は中間部のアルペジオ部分のみ練習。特に左手のアルペジオを中心に手の重心などを考慮しながら。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化 #04#04インテルメッツォ:通して数回。上声の旋律を意識しながら弾いていると、ここのところ右手の薬指に軽い痛みが発生することがある。久々に練習したものの、軽くとどめておいた方が良さそうか。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)●バッハインヴェンション #08----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲ようやく弾きこみ段階。とにかく回数をこなして。
Aug 16, 2005
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高校野球延長で1時間近くずれてしまったNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」。時間がずれたことによって運良く観られた人、逆に、頑張る高校球児たちを録画してしまった人など、多々いると思うが、早い時期における再放送を期待するとして、とりあえず番組の様子だけでも軽くお伝えしておくことにしよう。講師ルイサダ氏のショパンレッスン第2回は、「華麗なる大円舞曲」Op.18の第2週目。つまり、テキスト24ページから31ページまでである。前置きもなく、いきなり前回の続きからのスタートなので、まぁ例によって例のごとく、曲中の注意点などをまとめていこう。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・87~88小節:3拍目をやたら強くしない(1拍目と3拍目が同音の和音ゆえ、3拍目も1拍目同様に強くしてしまいがちであるが、ウンパッパッの感覚を忘れずに、ということであろうか)・89小節:前小節とはうってかわって可愛らしく。3拍目はアクセントで(ここでルイサダ氏は3拍目のアクセントを弾きやすくするコツとして、右1指(回転軸となる箇所)を押さえたまま弾くと良いとアドバイス。でもこれは教える先生によっては却下されそうな内容のような気がしたりも??)・90小節:1音目のアクセントも忘れずに・93~94小節:この2小節はもっと官能的に弾きたい(2小節ごとにフォルテ・ピアノを繰り返す箇所であるが、ピアノの箇所はそれぞれに表情をつけて弾けということのようだ)・101~102小節:ここはフリードマンのような偉大なピアニストを思い浮かべて(実に抽象的なアドヴァイスであるが、フリードマンといえばポーランドのピアニスト。個性的且つ表現も実に豊かなピアニストとして有名。テキストのショパン弾きの系譜でも紹介されているのでご一読を。これを読むと、ルイサダ氏がいわんとしていることがなんとなく分かるかもしれない。生徒さんに対し、ルイサダ氏は「きみはまだ楽譜どおりの演奏しかしていない」と手厳しい指導。つまりこのレッスン、楽譜どおりに弾けて当たり前、その先の域を学ぶレッスンである訳だ)・103~108小節:少し遅めから徐々にテンポを戻してワルツのリズムへ(楽譜には103小節からa tempo表記があるのだが、ルイサダ氏としては、数小節分をかけて元のテンポに戻す解釈をしている。そして、107小節あたりからワルツのリズムで元気に力強く弾かせたがっている)・119小節:ここからは気高く弾くこと・123~125小節:左手が陽気さをかもし出すべく、ペダルは使いすぎないで(楽譜を見る限りは、ペダルを使う部分であるが、フレーズに変化を持たせる意味もあってか、ペダルの使用は控えてということらしい)・125~126小節:125小節の3拍目から126小節1拍目にかけては優しく(テキストにも注意点が書かれているが、更なる注釈として、優しく優しく弾くことがのぞまれる)・128小節:3拍目のアクセント忘れずに・131~134小節:もっと軽く、ペダルは少なく(123~125小節と同様であるがこちらは譜面にもペダル表記は無し。すっきりと弾きあげる箇所であり、また、ペダルを使用しないことで、アクセントもつけやすい)・136~145小節:(例えば)何かが遠くからやってくるような感覚で?(ここは装飾音付きの短調の進行部分。実に抽象的な表現ではあるが、いわゆる自分独自の世界をもって音をつくれ、ということらしい。ここでルイサダ氏は指揮者であるカルロス・クライバーを例にあげて独自観をもつことを語っている。)・146~147小節:ここはすぐに音を響かせて(上記進行内での最高潮に達する部分がココ。手を固めて、それでいて前腕は緩めて弾くこと)・152小節:もっとハーモニー感を大切に(ここでルイサダ氏はこのワルツについて、もっと壮大に弾いて欲しいと語る。つまり、サロン風ではなくパッセージを壮大に弾くことが必要とのこと。)・169~184小節:シンプルでそれでいて粘着して。フレーズを大切に(この曲のなかで最もしっとりと聴かせるドルチェ部分。だからといってまったり弾きすぎず、あくまでもシンプルに。それでいてフレーズ感を大切にすること、というのは実はかなり難しい。)・176~184小節:自分の好みで強めたり緩めたり独自の世界で(上記ドルチェ部分の2フレーズ目。同じフレーズを同じように弾いていては芸がない、ということだろう。181小節のスラー表記もきちんと意識せねばならない。)・185~187小節:左手進行、もう少し存在感を(補足として、心の中でもう少し力強さをもって弾いて欲しいということ。実際に力強く弾く箇所ではないため、あえて意識して、のレベル程度であろうか)・187~189小節:オクターブ連打はメゾフォルテからフォルテへと進む感じで(実際の楽譜表記では、オクターブ連打開始箇所からフォルテシモ指定であるが、テキストの注釈にもあるとおり、「いきなり」ではなく、ぅうわぁぁー!と徐々に盛り上がる感じで弾け、ということらしい。賛否両論ありそうな箇所?)・189~191小節:右のファ→ミ→ミ♭を意識して(オクターブのなかに隠れた進行、これを意識すること)・191~192小節:ペダル使いすぎずに。そして最後の1拍もったいつけて(主題に戻る手前部分だが、一気に主題に突き進むのではなく、最後の1拍前にちょっとした息継ぎをして)・201~203小節:1拍目のオクターブに軽く上からのアルペジオをつけて(軽いアルペジオ気味で弾くほうが、親指でスフォルツァンドがやりやすいため。233~235小節も同様に。)・238~241小節:ピアノ部分、官能的に味わい尽くして(主題部でググッと盛り上がり、パッと間が空いた後からのピアノ箇所を指している。)・243~246小節:機械的でなくもっともっとワルツ感を出して・277~284小節:妙技と優しさのせめぎ合い(スタカートの同音連打箇所とレガートで弾く箇所が繰り返しやってくる部分、その変化を十分に出して弾きたい)・287~290小節:ド♭に注意し手首を回転させて(1小節ごとに1オクターブずつ下行してくる曲終盤の最高潮部分。手をアーチ橋のようにして壮大に弾け、というのだが、ここは私自身、非常に苦手部分。手首でアーチを描くようにして弾くと良さそうだが)・291~307小節:全てを保ってペダルを使って足で弾くような感覚で(ここがどうしても個人的に理解できなかった箇所なのだが、どなたかご教授を・・・)・309小節:大げさに手を挙げずもっとダイレクト感をもって(これは演奏者それぞれによる癖もあるのだろうが、最後に向かって奏でる和音部分、ここで大げさに手を挙げてしまうと、ここで曲が終わりと思われてしまうため、和音を弾いた後、グッと手をとめ、次の和音へ向かうこと)◆ ◆ ◆ ◆ ◆以上であった。ルイサダ氏は、左手こそこのワルツの柱、原動力であり、この左手によっては曲の雰囲気すら変えることが出来るため、左手の進行を考えて欲しいと語っていた。まだまだたった2週のレッスンであるが、私はふと思った。以前のモーツァルト編は割と楽譜に基づいた基本的な内容についての指導内容が多かったのだが、今回のショパン編においては、譜面の世界を超えたルイサダ氏ならではの解釈が非常に強く、まさしく、ルイサダ流ショパンを学ぶレッスンといった感じである。だから、時にはその解釈に対し、個人的にどうしても受け入れられない部分があったりもしてくるが、まぁそのあたりは、うまく自分のなかで消化していければ良いか、と思ったりもしている。また、ルイサダ氏の模範演奏は、時間が余ったおかげか、全曲通して聴くことが出来た。そこで感じた一言、ルイサダ氏は、実に表現力豊かなワルツを聴かせてくれたのだが、全体的にペダルをそれほど使用していないので、表現力たっぷりなのにどこかあっさりしていたり(好みが分かれそうかな?)、そして、左のワルツのリズムがレッスン時と比較すると優雅さにやや欠けていること、テンポの伸び縮みが実に多いこと、このあたりが非常に印象として残った。しかし、なんといっても、あぁ、あのお顔の独特な表情、ついつい顔を食い入るように観てしまったり(これこれ、もっと演奏に集中しなさいって>自分)。次回はスケルツォ第2番。冒頭が「ところてん、ところてん!」でお馴染み?な、あの有名曲である。しかも、次回も午後・夕方にかけて高校野球が予定されているため、録画予約をしている人はどうぞくれぐれも気をつけて!----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #17#17:両手で分散和音練習。手首の柔軟さがポイントか。今更ながら左手首がまだ硬直気味であることを実感。しかし、柔軟ばかり意識して音自体をふにゃけた感じにしないように注意だ。●バッハシンフォニア #01~#09#01~08:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#09:弾きこみ段階。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5本日も17~24小節を中心にしつこく繰り返す。指使いについても再検討。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)●バッハインヴェンション #08----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲まだまだ実テンポでは弾けていないが、ようやく進行に慣れ始めてきた。個人的にはショパンの小品の類よりも弾きにくく感じるのだが、どうしてなのだろう。●ショパン「華麗なる大円舞曲」Op.18ゆっくりテンポで通して練習。
Aug 10, 2005
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最近は、NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」は録画して後でじっくり見る、という生活が続いていたのだが、放映日、たまたま19時30分過ぎにテレビをつけたら・・・「あれ??ルイサダ氏は野球も教えるのか?」そうではなく、なんとなんと高校野球の中継番組延長らしい。慌ててハードディスクレコーダーの録画スイッチを切り、再録画の待機状態に入ったは良いが、一体何時からスーパーピアノレッスンが始まるのか、わからない。というわけで、録画している人は、どうか気をつけて。19時50分現在、野球の試合は8回裏である。えっ?今日のスーパーピアノレッスンの前番組に野球中継があるなんてこと、十分皆さん承知していたって?知らなかったのは私だけか・・・危ない危ない。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #17#17:両手で分散和音練習。まだまだ音ミス多い状態。とにかく進行に慣れよう。●バッハシンフォニア #01~#09#01~08:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#09:弾きこみ段階。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5私にとってのネックはやはり17~24小節部分らしい。各4拍目のオクターブと単音含む右進行、いっそすべてオクターブならば何倍楽だろうか、ついつい16分音符進行すべてオクターブで弾こうとしてしまう、その癖直せ(って17小節目の4拍目はすべてオクターブ進行なのだが)。後半部の和音進行もまだいい加減さが残っている。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#0404インテルメッツォ:弾きこみ段階。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#16(指強化メニュー)●バッハインヴェンション #08----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲テンポゆっくり目で音ミスを少しでも減らすように。●ショパン「華麗なる大円舞曲」Op.18ゆっくりテンポで通して練習。
Aug 9, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」、8月からはいよいよショパン編の開始だ。私はモーツァルト編に引き続き、毎回番組を観ながら勉強していきたい、とテキスト片手にやる気まんまん・・・か。そういえば、ネットの世界をウロウロしても今回のスーパーピアノレッスンショパン編を大いに期待している様子が伺える。きっと、番組翌日は各所で感想花盛り!となるであろうことは、気のせいではあるまい。スーパーピアノレッスンショパン編の講師は、7月26日の日記でも紹介したとおり、ジャン・マルク・ルイサダ氏。実は私、恥ずかしながら彼の演奏を聴くのは初めてゆえ、レッスンもさることながら、ルイサダ氏の演奏そのものに対しての期待感が膨らむばかり。というわけで、今回のレッスン曲はショパン「華麗なる大円舞曲 変ホ長調 Op.18」、これを2週にわたって勉強する。ショパンのワルツのなかでも特に有名な曲であり、TVのCMに採用されたり、更にはピアノの発表会等でも結構お馴染み曲ではないだろうか。私自身、以前少しだけ練習した記憶があるが、どうにもリズムにノレず、悲惨な結末をとげている、痛い思い出の曲だ。番組ではまずショパンとルイサダ氏に関する簡単な紹介、そしてルイサダ氏からのレッスンに際するメッセージが伝えられる。(といってもこれから学ぶ8曲のレッスン曲、そして生徒さんたちの紹介にとどめているが)さぁ、楽しいレッスンの始まりである。生徒さんは日本人の男性。ルイサダ氏はまず生徒さんに演奏させる。それをテレビを通してみる自分。「な、なんか異様に速いような・・・」、実に楽しそうに演奏する生徒さんではあるものの、いかんせん、速い、びゅんびゅん廻って廻りまくるワルツにちょっと呆然。しかし、ルイサダ氏はまず彼の演奏をきちんと誉めたうえで、私(だけでなく、多分視聴者の多く)が感じていたであろう指摘をする。「この曲は実際の舞踏会のために作られた訳ではないがワルツであり、そして踊っている男女をイメージさせる音楽である。しかし、君の演奏は映画の早回しのように忙しい。それぞれの繰り返しの間に呼吸が欠けている」そこから細かなレッスンが更に始まったのであった。ここからはモーツァルト編同様に各小節ごとに注意点などを学んでいこう。私なりの解釈も含めて掲載していく点は毎度毎度ながらご了承頂きたい。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメントである)・1~4小節:同じ音の繰り返しは難しく右手のみでは不安定。工夫をしよう(具体的な案として、1~4小節目のアクセント表記をしている箇所を左手で弾いてあげると良いということだ。これはなかなか斬新なアイディアであり、私もビックリ。確かにこの方が弾きやすいうえ、リズムも音も安定しそう)・4小節:少しゆっくりしてから一気にワルツのリズムへと突入!(左手のワルツのリズムが入る手前小節。曲にメリハリをつけるポイントでもある)・5小節:左のワルツのリズムを弾く際、手のポジジョンに注意(補足事項として、手を固めて弾いてしまっていると次の音に移動する余裕がなくなり、結果的にせわしないリズムとなってしまう。というわけで、あらかじめ低音(1拍目)を弾く準備を心がけること)・5~12小節:楽譜に指示されたクレシェンド・ディミヌエンドを意識して(つまり、5~7小節でクレシェンド(上昇)、10~12小節でディミヌエンド(ここで落ち着く)、これを意識して弾くことで曲がグッとしまる感じがする。この曲はどうしても華やかさばかりが目立ってしまい、一気に弾いてしまう感があるが、細かな強弱をきちんと守ることも重要であると私も実感)・16小節:1拍目の5指は指先だけで処理するのではなく腕から自然に動かして弾く(スフォルツァンドの箇所。5指を手の甲に対して直角にし、腕から自然に動かすことで華やかな音が出せる)・22小節:繰り返される右手の(E♭)音は左手に従うように弾いて(右手を意識するあまり、テンポが速くなりがちな箇所。ここは左手のリズムをきちんと感じながら右手を弾くことで、落ち着いたテンポで弾けるはず)・22小節:左手のリズムは小指と他の3音の指を別人のごとく弾いて(つまり、3拍のリズムをすべて同じ調子で弾かないで、ということ。3拍をウンッパッパで表現するならば、とウンさんとパッパさんは別人が弾いているような感覚で弾き、音の間隔をきちんととって、ということだ。これを意識するだけでもワルツのリズムがグッと生きてくると私も思う)・22~23小節、25小節:22,23小節の間は切って。そして23,25小節のレガートは優しく(23と25小節にはスラー表記があるとおり、ここは前小節のスタカートに対比するかのごとく、優しく滑らかにレガートで弾くこと)・27~29小節:29小節はペダル無しで(この周辺は全てペダル有りな箇所なのだが、パターン区切りであるこの29小節のみ、ペダルは無しで。ここを踏まずに弾くことが、実にショパンらしい、とルイサダ氏は語っていた)・37小節:3拍目の左手はアルペジオで(譜面には左手のアルペジオ指定はないのだが、この和音をアルペジオにすることで快い印象になる、とルイサダ氏のコメントあり。但し、ここをアルペジオにするのはルイサダ氏独特の解釈ゆえ、他の先生のもとでは別な指摘を受けるかもしれないだろう)・46小節:ここは右手の指使いを工夫しよう。1小節単位のクレシェンドも忘れずに(譜面自体には1-2-3-4-5(2)という指使いであるが、1-2-3-1-4(2)にすることで落ち着いて弾ける。力を分散させることなく一気にクレシェンドだ!)・68~69小節:68小節でふっと落ち着かせ69小節で静けさをつけよう(ちょうど曲区切りな箇所。この先からグッと雰囲気が変わる(優雅たっぷりな雰囲気)ため、最後の小節では華やかさをグッと抑えて静かに区切りたい)・70~85小節:70小節からはグッと優雅に。コントラストも忘れずに(具体的にいえば、スラー部分は優雅に、そしてその間に登場するA♭連打音は別人のごとく弾こう、ということだ。つまりA♭連打部分はメロディの一部ではないため、あくまでもスラー部分が旋律の流れであることを意識したい。)・82小節:1音目のA♭音はもっと華やかに・82~85小節:ここはウィンナーワルツのごとくゆっくりして元のテンポに戻る(83,84小節あたりで少しテンポを抑え気味にし、84~85小節で元のテンポに戻るといった、ワルツの優雅さを出そう)◆ ◆ ◆ ◆ ◆と、今週のレッスンはここまで。テキスト22ページから24ページしか進まなかったのだが、あと1週で31ページまで進むのだろうかという、心配が感じられたりも(えっ?、余計な心配か)。それにしても、ルイサダ氏のレッスンは実に分かりやすく、しかも非常に丁寧。表現面から技巧面、いずれもとても細かく指導してくれるうえに、言葉のテンポも実に心地よいので、自然とレッスンの世界に引き込まれてしまうのだ。生徒さんもあれほど忙しげなワルツだったのに、先生のレッスンを受けるうちになんと優美なワルツへと変化していくことか、うむ、素晴らしい。割と華やかさばかりが目につくこの「華麗なる大円舞曲」、しかし、ルイサダ氏が弾くと華麗さだけでは終わらない、実に変化と表情に富んだワルツであり、この曲の魅力を改めて知ってしまったような気持ちに陥ってしまった。しかし、ルイサダ氏が弾くからサマになるのであって、素人が真似すると少々滑稽になりそうな危険性もありそうか。というわけで、第1回目のレッスン、私としてはかなり大満足だったのだが、他の方々はどんな感想をもたれたのだろう??モーツァルト編と比較するのは、うむ、とりあえずやめておくことにしよう。ルイサダ氏が弾く他の曲も聴きたくなってきた今日このごろ。何かオススメはあるだろうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。#15:3指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #16#16:3-4-5指トリル練習。弾きこみ段階。音楽的に仕上げていこう。強弱をもっと自然に。●バッハシンフォニア #01~#09#01~08:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#09:今日から開始。この曲は苦手なため、まずは上声、中声を徹底的に頭に叩き込むこと。●ラフマニノフ 前奏曲 Op.23-5なんとか最後までたどり着いたものの、17~24小節をゆっくりさらい、更に中間部の左アルペジオは今日もじっくり取り組む。そして後半は軽くさらう程度にとどめておく。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#0404インテルメッツォ:弾きこみ段階。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08●バッハインヴェンション #08----------------------------------------------------本日の試し弾きまたは期間限定練習●ハッピーバースデー変奏曲決して難曲の類ではないのに、何故か指が慣れてくれず弾きづらい。8月下旬までにまともに弾けるのか??
