GOAL通信

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2006.10.05
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カテゴリ: 教室の運営



 地域には子供たちが必ずいて、小中学校を中心に据えた学区を作り、学びと集団生活と地域活動を行っている。

 公園の元気な小学生、集団ではしゃぐ中学生、買い物をする親子。

 子供たちの元気な姿が、笑い声が、皆の自然な営みが、いつもの街の色を作り出している。


 塾はその区画に忽然と現れ、生徒を集め始める。

 看板が掲げられ、チラシが撒かれ、甘い言葉と常套句で生徒を吸い寄せる。

 学区にうごめく子供たちには家庭があり、生活があり、そして悩みがある。

 学校ではまかない切れない、学びに対する悩み。



 無料体験、兄弟割引、入学金免除、特待制度、無料補習、合格実績。

 限られた区画の中でパイを突つきあい、やがて淘汰されていく。

 必要とされるものの判断は、結局子供たちの親であり、それぞれの家庭の中に帰結する。


 塾の市場の原理には、単に力や規模や財力や戦略では片付けられない曖昧なものがある。

 それはある意味で運なのかも知れない。

 友達の多い核になる生徒を抱え込んだ塾は安定するが、その対極にある生徒ばかり増えると、不思議と長期展望がもてなくなる。

 母親のくちコミは大きく、評判はスーパーや病院や回転寿司と同等に、あっという間に広まる。

 評判の修正が効かないのもこの業界。

 改装や売り出しや営業時間の操作で集客を図れないのもこの業界。

 ビルドの陰に、必ずスクラップが隠れている。



 今日、一本の電話があった。



 10月一杯で教室を閉めるという。

 そのための生徒の受け入れの依頼だった。

 自転車もなく厳しそうに見えたが、とても経営が成り立つ生徒数ではなかったようだ。

 人数を聞いてびっくりした。


 この周辺には、通塾圏だけでも大手塾・個別塾をあわせると、何と19校舎もある乱立地帯。



 春ではなくこの時期に撤退を決断された経緯を察するに、同業として心が痛む。

 生徒の何割が希望するか分からないが、今後よく打ち合わせた上で、わが教室でよければ可能な限り受け入れたいと思う。

 システム、学費など、クリアすべき相違点が今後の課題だろう。

 中3生も数名いるらしい。

 生徒にとっては不運なタイミングだが、そういう状況ならなおさら何とかしてあげたいと思う。


 新しい仲間たち。ぜひわが教室に遊びに来て欲しい。

 そしてみんなの笑顔と活気を体感して欲しい。

 よかったらここで一緒にやろう。

 いつもドアを開けて待っているから。






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最終更新日  2006.10.06 02:15:11
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