「おはよう」が痛かった頃

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2004年04月22日

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そうそう。高校時代のことを思い出します。
私は新築の家に引っ越したとき、シックハウス症候群になってしまい体調がめちゃめちゃ悪くなってしまったときがありました。
ホルムアルデヒドなどの化学物質が体内に蓄積し、抜けるまでは頭もぼんやりするし、体に痒みもあるし、ろれつはまともに回らないし。
とにかく読み書きもおしゃべりもまともに出来ませんでした。

「おはよう」を発するのがせいいっぱい。「おはよう」さえ痛かった。
でも、何も出来ないことで存在が希薄になるのはもっと怖かった。
だから死ぬ思いで「会話」をし、
死ぬ思いで、人の何倍も時間をかけて勉強しました。
クラスでトップになりました。あぁ、これでしか私の存在感は出せないのかもしれない。なんて今思えば稚拙な考えでしたが、当時は切実でした。
テストで注目を浴びる。友達が笑ってくれる。その時だけが唯一快感で、生きている心地がしていた気がします。

体調も良くなり、今現在。
私は歌うことが、何より自己顕示欲の発散方法。
動き、自分をプロデゥースしていく。そしてそれを人に見てもらい、評価される。たまらなく嬉しいのです。
ただ、相変わらず自信はありません。

自信が無いことっていいことではないとは思います。
ただ、そこで自信をつける為にああしようこうしようと考え、実行するのならば、「自信の無さ」って向上心の良い起爆剤になるんじゃないかな？？って思います。

昔の、辛かった頃のフラストレーションを昇華できる今の状況と、私を支えてくれている人たち・・
本当にありがたいって思いますね。。。

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