Aug 2, 2005
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NHK教育テレビで放映している「スーパーピアノレッスン」、8月からはショパン編であることは7月12日の日記でもお伝えしたとおりであるが、そのテキストが7月25日に発売となった。というわけで、同日発売の全音版ラフマニノフの楽譜と一緒に購入すると、早速、帰りの電車のなかでテキストを広げ、ショパン編のレッスン曲を確認する。その1曲1曲に一喜一憂しながら・・・ここでとりあえずレッスン曲を紹介しておこう。・華麗な大円舞曲 変ホ長調 Op.18 (2週間)・スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31 (2週間)・マズルカ ハ長調 Op.24-2 (1週間)・マズルカ 変ロ短調 Op.24-4 (1週間)・ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11(第一楽章) (4週間)・ノクターン 変ニ長調 Op.27-2 (1週間)・ノクターン ロ長調 Op.62-1 (2週間)・幻想曲 ヘ短調 Op.49 (2週間)上記週に加え、総集編として更に1週、計16週、8月2日から11月22日までのレッスン予定である。そして講師はジャン・マルク・ルイサダ氏。彼は85年のショパン国際ピアノコンクールで5位入賞しており、現在は世界各地で活躍中のピアニストである。テキストには、彼自身の言葉でショパンを弾くうえでのアドヴァイスがちりばめられている。また、ルイサダ推薦のショパン名演一覧が掲載されているのも面白い。(さりげなく、スケルツォ第4番とソナタ第2番にルイサダ自身の名を掲載していたり。まぁ名演一覧については、テキストを直接御覧頂きたい)そしてこのテキスト、楽譜としてだけでなく、ショパンにちなんだちょっとしたコラムが多数掲載されており、それを読むのもまた楽しい。モーツァルト編でもグルメな話題がチラリと掲載されていたが、ショパン編にもしっかり掲載されているあたりが、ある種のこだわりすら感じてしまった。また、ショパンを弾くうえで最も重要なポイント、そう、「ポーランドのリズム」(ポロネーズ・マズルカ)、これについてもテキスト上でちょっとした解説が掲載されており、これからショパンを学んでいこうという者にはなかなか参考になりそうな記事だ。さて、選曲だが、今回のこれらの選曲をみて、喜ぶ人もいれば、えっ?どうして?と思う人、かなり意見が分かれそうな曲たちであるように思えるが、いかがだろうか。ピアノ協奏曲が含まれるあたりは、完全にショパンコンクールを意識したようにも思える。それにしても、1曲くらいはエチュードが含まれていると思いきや、そんな気配は全く無く、マズルカ、ノクターンがあえて2曲ずつというのには、何か意図があるのだろうか。まぁショパンが特にマズルカに魂を注いでいたことを考えれば、妥当な選曲かもしれない。しかし、バラードは?ポロネーズは??プレリュードは???って限られた期間内では、さすがに無理か。とりあえず来週が楽しみな私である。▼楽天でもテキストを取り扱っているようだスーパーピアノレッスン ショパン(テキスト)p.s この日は夕方から夜にかけて関東に台風7号直撃!!そのせいか、ピアノの練習時間まで吹き飛ばされてしまった。って関係あるのか??家族の帰宅時間が早い=(イコール)練習時間は減るばかり、これがカラクリだ。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。●全調(長・短調)4オクターブスケール(両手・左手のみ)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #15#15:1-2指及び5-4指トリル練習。そろそろまとめ段階。●バッハシンフォニア #01~#08#01~07:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#08:弾きこみ段階。ここ数日様子をみて安定して弾けるようになったら次へ。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.4571楽章:弾きこみ段階。ほぼまとめ状態へ。2楽章:弾きこみ段階。凡ミスが発生しがちだが、とにかく弾いて弾いて慣れて。(前日同様)3楽章:弾きこみ段階。テンポを上げすぎず「落ち着いて弾く」ことを心がけること。(前日同様)----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08(左手練習用)●バッハインヴェンション #01~08
Jul 26, 2005
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NHK教育テレビのスーパーピアノレッスン、最後のレッスン曲「女ほどすてきなものはない」による8つの変奏曲 K.613も今週で2週目、つまり後半である。個人的には、さほどこの曲に心奪われる「なにか」を感じることは出来なかったものの、それでもここまでずっと見続けてきたのであれば、最後まで観なくてどうする!というわけで、最後のレッスン曲の勉強開始だ。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメント。今回は前回同様、フレージング関連の注意が多い)【変奏5】・234~241小節:2つのフレーズは同じ調子ではなく左右の手で交互に歌って(234~237小節と238~241小節はそれぞれ同じフレーズではあっても、前半は右手メインで、後半は左手メインで歌う箇所。それを意識して弾くこと)・250~257小節:うるさすぎないように(両手16分音符進行ゆえ、ひとつ間違えればやかましい状態となる。だからこそ明瞭でありながら軽やかに。後半は更にそっと弾いて)・268~269小節:右手でディミヌエンドして(右手半音階の進行部分、楽譜には特に強弱記載はないのだが、アントルモン氏によればこの2小節でディミヌエンドすると良いとのこと(テキストにはその旨記載されている))・273小節:1拍目のスラーは一息で。1音目は3指から(アントルモン氏、ここで「細かい点を大切にして」と念押し)【変奏6】・282小節:スラーの流れを意識して(ここでもスラー関連の注意。スラーの終わりにアクセントをつけたりしないで)・287小節:3拍目の32分音符進行、粒良く・288小節:2,3拍の8分音符進行、スラーをきちんと意識して(8分音符2音ずつスラー付きの進行部分、4音まとめて弾くのではなく、2音ずつスラーを意識して弾くこと)・290小節~:ここからは短調でとても影がある箇所。雰囲気を完全に変えること(ここからヘ短調に変わるところであり、これまでの陽気な感じを引きずらないようにしたい。)・300,302,304小節:装飾音(前打音)は拍の頭に合わせること(なお、テキストには3連音のフランススタイルで、と記載されている)・236小節:この小節の装飾音は拍の前に出して【変奏7】・334小節:2,3拍の8分音符進行、スラーをきちんと意識して(ここでアントルモン氏、「楽譜に書かれたことを細部まで正確に見ること」と注意。更に「知っている曲でも楽譜をよく見ることが大事」と付け加える。この一言は結構重かったりする・・・。なんとなく知っている曲というのは、つい楽譜を曖昧に見てしまうことってないか?それは決してしてはいけないことなのだ)・335小節:3拍目のトリルはド音から・345小節:右32分音符進行、大きすぎないように(左は16分音符で右は32分音符とくれば、ひとつ間違えれば全体的にやかましくなりがち。前後の流れも考えてオーバーになりすぎないようにしたいところ)・352小節:左から右手へと弾きつなぐ箇所はインテンポで・356小節:1拍目のスラー箇所、一息で【変奏8】・389~395小節:平坦でなくもっと音楽的に演奏して(2小節ずつのパターンを繰り返す箇所であるが、若干の強弱をつけて変化をつけ、面白みを出す)・427~429小節:左手を意識して(ここから左手にて旋律開始)・474~476小節:左手の付点二分音符は正しくのばして(左手で弾く中声部を意識し過ぎると、下声の伸ばす音符を忘れてしまいがち。気をつけて)以上、やはり今回もフレージングに関しての注意が目立っていた。但し、これは他人事ではなく、どんな人にでもあり得る課題ゆえ、やはり楽譜はしっかり読むことが必要だ。アントルモン氏も総評として「楽譜をよく見て、指使いに注意し、そして楽しく演奏しましょうね」と語っていた。レッスン途中でも注意していた「知っている曲でも楽譜をよく見ることが必要」というこの言葉は、特に心に響く内容だったりする。私自身、知っている曲だけでなく、ある程度次の予測がつきそうな曲については、昔から、ついつい楽譜を曖昧に見てしまう癖がある。あぁ、こんな癖こそ、長きブランクの間で忘れてしまっていたかったのに、こんな問題点に限って記憶にしっかり残っているのが腹立たしい。あぁ、「楽譜は舐めるくらい読もう」、今日、改めてそう思ったのであった。今週で全てのレッスン終了、来週は総集編らしい。というわけで、4月から始まったモーツァルト編、よくよく途中で挫折もせずに観たものだ。といっても、途中からレッスン番組に合わせた予習を諦めてしまったのが、唯一、悔いる点であろうか。って、スーパーピアノレッスンに合わせて練習していたら、自分が今練習している曲の時間が絶対的に不足してしまう。あぁ、私の技量では無理だったのだ。次のショパン編は、更に難易度が上がるのだろうか、と思うと、かなり不安なような、それでいて楽しみだったり。さすがに番組に合わせて予習するなんてことは、私の場合、諦めておいた方が良いかもしれない。それにしても、テレビをみてこんなに疲れるなんて・・・久々のことである。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07~#10#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#09:各指を広げる運動#10:5指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #14#14:5-4指トリル練習。現時点で、今以上の進歩がみられそうにないような気がしてきた。なんとか弾けているレベルを超えられない。●バッハシンフォニア #01~#07#01~06:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#07:弾きこみ段階。まとめ段階のはずだが、いつもより若干凡ミス多し。しっかりしろ!!●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.4571楽章:弾きこみ段階。ほぼまとめ状態へ2楽章:弾きこみ段階。最適なテンポがみつからず、若干迷走気味。遅すぎてもたれてしまっている感もあり。3楽章:弾きこみ段階。少しテンポを上げると再び74~77小節に音ミス(特に左手)が目立つため、今日もテンポは控えめで。しばらくこのまま弾きこむしかないだろう。●シューマン「アラベスク」Op.18通して数回。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04,#0504インテルメッツォ:前回引き続き、テンポを落とし気味にしてじっくり各声に耳を傾ける。そして38~最終小節までの主旋律、更に意識して。05終曲:現時点で私には荷が重すぎるのか、この曲は。いや、#04の練習当初も時々そんな思いが頭をよぎったが、なんとか気持ちよく弾けるところまできたのだから、#05だってじっくり続けていればそのうちなんとかなる・・・か。せめてリピート前まで完璧に弾けるようになれば、後が楽なのだが・・・ムラッ気が多すぎる弾き方になっている。やはり3連符と8分音符の組み合わせがネックか。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08(左手練習用)●バッハインヴェンション #01~08
Jul 19, 2005
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7月12日分の日記をせっせと書いていざ投稿しようとしたら、「規定の1万字を超えてます」なる警告メッセージに呆然。どうやら、スーパーピアノレッスンの第15回分の文章に力を注ぎすぎて、文字があふれかえってしまったらしい。今更、1万字にシェイプアップする労力は、今の私にはない。というわけで、本日のピアノ練習メモのみ別日記に分けて掲載することにした。しかし、なんの小話もないまま、ただ練習メモだけでは味気ないか、と思い、おまけ情報としてひとつ。なんとNHK教育テレビの「スーパーピアノレッスン」、モーツァルト編が終了した後は、当初ベートーヴェン編の予定だったはずなのだが、実際にはどうやら「ショパン」編へと続くらしい。テキストも近日発売予定となっている。さて、気になる講師はジャン・マルク・ルイサダ氏。それにしても、これはやはりショパン・コンクールと絡めているのか?なんて、あれこれ考えてしまった。とにかく、はやくテキストを手に入れたいものだ。これで心おきなくショパン熱、再燃できるか、私?----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07,#08,#10#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#10:5指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #14#14:5-4指トリル練習。昨日同様、テンポは二の次、確実に弾けることを意識して弾くこと。●バッハシンフォニア #01~#07#01~06:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#07:弾きこみ段階。22~23小節にかけての指使いを変更。春秋社版は3拍目以降2-5-3-2と続き、23小節の1音目が5指、となっているのだが、この5指にもっていくところでどうしても音がとぎれてしまう。というわけで市田版の2-5-4-3、そして23小節1音目2(-5)と続く指使いに変更。これも決して弾きやすい指使いではないのだが、旋律の流れを考慮するとこちらの方が弾きやすかった。38小節目の上・中声を右手で弾く箇所、3拍目は3指で!!でないと、これまた旋律がつながらない。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.4571楽章:弾きこみ段階。ほぼまとめ状態へ2楽章:弾きこみ段階。41小節の4拍目32分音符の3連符が転びがち。昨日の検討含め、41~42小節は部分練習。43小節の左分散オクターブ進行がうるさくなってしまう。気をつけて。3楽章:弾きこみ段階。昨日の課題、今日も続く・・・●シューマン「アラベスク」Op.18通して数回。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04,#0504インテルメッツォ:曲自体に慣れてしまったせいか、いつの間にか曖昧な弾き方になっている箇所が出てきた。特に14~15小節、本当に楽譜どおりに弾いてる?。また、2小節目の3,4拍目の中声も楽譜どおりに弾いていないのでは??響きとノリだけで弾くのはダメ。いまいちど、テンポを落として確実に楽譜どおりに弾くこと。05終曲:楽譜どおりに弾くだけでまだまだ手一杯な状態。しかも、17~23小節の裏拍に指定されたアクセント、これが難しい。頑張れ!!----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08(左手練習用)●バッハインヴェンション #01~07
Jul 12, 2005
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NHK教育テレビのスーパーピアノレッスンも、今日をいれて残すところ後3回。つまり、今回のレッスン曲でおしまい、というわけだ。というわけで、最後をかざるレッスン曲は「女ほどすてきなものはない」による8つの変奏曲 K.613、これを2週にわたってレッスンする。今回はその1週目、テキスト102~107ページ、つまり第4変奏曲までであるが、はてさて、この曲をご存じの方はいらっしゃるだろうか。私は恥ずかしながら、初めてその曲の存在をこのレッスン番組で知ったのだが、ベネディクト・シャックのジングシュピール「愚かな庭師」から第2幕第8番「女ほどすてきなものはない」を主題をとして用いたものらしい。(って「愚かな庭師」ってどんな芝居なのだ??。いざ調べてみても、この「愚かな庭師」自体よりも、モーツァルトの曲としての方が検索ヒット率がかなり高いあたりが、うむ、考えさせられる)レッスンの最初にアントルモン氏はこの曲について「バリエーションのひとつひとつに、それぞれ独自の意味が必要であり、演奏はきわめて難しい」と語っている。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足と、加えて私なりのコメント。今回はフレージング関連の注意が非常に多い)【主題】・全体:この主題には後の変奏で用いる様々な要素が含まれている。フレーズを工夫して弾くこと。・1~8小節:もっと優雅さと繊細さをこめて表情あるフレージングを!(私もこれまでモーツァルトを勉強してきていかにフレージングが重要であるかを実感させてもらってきたが、生徒さん、のっぺり弾きすぎているため、この指摘が出たのだと思われる)・4小節:右手、スラーを意識して(アントルモン氏の定番的注意内容だが、確かにスラーの終わりは乱暴であってはならない)・7~8小節:ラレンタンドしないで(ちょうど前奏部の終わり部分、次に入る手前で遅くならないように)・9~16小節:平坦に弾かないで。そしてレガートで(上記補足として「すてきなフレーズを作ってみて」。この一言がすべてを物語っている。ただ淡々と弾くだけではだめということ。何のためのスラー指定か、よくよく考えながら弾かねばならない)・17~20小節:17小節の重音、指使いに注意。2,3拍目を同じ指で弾かない。(17小節の2拍目、3拍目は同音進行であるが、指使いは替えて。正しくは2拍目の重音は2-4指で、そして3拍目は1-2指で。字幕には3拍目が1-3指で、と書かれていたが、これは字幕の間違いだと思われる)・21~24小節:17~20小節のフレーズに対し変化をつけて(この部分は、17~20小節のフレーズの1オクターブ上で同音進行部分、ゆえに変化をつけて曲に表情をつけるべき)・24~31小節:1音を淡々と弾くのではなくスラーを意識して歌って(左オクターブ進行、右も同音で進行、1小節にまるまるスラー指示あり。ブツブツしないでと言いたかったのだろう。)・32小節:ア・ピアチェーレ部分であるがゆっくりすぎないように(上記補足として、ア・ピアチェーレは音楽用語で「自由に演奏する」という意味。本来、演奏者なりの解釈で弾いていい部分なのだろうが、アントルモン氏的には極端にゆっくり弾かれる生徒さんに注意を促したというわけである。)・43小節:ターンは3-4指でなく3-5指で弾いたほうがクリアな音が出せる(1拍目のターン指示の指使い。)【変奏1】・44小節:冒頭、乱暴な音にならぬように(第1変奏曲の冒頭1音目、常に曲の流れを意識して)・61~62小節:スラーを意識して(この注意はかなり頻繁に登場してしまうが、つまり、常にスラーを意識して弾けということ)・69~75小節:指示されたフレージングをしっかり見て(楽譜を)(他のスラー関連の注意同様、ただのっぺりと弾いていてはだめ)・87小節:右の16分音符進行、にごらず粒良くなめらかに(ここはアントルモン氏が手振りで注意した箇所ゆえ、もしかしたら私も勘違いして聞き取ってしまったかもしれないが、アントルモン氏と生徒さんの聴きくらべをしたところ、上記点が気になった)【変奏2】・101小節:スラーを意識して・103~105小節:余裕をもって弾いて(ここは右が4分音符で、そして左が8分音符で流れる部分、ついつい進行上、気持ち的に焦りが出るため、もっとリラックスして弾きたいところだ。)・109~116小節:左を意識するあまり右手をおろそかにしないで(この部分の左手は、ターン入りの8分音符進行が続くため、どうしても左手に意識が集中しがちなところ。だからこそ、右手も十分に歌ってあげたい)・117小節:楽譜のとおりの指使いで弾いて!1-2-3ではなく2-1-2指で・135小節:フレージングとリズム、特にフレーズは重要な要素(今回はとにかくこのフレージングに関する注意でほとんどを占めているのではないかというくらい、多い。アントルモン氏も少々怒り気味にみえる。)【変奏3】・140小節:トリルはもっと軽く弾くこと(第3変奏曲の冒頭部分。ここもフレージングをよく考えて、という指摘もあり)・148~155小節:かわいらしく弾いて、続けてレガートで(左→右へと3連符で続く部分。コロコロッと可愛らしげに弾き、後半はたっぷりとレガートで弾いて変化をつけると、曲に表情が出て良い)・156~163小節:2つのフレーズに変化をつけて音楽を面白くしよう(前半の156~159小節までのフレーズと、160~163小節までのフレーズに対し、ただ同じ調子で弾いていては退屈。ヘンレ版のオリジナル楽譜には強弱指定がないが、テキストにはアントルモン氏なりに強弱を指定している。弾き方にも一工夫したいところだ)・173~174小節:右8分音符の3連符、もたつかないで【変奏4】・187小節:明確な音で。それが出来ないのは指位置が正しくないから(第4変奏曲の冒頭部分の右16分音符。補足として、手をぐらつかせないように、とのこと)・195~202小節:ここで重要なのは右手進行。左は伴奏である事を意識して(右手が4分音符で歌い、左手が16分音符(3連符)な部分。左手がやかましくならないように要注意。と同時に右手のフレージングもきちんと配慮して。)・211~214小節:もっと優雅に(右手は2小節ずつをひとくぎりとして弾く部分。左手は16分音符進行。練習曲ではないのだからガツガツ弾くな、ということか)・220~221小節:音を大きすぎずに、そして慌てないで(左のみで16分音符進行が続く部分。激情にまかせないで、そして再び右手の旋律が開始される際、落ち着いて入れるように。)と今週はここまで。第5変奏曲以降は来週7月19日放映である。ちなみに、今回の生徒さんは台南出身のかなりおとなしめな女性。しかし、緊張しているからなのだろうか、ひとつひとつの音が固すぎて、ただ淡々と「音を出している」だけとなってしまっていたのだ(フレージングに関する注意が多かったのも、このせいなのかもしれない)。しかも、何故かつまらなそうに弾いているのが、観ているこちらは気になってしかたがない。何か嫌なことでもあったのだろうか、テレビを通して観ていてもそう思うくらいなのだから、間近にいるアントルモン氏が気付かないはずもない。案の定、はじめに1回演奏させた際に「楽しい?」といきなり生徒さんに聞くではないか。ただ、曲が進むにつれて少しずつ固さがとれてきたようにも思えるため、ひとまずほっとしたりも。って私が心配してどうする。◆ ◆ ◆ ◆ ◆今回のモーツァルト・スケッチ(小話)は、モーツァルトの父であるレオポルトのお話。レオポルト自身も宮廷音楽家でもあるが、自分の仕事をも犠牲にし、息子の音楽の成功のために尽くしてきた。父親として、息子に大きな夢を抱くのは、まぁよくある話であるが、しかし、結局は意見の食い違いから、息子は故郷を離れることに。長年、疎遠となっていた親子だが、父レオポルトが亡くなる前に送られてきた息子からの愛情あふれる手紙により、親子の絆というのは深いものであり、そして、レオポルト自身の人生も不幸ではなかった、と話はここで終わる。やはり子供の華々しい活動の裏に親の多大なる苦労あり、といった親子二人三脚は、はるか昔からある話だったりするのだ。音楽家だけでなく、芸能人にも親がマネージャー、子供が芸能人なんてパターンはよく見かける。なかには、芸能人であるはずの娘息子以上に裏方のはずの母親の存在感が目立っていたりと、まぁいろいろ事情はあるようだが。子供の夢をサポートする親はステキ。一方、親の夢を、むやみに子供に押しつけてしまっては可哀想。やはり、子供は子供の人生であって、親の人生ではないから。でも、様々な「可能性の引き出し」を用意してあげるのはとても良いことだと思ったりもしている。また、最もかんじんなのは、世のお父さん・お母さん自身が輝いていることかもしれない。だって、子供にとって最も身近であって目標にしやすい立場にいるのだから。だから、自分が叶わなかった夢を子供に託すなんていわないで、お父さんお母さん自身が頑張ってしまえば良いのに、そんなことを思いながら、ふと実家の両親を思い浮かべてみた。うん、確かにうちの母は輝きすぎている。頑張りすぎてちょっと心配なくらいに(笑)しかし、私の目標は、やっぱり自分の母だったりする。いつでも、今でも、そしてこれからも。で、父は???うーん・・・父は、小言の多いトモダチか?
