パワースポット@神の島「Okinawa」

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2021.09.23
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カテゴリ: 読谷村



「高志保集落」は沖縄本島読谷村の北西部に位置し、西海岸から内陸部に細長く広がる集落となっています。通称「タカシップ」と呼ばれる「高志保集落」は読谷村でも古い集落の1つで「琉球国高究張(1640年代)」に「たか志ふ村」と記載されています。海岸に位置する7〜8世紀頃の遺跡である「連道原貝塚」からは、唐の貨幣である「開元通宝」が出土されている歴史の長い集落です。


(高志保集落の中道/南の入り口)

(ハタクンジマーチ2世)

「高志保集落」の中心に「中道(ナカミチ)」という主要道路が通じています。南の入り口は読谷小学校裏の読谷郵便局前となっており「中道」は「高志保公民館」に続いていきます。公民館に隣接する「護永之塔」の広場には「ハタクンジマーチ2世」と呼ばれる琉球松(マーチ)があり、集落の旗頭「高翔」が掲げられます。「高志保集落」の伝統と心意気の素晴らしさや、住民が志を高く保ち空高く翔る昇龍の如く天に向かう限りない「高志保」の発展への強い思いが込められています。


(前之泉/メーヌカー)

(前之泉の社内部)

公民館脇に「高志保児童公園」があり敷地内に「前之泉」の社があります。「メーヌカー」とも呼ばれ埋め立て前は降泉(ウリカー)となっていました。「高志保集落」の生活を支えた水の恵みに感謝して現在も多くの参拝者が来訪します。かつて周辺には飲料水の「東之泉(アガリヌカー)」産水の「中之泉(ナカヌカー)」洗濯用の「西之泉(イリヌカー)」があり、社の内部には「前之泉」の井戸と共に3つの泉を祀った霊石と"奉納"と記されたウコール(香炉)が設置されています。


(女の神/ミンの神)



「前之泉」の北側に「女(ミン)の神」が祀られており「ミンヌオー」とも呼ばれています。詳細は不明のままですが集落の発祥に関わる根神(ニガン)と関連していると伝わります。「女(ミン)の神」の北東に「根人玉城(ニッチュタマグシク)家の拝所」があり「高志保集落」で最も古い家とされる「玉城家」の屋敷跡です。祠内には2基のウコール(香炉)と数個の霊石が祀られており、現在は集落により管理され住民により拝まれています。


(西南風佐事家の拝所/イリヘンサジ家の拝所)

(東南風佐事家前の火の神/アガリヘンサジ前のヒヌカン)

「女(ミン)の神」の北側に「西南風佐事(アガリヘンサジ)家の拝所」があり「高志保」の元処(ムートゥドゥクル)とされる家です。「高志保」の発祥に関わる先祖が祀られており、旧暦7月16日の「旗スガシー」と呼ばれる五穀豊穣と無病息災を祈願する伝統行事は、この拝所に祈りを捧げてから開始されます。また、南東側にある「東南風佐事(アガリヘンサジ)家前の火の神(ヒヌカン)」には霊石とウコール(香炉)が祀られ、集落の守り神として住民に大切に祈られています。


(高志保の御嶽/ウタキ)

(神アサギの広場)

「高志保集落」の北側に「御嶽(ウタキ)」があり、戦前は瓦葺の御神屋(ウカミヤ)がありました。この地は「高志保」の人々が最も頼りとする神聖な場所であり最上位の拝所となっています。「御嶽」東側の広場は「神アサギ」跡となっており、首里王府編纂による「琉球国由来記」(1713年)には「高志保之殿」と記されています。戦前は「神アサギ」の広場がムラアシビ(豊年感謝祭)のスーダチ(打合せ/所作合わせ)の場となっていました。


(鎮守神/大明神)

(不動尊)

(前寺神/後寺神)

「不動尊」は元々「高志保集落」の3箇所にあり「カンカー祈願」の際にフーチゲーシ(流行病の厄払い)の祈願をしていました。戦後「護永之塔」の敷地に3つの「不動尊」の祠が安置された後、1968(昭和43)年に「御嶽」の社に移設されたのです。かつてこの地には「乃木神社」が建立されていた歴史があり、現在「御嶽」の社には東側から「鎮守神」「大明神」「不動尊」「不動尊」「不動尊」「前寺神」「後寺神」の7つの神々が祀られており、集落の住民により大切に崇められています。




(龕屋/ガンヤー跡石碑)

かつては綱引きも行われて賑わった集落の大通りである「高志保集落の中道」の北の入り口は県道6号線の読谷クリーニング店の位置にあります。北の入り口から西側に「龕屋(ガンヤー)跡石碑」が建立されています。火葬が普及する前は葬儀を終えた遺体は棺に収め、龕(ガン)と呼ばれる御輿に載せて墓に運びました。この地には龕を収める龕屋があり、役目を終えたその跡地には石碑が造られ歴史的価値を偲ぶ場となっています。


(さとうきび畑の歌碑)

(さとうきび畑の歌が流れるボタン)

「高志保集落」西側に広がる農地に「さとうきび畑の歌碑」が建立されています。作曲家の寺島尚彦氏が作詞作曲し、森山良子さんにより歌われた有名な曲です。寺島尚彦氏が初めて沖縄を訪れ、沖縄戦の激戦地であった「摩文仁(まぶに)」のさとうきび畑を訪れた体験を元に作られた名曲です。読谷村は米軍が最初に沖縄に上陸した地として、この歌碑は読谷村に寄贈されたのです。緑色のボタンを押すと寺島尚彦氏の娘でソプラノ歌手の寺島夕紗子さんによる「さとうきび畑」の歌が流れます。




「さとうきび畑の歌碑」の周辺一帯は広大なさとうきび畑が広がっています。西海岸からの海風が「ざわわ ざわわ ざわわ」と通り抜けます。「さとうきび畑の歌碑」には「ざわわ憲章」が表明されています。

♪ 歌碑は、いくさのない世界を目指すために活用します。
♪ 歌碑は、こどもたちの平和な心を育みために活用します。
♪ 歌碑は、戦没者の無念の思いを後世に伝えるために活用します。
♪ 歌碑は、沖縄に点在する平和学習の場のひとつとして活用します。
♪ 歌碑は、さとうきび畑の自然景観を守るために活用します。
♪ 歌碑は、作者が詩と曲に込めた平和の精神を歌い継ぐために活用します。


(三重グスク/復元)

(三重グスクの海中堤防)

「高志保集落」の最西端の浜に「三重グスク(ミーグスク)」が復元されています。かつて琉球王国時代に現在の那覇港の北側に「三重グスク」があり、砲台を構えた城塞として造られましたが、時代の移り変わりにより那覇港を出港する船の見送り台として役割を変えました。NHK大河ドラマ「琉球の風」(1993年放送)のロケ地として「高志保」の浜に再現されました。また、角川文庫の小説「テンペスト」(2008年発行)でも「三重グスク」がストーリー展開の上で重要な役割を持っています。


(三重グスクの主郭)

(三重グスク/主郭内部)

更に「三重グスク」の主郭は、沖縄出身の女性ダンスボーカルグループ「MAX」の曲「ニライカナイ」(2005年発売)のPVロケ地としても知られています。琉球王国の歴史に欠かせない「三重グスク」が読谷村「高志保」に見事な形で復元され、琉球の歴史を語る上で非常に貴重な有形文化財となっています。「三重グスク」に吹き抜ける西海岸からの"琉球の風"を感じながら、古き良き琉球王国の時代にタイムスリップできる最高のパワースポットとなっているのです。






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最終更新日  2022.03.06 23:15:00
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