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2004.01.25
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 バッグを開けたら携帯のランプがピカピカしていた。リハビリ中は車に置いたままだから、持っていても留守。母からだ。帰ってから電話した。

「一昨日」
「長いことおってんねえ。早よ帰らんと帰れんようになる、言うたのに」
「センセもそう言いはる。早よ帰らんと惚けますよ、って」
「ほかの病気にもなるわ」
「お姉ちゃんは、『病院でゆっくりしぃ』ばっかり言うから」
 姉は病院が好きだ。ちょっとどこか悪いというと、「病院っ」なのだ。年寄りがうっかり入院したら、用もない検査検査で病名をつけられ、「はい。それまでよ」ということになるケースが多い。
「足の水なんか、うちの薬で湿布してたら取れるから」

「お医者さんの薬なんか飲まんとき。病気になるで」
「藤元センセに、なんの薬か訊くわ」
 藤元センセイというのは掛かりつけの町医者だ。先代が亡くなって息子さんにかかっているのだが、この医院もあまり信用はおけない。2年前、間違った血圧降下剤を出してくれて、タイヘンになったことがあった。その時、母が飲んだ薬を持って行ったら、「あ。これは、あんたが飲んだらあかん薬です」と言ったのだ。
「間接リュウマチでもうちの薬で治るねんから、お医者さんの薬飲む必要ないやろ。うちの薬ほど安心な薬、世界中にないよ」
「そうやなあ」
 姉と私の見解が違うから母もうろうろするのだが、最後の判断は自分ですることだ。潜在意識下で、病院の薬は飲みたくないと思っているから気分が悪くなるのかも知れない。どんなにカラダに良いとヒトが言っても、嫌いなものは食べない方がいいし、お医者さんが処方してくれた薬でも本能的にイヤだと思うなら飲まないことだ。自分のことは自分が一番よく判るのだから。お医者さんで病気が治ったら、死ぬ人はない。





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Last updated  2004.01.25 22:12:41
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