Jul 12, 2005
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NHK教育テレビのスーパーピアノレッスン、今週のレッスン曲は先週のロンドに引き続き、またしてもロンドである。といっても、今回は「ロンド イ短調 K.511」、前回の長調とは一転とした悲しくそして切なく、「モーツァルトの別の顔を見たり」といった曲風である。割と無条件で短調が好きな私ではあるが、この曲はあまり得意としない1曲だったりする。というのも、ひとつ間違えればモッタリしてしまいがちであるうえに、感情をこめ過ぎて弾いてしまいそうなトラップが多数しかけられているのだ。これをサラッと弾きこなせれば、モーツァルトをつかめそうな気がしてならない。とまぁ、つまらない戯言はこのくらにして、早速レッスンの模様へと話を進めることにしよう。アントルモン氏はまず最初にこの曲について「ドラマチックで陰影のある曲。ロンドという題名以上に劇的な作品で、陰影が深く、至る所に悲しみがちりばめられている」と語っている。いやはや、全くもってそのとおり。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメント)・1~4小節:指を完全にコントロールすること(補足として、どのように弾きたいのか前もって自覚しておき、両手が完全に独立して弾けるようにすること、ということである。うぅ、難しい・・・)・2~3小節:クレシェンドが大きすぎるので要注意(補足として、この曲はとても内省的で微妙な表情に満ちている事を説明。確かにクレシェンド幅が大きくなればなるほど、表現がオーバーになるし、曲調がいやらしくなってしまうので、ここは是非とも"大人"の落ち着きで弾きたいものだ)・5小節:右手6拍目の8分音符はもっと自然に(強すぎない)(次小節のクレシェンドよりも目立ってはいけない。クレシェンドの序章のような自然さで)・11小節:4拍目以降、ペダル無しで弾いて(右32分音符進行の箇所、ペダルで音をにじませないで、という意味のようである)・18小節:ペダル無しで弾いて(ここも右手32分音符進行部分、1音1音を明確にさせる意味も含め、ペダルは踏まないほうが良い)・30小節:ターンはたっぷりと余裕をもって。ターン含む箇所親指は使用しない(ここはちょうど主題部が終わる一区切りの箇所。ターンはせっかちにならないように。微妙な音加減な箇所で親指を使わないで、というアントルモン氏の注意は既にお馴染みと化している)・46小節:静かに奏でて(前小節までフォルテ箇所だが、パッと切り替えるがごとくピアノで静かに弾くこと)・55小節:急がず穏やかに(前小節からクレシェンドでフォルテへともっていく箇所であるが、進行上ついつい盛り上がって急いで弾いてしまいがちな箇所ゆえ気をつけて。)・59小節:左手オクターブ進行は途中で切ったりせずに自然な流れで。(バスの流れにも十分慎重になり、途中で流れをぶち切ってしまったりしないこと)・64~68小節:左手オクターブ進行、乱暴にならないように気をつけて(上記に共通する注意事項だが、フォルテであっても、きつくならないで)・71~74小節:クレシェンドの始まりで既に大きくしてはだめ。クレシェンド先のフォルテ位置を考慮すること(ここは71~73小節にわたって長いクレシェンド、そして74小節でフォルテとなっている箇所である。つまり、どこまでクレシェンドするのかよく注意して正しいところでフォルテになるよう、ベース(多分、クレシェンド開始するところ)を工夫しろ、とアントルモン氏は言っている)・78小節:急がず、そしてスラー内の流れを自然に(スラー内の流れを無視したような変なアクセントをつけず、あくまでも自然な流れで)・80小節:ほとんどテンポを落とさないで弾こう(主題に戻る手前ゆえ、ついテンポを落とし気味にしてしまいがちだがここはテンポを保って)・86小節:スラーの流れを意識して(この小節に限ったことではないが、スラーの流れを意識した弾き方で。)・87小節:4拍目以降ペダルは無しで!(右手32分音符進行部分は、ペダルで音をにじませないように。)・93小節:右16分音符の3連符進行、テンポを変えずに・98小節:装飾音は乱暴にならないように。且つここはピアノから始めて(2小節後のフォルテに向かって、ピアノから徐々にクレシェンドしよう)・106小節:3,4拍目のフォルテは雑に弾かないで(フォルテがきつめにならないように。そして右分散オクターブが乱暴にならないように)・115小節:左手を抑えて、そしてペダルは全く使わないで(今回はどうもペダル使用についての指摘が多いようだが、基本的に32分音符進行の際にはペダルをなるべく使わないようにするべきである。)・135小節:4拍目以降の右32分音符、粒良くスタカートで・142小節:4拍目以降ペダルは無しで(やはりここも右手32分音符進行あり)・156~158小節:ターン含むクレシェンド進行はたっぷり余裕をもって。158小節でパッとピアノで。(終曲に向けた盛り上がり部分ゆえ、ターンもせこく弾かずにどっぷりいきたい。勿論テンポは下手に崩さずに。)以上であるが、アントルモン氏は「楽譜をきちんと見て練習してくださいね」でしめくくった。確かに、自分としてはしっかり楽譜を読んでいるつもりであっても、以外と見落としている部分はあったりするのだ。やはり譜読み段階から丁寧に丁寧に楽譜を読んでいかねばならないことを、改めて教えられたような気分である。また、おっとりとした曲ではあるが、右手の32分音符進行の際には、ペダルの使用は避けなければならなそうだ。ついついテンポが遅い曲に関しては、ペダルでうまくごまかしてしまいがちなところがあるので、これは肝に銘じておこう。それにしても、このロンド、ヘンレ版楽譜にして10ページとなかなかの長曲、譜読みだけで疲れてしまいそうだが、主題部が各所に登場するのがせめてもの救いか。さて、スーパーピアノレッスンもあと1曲(2週)でおしまい。最後を飾る曲は「女ほどすてきなものはない」の主題による8つの変奏曲である。・・・ってこの曲、全く知らない曲なのだが、はてさて、どんな曲なのだろう??◆ ◆ ◆ ◆ ◆今回のモーツァルト・スケッチ(小話)は、モーツァルト時代におけるファッションのお話。18世紀当時の肖像画などをみればわかるだろうが、音楽会や舞踏会などでは実に華やかな装飾をほどこした服装が多かったようである。今でもよく耳にする「ロココ」、これぞ18世紀ヨーロッパ(フランス中心)の華麗なる芸術様式であり、女性だけでなく男性も華やかなファッションに身を包むオシャレな時代であったという。オシャレは大いに結構だが、あのような華やかな装飾で身を包んだような服装で演奏するのは、それこそ大変だったのではないだろうか、と思ってしまった。えっ?余計なお世話??ピアノを演奏する時の服装は、どのようなものが好まれるのだろう。やはり演奏者側の立場としては、腕が動かしやすい軽くてしなやかな服装がよいのだろう。男性はタキシード等の固い服装で演奏される人が多いが、なかにはグルダのようなラフな格好で演奏しているピアニストもいたような??これからは、型にこだわらない自由な発想で服装選びをされる人も増えていくのだろうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ブラームス51練習曲 #07,#08,#10#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。#08:アルペジオ練習。#10:5指押さえながら他指の均一運動。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #13,#14#13:弾きこみ段階>とりあえずおしまい#14:5-4指トリル練習。後半左手でのトリル部分、まだたどたどしいのでゆっくり何度も繰り返そう。●バッハシンフォニア #01~#07#01~06:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#07:弾きこみ段階。凡ミスはかなり減ってきているのでとにかく何度も繰り返して練習だ。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.4571楽章:弾きこみ段階。67~70小節の右3連音符、まだ粒良く弾けていない。ここは部分練習せよ!2楽章:弾きこみ段階。とにかく回数を繰り返せ。ペダリングはもう少し検討の余地あり。3楽章:弾きこみ段階。17~20小節の左手をはじめとし、各所での左伴奏部が若干うるさめなのでもっと旋律の邪魔をしない控えめな音を目指して。●シューマン「アラベスク」Op.18通して練習。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08(左手指運動用)
Jul 5, 2005
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NHK教育テレビのスーパーピアノレッスン、今週のレッスン曲は「ロンド ニ長調 K.485」である。全音のソナチネアルバム第1巻にも掲載されている可愛らしい曲であり、私自身、小学生の頃のクリスマス会で弾いた思い出の1曲だったりする。ソナチネアルバムを使用していた人ならば、この曲を実際に弾いた経験がある人も割と多いのではないだろうか。学生時代はよく息抜き代わりにこの曲を弾いては癒されていたものだが、つい先日、久々にこのロンド ニ長調を弾いた私は、癒されるどころか、情けなさでいっぱいになっていた。細かな部分こそ忘れていたとしても、初見(初見とはいわないか、小学生の頃弾いたのだから)である程度弾けるはずと思っていたのに、早いパッセージは思いっきりつまずいている。「げげっ!」私は小学生の頃に弾いていた曲さえ、まともに弾けないのか?まぁそんなぼやきはさておき、本題に入ろう。アントルモン氏はレッスンのはじめに生徒さんを前に「今日の生徒は11歳、この作品がぴったりだと思う」と語り、心なしか、いつもよりも表情が優しいように思えたりも。そう、このスーパーピアノレッスンの生徒群のなかでは、今回の生徒さんが最年少である。あぁ、なんとも可愛らしい。しかし、一旦レッスンに入ればやはりアントルモン氏はいつものアントルモン氏であった。一旦、生徒さんに演奏させた後、「いつもちゃんと楽譜を見て練習していますか」と手厳しい指摘とともに細かなチェックがはじまった。(以下、各小節の注意点は青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメント)・1~4小節:2小節、4小節はレガートで。鍵盤から手をあまり離さないで(2小節、4小節にスラー表記あり。楽譜をきちんと見て弾いてほしいという上記の指摘はこの部分に関係あり。また、同時に左手の伴奏は強すぎないように、との指摘もあり。)・16小節:右手、強すぎないように(次小節から左レガート、右軽やかな和音進行、という場所ゆえ、つい右手が力みがちになる。アントルモン流にいえばあくまでもシンプルに、だろうか)・22小節:右手の指使いに注意。5-1-2ではなく、5-2-1指で。(この部分を今、書きながら自分はどう弾いているだろうか、と振り返ってみる。ちなみに譜面には1音目の5指指定こそないものの、2-1指については掲載されているため、アントルモン氏は「楽譜に書かれた正しい指使いで練習して欲しい」と力説。)・44小節:左手が旋律を奏でる部分もレガートを忘れずに(ここでは左手で、主題の旋律を奏でる部分だが、同様にスラー表記がある箇所はしっかりレガートを心がけることを忘れずに!!ということだ)・47小節:右上行、強すぎないで!(16分音符で駆け上がる箇所、ここはどうしても気持ち的に高揚し、自然と力をこめて弾いてしまいがち。)・56小節:スラー内はひとくくりで弾き、途中で息継ぎしないで(右の進行上、2.5拍目で息継ぎをしたくなる箇所(ミレ~(ここでつい)vミレド#シラソ#)であるが、ここは一気につなげて弾く箇所。気をつけよう)・71小節:いつもメロディを大切に歌って(これだけでは何のことだか分からないだろうが、指摘の箇所は、前小節から転調してト長調で主題部を弾く箇所。つい前小節の流れを引っ張ってしまい、ト調の主題をきちんと歌わず、旋律の途中から気持ちを切り替えたような弾き方になる場合があるので、常に旋律の流れを、実際に歌うように奏でること)・94小節:テンポを動かしすぎずシンプルに(次小節からニ長調の主題部に戻る箇所。つい進行上、rit気味になってしまうが、ここはあくまでシンプルに主題に戻りたい。)・102小節:右16分音符進行、次小節のために急がないで(これは冒頭の主題部にもいえることだが、右のみの16分音符進行部分、ここはつい急いで弾いでしまいがち。しかし、あくまでもテンポは守って。でないと、変な揺れが発生して聴いていて気持ち悪くなってしまう)・110~111小節:右8分音符の3連符、軟らかすぎないように(該当小節からヘ長調に転調して主題へと続く部分。ぐにゃらないように)・112小節:71小節同様、旋律の流れを考えて弾くこと(ここからヘ長調にて主題を弾く部分なのだが、71小節での指摘同様、前小節からの流れをそのままひきずって主題につないだ場合、旋律の切れ目が変なところになったりするもの。どうやら今回はこの指摘が多い。アントルモン氏は、ここで「自分の演奏をよく聞いて、それから何をしたいのか、何が出来るのか、そして何がいけないのかを考えて。(旋律をきちんと)歌ってごらん。」とじっくりと指摘している。)・123~124小節:静かに始めてから音階の上で少しクレッシェンドするように(ここは左のみの3連符の上行し、次小節(左にて主題の旋律を弾く部分)へとつなぐ箇所。譜面上には強弱指定は無いが、アントルモン氏的には、ピアノから徐々にクレッシェンド気味に弾くとよろしい、というテキスト上の指摘あり。)・130小節:3拍目強すぎないで。そして休符はきちんと守って(進行が上向きゆえ、3拍目を強くしがちだが、それはダメ。そして、他小節でもいえることだが、左の休符はきちんと守ること。同様に134小節目でも休符指摘あり。)・136~137小節:付点進行も、きちんリズムにのって(ロ長調での主題部へとつなぐ、手前箇所。右手付点を含む箇所であるが、曖昧でなく、きちんとリズムにのった弾き方をすること。しかし、テキスト上の表記には「どこに行くのか、困惑気味に!」と書かれているのだが、どうもこの表現が抽象的過ぎていまひとつわからない。リズムにしゃきっとのっていると、とても困惑気味に表現できないと思うのは、私だけだろうか??)・143小節:左二分音符はきちんと伸ばすこと(これは特にこの場で掲載する指摘ではないが、生徒さんが左の2分音符を4分音符気味に弾いていたため、指摘あり。ここはドーンときちんと左オクターブの二分音符は伸ばして弾くべき場所。)・149小節:71,112小節での指摘同様、1拍目を大事にして(ここは主題部ではないのだが、1拍目からスラー開始箇所ゆえ、1拍目に重きをおき、決してスラー途中箇所で1拍目の音圧を超えるような音でひいてはならない・・・ということ。)・155小節:十分時間をとって。そして指使いも守って(付点を含む、右手同音進行部分だが、なにげなく曖昧に弾かない。そして同音進行箇所は、楽譜に記載されたとおりの指使いで弾いて)以上ここまで。個人的に気になったのは、主題部の3,4拍目にいれる装飾符である。生徒さんは割と丁寧にそして優しげに入れていたのだが、私はといえば、かなりおどけた感じで、割とカラッと弾いてしまっていた。特にアントルモン氏もそれに対して何の指摘もなかったため、今まで自分が弾いていた装飾音に自信がなくなってきた。人の演奏を聴くことはとても大切な一方、時に、己の演奏を迷わすこともあるということを、今更感じてどうするのだ。と、アントルモン氏の模範演奏においても装飾音はかなりキリッと弾いていたため、「まぁ、結局、各自の好みでいいのか?」とそんな結論に落ち着いてしまった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆今回のモーツァルト・スケッチ(小話)は、トルコ行進曲でもおなじみの「トルコ」のお話。オートスリアといえば、その昔、トルコとはかなり深い関係にあったということもあってか、各所にその名残があるらしい。興味深かったのは、私も大好物である「クロワッサン」なお話。実はこれ、1683年にオスマントルコ軍がウィーンを包囲した際、ヨーロッパ諸国連合軍がそのトルコ軍に勝利したことを祝って作られたパンだったりするのだ。そのパンの形が、トルコ軍旗に描かれていた三日月型、ということらしい。なるほど、それでクロワッサンは三日月型なのである。というわけで、これがクロワッサンの起源となったとか。普段、あれほどクロワッサンを食べていながら、私はその起源について全く知りもしなかったのである。様々なもののルーツを探るって、やはり面白い。いや、それよりも無性にクロワッサンが食べたくなってきた!!(右の写真は長野県にある道の駅「南アルプスむら長谷」のクロワッサン。予約しないとなかなか買えない人気商品だったりする。)----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #34~35●ブラームス51練習曲 #07,#08#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。リズム変奏含む。#08:アルペジオ練習。●全調(長・短調)4オクターブスケール(両手・左手のみ)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #13#13:あと一歩といったところなのだが、やはりところどころでテンポが不安定になり気味なのが気になる。私がピアノ教師だったらまだまだ先は長いぞ、と言いたいところだが、・・・いや、もう少し続けることにしよう。●バッハシンフォニア #01~#07#01~06:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#07:特に中声のフレーズ感を無視しないように。ついつい上声に意識をとられすぎ。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調」K.4571楽章:弾きこみ段階。先日、中間部の左手3連音符リズム崩れは少しずつ改善されていると記載したものの、やはり他の箇所に比べてここだけがどうしても「美しく弾けていない」ため、再び強化練習。左のみでリズム変奏を実施。ところが左のみで弾くとごくごく普通に弾けているというのに、右を合わせるとリズムが不安定になるのは何故??右の進行は特に難解でもなんでもないはずなのに、不思議である。まぁとにかく中間部をクリアしてはやく曲を仕上げたい。2楽章:表情面を充実させること。ターンの入れ方は慣れてきたため、もっと粒良く弾くことを意識して。3楽章:左右交差箇所を練習後、通して数回。この楽章、各所に「間」をとらなければならないところがあるのだが、その間がどうも自然に出来ていない。●モーツァルト「ロンドニ長調」K.485左手進行、ちょっとうるさすぎないか??もっと旋律をひきたてるような軽やかな伴奏でいこう。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●バッハインヴェンション #01~07
Jun 28, 2005
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録画したまま長らく観る時間がなかったNHK教育テレビのスーパーピアノレッスンの第12回(モーツァルトの「ピアノソナタハ短調 K.457」第3楽章)だが、ようやく時間を確保してテレビの前に座った。特に今、まさしくモーツァルトのピアノソナタK.457を練習中であり、そして、これまで何曲ものモーツァルトの曲に触れてきたなかで、このソナタはそこそこ弾けるようにしておきたいと思う私にとってはこの回を見逃す訳にはいかなかったのである。それにしてもピアノソナタ ハ短調 K.457の譜面を見る限り、特に難解な箇所は見当たらないはずだというのに、いざ弾いてみると、どうも簡単には仕上がってくれない。ここがあいかわらずの「モーツァルトマジック」なのか、一見容易そうに見せていて、「聴かせる」演奏にするには、気品とセンスと技量がいるという訳である。私に欠けているもの、それは、やはり、気品??と前置きはこのくらいにして、早速モーツァルトピアノソナタ ハ短調 K.457「第3楽章」のレッスンに入ることにしよう。アントルモン氏いわく、この楽章は「苦悩・疑惑・妄想」に満ちているとか。苦悩はまぁわかるにしても、も、妄想??(まぁそれはさておき、各小節の注意点についてあげていく。例によって、青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。)1~8小節:右のフレージングを意識して。スラー内は一息で、途中で変なアクセントをつけない(具体的にいえば1小節目の3拍目や3小節目の3拍目。スラー内を実際に歌ってみると参考になるかも)17~20小節:左手デコボコに弾かないで。流れを無視したアクセントをつけない(134小節でも同様の進行があり、そこでも注意されていたのだが、17小節の2拍目和音に親指を使わないように。譜面に書かれた指使いをきちんと見ること)23~24小節:右アルペジオ、アクセントをつけすぎず自然に(進行の流れを意識した弾き方で・・・?)31~34小節:左手進行急がないで、そして大きすぎず!(17~20小節と同様進行だが、この手の進行はついつい気持ちが高揚して弾きがちなので気をつけよう)66小節:2拍2音目から明確にフォルテで弾く(直前までピアノで弾いている箇所だが、66小節の2拍目途中から左に弾きつなぐ箇所からフォルテ指示あり。これに従って明確にフォルテで弾かねばならない)96小節:1音目からフォルテではあるが乱暴にならないように(左手進行は直前小節からのフレーズの終わりがちょうど96小節1音目にあたっているため、それを意識して。そして右は1音目からフレーズ開始なので、はっきりくっきりとフォルテで。)144小節:キツク弾かないで余韻を意識して(前小節から和音での進行、144小節1音目で区切り部分。勢いに任せてジャンと弾かない)150~152小節:右手スラーを意識して164~165小節:フォルテピアノはあくまでも165小節。前小節から強く弾かないで178小節:スラーの終わりでもある3拍目にアクセントをつけないで(曲の流れとしては次小節の1音目がスラー終わりのようなイメージであるので要注意)180~182小節:左和音進行はレガートで(180小節3拍目から次小節1拍目にかけてスラー表記あり。ここはあくまでもレガートで弾こう)189~190小節:スタカートで駆け上がる箇所、急がないで!!(スタカートで低音域から高音域へと駆け上がる盛り上がり箇所ゆえ、ついつい慌て気味になるが冷静に!)194~196小節:194小節3拍目から明確にピアノで、且つ繊細に弾くこと(前小節までフォルテで雄大に弾いているところから、ハッと変化を楽しむがごとく切り替えて弾きたい)209小節:3拍目1音目はF#でなくE#で(前後の流れを考えると、ここだけ同音のままというのは変なので、アントルモン氏としてはE#で弾くべきと語っている。)228~230小節:ラレンタンドしないで(進行上、雰囲気に流されてラレンタンドしがちな箇所であるが、ここはあくまでもテンポを守って)242~243小節:指使いは2-4-3で279~283小節:同進行ながらスラー位置が違い、ここは表情に変化が出て面白い(実はここで生徒さんが「スラーの付け方に違いがあるのはどうお考えですか」とアントルモン氏に質問した箇所であり、それに対し、アントルモン氏は「表情に変化が出て面白い」と答えたのであった)314~316小節:ディミニヌエンドせず、力強さを失わないように(前4小節と同進行ゆえ、強弱に変化をもたせがちであるが、ここはずっと盛り上がりを保ったまま最終小節に向かうのが良し)317~318小節:和音はずっしりと!また、前のめりにならないで(前のめりに関しては生徒さん特有の癖であるが、あまり前のめりになりすぎると良い音を出せなくなるので、弾く体勢も十分注意して・・・という点は教訓にしたい)と、これにてモーツァルトピアノソナタ ハ短調 K.475のレッスンは以上である。レッスンの最後に、アントルモン氏は生徒さんに「この曲の感覚をしっかりつかんでいますよ。練習すればとても良くなるでしょう。また一緒に勉強しましょう」とエールを送っていた。アントルモン氏としても、この生徒さんの演奏にはかなり満足していたように思える。私も今回の生徒さん(韓国生まれのソンジャ・スンヨン・パクさん)の演奏は、かなり好みだったり。演奏する姿勢は少々個性的であるが、奏でる音そのものはとても美しく感じられたし、なんといっても積極的に学ぼうとする姿勢の人は、見ていてこちらが応援したくなってしまう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、今回のモーツァルト・スケッチ(小話)は、乗馬のお話。モーツァルトは乗馬の練習に夢中になっていたらしい。番組の解説では「室内で作曲を続けている彼にとっては気分転換できる最高の場所だったのでは」と語っていたが、確かに作曲活動は基本的に室内で行うだろうし、我々のようなピアノ練習する者も、ついつい室内にこもる傾向がある。そんな者にとって、やはり気分を切り替える「何か」を持っているということは非常に重要なことではないか、と思ったりする。ついつい無我夢中で取り組んでしまうピアノ・・・、やはり、ピアノの他に何か気分転換できるものをもっておくことで、更にピアノの演奏にも良い形で影響を与えてくれるのかもしれない。って、私はどうも一転集中型な性格、これってやっぱりまずいのか??
