GOAL通信

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2007.06.03
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カテゴリ: 教室の運営



 いつも頑張ってもらっている、力のある講師だ。



 わが教室には、様々な講師がいる。

 元教師のベテラン、4年制大学を2つ卒業した者、海外の大学を修了した者、教員を目指す大学生、高校の非常勤を並行している者、家庭教師の経験が豊富な者、他に職を持つ者。

 色々な講師の放つ色彩とエネルギーが教室に溶け込み、生徒の波長を受け止めている。



 今日電話で話した講師も、他に職を持つ先生だ。

 先生(以下、先生と言う)は、学ぶということに、強い理念を持った人だ。

 豊富な指導歴に裏打ちされた経験と技術を、いつも授業に具現してくれている。




 先生は深夜から朝まで仕事をし、昼前後に仮眠をし、さらに他の教育の仕事と並行させながらここに来てくれている。

 睡眠は毎日、4~5時間だろうか。

 「しっかり寝ないと、体こわすよ」

 私が言うと、

 「塾長こそ睡眠取ってくださいよ」

 と、切り返され、日曜ぐらい仕事を離れゆったりしてくださいと、逆にアドバイスされた。

 確かに私も睡眠時間は短いが、この先生の気遣いが何だか嬉しかった。



 今日の用件はシフト上の依頼だったが、了解をもらえた。

 私から持ちかける話は、いつも負担を掛けるようなことばかりで、済まないと思う。

 先生は指導上のことで、悩んでいる。

 生徒の姿勢、やる気、塾に通う目的。



 先日も面談したが、片手落ちな活路が見えたままだ。


 教師でも、熱心な人ほど悩むというが、自分に正直すぎるのかも知れない。

 真摯なことは素晴らしいこと。

 でも、人を扱う上では、心に余裕があった方がいい。

 完璧に理想どおりにはいかないし、そこにこの仕事の妙味がある。





 十数年という育ちの中で、環境に染まり、複雑な異なる経験を持ち、すでにリズムを携えている。

 塾にはそのリズムを持って訪れ、みんな我を主張する。

 わがままも、やる気のなさも、寡黙な姿勢も、彼らにとってはそれが自然なのだ。


 間違えてはいけないのは、彼らには罪はないということ。

 我々はその前提で規律を提示し、知恵を与え、大人に向けて教導していく。



 学びにおける価値には、個人差がある。

 一律にこれが正しいということはないのだ。

 だが、一つの方向を示し、生徒の指針としていくことは必要だろう。

 その指針は私が描き、先生に与えたい。

 だから先生は、それを使いやすいようにアレンジし、生徒一人一人の「個」にぶつけて欲しい。



 先生も感情のある人間。

 自然の表情で、人間的に接していけばいい。

 誉め、叱り、語り合う中で、指導の軸が生まれてくる。

 軸を探すのは先生であり、生徒はその軸を掴みにまた集まってくる。



 譲れない学びの哲学を持っているのなら、それを武器にすればいいだろう。

 生徒のやる気はみな違う。

 それは一律にくくれないものであり、また、くくってはいけないものだ。

 学びというものを、塾というものを、

 親御さんがどう思っているか、本人がどう思っているか。

 その根本を考える前に、まず今日の営みを互いに語り合ってみる。

 そんな他愛のない会話から、指導の流れが見えてくることがある。


 今日明日を性急に捉えずに、受け身になってみる。

 待ちながら、生徒のリズムを引いてみるのだ。

 ゆったりと流れを感じてみよう。

 無意識な流れは、やがて根本へのヒントを運んでくるだろう。



 生徒の姿や表情は、自分の心や姿勢の鏡。


 生徒が攻めてくれば、受けてあげる。

 生徒が守りに徹していれば、語ってあげる。

 生徒が笑っている時は、不思議と自分も笑っているものだ。

 そんなものなのだ。



 先生には色々負担を掛けるが、高い資質をぜひここにぶつけて欲しい。

 押しながら、引きながら、先生の魅力の詰まった空気を作って欲しい。

 本音で語られることは、私にとっても有難いこと。

 先生のステージを可能な限りサポートしようと思う。



 子供たちは待っている。

 温かい、それでいて芯のある、余裕のある表情。

 先生の素敵なその姿を、待っている。

 力を貸してください。





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最終更新日  2007.06.04 00:12:17
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