GOAL通信

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2009.07.12
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カテゴリ: 学習方法




 単純な暗記だけで済むのなら、学習量に比例して成績も伸びるはずだ。

 だが実際には、いくらやっても成績が伸びていかない生徒がいる。

 伸びないと言うよりも、限界点があると表現した方がいいかも知れない。


 特に第1分野にその傾向が強いが、

 彼らに共通していることは「覚える=理解」と捉えていることだ。



 私は暗記を否定しているわけではない。

 暗記は問題を解くためのパワーである。

 だが、パワーを持っていても使うための「技」が研かれていなければ、





 「型」を学ぶことである。


 出題の(あるいは試される)型を知り、

 得たパワーをパーツとして嵌め込んでいくのである。


 手持ちの駒の何と何をどう使って攻めればいいのか。

 問いに対してその流れを自分でストーリー化していくことだ。



 暗記したものを使う訓練を経て初めて「理解」に至る、

 理科の場合はその傾向が特に顕著に出る教科だと思う。


 小説では心理描写をよく( )で括って表現する。

 理科の問題を解く時には、その( )のような悩むタイミングがとても多い。

 (ええと・・・だったよな・・)

 (・・・こうだから・・・これがこうなるだろ・・)



 先の「暗記による知識」と「使うための技」が試される。



 初めに暗記だけでは成績に限界点があると言ったが、

 理科の分野は幅広く、その限界点も単元によってまったく違って出てくる。



 限界点によって5つのグループに分けてみよう。

 飽くまでも私の主観によっての区分である。



 「植物のつくり」「植物分類」「動物分類」「細胞」「生物のつながり」

 B
 「植物のはたらき」「地層と岩石」「天気」「体のつくりとはたらき」

 C
 「音」「光とレンズ」「大地の変化(地震)」「遺伝」

 D
 「気体と状態変化」「水溶液」「化学変化」「太陽とその動き」「星の動き」

 E
 「力と圧力」「電流回路」「磁界」「化学変化と量」「運動とエネルギー」「湿度」



 AからEに進むにつれ、限界点が低く出ることを意味する。

 要するに、Aほど暗記要素が強く、Eほど暗記要素が弱いということを示す。


 こうしてみると、明らかに第2分野が高く、第1分野が低い。


 特にEに属する単元は、理論を知り十分な演習を積んでおく必要がある。

 暗記だけでは1割も取れないだろう。

 知識問題よりもむしろ、《法則や公式を使いこなす問題》で構成されるためだ。



 逆にAは暗記だけでも8割前後が取れる、《知識主体の問題》が大半である。

 パターン化した記述問題を押さえれば、満点に近い結果も不可能ではない。


 ひとことで理科といっても、このように問われる傾向はバラバラなのである。

 単元ごとにどう攻めていくかを使い分けていきたい。



 理科の学習は教科書が基本になる。


 何度も何度も目を通すことだ。

 成績が悪い者ほど教科書をないがしろにしている。

 教科書というテキストなしでは、重点の理解も流れの把握も、

 さらには実験・観察の「シーン」としての印象記憶もできないのである。



 また、重点を把握するためには、《書く》という作業が欠かせない。


 生徒の中にはノートを綺麗にまとめ、頑張っている者がいる。

 だがひとつ視点を変えてみよう。

 目的は美的なノートを生産することなのだろうか。

 頭にそいつを復元させてこそ、力が付いたと言えるのではないのか。

 ではそのために何をしたらいい。


 書くことである。


 覚え、定着させるために、「書き捨てる」ことである。



 一回丁寧に書いて保存しようと思ってはいけない。

 目的は手元に作品を残すことではないのだ。

 書きまくり、収納先の脳のページに記していくのである。



 これは全体的な勉強法の話なのでここまでにするが、

 理科は用語にしても理論にしても、

 まず必要条件として頭に焼き付けることから始まる。



 用語は一問一答などで書きながらマスターするが、

 原理・法則・理論・図表・実験イラストなどは目で追って済ます者がとても多い。


 これらも書いて記憶していくのである。


 丁寧でなくてもいい。

 復元し表現できる状態にするために、

 確認しながら書き、修正を加えていくのである。



 実験装置をもとに化学反応式を書く練習は誰でもするが、

 化学反応式をもとに実験装置を書く練習は誰もしない。


 下手くそな作図をまず書いてみるのだ。

 そして教科書と照合し、まずい部分に赤を入れていく。



 一問一答で文章から用語を答える練習は誰でもするが、

 その逆の、用語から文章を類推し答える練習は誰もしない。


 文章(問い)を書いてみる。

 そして外してしまった重要語句などを捉え、曖昧な理解を修正していくのである。



 どう学習していけば効果的なのか、手順について次に書く。





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最終更新日  2009.07.12 15:05:48
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