Jun 26, 2005
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火曜日にグランドピアノの練習ですっかり舞い上がってしまった私は、その日放映されていたNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」を観る気力を既に失ってしまっていた。というわけで、翌日になってようやく録画されていた番組を再生、いざ、モーツァルトの「ピアノソナタハ短調 K.457」第2楽章の勉強のはじまりだ。実は私、このソナタの第2楽章が大の苦手である。かなり取り組みやすかった1楽章に対し、第2楽章は穏やか・暖か・ゆったりとした、かなりの表現力を要求される曲だったりするのだ。途中、どことなくベートーヴェンの悲愴第2楽章を思わせるフレーズがあったりと、気持ち的には親しみやすいはずなのに、ここのところ、ピアノの鍵盤を触る事に対し、どことなくナーバスになっている私には難関である。まぁ個人的なぼやきはさておき、アントルモン氏は第2楽章を始めるにあたり以下のように語っている。「(演奏するにあたり)ゆったりとした曲調にあったテンポを見つけなければならない。しかし、曲の中に必ず何か手がかりがあるのだ。テンポを決めるのにふさわしい部分を探そう」と。そして、この2楽章にもテンポを見つけるにピッタリな箇所がある(・・・といいながら、第6小節を弾く)。これを手がかりにすると、適切なテンポがわかるだろう。(うむ、抽象的で結構難しい、と思うのは私だけか??)更に今回のアントルモン氏は言葉で注意点を指摘するより、ジェスチャーや実際に自身が弾くことで生徒さんに伝える場面が多く、もしかしたら視聴者の私としては大いなる勘違いをしてしまうことがあるかもしれないので、以下のレポートを参考にする際には、どうぞご注意を。それでは各小節の注意点についてあげることにしよう。例によって、青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。今回の楽章は特に強弱指定が多いせいか、注意点も強弱に関することが多い。それだけデリケートな曲という訳だ。3小節(前後):曲の流れをとめないで。非常に長いフレージングを意識すること(3小節の4拍目、スラースタカートでつなぐ部分、ここでフレーズが切れてしまいがちなので気をつけたい)4~5小節:4小節の4拍目からフォルテにならず、5小節先頭からフォルテで。(どうしても次小節がフォルテだと自然とクレッシェンドしてしまいがち。気をつけよう)6小節:3拍目のフォルテの手前からフォルテっぽく弾かないで(2拍目まではあくまでもピアノで。3拍目でフォルテ。)7小節:1拍目からクレシェンド2拍目でフォルテだが、1拍目からフォルテにならないように。(ピアノからクレシェンドでフォルテになる間隔が短いため、どうしてもクレシェンド部分が既にフォルテと化してしまう場合があり。こういう点が難しい。)7小節:2拍目の1音目は3指で弾くこと。親指を使わないで(楽譜にも3指指定あり。手前の進行からの流れでつい親指を使いたくなってしまいがちな部分)7小節:3拍目は優しくフワッフワッとスタカートで(基本は優しく!フッと消えるような静かなスタカートで弾こう)8小節:3拍目のスラー内はひとつの流れで弾くこと(3拍目は8分音符と32分音符の組み合わせ進行、どうしてもデコボコになりがち)9小節:4拍目の付点進行は丁寧に、はねすぎず(つい付点進行はリズミカルになってしまうが、あくまでも優しく)17小節:3拍目のターンの入り方に注意。第4小節目の付点と混同しがち(第4小節の3拍目にも一見同じような進行のターンがあるのだが、よくよく見ると付点が異なっているため、ターンの入れ方も異なる。十分注意しよう。)20小節:4拍目の休符後から次小節へとつなぐ32分音符進行、いきなり強く弾かないで(次小節がフォルテなので、ついつい手前からフォルテで弾いてしまうがここはピアノで)22小節:3拍目のフォルテはきつすぎないように(ここに限らず、この楽章のフォルテは暖かくそして豊かなフォルテでいこう)23小節:64分音符進行は急ぐ必要ない(ここで生徒さん、アントルモン氏に「暖かい感じが出ないのでお手本を示してください」としっかり申告していた。うむ、素晴らしい。この積極さが好き。というわけで64分音符はバタバタと慌てず1音1音をくっきり弾きたい)27小節:1拍目のスラー後の3音目(8分音符)、強くし過ぎないこと(16分音符2音がスラー、そしてその後8分音符へと続く箇所、強すぎると流れが切れてしまう)29小節:フレーズをつなぐためにほとんどインテンポで弾くこと(32分音符/64分音符の右手上下進行、テンポは遅くせず、限りなくインテンポで。これが難しい)31小節:左のスラー、流れを意識して自然に(右手ばかり意識せず、左の流れも十分に意識して弾こう)34小節:3拍目のフォルテ、乱暴すぎないで(ここに限らず、この楽章のフォルテは暖かくそして豊かなフォルテでいこう)35小節:間違ったアクセントをつけないで(変な箇所にアクセントをつけると流れが切れてしまうので、要注意。)38小節:分散和音進行、1,2拍まではフォルテで、3拍目からピアノで弾くこと(38小節先頭から印象が変わるため、ピアノで弾いてしまいがちだが、前の流れをくんでフォルテのまま。また、アントルモン氏がペダルを切って!と注意されていたのだが、アントルモン氏の模範演奏時、自らもペダルを多用されていたように感じられたりもして、少々混乱している)41~42小節:ひとつのフレーズでまとめあげること42小節:3拍目の右進行、音のひとつひとつが表情豊かでなければいけない(多分、この小節に限ったことではないのだが、1音に魂をこめてということか)46小節:3~4拍目左手のE♭音はつなげて(これは生徒さんがタイを見逃していただけなので、特に気にしなくてよさそうな箇所)52小節:3拍目の和音に向かって前小節(51小節)から流れを考えて弾くこと(51小節、52小節の3拍目の和音までをひとつの流れとして考えると良さそうだ)53小節:1,2拍の左手進行も流れを意識して弾くこと(どうしても右手のターン進行に意識が集中してしまうと左の進行がおろそかになりがち)56小節:1,2拍目ラレンタンドしない。4拍目の左手はティンパニのように(ピアノからピアニッシモになる箇所だがここはラレンタンドせず強弱のみで。)と今回もまたまたボリューム満点なレッスンであり、アントルモン氏はレッスンの最後に「曲全体の調和を保ち、大きな弧を描くように。素晴らしい作品ゆえ、上手に弾くとこの世のものとは思えないほど美しい」と語っていた。アントルモン氏は割と「曲全体の調和を保つこと」なる言葉が多く見受けられるが、確かについつい各小節ばかりにとらわれて、曲全体の構想を見渡すことを忘れてしまったりすることがある。これは大いに気をつけなければならない、と私なりに心に刻んだものの、はてさて、実践できるかどうかは今後次第か。なかなか当たり前のことが出来ていなかったりして、困ったものである。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ちなみに今回のモーツァルト・スケッチ(小話)は・・・あぁ、一体何の話だろう??かつらの話、といって良いのだろうか。音楽会のチケットを売りさばく話から、少しでも目立つ「いでたち」の話題へと話は進み、そして、モーツァルトの時代において「かつら」が大流行した話へ。確かに18世紀後半の肖像画等をみると、それはそれは立派な髪型のご婦人がいたりするのだが、どうやらそれは「かつら」であるらしく、ブームは更に加速化していくと、みるみるうちにかつら自体が巨大化したそうだ。かつらには宝石をあしらってみたり、形にこだわってみたり、船のオブジェがのせられたかつらまで登場。かつらをかぶると、そのお顔の位置がなんと全長の丁度真ん中あたりに位置するほど、巨大なかつらが占めていたとか。もうなんといって良いやら・・・そういえば芸能人でも巨大な髪型にこだわった女性が何人かいたような気がするのだが、はて、誰だっけ。黒柳徹子さんの髪型もなかなか派手であるが、更にすごい人がいたように記憶している。が名前が出てこない・・・。アントルモン氏の模範演奏については、一言だけ。やはりレッスン時にさらりと弾いている時の方が細部まで丁寧に感じられる。全体的に音がきつめで、折角の暖かい印象で弾きたい第2楽章のイメージに少々疑問を感じてしまったり。個人的には、今回の第2楽章における生徒さんの音色、結構好きだったりする。あぁ、私もピアノを・・・ピアニッシモを・・・もっともっと穏やかに静かにそれでいて心に染み通るように弾きたい。
Jun 15, 2005
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NHK教育テレビで放映の「スーパーピアノレッスン」も早10回目。気がつけばもう6月、ということはこのレッスン番組も既に折り返し地点を過ぎているのだ。というわけで今回から新たなレッスン曲、「モーツァルト ピアノソナタ ハ短調 K.457」を3週にわたって学んでいくことにしよう。本日はその第1週目、つまり第1楽章のレッスンである。この曲は、既に練習経験がある人も割と多いのではないだろうか。といいながら、私は過去、この曲を練習したことがなかったため、例によって付け焼き刃のごとく、1週間前から譜読みしている。それまでこの番組のために練習してきたなかでは、かなり弾きやすいタイプの曲ではあるものの、個人的にはどうもこの曲をベートーヴェンチックに弾いてしまう癖があり、頭を悩ませている(ってテキストの解説を読んでいたら、この曲の手法はベートーヴェンとよく似ている、としっかり書かれていたではないか)。といってもこの曲はあくまでもモーツァルトであって、ベートーヴェンではない・・・。と前置きはこのくらいにして、早速本題に入ろう。アントルモン氏はこの曲について以下のように語っている。「モーツァルトの作品の中で最もドラマチックなもののひとつ。モーツァルトが苦しみを表現するのにいつもハ短調を使っていた」(ここでハ短調の他の曲を紹介)。「そして、幻想曲ハ短調K.475とこのソナタを続けて演奏すると、本当に素晴らしい」と。確かにこのソナタは、幻想曲ハ短調とペアで演奏される機会が非常に多い。実際にこの曲の出版は、幻想曲と共に出ているため、ヘンレ版楽譜を見れば分かると思うが、幻想曲は第14番a、ソナタハ短調は第14番bとして掲載されている(って以前の日記にも書いたような)。それでは各小節の注意点についてあげることにしよう。例によって、青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。全体:頻繁にテンポを変えないこと。この曲はきわめて古典的な曲だからロマン派的になりすぎないように格調高く演奏するように心がける。(これは幻想曲ハ短調のレッスンの際にも語られていた内容だ。短調でドラマチックな進行だとどうしてもテンポが揺れがちになってしまうのは、生徒さんに限ったことでなく一般的にも言えること。気をつけよう)1小節:1音目に親指を使わないこと(楽譜にも1音目は2指から、と掲載されている。ついつい見落とし気味になる箇所だったりも)2小節:2拍目後、余韻を残すように(1,2拍と4分音符のスタカート、そして休符が入る箇所。1小節からの進行の流れを意識したい)7~8小節:ペダルを踏むのは拍子の頭、少しだけ。(1拍目のスラー部分だけ軽くペダルを踏み、後は外す。3,4小節と同様。)9~10小節:レガートはペダルを頼らずに。親指を使いすぎるな!(中声のレガート進行、ついペダルに頼りがちだが指の動きだけでレガートを表現するようにとアントルモン氏の注釈付きである。また、同10小節の中声部、譜面に掲載されているとおり、2指を多用し、親指を使わないで)13~16小節:どの音が重要なのかをしっかり考えて(生徒さんが左手の同音連打部の拍始めにかなり強く弾きすぎていたために注意された事項だと思われるが、あくまでも右手の旋律をしっかり意識して弾かねばならない部分だ)17小節:すぐにピアノにして!(前小節までフォルテで劇的な進行をしている箇所ゆえ、ここでパッとピアノに切り替えるのは思った以上に難しかったりするのだ)21~22小節:22小節後半でラレンタンドしないように(21~22小節をひとつの流れでサラッと弾こう。次小節がピアノで優しい旋律へと変わるので、ついついテンポを揺らしてしまいがちなのは分かる。)23~24小節:手を動かしすぎずスラーをきちんと意識して。23小節全体にスラーがかかっているように、ここもひとつの流れで旋律の意味を考えたい。24小節も2拍目からのスラーをきちんと意識して。30小節:右手2拍目まではフォルテ、左手は2拍目からピアノで(ついつい右手も1拍目からピアノにしてしまいがちだが、前小節からの流れを考えると、右手がピアノになるのは4拍目から。一方、左手のみが一足先にピアノになるのだ)36~39小節:問いかけと応答、そして1音1音を大切に??(右手36,37小節で問いかけ的な旋律に対し、38,39小節で右手くぐらせ低音側で旋律を弾く部分。ここは言葉無しジェスチャーでアントルモン氏が注意したため、私の個人的理解度が低い箇所なのだが、私なりに感じたのは、問いかけと応答をしっかり意識することと、進行のなかの16分音符がないがしろにされていたため、その音ももっと大切に弾きたい・・・といったところか。)63~64小節:美しく聞こえるべき指使いをしっかり学んで(譜面自体には拍始めの2指のみが掲載、あとは特に記載されていなかったのだが、テキストに注釈有り。つまり、美しく聞こえるために指使いをないがしろにするな、ということを言いたかったのだと判断する)65小節:右手進行、出来るだけ鍵盤から手をはなさないで。急がず弾く(8分音符の3連音符進行、次小節の和音に向かってつい急いでしまいがちだがあわてずに)75~76小節:左手をそんなに大きく動かず、鍵盤から手をはなさないで(中間部冒頭ののオクターブ進行、しかもスタカートだとつい手を大きくあげすぎな感があり。)78小節:急がないで。モーツァルトを演奏するには完璧な指のコントロールが必要。モーツァルトはごまかせない。ひとつの音符もおろそかに出来ないのだ(右手8分音符の3連音符進行にて、もっと1音1音に気を配って弾かねばならない)83~94小節:急いで弾かないで(左手の3連音符が続く中間部の劇的進行部。こういう箇所は特に気持ちが高ぶって演奏もテンポアップしてしまいがち)98小節:ピアノとピアニッシモの差をつけて(主題に戻る手前部分。ピアニッシモの和音は、前小節のピアノとの差をきちんとつけること。ここでアントルモン氏、姿勢について注意。前のめりになりすぎるとコントロールがきかず、音質に悪影響を及ぼすとのこと。確かに生徒さん、かなり前のめりになる傾向がある)121小節:強弱をきちんと(ピアノで)(前小節までフォルテ進行なので、その流れのまま弾かないようにしたい)126~127小節:126小節の右4拍目から指使いは1-2-5で。また、左手は一息で弾く感じで(譜面には右4拍目の1-2指のみ掲載。左は音の流れを意識して一息でフッと弾きたい)140~142小節:レガートでなく各スラーを意識して弾くように。(ここは割とスラーが細かく指定されている箇所。ついのっぺりと弾いてしまいがちな箇所だが、各スラーを意識して弾いたほうが曲に躍動感がでるようでもある)154小節:左手側、休符を守って(左1拍目に和音、その後休符、という箇所はついついダラーと押さえてしまいがち。私も反省)155~158小節:右の各フレーズ、乱暴にならないように(変な箇所にアクセントを入れずに)(曲の流れを考えて弾くことで改善されるのでは。普段何気なく弾いてしまう箇所も丁寧にさらってみると、フレーズの途中でアクセントを入れて、曲の流れを台無しにすることがあるので、十分慎重に弾いていかねばならない、としみじみと感じる)今日はなにやらボリューム満点なレッスンであった。アントルモン氏の総評として生徒さんに対し、「曲の構想を考え直すともっとよくなると思う」と語っていた。やはり先生は厳しい。と同時に私自身、モーツァルト演奏に必要なのは、技量もさることながら1音1音をいとおしむ心ではなかろうか、と。一見、弾けているようで、1音1音をおろそかにしていてはモーツァルト感も台無し。また、大きなフレーズで弾けていたとしても、それがただの固まりであってはダメ、それらを構成している1音1音に配慮する、この気持ちがもっともっと必要だと実感する。しかし、1音1音を意識するあまり、大きなフレーズ感を失ってしまったら、これもダメ、あぁ、なんて難しいのだ。実は、今回からレッスン曲が変わったということで、当然ながら生徒さんも変わった訳だが、いやはや、本当に皆、それぞれに独特な姿勢でピアノを弾くものだ、と思わせてくれた。レッスン中でアントルモン氏が一度注意したが、今回の生徒さんは前のめりになるうえに、背中を丸める傾向が強い。(多分、私があの姿勢で昔習っていた先生にレッスンを受けたら、多分怒られるであろう・・・ふと頭をよぎってしまった)◆ ◆ ◆ ◆ ◆ちなみに今回のモーツァルト・スケッチ(小話)はカフェに関するお話。モーツァルトの時代においては上流階級の憩いの場として紹介されたカフェ話であるが、なんとウィーン流のコーヒーレシピまで登場したではないか。カプツィナーやマリア・テレジア、アインシュペンナーなど、いずれもホイップクリームをたっぷり使うコーヒーレシピであり、ついつい楽譜の隅にメモしてしまった、って、あれ、この番組、ピアノレッスン番組ではなかったっけ?普段、紅茶ばかり飲む私であるが、たまにはこうした優雅に生クリームたっぷりのコーヒーを飲んで、モーツァルトを聴こうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #24~25●ブラームス51練習曲 #07,#08,18#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。リズム変奏含む。#08:アルペジオ練習。#18:4-5指トリル練習。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #12#12:左の音とび進行でミスしがち。同音連打はまだまだ粒良く弾けず、進歩が見えないため、今日は時間をかけて丁寧に練習。●バッハシンフォニア #01~06#01~05:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#06:この曲は1指スライドや4指くぐりなどが多く、進行自体が単純でありながらいまだ運指に苦労している。●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475通し練習後、(まだ)ピウ・アレグロ部分練習。現時点での苦手箇所は47小節:重音下行でつまずき気味。特に3,4拍目にて。90小節:両手での下行、特に左手進行がまだまだ汚い。107~110小節:右重音進行が大きな流れ(フレージング)で弾けていない。136~138小節:左手32分音符の3連音符を意識すると右32分音符分散和音が崩れ気味になってしまう。気をつけて。更に表現面を言い出したらキリがないのだが、技術的な問題点では上記のとおり。まだまだじっくりと練習が必要そう。●モーツァルト「ピアノソナタ ハ短調 K.457」1楽章:気がついたら今日はレッスン放映日。基本的な譜読みこそなんとか・・・といったところだが、細かな点でミスしがちなので弾きこみが必要。現時点での苦手箇所は13~16小節:左手同音連打進行に対し、右の付点を含んだ旋律が綺麗に決まらない。36~43小節:左右交差、特に右を低音側に交差させた時に弾く旋律がリズム崩れ気味。83~93小節:左分散和音進行がやかましい。後半にも上記同様の進行があるため、共通して苦手箇所と認識している。それでも以前練習していたK.311よりはかなりとっつきやすいのは助かる(といっても2楽章以降はどうなることやら)モーツァルトとクラーマーに時間をかけすぎたため、本日はここまで。
Jun 7, 2005
