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2021.03.08
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カテゴリ: 沖縄市



「胡屋集落」と「仲宗根集落」は沖縄市中心部の地域に隣接しており、胡屋地区には一番街商店街、中央パークアベニュー、コザミュージックタウンなどの商業施設があり、仲宗根地区には沖縄市役所が存在します。そもそも「胡屋集落」と「仲宗根集落」は別々の集落でありますが、昔から2つの集落は「獅子舞加奈志」の伝統行事や文化面で協力し合い発展を遂げてきた、切っても切れない強い絆で結ばれているのです。


(諸見小学校の東側にある胡屋の石碑)

(石碑に刻まれた霊符)

諸見小学校の東側の十字路に位置する「胡屋の石碑」は胡屋集落の西側にあり、悪霊などを防ぐ意味で大正9年7月13日に設置されました。石碑に刻まれている霊符は「鎮宅霊符縁起説」の鎮宅霊符七十二道と、新宮館発行の「神道神言妙術秘法大全」に掲載されているものと同じだと考えられています。霊符とは神社からいただく御札や御守りと同じようなもので、古くからご利益があるとして庶民の信仰の対象となっていました。


(胡屋のガジュマル)

(ガジュマルと共に建つ交通安全碑)

胡屋集落の北側に「胡屋のガジュマル」があり胡屋集落のシンボルとして住民に大切にされています。「胡屋のガジュマル」は樹齢約100年、樹高7.9メートル、幹周3.2メートルの古木で「胡屋の石碑」と共に大正9年頃より胡屋集落を見守って来たのです。ガジュマルの木には「キジムナー」という精霊が宿ると沖縄では言い伝えられています。


(ミーガー/ウフガー)




(胡屋の石獅子/シーサー)

(石獅子の隣にある霊石柱)

胡屋集落の中心部にある胡屋自治会館に設置された「胡屋の石獅子/シーサー」です。集落の南側に向けて構えており、このシーサーは集落の南から来る悪厄を祓う重要な役割を持っています。胡屋自治会館はかつて「メーヌマチュー」と呼ばれる広場に建てられており、この場所は昔から「グングヮチモー」とも呼ばれていた聖地として住民に崇められていました。石獅子の隣には貝殻の化石が多数混在する霊石柱も魔除けとして一緒に佇み、胡屋集落を悪霊から守っています。


(村根屋と呼ばれる拝所)

(村根屋の霊石)

胡屋自治会館に隣接した場所に「村根屋」と呼ばれる拝所があります。拝所の小屋にはウコール(香炉)や湯呑みが供えられていました。「村根屋」と言う名称から胡屋自治会館がある土地が胡屋村発祥の地だと考えられます。「村根屋」は村のヒヌカン(火の神)の役割として土地を災難から守ってくれる神が祀られていると思われます。また「村根屋」の霊石は魔除けの悪霊祓いとして設置されていると考えられます。


(胡屋の御嶽)

(胡屋の獅子舞安置所)

コザ中学校の南西に位置する「アガリ森」にある「胡屋の御嶽」と呼ばれる拝所です。「アガリ森」は沖縄戦後に米軍の通信施設が建てられていましたが、この高台が胡屋集落に返還されると集落の獅子舞の安置所、御嶽、殿毛と呼ばれる神を祀る広場などが1980年に「アガリ森」に移設されました。旧暦8月10日の「ウスデーク」と旧暦8月15日の「十五夜」では「胡屋集落」と「仲宗根集落」の共同伝統行事として「獅子舞加奈志」が奉納されます。


(フサトガー/ウブガー)

コザ中学校の南東側に位置する「フサトガー」という井泉です。俗に「ウブガー」とも呼ばれ、胡屋集落では飲料水として利用したり、子供が産まれた時は「産水」てして利用され、正月の元旦には「若水」として水を汲んできました。旧暦8月10日の2集落共同行事で行う「ウスデーク」では水への感謝と五穀豊穣の祈りを捧げています。




(室川貝塚の丘稜)

沖縄市仲宗根町には沖縄市役所があります。市役所の敷地は丘陵地帯になっており、一帯に室川貝塚が広がっています。縄文時代前期の標式土器である曽畑式土器やヤブチ式土器の発見により「室川貝塚」は6700年前の新石器時代前期の遺跡と推定されています。現在では歴史公園として整備され、沖縄市の指定文化財に指定されています。


(仲宗根御嶽)

(地頭代火の神)

沖縄市役所の北側に「仲宗根貝塚」が広がっており、約3,500年前から600年前に渡り存続した遺跡です。「仲宗根貝塚」からは抜き歯された人の顎骨や動物の骨、祭祀に関係すると思われるガラス玉、中国製陶磁器や土器などが出土しています。「仲宗根御嶽」がある一帯の広場は「ウンサクモー」と呼ばれ、仲宗根集落では5月ウチマー(豊穣祈願)などで敷地内にある「地頭代火の神」と共に拝まれています。




室川貝塚や仲宗根貝塚の一帯は現在の胡屋集落と仲宗根集落に広がっていて、昔より人々が暮らしていました。現在は胡屋地区と仲宗根町地区に分かれていますが、縄文時代には同じ土地の住民として生活してきたと考えられます。2つの隣接する集落が昔から同じ伝統行事を共有して伝承している事も当然と言えます。今後も「胡屋集落」と「仲宗根集落」の強い絆を守りながら、古より伝わる伝統文化を積極的に後世に大切に伝える継承集落として発展して行く事を心より期待しています。






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最終更新日  2023.10.28 19:24:53
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