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5月31日、NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」の日がやってきた。本日で、モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475も第3週目、つまり本曲の仕上げの回である。しかも、本日はテキスト58~59ページといったたった2ページのみのレッスンだ。「これはどう考えても放映時間が余りそうだけど、どうするのだろう?アントルモン先生が全曲通して弾いてくれるのかな」とあれこれ考えているうちに、その答えはすぐに分かった。つまり、最終2ページのレッスン後、幻想曲全体にわたっての復習と称し、この曲を演奏するにあたってのワンポイントを掲示しながらレッスン風景のダイジェストが放映されたのであった。うむ、これは今までのレッスン曲たちには無かった新たな試みである。というわけで、とりあえずテキスト58~59ページ「Tempo primo」部分のレッスンに入ることにしよう。レッスンの開始に、アントルモン氏はこの曲について「たぐいまれな名曲」と讃えている。私もこの曲を実際にに練習してみて、技術以上に全体にわたる表現面でかなり苦労させられており、ひとつ間違えれば聴き手に退屈感を与えてしまいそうではないか、と大いなる課題をかかえたままだったりする。と、まぁそれはさておき、各小節の注意点についてあげることにする。青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。【Tempo primo】・172小節:ここはアダージョ、8拍子のごとく弾かないように。そして弦楽器奏者がひと弓で3音弾くように弾くこと。(スタカートにスラー表示がある部分。一息で3音を粒良く丁寧に弾きたいがそれが難しい)・174小節:3,4拍目もっと大きくフレージングして(という意味かどうかは定かではないが)(1音1音を独立して弾くのではなく、大きな流れのなかで弾いてという意味に解釈したのだが、自信なし。)・178~179小節:強弱はしっかりと。178小節3拍目からラレンタンド始めるのは誤り。このフレーズは最後の小節まで続いているのだ(前小節のフォルテ箇所からはっと陰影をつけるようにピアノにしたい箇所。最終小節にむけてどうしてもテンポを遅くしてしまいたい進行だが、これは大いに気をつけねばならない点だろう。)・180小節:3拍目の休符はきちんと切って(ペダルでじんわりと音をつなげたままになりそうな箇所ゆえ、ここはピシッと切ろう)・181小節:ペダル無しで弾くこと(最終小節、フォルテで右手が駆け上がっていく箇所。音を濁らせず一気に上りつめよう)そしてアントルモン氏は総評として「出来るだけシンプルに演奏して欲しい。全てから音楽の中に書かれているのだから、集中して音楽を感じ取って。楽譜の表示にも気をつけて。そして曲全体の調和を守って欲しい」といったメッセージを生徒さんに語られた。つまり、曲の進行上、どうしても感情過多になりがち、あくまでも古典派な曲であることを忘れずに、と解釈してみた。さて、その後前回までの復習として、レッスンダイジェストが流れたので参考までに。・1~6小節:全体のバランスを考えてフレーズをつくる(アダージョの冒頭)・15~18小節:和声上の効果を高めるため、強弱を工夫する(アダージョ ト長調転調前の部分)・23~26小節:ここではブレーキをかけず、先に進む感じを出す(アダージョ ニ短調転調前の部分)・107~110小節:右手が旋律を歌うとき、左手は控えめに(アンダンティーノ 左手同音連打部分)・130~131小節:ドラマチックな表現も乱暴にならないように(ピウ・アレグロ冒頭)全体:演奏がロマン派的になりすぎないように気をつける。力まずに謙虚な気持ちで厳格に演奏する。と、こうして幻想曲 ハ短調の演奏ポイントをしっかり学んだ(つもり)だが、それを活かすも殺すも自分次第。もうしばらくは日々練習しながらコツをつかんでいきたいと思っている。とても良い曲だとは思うのだが、シンプル・・・シンプル・・・このシンプルがなかなか難しい。ちなみにこの日のモーツァルト小話は熱気球の話。当時、飛行実験がヨーロッパ各地で話題になっていたらしく、モーツァルトの手紙にも書かれていたといった話であった。「人生の1/3を旅行で占められていたモーツァルトにとって夢な乗り物だった」という結びであったが、あぁ、高所恐怖症な私には非常に縁遠い乗り物だ。そして、アントルモン氏の演奏は予想どおり全曲通して、であった。個人的には多少ペダルが多いかな、テンポの揺れが結構多いかな、等といった点が感じられたのだが、改めて幻想曲の表現の難しさを思い知ったような気がしてならない。さて、来週からはピアノソナタ ハ短調 K.457。今週まで学んできた幻想曲 ハ短調と共に出版された作品だとか。ヘンレ版の楽譜でも、幻想曲は14番a、ソナタハ短調は14番bと掲載されている。幻想曲に続き、こちらのソナタも私は練習経験ゼロなので、譜読みもドキドキ状態。・・・あぁ、、弾けるのだろうか・・・それにしても、これほど体力・精神力を使うテレビ番組も、いやはや、久しぶりである。もっと気楽に見れば良いのに、ついつい力んで見過ぎのような気がしてきた。このあたりに私の不器用な性格が表れているようである。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #18~19●全調(長・短調)4オクターブスケール(両手・左手のみ)●ブラームス51練習曲 #07,#08#07:両手・左手のみ各練習。(リズム変奏含む)#08:アルペジオ練習。両手・左手のみゆっくりテンポで丁寧に。#18:4-5指トリル練習。●クラーマー=ビューロー60練習曲 #12#12:ゆっくりテンポながら進行に慣れつつあり。同音連打を丁寧に。●バッハシンフォニア #01~05#01~04:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#05:通して数回。(まとめ段階)●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」全楽章:各楽章の荒削りな部分を丁寧にさらって。第3楽章中心に練習。●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475通し練習後、まだまだピウ・アレグロ部分を中心に練習。●シューマン「クライスレリアーナ」#01#01:あいかわらずペダル踏み位置に悩むこと多々。乱暴な音になりがちな主題はとにかく丁寧に。中間部、まだまだテンポが揺れすぎ。右→左をもっと滑らかに。●シューマン 子供の情景から#01,02,03,07,08,0901知らない国ぐに:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。02珍しいお話:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。03鬼ごっこ:スタカートがまだ粗くムラがある。まだまだ弾きこみが必要だ。07トロイメライ:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。08炉ばたで:進行には十分慣れたので、表現面を要検討。09木馬の騎士:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04,#0504インテルメッツォ:十分に弾きこむこと。05終曲:とにかく楽譜にかじりついて弾くレベルを脱するまで頑張れ。(明確な苦手箇所がまだ出てこない)----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#11(指運動代わりにブラームス51番後に1回ずつ)●バッハインヴェンション #01~05
May 31, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」の日、ぽつんとテレビの前に座ってテキストを広げる。ふむふむ、今日はモーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475の第2週目。すると、冒頭のタイトル文字をみて「ぎょっ」!!!第2週目はテキスト53ページから58ページ、えっ、58、こじゅう・・・は・ち??げげっ、私ったら56ページ目までしか予習していない。つまり、今週は42小節のアレグロ(53ページ)から91小節~129小節のアンダンティーノ部(56ページ)までだと勝手に思いこんでいたのだ。それが、しっかりと130小節~165小節のピウ・アレグロまで含まれているではないか。とほほ・・・ということは、来週は58~59ページ(166~181小節)のたった2ページのみ?いや、もしかしたら来週は全曲通して弾いてくれるかもしれない、それに望みをかけることにしようか。というわけで、未予習部分も含めた、幻想曲ハ短調 アレグロ→アンダンティーノ→ピウ・アレグロ部の勉強に入るとしよう。早速、各小節について注意点などをあげていくが、例によってレッスン時に注意されている以外の点でも気が付いた箇所を織り交ぜていたりする点はご了承頂きたい。青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。しかし、ピウ・アレグロ部分はいかんせん予習していなかったため、私自身、コメントをつけようがないのが、あぁ、哀れ。【前回レッスンのアダージョ部】・40小節:意外性を出すために前もってクレッシェンドしないで(40小節にはクレッシェンド表記があるのだが、多分急激に盛り上げろという意味かと?)・40~41小節:フォルテは怒りが爆発するように弾くこと(40小節の3拍目、41小節の1拍目。前の流れからいきなり怒りを爆発というのはなかなか難しい)・41小節:1拍目1音目は親指は使わないで2指で。親指には表現力がないので使い方に気をつける(アントルモン氏は特に親指を使うことにかなり厳しい言葉を言うことが多い。親指ってそんなに表現力がない指なのだろうか。ちょっと親指が可哀想な気もするのだが。)・41小節:4拍目のフェルマータの前でゆっくりしないこと(フォルテからピアノになるとついついテンポを変えてしまいがち。気をつけよう)【アレグロ】・66~67小節:66小節は少し突っ込み気味で。そして67小節の旋律は一息で(67小節のスラーを意識して弾く、ということでもある)・79小節:フォルテをフォルテシモのように弾かないで(右3連音符で下行する盛り上がり部分ゆえ、ついつい勢い余ってしまうことあり。)・86小節:左手の休符はきちんと守って(84小節から全音符のタイで続いている箇所だが86小節は1拍のみ。あとは休符であることを意識して)・89小節:右パッセージははっきり。そして急がないで(アンダンティーノへと続く手前の右下行進行部分。激情に任せて弾きすぎないようにしなければ!)・90小節:右32分音符進行後の8分音符は次への移行部ゆえ、あまりゆっくりしないで。(アンダンティーノ手前小節、柔らかすぎずそして感情移入し過ぎないようにしたい)【アンダンティーノ】・91~94小節:3小節半の反復音型を意識してはっきり表現すること(ここから106小節までは3小節半ずつ反復音型が続くのだ)・92小節:フォルテは乱暴な音にならないで(反復音型の流れのなかでピアノに続いてフォルテで弾く部分。鋭いフォルテにならないように)・93小節:1拍目のスタッカートを見逃すな(あぁ、ついついゆったりとした流れで弾くあまり、私は見逃していた。2拍目の休符も忘れないで)・103~106小節:4小節の長いフレーズで続けて弾くこと。そしてシンプルに。(フレーズをぶちぶち切らないように。あくまでも1つの流れのなかで弾くことが要求される)(また、鍵盤から指をあまり離さないように弾くこともポイントだとか)・104小節:指使いに注意。2拍目のF#音は2指で。(F-B♭-A-A♭ F#--G-- (G)-Gターン-A-B♭ を2-5-4-3- 2--1-- (1)-ターン-2-3・・・で??)・107~110小節:左手の同音連打は2本指(1-2指)で強すぎず、上の音を大切に。(まぁ基本的に同音連打は2本指というのは分かる。この4小節も1つの流れで弾くこと)・123~129小節:ピアノッシモから2小節ずつだんだんと強くしていくこと。そして127小節後半から128小節にかけてデクレッシェンド。次への移行部である129小節はピアノッシモで。でもテンポを遅くしないで。(テキストにアントルモン氏の解釈で強弱が追記されている。)(ここで生徒さん、2小節で構成された進行についてオペラのようにおどけて弾きたいと申告。)(アントルモン氏はやりすぎないようにね、と言いながらも何故かちょっぴり嬉しそう?)(やはり積極的な生徒さんって、先生としても結構嬉しいのだろうか、と思った一コマであった)【ピウ・アレグロ】・130~135小節:フォルテではあっても乱暴に弾かないで。右手進行も強すぎないように(ここでアントルモン氏の注意表現「かたち討ちではありませんよ」には思わずクスッ。)・139~142小節:あくまでも同じテンポで(左進行がだんだんと音数が減っていく部分なので、テンポが揺られる可能性有り)・145小節:デクレッシェンドからピアノへと変わっても表情は変えず、テンポも遅くしないで。(アントルモン氏曰くここはまだ「ドラマチックで怒っているところ」。)(テンポを遅くすることはコケティッシ過ぎて場違い、となかなか厳しい指摘だ)・147~153小節:8分音符和音進行はメロディを意識して。また、乱暴にならぬように。(147小節和音はEEFG、149小節はEFGA♭、151小節はA♭A♭GF#、153小節はF#GAB♭を特に意識して)・154~155小節:あくまでもテンポはかえずに(右の進行上、ついテンポを遅くしやすい箇所だったりするので要注意)・158~165小節:ラレンタンドは161小節から開始したい(譜面には158小節からラレンタンド表記されている。)(しかし、アントルモン氏の好みとしては161小節から開始したいそうだ。)(そして165小節で消えてなくなるように)◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、いつもはぼんやりと眺めるだけのモーツァルト・スケッチ(スーパーピアノレッスンのレッスン風景後に流れるモーツァルトに関する小話)だが、今回はちょっぴり「へぇ~」(トリビアの泉クラシック編っぽい内容)な内容だったりする。というのも、モーツァルトのケッヘル番号と作曲した年齢は、ある公式によりあてはまる確率が非常に高いというのだ。Y(モーツァルトが作品を作った年齢)=X(作品のケッヘル番号)/25+10番組のなかでは交響曲第40番K.550を例にあげており、Y=550/25+10つまりY=22+10ということは、Y=3232歳、つまり1788年はちょうどモーツァルトが交響曲第40番を作曲した年だったそうな。試しに幾つかのピアノソナタで試してみたが、うむむ、1,2年前後ズレはあるがかなり近い数値になることは確かであった。あぁ、数ヶ月後に、フジテレビの「トリビアの泉」でこの内容が取り上げられていたら、この番組を観て投稿したと思われてしまうかもしれないので、気をつけよう。えっ、音楽好き以外な人には、あまりウケない内容だった??そういえば、先日、ピリス演奏のモーツァルト幻想曲ハ短調のCDを購入したのに、あぁ、まだ聴けていないままだったりする。それどころか、幻想曲のピウ・アレグロ部分の譜読みもしていないままだったため、とりあえず弾かねば!!しかし、この幻想曲を弾くたびに、「うむ、どこかで聴いた記憶がある旋律が・・・何かの曲とどうも似ているなぁ」と思ってしまうのだが、あぁ、なんだったのだろう??うぅ、出てこない・・・健忘症か。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #10~12●全調(長・短調)4オクターブスケール(両手・左手のみ)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#11#08:左進行再びリズム変奏練習開始。#11:教則CDの解説に沿って5-4指スタカート及びリズム変奏練習。●バッハシンフォニア #01~05#01~04:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#05:臨時記号の見逃しダメ、そして装飾符をもっと冷静に。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」全楽章:各楽章の荒削りな部分を丁寧にさらって。●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475アダージョ:大きな流れで弾くこと。細々と息切れしない。アレグロ:88~90小節の右進行、及び左手との合わせ部分、まだつまずき気味。要部分練習。アンダンティーノ:ようやく進行自体には慣れてきたがまだ譜読み中。●シューマン「アラベスク」通して数回。●シューマン 子供の情景から#01,02,07.0901知らない国ぐに:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。02珍しいお話:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。03鬼ごっこ:スタカート進行、音ミスまだまだ発生しがち。まずはミスをなくすことから。07トロイメライ:ノーミスで弾ければ1回。ミスした場合は再復習。09木馬の騎士:通して数回。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04,#0504インテルメッツォ:十分に弾きこむこと。中声部、まだ適当に弾く感があり。1音1音をもっと気にして。05終曲:ゆっくり通して譜読み。少しずつ進行に慣れている最中----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●バッハインヴェンション #01~05
May 24, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」、4月の放映から早くも第7回目。レッスン曲もいよいよ3曲目に入るのだ。というわけで、今回から3週にわたって、モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475を学ぶ。実は私自身、この曲に触れるのはこれが初めてだったりするのだ。だから、この1週間ほど譜読みを続けてきて、モーツァルトの別の顔をみたような気がしてならない。それほどまでにこの曲は、今まで弾いてきた2曲のソナタとは異なり、深みのある厳粛な曲である。さて、早速レッスンの話題に入ることにしよう。今回は新たな曲を開始するということもあってか、アントルモン氏は最初にレッスン曲である幻想曲K.475についてポイントを語ってくれた。「(この曲は)モーツァルトのピアノ曲のなかで最もドラマティックな曲。古典派の域を脱してロマン派に迫っているが、演奏はロマン主義的になりすぎないように気をつけること。力任せでなく、あくまでも謙虚に厳格に演奏すべきである」と。本日は、幻想曲第1週目というわけで、「アダージョ部分」のみのレッスンである。それでは各小節について注意点などをあげていってみよう。なお、例によってレッスン時に注意されている以外の点でも気が付いた箇所を織り交ぜていたりする点はご了承頂きたい。青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。・全体:Adagio(アダージョ)というテンポ表示を誤解してはいけない。遅すぎるという意味でもない。曲の始めから終わりまで全体の構想を練ること。細々としたフレーズではなく大きなラインを築くことが大切(生徒さんの演奏があまりに重くテンポ的にも遅すぎたので少々ビックリ)(テキストにはテンポ八分音符=88と掲載されているとおり、あまりに重々しくしたくない)・1~4小節:2小節ずつの反復音型が書かれているが出来るだけシンプルに弾くこと(厳粛な冒頭なためどうしてもドラマティックに弾きすぎてしまう感あり。気をつけて)・1小節:(うんと)レガートで(左手はオクターブでのレガート。スラー表示でもわかるとおりフレーズを大きくとりたい)・2小節:4拍目はきちんと休符をとって(切って)(どうしてもどんよりと続けてしまいがちな箇所。休符どおりにスッと切ること)・6~15小節:ロマン派風にならずシンプルに。音楽自体がドラマチックなので大げさに弾く必要はない。強弱のメリハリ、10小節以降は左手側が旋律であることをきちんと意識して(個人的な解釈なのだが、フォルテ箇所は少し溜め気味に弾くと良さそうかな?)・17~18小節:音量を落とすのが早すぎるとト長調に転調する効果が出ない。(ディクレッシェンドが記載されている訳ではないため、音量を下げるタイミングが難しい)・18~19小節:左手の32分音符進行はシンプルに、間をとりすぎないでスッと。(私の場合はどうしても32分音符進行が転び気味になってしまう。気をつけなければ!)・22~23小節:休符はきちんと切って(テキストにも休符部分に「ブレス」と掲載されている。)・22小節:フォルテピアノはフォルテを強すぎずに。また、4拍目はテンポ変えずに(フォルテピアノは鋭い音にならず豊かなイメージで弾きたい。)(4拍目の注釈だがここで穏やかにし過ぎると後々困る・・・といった意味らしい。だからスッと弾こう)・25小節:前小節から続き更に小さなピアニッシモで。そして3,4拍目はクレッシェンドで次小節ピアノへ(前小節つまり24小節にcalandoの記載があるようにだんだん遅くそして消えていくように弾かねばならない。とうわけで、該当25小節のピアニッシモは更に小さく消え入るように。)(そして3,4拍目はピアニッシモ状態から1音ずつ少しずつ音量を上げていくといった感じだ)・28小節:1,2拍目はクレッシェンドせず、3拍目のスフォルツァンドはやり過ぎに注意。(3拍目のスフォルツァンドを意識して自然とクレッシェンドしがちだが気をつけよう)・29小節:1拍目右手の32分音符3連音符は急がないで(ざっと弾いてしまいがちな3連音符だが、丁寧に丁寧に弾くと曲も美しくなりそう)・31小節:2拍目は、楽譜改訂後F音はナチュラル(アントルモン氏は#のままがお好き)(現版以前は30小節の2拍目同様、F音は#付きで弾かれていたのだろうか。まぁ譜面どおりということで、ここはナチュラルで弾くべき。)・34小節:28小節同様スフォルツァンドをあまり強くし過ぎないで(曲の流れを考えて、スフォルツァンドを弾くということだろう。また、38小節には1オクターブ上で同進行箇所があるが、ここも同様であろう。また、「表情豊かに」というコメントもあり。なかなか難しい。)・37小節:3,4拍目の右32分音符進行はテンポを変えないで(ここに限らず、この前後に登場する右手32分音符進行はテンポを変えずにサラッといこう)その他にもジェスチャー等で注意した点も幾つかあったのだが、文章上うまく表現できなかったため(単に私の文章能力がないだけだが)、割愛させて頂いた。また、レッスンを始める寸前にアントルモン氏が、今回のイタリア人生徒さんに向かって「期待してますよ!待ちきれない気持ちです」とあえて話しかけていたため、「おや、今回の生徒さんには何か思い入れがあるのかしら」と思ってしまったのは私だけだろうか(笑)アントルモン氏の模範演奏は、レッスン中に「シンプルに」と言っていただけあって、割とシンプル目である。確かにこの曲、進行が非常に劇的なため、演奏まで劇的に弾いてしまうとそれこそ演歌調になってしまいそうなのだ。このシンプルさ、私もじっくり学ばねばならない。なにしろ、私もどっぷり浸る派だからである。気をつけよう。私は来週のレッスンであるアレグロ部分が、この曲のなかで最も好きなところ。更に続くアンダンティーノとのコントラストがとても素晴らしいのだ。それにしても弾きかけな曲がどんどん増えていってしまうような気がするのは・・・いや、気のせいではあるまい。とりあえず、モーツァルトのピアノソナタK.331は一旦ねかせて、また機会をみつけて弾くことにしよう。ピアノソナタK.311のほうはまずまず弾けるところまでもっていきたいし、今回の幻想曲は割と私好みだったりするから、譲れない。だいたい世の中には弾きたい曲が多すぎる。あぁ、なんて罪なことなのだ・・・----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #05~06●全調(長・短調)4オクターブスケール(両手・左手のみ)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#11#08:本日も中間部中心にムラない進行を目指して。但しやりすぎに注意。#11:5-4指スタカート練習。進行自体は慣れてきたのだが、まだまだ「音」的には弱々しい箇所あり。●バッハシンフォニア #01~04#01~03:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#04:明日からノーミス1回コースへ。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」全楽章:1楽章の荒削りな部分を丁寧にさらって。第3楽章もフォルテ箇所は乱暴にならないように。●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475アダージョ:どうもテンポ感がつかめないまま、レッスン放映日になってしまった。後はレッスンを参考にさせて頂くことにしよう。アレグロ:アレグロ冒頭部分、右手の進行がうるさくならないように。●シューマン「アラベスク」通して数回。暗譜をターゲットに頑張れ!!●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から「インテルメッツォ」少しテンポをあげて弾いてみる。やはり曲最後付近になると音ミスを発生しやすいが、それ以外は少しずつゆとりをもって弾けるようにはなってきた。ただ、中声の3連音符をついつい適当に弾いてしまいがち。気をつけて。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミスで弾ければ1回)●バッハインヴェンション #01~04
May 17, 2005
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5月10日のNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」は、モーツァルト「ピアノソナタ K.331 トルコ行進曲付き」の第3楽章、つまり「トルコ行進曲」のレッスンである。私自身、小学生の頃のピアノの発表会に向けて練習をし、更に中学生になってピアノソナタとして練習した経験があるだけあって、特にこの第3楽章「トルコ行進曲」は馴染み深い曲だったりする。だから、レッスン番組の予習として何度か弾いてみても、第1,2楽章と比べて頭の中では深く記憶されていた。といっても、問題は指がついてこないこと・・・か。なんとも哀れである。と、まぁそれはさておき、いざ番組を観てみれば、いつもは生徒さんの実演奏に入る前に講師のアントルモン氏がレッスン曲について幾つか語るのだが、今日はいきなり生徒さんが通して演奏を始めた。生徒さん、快調にとばすとばす。「は、速いぞ・・・」(これはアントルモン氏が注意するのではなかろうかと頭をよぎる)。案の定、アントルモン氏は、「あなたの演奏は、イタリアの軍隊が突進する時の音楽に聞こえる」と指摘。トルコ行進曲としては速すぎる、と語る。テキストの注釈にもあるように、アレグレットを守って弾かねばならない。そういえばこの曲、アレグロな勢いで弾いていまう人って多くないか。私ももしかして子供の頃はそうだったかもしれない。今は指が追いつかなくて、必然的にアレグレットになっているが・・・って、まぁ私の話はここではおいておこう。それでは各小節について注意点などをあげていってみよう。なお、例によってレッスン時に注意されている以外の点でも気が付いた箇所を織り交ぜていたりする点はご了承頂きたい。今回は、冒頭の主題部では注意されていなかったのに、中間部後に再び主題部(後半部)に戻った際に指摘を受けている事項が多かったため、その内容は冒頭の主題部の小節数に当てはめて掲載した。というのも、その注意事項が前半にも共通する内容だからである。青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。【イ短調部】(主題)・1~4小節:急がないで落ち着いて弾くこと。優しく弾こう(実際の指摘は65~68小節で)(変なアクセントを付けず、さらって優しくピアノで、という意味のようだ)(ちなみにこの指摘は65小節でアントルモン氏が語った内容だが1~4小節も同じと理解)・5~7小節:前打音はピリッと(実際の指摘は69~71小節で)(前のフレーズとの対比のごとくキリッと締めた感じで。)【ハ長調部】・8~15小節:テンポを保って(ハ長調部 ついつい気持ちが高揚してしまいがち。わずかな強弱もつけてメリハリをつけたい)・8~9小節:乱暴でなく、でも歯切れ良く。指使いは3-4-3で(実際の指摘は72,73小節)(指使いの指摘は重音進行部分の高音部に対して。実は私は3-4-5の順で弾いていた)・10,14小節:1拍目2音目(8分音符)の音は左手で?(実際の指摘は74,78小節)(譜面をみる限り右手で弾くものと思っていた箇所だが、アントルモン氏によると左手で弾けと)(確かに前小節の流れからすると左手で弾く方が素直ではあるが、私はずっと右で弾いていた)【再びイ短調部】・20小節:2拍目はパッとすぐに静かに弾いて(1拍目はフォルテだが、2拍目以降はすぐにピアノで。この強弱は結構なポイントどころ)【イ長調部】・25~31小節:左手の前打音は太鼓の連打のようにすばやくザザッと。(ここはいわゆる右手オクターブ奏法部分。左手の前打音がもたつかないように一気にザザッと決めたい)・25~31小節:ペダル踏む位置は拍子の頭で(実際の指摘は56小節にて)(実際は中間部後の56小節にて指摘された事項だが、このフレーズ共通の指摘事項だ)【嬰へ短調部】(中間部へ)・32~40小節:粒良くそして弱さのまま保って、左手はもたつかず軽く(中間部の嬰ヘ短調に突入。ここを粒良くムラなく弾くのはなかなか難しいのだ。)(左手も軽やかに粒良く弾きたいが、それこそ手にコインを載せたような状態で弾きたいところだ)【イ長調部】・46小節:レガート表記をよく見て(トルコ行進曲には数少ないレガート表記。だからこそレガートを守って)・47小節:指の位置が鍵盤の奥・手前とバタバタ変わらないように。焦らず自然に。(ここは確かについつい指が速くなりがちな部分。気をつけねば!!)【再び嬰へ短調部】・55小節:曲区切りの手前小節、ついつい走らないで(次小節を意識するとつい走り気味になってしまうため、あくまでも落ち着いて弾きたい)【イ長調】(コーダ手前)・89~96小節:急がないで(コーダ手前の右手オクターブ分散進行は私が最も苦手な部分。どうしてもバタバタしてしまう)【イ長調】(コーダ)・99小節:指示された指使いを守れば速くならないのだ(右手16分音符進行、4-3-1-3 4-3-1-4で弾くこと。ここは私もつい4-3-2-3で弾いてしまっていた)・101小節:前打音はピリッと(和音前の前打音、これがなかなか難しい。)・109~115小節:弱く、そして急がないで(フォルテから一転、ピアノな部分)(左手の16分音符分散和音がどうしてもテンポを焦られてしまうので要注意な部分だ)と、指摘事項が少ないようで満載だったトルコ行進曲だが、最後にアントルモン氏は「大変良くなりました。指使いを工夫すればもっと良くなるでしょう」と言ったうえで「あなたの勉強の仕方は間違っていませんよ。ブラボーお疲れ様でした」とあたたかな一言。確かに、私もこの生徒さん、演奏中に何処を見てるのだろう?という点を除けば結構な好印象だったように思える。なんといっても、手が大きいのは羨ましい。今回のトルコ行進曲にしても、私ったら必死でオクターブをバタバタ弾いているというのに、あの生徒さんはいとも簡単にさらっと弾いている。あぁ、手の大きさだけはどうにもならない。それにしてもアントルモン先生、アレグレットと強く言っていた割には、模範演奏はかなりテンポアップしていたように思えるのは私だけだろうか。
May 10, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」では先週に引き続き、今週もモーツァルト「ピアノソナタ K.331 トルコ行進曲付き」のレッスンである。といっても今週のレッスン対象曲は、第2楽章。シンプルながら優雅、それでいて各所でキリッと引き締まっている曲であり、個人的には特に前半は弦楽4重奏あたりで聴いてみたくなるような曲だったりする。さて、レッスンの最初にアントルモン氏は、この第2楽章について「古典舞曲の形式で書かれている」「トリオ(中間部)のある古典的なメヌエット」と語っている。そう、この曲はメヌエット→トリオ→メヌエット(に戻る)といった構成だ。私ったら普段の練習時、トリオからメヌエットに戻るのをすっかり忘れていた・・・だなんて恥ずかしくて言えない(言っている)。それでは各小節について注意点などをあげていってみよう。なお、例によってレッスン時に注意されている以外の点でも気が付いた箇所を織り交ぜていたりする点はご了承頂きたい。青字は先生の注意点、括弧内の黒字は私なりのコメントである。【メヌエット】・1~2小節:自信をもって弾こう。スラーを意識して。(アントルモン氏は生徒さんに「今の弾き方で満足しているか」といきなり問いかける。確かに冒頭はフォルテ気味に弾きたいところだが、各小節に指定されたスラーを意識して弾くことも重要。特に2小節目の2拍目はフッと力を抜くように)・7~9小節:強弱記号は正確に(7小節後半から8小節にかけてクレッシェンド、そして9小節でパッとピアノで弾く、ここがポイント!)・15小節,39小節:左手の休符を正確に(左手の進行は割と単純でシンプルゆえ、つい指定音符以上の長さを押さえたままになりがち。要注意)・17小節:強弱記号は正確に(前小節にて16分音符のパッセージが続くため、つい勢いで17小節目も強く弾いてしまいがちだがここはピアノ)・20~23小節:スラーをきちんと意識して(実際に歌うように、スラーの終わりでふっと息を抜くような感じを意識して。)・24小節:すぐにピアノ(弱)で弾く(前小節がフォルテゆえ、該当の24小節もその流れでピアノにしきれない事があるがここはパッとピアノで)・36~38小節:左手の1音目を伸ばして弾かないこと(そういえば昔、リストが左手進行の1音目をわざと残して疑似ペダル効果のような弾き方をしていたことがあったらしいが、もしかして生徒さんも同様の効果を狙ったのか??それともたまたまか?いずれにせよ、アントルモン氏から注意を受けることとなってしまったようである)・41小節:装飾符を含む小節、はずむように(前小節からの流れでそのまましっとり弾かず、41小節からパッと切り替えるがごとく明るくはずんで弾く)・42~46小節:レガートとそうでない箇所を意識して弾くこと(42,44,46小節の各小節には各拍ごとにスラーが指定されているのだが、このスラーをしっかり意識して弾くこと。つまり、タラララ タラララ タラララといった具合にである。決して、タラララララララララララではないのだ、ということらしい。更に、スラー指定がない45小節の16分音符進行はレガートとの対比という観点で割とはずむようにケタケタケタケタケタケタ(少々、例が悪いかな)と弾くと良いとか。なるほど、奥が深い。)・47小節:指使いに注意!親指をやたら使うな(アントルモン氏は多分、3拍目の和音について親指を使うなと言ったのだと推測されるのだが、ここでの注意の仕方は凄まじかった。いかんせん、足をドンッと踏みならして「親指使うな」とかなりキツめの口調で言ったのである。これにはテレビを見ていたこちらの方がギョッ。つまり、親指を使いすぎることで曲の流れを悪くすることを考慮して注意されたのであろう)【トリオ】・49~51小節:メヌエットとは対照的にゆったりと弾くこと(勿論テンポまでどんよりと遅くなってしまってはまずいが、気分的にゆ~ったり、という意味で言われたのではなかろうかと思う。また、あえて注意点としてはあげないが、50小節の2,3拍目の重音進行を生徒さんは両手で弾いていたため、アントルモン氏がすかさず注意「ここは右手のみで弾きなさい」と。個人的にもここを両手で弾くなんて考えもつかなかったのだが、ソナタK.311の時の生徒さんといい、今回といい、かなりの技量があるにもかかわらず「どうしてこんなところで両手で弾いたり、本来左手で弾くものを右手で弾いたり」といった解釈をしているのが少々不思議に思えてしまった)・52~54小節:両手を交差させる箇所の場合、右手が左手以上に強くならないように弾くこと(これは52~54小節に限らず、交差させる箇所すべてに言えることである。あくまでも主旋律は何かであることを意識して弾きたいものだ)・67小節:テンポを遅くしないでサッと弾くこと(曲の展開や進行でついついテンポを揺れてしまいたくなる箇所もあるのだが、不必要にテンポをかえない)・68~71小節:両手オクターブ進行、乱暴にならないで(これはテキストにも掲載されているコメントであるが、ついつい両手でオクターブ、しかもフォルテ指示の場合、乱暴に弾きがちになってしまう点、要注意である。)・72小節:気持ちをパッと切り替えて優しく弾いて(71小節までのオクターブ進行から一転、優しくピアノ気味で弾くことで曲自体にもメリハリがついて良さそう)・82~84小節:休符記号は正確に(メヌエットのなかでも注意されていたが、左手の休符はきちんと守ろう・・・と私にも言えることかもしれない)というわけで今回は曲自体が短かったため、アントルモン氏の模範演奏も十分に堪能できたのであった。ただ、レッスン時に指示されていた時よりもかなりあっさり目、しかもテンポもそこそこ速めに弾いていた感があったりもする。さぁ、いよいよ来週は単品曲でもお馴染みな「トルコ行進曲」。個人的には歯切れ良く軽快に弾く曲だとばかり思っていたのだが、以前購入したピリスの演奏ではかなりテンポも遅くしっとり目なトルコ行進曲だったため、かなり驚かされたのだが、アントルモン氏はトルコ行進曲をどう料理してくれるのだろう。今から楽しみである。(ちなみに、グールドの弾くトルコ行進曲もかなりゆったりとしているという話を聞いたのだが、聴いた事がある人はいるだろうか??)◆ ◆ ◆ ◆ ◆昼間は天気も良かったので、実に久々の洗車をした。さぁ、車もピカピカになったことだし、あとは荷物をまとめるだけである・・・が、どうやらゴールデンウィーク後半の天候はあまり良くない、としきりに天気予報のお姉さんが言うものだから、気分は沈みがち。あぁ、私の日頃の行いが悪いのだろうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●新しいピアノのテクニック(上) #01~02●全調(長・短調)4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#10#08:テンポ100で練習。左進行が非常に曖昧なのでスタカートで1音1音の独立を指にたたきこむ。#10:テンポ130/135で通し練習。●バッハシンフォニア #01~04#01~03:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#04:テンポをぐっと落として弾くことでようやく曲の感じがつかめてきた。まだまだ譜面に沿ってただ弾くだけの状態。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」全楽章:たっぷりと弾きこむこと。後はとにかく経験を積もう。各章とももう少し練習に時間をかけられれば進歩もそれなりに見られるのだろうが、それもままならぬ状態。無理に早弾きせずにゆっくり弾いていこう。●モーツァルト「ピアノソナタ イ長調 K.331」1楽章:主題及び各変奏は通して数回ずつ。Var.IIIのオクターブレガート、Var.VIの125,126小節の両手16分音符進行は要部分練習。2楽章:TRIO、手の交差部分でまだミス、更に指使いの間違いが多いので十分に気をつけて。3楽章:本日は時間切れにつき練習できなかった----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハインヴェンション #01~04
May 3, 2005
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東北旅行を数日後にひかえ、旅行中に録画しておきたい番組をチェックしておこうとインターネットのテレビ番組表をぼんやりと見ていると、とある文字にはっと気が付いてしまった。それは5月7日土曜日の番組表。午後の欄に目をやると・・・NHK教育テレビ15時00分から16時15分にわたり、「スーパーピアノレッスン ~モーツァルト~」ピアノソナタニ長調K.311全楽章、つまり3週にわたって放映された番組を一気に再放送するのである。初回を見逃してしまった人、番組自体は興味があったのになかなか都合が合わずに見ることが出来なかった人は、要チェックだ。そろそろ再放送がある頃だろう、と思っていたのだが、まさか土曜日の午後に放映するとは思ってもみなかった・・・いや、ちょっとは予想していたかもしれない。というわけで録画予約も万全、これで安心して旅に出られる。と思いきや、旅先でのネット接続用として持参するノートPCの整備が手つかず状態であった。ここ半年ほど、まともな旅はしていなかったため、携帯用ノートPCの活躍の場が全くといってなかったのだ。慌ててWindows updateでPCの状態を最新にし、不要なファイルをハードディスクからザクザクと消していく。なにしろ、旅先で撮影したデジタルカメラの画像を全てノートPCに移動しなければならないので、ある程度ハードディスクの容量を空けておかねばならないのだ。更に、携帯電話でのアクセス、または宿の電話線を使用したアクセスが可能なように接続環境を整備。昔は、旅先に応じてアクセスポイントを変更する必要があったが、最近はプロバイダ側で全国統一の電話番号なるものがあるので、いやはや、便利な世の中になったものだ。と、ノートPCを整備していて、ふと思い出してしまったのが、入院時の出来事。私はいつどこででもノートPCを手放せない性格だったゆえ、入院時に看護婦さんから「入院の時くらい、パソコンを使うのはやめなさい」と言われたとき、入院をやめようと思ったくらいだった。まぁ病院側からしてみれば、入院患者はとにかく安静第一ゆえ、パソコンのような疲れる機械は使わずのんびりしろ、と言いたかったのだろうが、私には逆にそれがストレスとなってしまったのだ。結局、私はある言い訳を考えた。入院して数日後に手術、そして個室に移された私はベッドの上にノートPCを置き、平然としていたのである。そして看護婦さんにはこう言った。「私、CDプレイヤーの代わりにこの機械(PC)で音楽を聴いているのですけど、だめですか」と。あぁ、きっとあの看護婦さんは「なんて屁理屈な患者だ」と思ったに違いない。しかし、渋々ながら了承してくれ、これで安心してノートPCと戯れることが出来たのであった。いやはや、持ち歩き用の小型PCを手にするたびにそんなことを思い出してしまう。もう10年以上も前の話である。(実は私、かなりのノートPC、いや、小型電子端末マニアだったりする。まぁその話はまたいずれ)きっと現在だったら、入院中は楽譜を持ち込むであろう。ついでに最近流行?のロール型ピアノあたりを持ち込めば簡単な譜読み程度は出来るに違いない(勿論、ヘッドフォン常用で。ってヘッドフォン端子はあるのだろうか)。もし、次に入院することになったらこれでいこう。・・・って何考えてるのだ、私は。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ピアノのテクニック #13~15●全調(長・短調)4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#10#08:指の感覚だけは記憶していたが、お話にならない状態ゆえ、テンポ90でじっくり練習し直し。しかしこの曲、左手にそこそこ負担をきたすため、くれぐれも練習し過ぎに注意だ。#10:テンポ130/135で通し練習。良い感じに仕上がりつつある・・・か?●バッハシンフォニア #01~04#01~03:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#04:なかなか各声の進行に慣れない。ゆっくりで良いから曲の進行を頭に入れていくこと。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」全楽章:たっぷりと弾きこむこと。後はとにかく経験を積もう。(第1楽章の36小節、どうしても4指がらみでつまずくため、全音版の指使いを急遽採用。これで安定して弾けるようにはなったのだがこれで良かったのだろうか)●モーツァルト「ピアノソナタ イ長調 K.331」1楽章:主題及び各変奏は通して数回ずつ。特にVar.IIIのオクターブレガート、Var.VIの125,126小節の両手16分音符進行は要部分練習。2楽章:TRIO以降、まだミス多し。練習を重ねて。3楽章:右手オクターブ分散、及び中間部の右手16分音符進行、ミスや音の粒が悪し。要練習。----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハインヴェンション #01~04
May 2, 2005
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さて、今週のNHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」から3週にわたってモーツァルト ピアノソナタ イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」のレッスンである。番組中で講師のアントルモン氏も言われているように、このソナタはモーツァルトの作品のなかでも有名な曲のひとつだ。私自身、「トルコ行進曲」のみ、小学生の頃のピアノ発表会で弾いたうえ、中学生になってから改めてこのピアノソナタ K.331を練習した懐かしい曲でもあるので、大人になってから改めて練習できることを非常に喜ばしく思っているのだ。早速、テレビの前で疑似レッスンとばかりに、楽譜を片手にじーっと番組に見入る。今週はピアノソナタ K.331の第1楽章がレッスン対象だ。まずアントルモン氏はこの曲についてこう語る。「美しい第1楽章は主題と変奏曲からなる。」「気品に満ちていて、とても演奏しがいのある曲、聴いても弾いても魅了されてしまう」と。確かにこの曲、穏やかな主題が幾つもの性格を変えて登場する曲であり、ある時はとてもロマンティックに、またある時は明るく快活にと、なんとも贅沢な楽章なのだ。というわけで、第1楽章の各小節における注意点をあげていこう。この第1楽章は知ってのとおり、主題は6つの変奏曲から構成されているが、小節数はテキストどおり通し番号(つまり各変奏ごとに小節番号を分けない)で掲載するのでその点ご了承頂きたい。青字の文章が番組中のレッスン注意事項、(括弧)内の文は自分なりの注意点だ。ただ、レッスン中の注意事項にて、一部解釈が困難な内容があったため、あやふやな書き方をしている箇所があるが、その点もお許し頂きたい。【主題】・全体:バルカローレ(舟歌)のように弾いて。急ぎすぎず優雅に。 (曲がシンプルゆえ、ついついテンポアップしてしまいがちなので注意したい)・4,7小節:スフォルツァンドはあまり強くする必要なし。前後関係からみて表現上、軽くアクセントにとどめる。 (曲全体のバランスを考慮するとなると、確かにスフォルツァンドはあまり目立たない方が良さそう)・17小節:6拍目の右手進行、丁寧に・18小節:曲の終わりは、ふっと息を抜くような感じで【Var.I】・全体:平坦過ぎず、弾き方にもっと抑揚をつけて・19~22小節:スラーをきちんと意識して弾くこと。22小節はレガートで (細かなスラーを意識することで曲に抑揚がつきそうだが、つい上下の流れといった大きな流れで弾いてしまいがち)・23~26小節:左手の同音連打は同じ指で弾かず、1-2-1-2指で。 (ヘンレ版には指使い指示無し。全音版ではアントルモン氏がいわれた1-2-1-2指の掲載有り)・35~36小節:左右それぞれの手が独立していなければならない。(左手はあくまでも低音を刻み続け、それに対して右手は別のことをする、といった意味合いらしいが) (右の流れを意識することなく左手はあくまで冷静に弾くということを言ってるのだろうか)・35小節:6拍目右手進行、丁寧に。細部のひとつひとつまできちんと弾けば、苦もなく弾いているように自然な感じに聞こえるのだから。 (Var.I最終小節のひとつ手前、右手16分音符32分音符(F#-G#A)の部分。) (つい次小節の和音を意識するあまり、曖昧に弾きがちになったりする。私も要注意な箇所だ)【Var.II】・41~42小節:左手装飾音を含む進行、休符をきちんと考慮して。装飾音含む2拍,4拍に変な力を入れないで (テキストにも書かれているが左手装飾音は16分音符でなく32分音符のように軽くタラッと)・45小節:指のコントロールが失われないように (これは少々意味不明だったが、ようは指先まで神経を行き渡らせて弾けということか??)・49~52小節:左手3連音符進行、コインがのるくらい静かに弾き、手首をロールさせないで。 (この曲のポイントはなんといってもこの左手3連音符。手をばたつかせないことで安定した音で弾けそうだ)【Var.III】・55小節:Var.IIからVar.IIIに進むにあたり、ここから曲調がガラリと変わることを十分に意識して。・全体:モルトレガート、穏やかに急がずに弾くこと (多少ペダルを使用してしっとりと弾きたい。それにしてもオクターブでレガートはやはり難しい) (ちなみに生徒さん、手が非常に大きいのか、難なくオクターブで見事なレガートを弾いていた)【Var.IV】・83小節:ここのスフォルツァンドははっきりと! (主題ではスフォルツァンドは軽いアクセント気味だったが、ここではもっと強めに!)・90小節:曲の終わりは、ふっと息を抜くような感じで (基本的に曲の終わりはこれが基本か?)【Var.V】・94小節:細かくフレージングせず、大きな流れを感じながら弾くこと・98小節:装飾音もひとつひとつ丁寧に弾くこと (これは装飾音全般にいえること。ついつい曖昧に弾いてしまいがちな音もきちんと奏でてあげたい)・101小節:1拍目と3拍目の1音目は5指ではなく4指から (気が付けば私も5指から弾いていた。1指を軸にする弾き方を頭に叩き込んで)【Var.VI】・109小節:Var.VからVIへと進む時、慌てすぎることなく普通のアレグロで (Var.Vの優しい余韻から一転、軽やかにパッと明るく弾きたい。でも慌ててはダメということだ)・113~116小節:右手16分音符進行、焦って弾かないで。(ここでアントルモン氏、いきなり「帰りの電車の時間が気になる?」といった茶目っ気ある注意の仕方をしたではないか。生徒さん爆笑。テレビの前の私は苦笑) (16分音符進行が続くとどうしても焦りがちになることがあるので、私も肝に銘じなければ)・119~120小節:左手アルペジオは乱暴に弾かず同じテンポで (アントルモン氏、そして生徒さんが弾くような切れの良いアルペジオを弾きたい!!ザッザッザッと)・142~143小節:142小節3,4拍から143小節、右手進行はっきりと弾くこと (注意事項とは異なる箇所ではあるが、生徒さんは最後の和音をアルペジオ気味に弾いていた?)と、上記でもわかるように曲自体がそこそこ長いため、また今回もボリュームいっぱいなレッスンとなり、アントルモン氏の模範演奏はVar.Vの途中から最後まで・・・という状態となってしまった。やはり30分弱の番組ではレッスン風景に加えて模範演奏までを全放映するのは困難なのか。だったら、レッスン番組が40分間になればこれも解決できるだろうに。きっと、収録自体は全曲弾いているのだろうし、放映しないのは勿体ないと思ってしまうのは私だけだろうか。それはさておき、今週から曲が変わったことでレッスンを受ける生徒さんも変わったのだが、彼もかなり特徴的な弾き方をしている。実は私もついついやってしまうクセのひとつなのだが、やたら上を仰ぐのだ。しかも視線が明らかに上を見上げているのがわかる。仰ぐ回数も多いので、少々やりすぎな感もあったり。また、肘を上下左右に動かし、身体は大きく揺れるのも特徴的だったりする。いやはや、どの生徒さんも皆感情豊か・・・ということだろう。ただ、今回のアントルモン氏は「Good!!Very Good!」を各所で連発し、結構ご機嫌だったように思える。実はアントルモン氏は誉め上手だったりするのかもしれない。それにしても以前練習したはずの曲だというのに、いざ練習し直してみると、情けない程に弾けていない。トリルの解釈やペダリングひとつにしても、どうしても思い出せないのだ。レッスン内では指使いについては毎度かなり厳しく指導されているのだが、ペダリングについてはほとんど指摘が無いのが残念。ペダリングについては、自分なりに研究するしかないのだろうか。(ちなみに全音版の楽譜にはペダル指示が掲載されているが、ヘンレ版には未掲載だったりする)◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、もうすぐゴールデンウィーク。なにかと出かける機会も多いこの期間、ピアノの練習時間もかなり減らされることは間違いなさそうだ。これまで無理矢理予習してきたスーパーピアノレッスンの曲たちも、ゴールデンウィーク中で脱落な予感濃厚である。まぁそれについてはまた後日の日記で語るとしよう。ゴールデンウィークは、外出派?それとものんびり派?どちらが多いのだろうか。また、ここのところ多忙で日記が遅れ気味になってしまっている。この日記ももっと早い時期に掲載する予定だったのだが、放映から1日以上が経過してしまった。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ピアノのテクニック #10~12●クラーマー=ビューロー60練習曲 #09,#10#09:左手の指使い各所間違いが多いため、譜読みし直し。あぁ、どうしたことか。#10:テンポ125ではつまずき度が一気にあがるため、今日はテンポ123で細かく練習。中間部の左右別の動きながらピシッと合わせないとみっともないので気をつけて。●バッハシンフォニア #01~03#01~02:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#03:通して数回。16分音符進行、相変わらずまだ音ムラが多い。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章:テンポ120で通し練習。各所のミスタッチがなくなるよう、確実に。今日も86小節の左オクターブ進行を部分練習。昔はオクターブ奏法は決して苦手でなかったはずなのに、現在は無惨・・・2楽章:仕上げに向けて通して数回。3楽章:テンポ80で練習。133~126小節左手の音ミス若干有り。正確に。33~39小節、196~204小節の右手進行、もっとスムーズに弾けるようにしつこく部分練習(今日だけではクリア出来ず)。●モーツァルト「ピアノソナタ イ長調 K.331」1楽章主題:通して数回。Var.I:昨日同様、左手の同音連打、ムラなく優しく。Var.II:左手3連音符、リズム崩れないように。トリルは綺麗に入れて。Var.III:本日もオクターブ奏法が課題。レガートでなかなか弾けない。Var.IV:右手を交差から戻す瞬間、バタバタしない。Var.V:64分音符部分、慌てないように。Var.VI:115,116小節右手進行つまずき気味。指使い含めてゆっくり練習すること。125,126小節、両手16分音符進行うるさくしないで。
Apr 26, 2005
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土曜日は午前中にほんの少しだけピアノに向かうと、ゆっくりと練習曲に取り組む暇もなく、時間はあっという間に過ぎていった。結局、昼食をとってそのまま埼玉の実家へと向かったものの、あいかわらずの道中渋滞で実家にたどり着いたのは夕刻になっていた。ということは、またしても実家でピアノに触る時間はなかったのであった。あぁ、目の前に生ピアノがあるというのに!まぁその代わりというのも変だが、実家の本棚で「音楽中辞典」を発見。これは、高校入学の際、ピアノの先生から頂いたものである。先生からのメッセージカードが辞典の間にそのまま挟んであった。「あぁ、懐かしいなぁ」それにしても、こんな大切なものをどうして実家に置きっぱなしにしていたのだろう。って、ピアノから遠ざかっていた長き年月、私にとってこの音楽中辞典を使う機会は全くといって無かったのだ。いや、使う機会うんぬんの以前に、折角頂いたものを無下に扱った自分が許せない気分である。そんな恥ずかしい思いを抱えたまま、辞典をそそくさと鞄のなかに閉まったのであった。さて、家族皆で夕食をとりながら、父がいきなり言い出した。「そういえば、NHKでアントルモンさんがピアノ教えてるだろう。見てる?」おっ、いきなりアントルモンさんときたか。「勿論見てますとも。テキスト買って万全の態勢よ」とピースサイン(古すぎっ)な私。そこで母がぽつりと「見ても、ちんぷんかんぷんだって言うのよ。」と父を指さす。まぁ、確かにツェルニー100番の前半な父親にはモーツァルトのソナタは荷が重いらしい。すると父は苦笑いしながら「でもまぁ教え方は優しいねぇ、アントルモンさん」お、教え方が優しい??生徒さんの指使いの間違いに対しいきなり「見たぞー!」と大声で言う、アレが?確かに我が父は、子供だった頃の私に算数を教えるのに何度「鬼」の形相になったことやら。算数の問題が解けないと「こんな問題も解けないのかー」とそれはまるで巨人の星の星一徹のごとく怒鳴るわ平手が飛ぶわ、それはもう悲惨・・・。あれから比べれば全くもって優しいかもしれない、アントルモンさん。更に父はある素朴な疑問を口にする。「海外でレッスンしているのに、どうしてわざわざヤマハのピアノなんだ?」す、鋭い・・・なんとまぁ、見ていないようでしっかり見ている父であった。まぁ、海外で収録しているとはいえ、日本製のピアノを使用することだって当然ながらあるだろうが、それにしても、はて?確かに何故?アントルモン氏はヤマハびいきなのだろうか。それとも、レッスン番組のスポンサーがヤマハなのだろうか。とまぁ呑気な会話は続き、実になる・ならないは別として、さりげなく両親も「スーパーピアノレッスン」を観ていることは分かった。そういえば我が父は、昔からテレビのレッスン番組が大好き。同じくNHKで昔、「ギターをひこう」というギターレッスン番組も放映されており、これを必死に見ていたことをおぼろげながらに覚えている。はたまた、「趣味の園芸」を観ては実家の庭をせっせと手入れしていた事もあったり。私が、この手の番組を好むのは、どうやら遺伝らしい。それにしても、折角スーパーピアノレッスンのテキストを鞄に忍ばせてきたのに、弾く機会を与えられなかった私は、欲求不満のまま実家を後にするしかなかったのであった。あぁ、やっぱり生ピアノが弾きたい!----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(本日は練習時間がほとんどとれず)●ピアノのテクニック #10~11●バッハシンフォニア #01~03#01:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#02:通して数回。#03:通して数回。相変わらず16分音符進行が各声同士で絡み合うと、どれかの声が音ムラを起こしたり。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章:この楽章においては、普段ほとんどペダルを使用していなかったのだが、今日は各所でペダルを使用して弾いてみる。本日も数カ所の指使いミスを発見。しかも、修正後の方が断然弾きやすいときたから、いやはや己の譜読みの甘さを反省。2楽章:仕上げに向けて通して数回。モーツァルトのピアノソナタK.331も、シューマンの各曲も全く練習できずじまいで実家へ。
Apr 23, 2005
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4月になってから毎週火曜日がやたら待ち遠しい。そう、NHK教育テレビで「スーパーピアノレッスン」が始まって以来、火曜日だけは何故か規則正しい生活をしているような気がする。番組が始まり、今週で第3回を迎え、アントルモン氏はどんな演奏アドヴァイスをしてくれるのだろう、この曲をどんな表現で演奏するのだろう、私自身、必死に該当のレッスン曲を予習しながら楽しみにしているのだ。しかしながら、今週のモーツァルト「ピアノソナタ K.311」第3楽章は、予習にもとことん苦労した。曲は長いわ、16分音符進行が一部どうしても指に馴染んでくれず、悲鳴を上げる日々。やはり1週間で1楽章をある程度マスターするのは、非常に、非常に難儀であることを、今更思い知った私である。さて、19時25分、番組が始まった。今週のレッスン曲は、タイトルのとおり「モーツァルトピアノソナタ K.311」第3楽章、つまり今週でK.311はおしまいである。この第3楽章、アントルモン氏はこう語る。「はつらつとした楽しい楽章」「快活な舞曲」だと。確かにこの曲は全3楽章のなかでももっとも快活で明るく、またどこかコミカル、でもやっぱりモーツァルトらしい心に響く美しいメロディが楽しめる曲だったりする。それだけに、各音にもかなり気を遣わねばならない。さて、今回も実際のレッスン風景をみて、生徒さんのクセとアントルモン氏の注意から、自分の実演奏にも照らし合わせて注意すべき点を見つけていこう。全体的にわたって言えることは以下のとおり。「軽やかに愉快に!!」「とにかくテンポに気をつけて」「(フォルテの箇所など特に)乱暴な音を出さない」特に装飾音で始まる主題部あたりは軽やかに、それでいて楽しく弾きたい。だからといって元気よく弾けばよいってものでもない。このあたりの兼ね合いがなかなか難しいのだ。そして、第2楽章の回でも言われていたことだが、どうしてもテンポが揺れがちなのは、生徒さんのクセのようだが、はっ・・・私もだ。フォルテで華々しく弾いた後にふっとピアノ(注:強弱の弱)で奏でる時、ついテンポを揺らし気味になってしまうのは、私も同様のクセを持っている。気を付かねば・・・さて、ここからは実際に譜面を見ながら小節毎に細かく注意事項をあげていこう。先週同様、特に前もって予習した自分自身の演奏にとって必要と思われた箇所を中心に掲載しているため、レッスン内容以外の自分勝手な注意点・一言が含まれている点(括弧内)はご了承頂きたい。楽譜をお持ちの方は参考にどうぞ。・1,2小節及び3,4小節:左手進行はなるべくレガートで。ぶちぶち切らない (私も歌うように弾かねば)・16~18小節:テキストの注釈にも書かれているがここは乱暴な音にならないように。 (短音でフォルテだとつい・・・)・21小節,23小節:右手進行はレガートで。 (余談だがアントルモン氏と生徒さんの装飾音の奏法が若干異なっていた。) (やはりこの辺りは個人の好みに任せる?)・24,25小節:和音進行、もっと歌うように・33~39小節:右手16分音符連続のパッセージは音楽的に流れるように弾くこと。 (生徒さんは左進行を切るように弾いているが、アントルモン氏は左進行流れるように弾いている) (全体的に流れるように弾くのであれば、左手も1音1音を切らずに弾いた方が良いのだろうか)・41~44小節:ここから曲調が変わるのだが、だからといってテンポを落とさないで。 (テキスト注釈には非常に厳粛にと書かれている。) (高速パッセージから一転、一気に音数が減るのでテンポも変動しやすいのでは)・56~60小節:右手16分音符下り進行は慌てずはっきりとした音で。フォルテはあまり強すぎないで (私自身は左手の分散和音をやかましく弾いてしまいがちなので合わせて注意していきたい)・103小節:右手16分音符F#-A-C音は2-3-5指で。 アントルモン氏、指使いの指摘の際いきなり大声で「見たぞ」と。ちょっとビックリ。 (16分音符上り、黒鍵から始まる場合は2指で、と覚えておけばよいのだろうか。)・119~138小節:ノンペダルで弾くこと。主旋律側の16分音符はもっと優しく丁寧に。 (私がこの曲のなかで最も好きな箇所でありながら最も苦手箇所でもある。)・139小節:右手進行、優しく軽やかに (個人的には緊張から解き放たれたような箇所にも思える。優しいがまったりししてはだめ)・158小節:1音目は3指で。指使いひとつで曲が流れるように弾けるのだと語る・168~172小節:ピアノッシモ且つ、ソフトなタッチで始め段階的にクレッシェンド。 (ここは主題に戻る手前の箇所。ピアニッシモだがへなへなな音にならないようにしたい)・168~172小節:左手は2音連打の音が変化するごとに軽くアクセントを付け気味で弾くと良い (上記同様小節の注意点だが、あくまでも正確なリズムを保たなければ)・173小節:ここはペダル無しで弾くこと (右手のみで歌う箇所。ついついペダルでごまかしがちなところだが、私も要練習)・205小節:次小節との間、きちんと息継ぎの間をとること。 (和音で締める箇所。ついついせっかちになりがち。40小節も同様に)・244~248小節:各フレーズを歌うように・266~267小節:左手オクターブ連打、右16分音符箇所、勢いづいてテンポをアップさせないで (あくまでも冷静に。個人的には最後の盛り上がりゆえ多少アップテンポでも良いと思ったのだが)いかんせんページ数にして9ページ(小節数にして269小節)と曲が長いため、レッスン風景だけでもかなりのボリューム。そのせいだろうか、なんと最後に登場するアントルモン氏によるソナタ第3楽章の実演奏が、時間切れによって途中でフェードアウトされてしまったではないか。「ど、どうして最後まで聴かせてくれないの???」呆然としたのは言うまでもない。ただ、少々気になったのは、アントルモン氏の演奏。レッスン中に聴かせてくれる時よりも、最後に通しての演奏の方が、ペダリング含めて若干大雑把に感じられたりも。はて、気のせいだろうか。まぁ何はともあれ、今週でピアノソナタニ長調K.311は終わりとなったのであった。・・・って私はまだまだ終わりにはほど遠い状態ではないか。このまま次週のレッスン曲ピアノソナタK.331に突入して良いものかどうか、悩んでしまいそうだ。幸い、ソナタK.331について以前自分自身もレッスンは受けているのだが、いかんせん、その記憶はあまりに古い。とりあえず、ピアノソナタK.311に出逢えたことだし、ある程度までは仕上げていきたいので、K.331の予習をしつつ、ぼちぼちとK.311の練習も続けていくことにしよう(うぅ、K.311だK.331だと番号が似ているだけにちょっとややこしい)。さぁ、このレッスン番組を見た翌日の練習では、少しは進歩するだろうか。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(リハビリ期間限定練習)●ピアノのテクニック #04~06各番において適当なリズム変奏が掲載されており、あらためて有用性を感じる今日このごろ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10#10:11小節から20小節は今日も左手を中心に部分練習。右・左手交互に進行するあたりは、特にごまかしがきかない(ってもともとごまかしてはならぬのだが)ため、特に音の粒に気をつけて。最後の左手の付点箇所、リズムを崩さないで。●バッハシンフォニア #01~03#01:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#02:通して数回。ようやく余裕をもって弾けるところまで回復。#03:やはりテンポが走り気味になるのは、手の負傷前と変わらない。頭のなかできちんとリズムを刻んで。後半、各声がぐちゃぐちゃ・・・。もっと整理して。●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章:テンポをあげて弾くと、8小節の3,4拍左手の16分音符進行が崩れがち。もっと流れるように。時々、トリルが焦り気味になるのも気をつけて。後は更なる弾きこみを。2楽章:仕上げに向けて通して数回。3楽章:昨日からあまり進歩無し。昨日注意したところを注意して(33小節から39小節の右手、ごつごつし過ぎ。もっとなめらかに。75~79小節の左手16分音符進行、うるさすぎないように)。119小節から137小節、少しずつ弾けてきているが、特に127小節以降の左手でとる旋律部分、たまに迷い指状態に陥る。もっと練習。●シューマン「アラベスク」通して数回。形になってきたので更なる弾きこみを。●シューマン 子供の情景から「知らない国ぐに」「珍しいお話」「トロイメライ」01知らない国ぐに:仕上げに向けて通して数回02珍しいお話:仕上げに向けて通して数回。07トロイメライ:主旋律以外の流れもきちんと把握しながら弾くこと。音を濁らせないよう、ペダリングも要注意。●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から「インテルメッツォ」テンポゆっくりではあるが、ようやく曲に慣れてきた。この曲におけるシューマンの音使いは、「ここでこんな音を?」といったある種独特であったりするため、なかなか最初はつかめないのだが、弾けば弾くほどそのドラマチックな展開にハマッていく。バス 中間 主旋律、これを綺麗に整頓しながら弾いていこう。
Apr 19, 2005
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まるでお茶の間留学N×VAのごとく、お茶の間のテレビでピアノのレッスン。そう、毎週火曜日19時25分近くになると、テキスト抱えてテレビの前に座る私がいる。今日は「スーパーピアノレッスン」モーツァルト編 第2回の放映なのだ。第1回の付け焼き刃的な予習とは違って、今回はある程度しっかり予習もしているし、だからこそなお一層、アントルモン講師の言葉が心に刺さるであろう。というわけで、本日のレッスンは「モーツァルト ピアノソナタ ニ長調 K.311 第2楽章」である。アントルモン氏いわく、この第2楽章は一種のロマンスだとか。「表情豊かにアンダンテで」といったとおり、実にロマンティックな旋律で占められ、ゆったりと"聴かせる"曲なのだ。実際のレッスン風景をみて、生徒さんのクセとアントルモン氏の注意から、自分にも照らし合わせて最も注意しなければならない点、それは・・・「やたらテンポを揺らさない」「レガートの時は鍵盤から手を離さないで」である。この手のじっくり歌いたい曲というのは、どうしても感情たっぷりに歌いすぎてしまい、各所でリタルダンドしてしまいがち。アントルモン氏も特に厳しく注意されていたのだが、私も歌いすぎる感があり、ついついフッとテンポを落としてしまうところがある。これは要注意。キーワードは「簡潔に美しく」である。また、レガート奏法についてはこの日記でも以前レガートのコツについてコメントを頂いた言葉とまさしく同じである。さて、ここからは少し細かく注意事項をあげていこう。特に前もって予習した自分自身の演奏にとって必要と思われた箇所を中心に掲載しているため、レッスン内容以外の自分勝手な注意点・一言が含まれている点(括弧内)はご了承頂きたい。冒頭~:あくまでレガートで弾くこと3小節:フォルテだからといって大きく弾きすぎないで(3小節:スタッカートは割とテヌート気味に弾くと雰囲気が出るようだ)11小節:曲の区切りでテンポを遅くしないこと(あぁ、私も少しテンポが遅くなっていた)16小節:トリルは下音(主音)から開始すること(F#-G-F#-G-F#~G、といった具合に)27~28小節:左手の和音進行はあくまでレガートで。和音の上の音を強調するように弾くこと33~34小節:レガートを心がけて。(この小節に限らず、譜面のスラーをよく見て曲の流れを感じること)90小節:左手和音は優しく。ばたばたしない。93小節:最終小節のオクターブ進行、なめらかに。(私はついついペダルに頼っていた)アントルモン氏はレッスンのしめくくりに「音楽が美しく流れるように」ということを強調しており、美しいラインを出すべく細心の注意をはらうべきという。うむ、難しい。しかし今回のレッスンで、トリル奏法のコツや実際に弾くうえでの細かな注意点を把握できたのは嬉しい。あぁ、明日の練習で、少しは進歩するだろうか。そして最後にアントルモン氏自らがソナタ第二楽章の演奏。アントルモン氏の演奏は、表情豊かではあるものの非常に冷静で且つ優しい。言葉だけで表現すると、相反する言葉なのだが実際の演奏では実にうまく共存しているのだ。それに比べて、あぁ、私の今日までの演奏は感情どっぷり過ぎで、さりげない優しさや優雅さが失われているように思えてならない。つまり、歌いすぎも毒なのだ。反省反省、そして明日の練習に活かしたい。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ところで、雨が降る寒い午前中、ピアノ部屋がある和室の雨戸を開けると、最近よく見かける猫がぽつんと縁側近くの芝生で雨宿りをしていた。しばし私とのにらめっこが続くのだが、猫は警戒しているもののその場を離れようとはしない。折角見つけた安住の地を手放してなるものかと頑張っているのだろう。しかし、ピアノの練習を終えて再び外を覗くと、猫はいなくなっていた。ピアノの音こそ外には漏れないものの、もしかして演奏中、うまく弾けないとつい「うきーーっ」と雄叫びをあげるあの声に、「この家は危険だ」と察知して逃げたのか?猫にまで見捨てられる私って・・・----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(リハビリ期間限定練習)●バッハシンフォニア #01,#02#01:通して数回。#02:25,26小節、今日になってスムーズに弾けていることに気付き、ほっと一安心。この調子で通し練習を続けて安定した演奏が出来るよう心がけよう●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章:テンポ115にて確実に指が慣れるまで練習。和音が荒っぽくならないように。2楽章:頭を悩ます苦手箇所は無いものの、細かな部分で粗が目立つので、十分に弾きこむこと。トリル奏法については番組をチェック後、明日の練習に備えること。●シューマン「アラベスク」若干ミスタッチが発生するものの、曲としてはようやく安定して弾けるようになってきた。Minore IIの左→右伴奏のぎこちなさも随分解消された。後は曲の流れを大切にしながら弾くこと。●シューマン 子供の情景から「知らない国ぐに」「珍しいお話」知らない国ぐに:通して数回(暗譜にむけて)珍しいお話:もたっとしないでリズムにのって弾かないこと。中間の短調部については運指含めてもう少し練習が必要。しかしながら、だいぶ形が見えてきた。●シンディング 「春のささやき」雪解けの清流をイメージしながら弾くこと。今のままではかなり重苦しい春になってしまっている(こんな春はいやだ)。全体的にもっと流れるように弾いて。----------------------------------------------------本日のおさらい●ベートーヴェンソナタ「月光」1楽章●ベートーヴェンソナタ「悲愴」2楽章
Apr 12, 2005
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4月5日夜から、NHK教育テレビにて「スーパーピアノレッスン」(モーツァルト編)がスタート。これから7月にかけて、毎週火曜日19時25分から19時50分まで放映されるこの番組は、講師にピアニストであるフィリップ・アントルモンを迎え、モーツァルトの各曲を学んでいくというものだ。番組中では、実際に生徒とのレッスン風景をまじえ、曲の注意点や表現、技巧面でのアドヴァイスが聞ける。「スーパーピアノレッスン」といえば、2004年11月3日にも同名の番組を放映、その際には講師はマリア・ジョアン・ピレシュ、シューベルトとショパンの曲をレッスン風景をまじえながら紹介していたことも記憶に新しいが、更にこの手の番組といえばどうしても思い出してしまうのが、「ピアノのおけいこ」。きっと、ピアノ習得者のみなさんのなかには、その番組を実際に見ていた人も少なくないのではないだろうか。(私も幼い頃は長きにわたって観ていたはずなのだが、あの頃のテキストは皆、行方知れずになってしまった。おまけに当時の講師の名前すら覚えていないとは・・・)ピアノのおけいこ番組も時を経て、まさか「スーパーピアノレッスン」などといった洒落たタイトルに生まれ変わるとは、あぁ、これも時代の流れだろうか。といった戯言はおいておくとして・・・こういったピアノ練習番組がまたしても放映されるとは、実に大歓迎なことである。先日、テキストを入手し、とりあえずやる気満々なはずの私であったが、実際に4月5日放映されるモーツァルトの曲(ピアノソナタニ長調K.311の第1楽章)を予習したのは、4月5日当日であった。あぁ、嘆かわしい。私自身、モーツァルトの曲はそれこそ一部のソナタ程度しか弾いた経験がなかったため、今回の機会はありがたいともいえるのだ。ここで7月までのレッスン曲を紹介しておこう。・ピアノソナタ ニ長調 K.311 (3週間)・ピアノソナタ イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」 (3週間)・幻想曲 ハ長調 K.475 (3週間)・ピアノソナタ ハ短調 K.457 (3週間)・ロンド ニ長調 K.485 (1週間)・ロンド イ短調 K.511 (1週間)・「女ほどすてきなものはない」の主題による8つの変奏曲 ヘ長調 K.613 (2週間)以上7曲である。このなかで私が既に以前練習した経験があるのは、ピアノソナタK.331トルコ行進曲付き、と、ロンド ニ長調のみ、かなり少ないうえに、しかも今も弾けるかどうかは非常に怪しい。これは復習を兼ねて一緒に練習していくしかないか。さて、実際に番組を観た感想であるが、まず最初にアントルモンが語った言葉のなかで特に印象に残ったのは、「モーツァルトの曲の難しさは、明快でごまかしがきかない点にある」「明確で、均斉がとれてなければならない」「自分の解釈とともに作曲者の意図を大切にしなければならない」特に、この3つめの言葉は私の心にグサリとささった。私はついつい自分の解釈だけで暴走しがちではないか。なお、本日のレッスン曲は「ピアノソナタニ長調 K.311から第1楽章」、番組中のレッスンでは、本来左手で弾くべき箇所を右手で弾いたり、指使いを勝手に変更してしまう生徒さんに対し、容赦なく注意する風景が映し出される。それにしても、和音の弾き方、曲のメリハリ、更にはただ楽譜を読んだだけではわからなかった解釈など、私自身かなり参考にさせて貰った。でもちょっと待て待て?? 全楽章を3週間ということは、次週は2楽章、そのまた翌週は3楽章ということになるのだろうが、このペースでは1週間で1楽章を仕上げていかねばならないのか。モーツァルトを苦手とする私には、これはちょっとキツいような気がしてきた。ちなみにこの番組、8月~11月はベートーヴェン編、12月~3月はショパン編が放映されるらしい。興味ある人は是非観てみよう。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(リハビリ期間限定練習)●バッハシンフォニア #01●ベートーヴェンソナタ「月光」1楽章●ベートーヴェンソナタ「悲愴」2楽章●シューマン「アラベスク」●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」1楽章残念ながらほとんど進展がなかったので、本日はコメント省略。ピアノレッスンの予習代わりにモーツァルトを弾いてみたが、自分はつくづくモーツァルトが苦手であることを認識してしまった、悲しいひとときであった。
Apr 5, 2005
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そういえば子供の頃、NHK教育テレビの「ピアノのおけいこ」という番組を観ていたものだ。その後もNHKではピアノ関係の教育番組を幾つか放映してきたが、ピアノから離れてしまった時代にはもう観ることもなかった。そんな私が珍しく気になる番組を発見、それが11月3日放映の「スーパーレッスン」巨匠に学ぶピアノである。丁度夕食時ということもあってか、じっくり観ることも出来ないだろうし、相方は全くもって興味を示さないため、せっせと録画し、あとでゆっくり観ることとなったのだ。さて、登場したピアノの巨匠、それはポルトガル出身のピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュである。それまで彼女の演奏を一度も聴いたことが無い私としては、それこそワクワク・ドキドキ。幻想即興曲(ショパン)、ワルツOp.64-2(ショパン)が流れながら、ピレシュの生い立ちや現在の様子、更にショパンについて紹介されると、本日のレッスンへと話は続く。このレッスンは、オーディションに合格した数名の生徒が今回のピレシュのレッスンを受けられるというものだ。■ショパンでレッスン最初のレッスン曲は「幻想ポロネーズ」(ショパン)。日本人若きピアニスト福間洸太朗氏が彼女のレッスンを受けるのだが、曲の構造にこだわる生徒に対し、彼女はもっと音楽と語り合うことが必要と説く。そう、理性より感情みたいなもの?、だろうか。それにしても、映し出される生徒 福間氏の手首の動きは本当に優雅そのもの。「うーむ、美しい・・・」と、私はどこを観てるのだ? 対し、ピレシュの手首から指の動きは、かなり機能美である。ここでしばしピレシュ演奏の「幻想ポロネーズ」をじっくりと楽しむ時間。彼女の演奏、レッスン中にしきりにファンタジーの言葉を連発していただけあってか、実にファンタジー。ただ、情熱的なフォルテシモな部分が心に刺さらなかったのがちょっぴり残念だが、しっとりと歌い上げるあたりは実に見事である。■シューベルトでレッスン次に即興曲Op.90-2(シューベルト)のサウンドと共に、シューベルトについて紹介。即興曲Op.90-2といえば、若かりし頃、私もせっせと弾いた曲ではないか。もしや、この曲がレッスン曲?と思いきや・・・次のレッスン曲は「楽興の時」第2番(シューベルト)であった。一般的によく耳にする第3番とは異なり、穏やかで流れるような美しい曲である。こちらのレッスンを受けるのは、イスラエル出身の若きピアニスト マタン・ダニエル・ポラット氏。ピレシュが言うには、この曲における左手スタカートは難しいらしい。中間的な、跳ね返らないようなスタカートは、下手をすればレガートのようになってしまう、これではダメ。フレーズの歌い上げや、「間」の保ち方などについても、ピレシュは容赦なくダメだしをする。最後に、ピレシュが弾く即興曲Op.142-1(シューベルト)の音楽で番組はしめくくられたのだが、彼女が弾くシューベルトはとても心に響く。なんというか、切なげで暖かくて甘くて・・・、そんな音楽に彼女の演奏はピッタリなのではないかと勝手に思ったりもしている。だからなのだろうか、ダイナミックで熱い曲にはいまひとつ合わないのかな、と思ってしまったのは。いや、個人的な感想ゆえ、異なった印象を持たれている人もいるだろうが。それにしても、彼女が随所で語っていた「響きを大切にすることが必要」という言葉を聞けば聞くほど、電子ピアノで練習する自分にむなしさを感じてきたり。それでも、いつの日か生ピアノを弾ける日が来るかもしれない、その日に向けてじっくりと練習するしかない、そう思いつつビデオの再生ボタンを停めたのであった。本日は多忙につき練習メニューも少なめで・・・----------------------------------------------------本日の練習メモ(定例)●ツェルニー30番 #01~#20#01~19は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。ところが今日は何故か#14でつまづき、何度も弾いて練習しなおす羽目に。#20、リズムが安定しないため、今日はメトロノームで強制補正。これを何度となく繰り返す。●バッハインヴェンション #01~#09#01~#07はノーミスで弾ければ1回ずつ#08、軽快な音がいまひとつ出ず、音ムラも気になるので少しテンポを落として練習。#09、やたら臨時記号の嵐で、一見弾くのに戸惑う曲だが、主題を頭にたたき込んでしまえば割とすんなりと弾ける曲。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」プレリュード、通しで数回練習。そろそろ暗譜につなげたい。メヌエット、主題後のフォルテで弾くオクターブ、すぐにピアノで続く和音部分、ここで音ミスを頻繁に起こすため、部分的に練習。特にオクターブの音を外すのはいただけない。うぅ、本日はショパンエチュードの練習ができずにここで時間切れ。また明日・・・である。
Nov 3, 2004
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