ミシガン・ロール症候群

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ろいろい0822 @ Re:セパハン(11/17) セパハン?ん?なになになに何??? ・…
ぐっちゃんZ @ よみとさんへ マジです。 もう要領をえずに温厚な俺も…
よみと @ ぎゃはははは! コレはマジ話デスカ!? 大概どこのサポ…
ぐっちゃんZ @ ろいろいさんへ 忘れた財布は取りに戻ればいい。 しかし…
ろいろい\( ̄0 ̄)/@ 兄さん… ところで財布忘れてない?って(´-ω-`)…ち…
May 5, 2010
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カテゴリ: 大学生編

サングラス越しに見る入道雲は細部の陰影がハッキリとして、直視するよりその雄大さが増し、もう9月とは言え、未だ衰えぬ夏の空と相まって何か起こりそうな予感さえする。
1980年代後半、四角いサングラス、いわゆる黒メガネが流行り、当時大学4回生の俺もご他聞に漏れずにかけていた。
流行りもあるが、俺の目はハッキリ二重で、小さくも無いのに黒目の割合が異常に高く、言ってみれば犬やロバの目に近い。
それをたかだか千円程度の小道具で隠せる上にオサレさんになれるなんて貧乏な俺には有難い事この上ない。
夏休みが終わり、実家から帰って彼女と会う約束をしたのだが、早速サングラスをかけて出かけた。
いつも通り、約束の時間より遅れて彼女が姿を現し、ニコニコしながら俺の方に近づいてきたが、俺の顔を見た途端、彼女が眉をしかめた。
?・・・
おかしいと思い、彼女を良く見ようとサングラスを取った瞬間彼女の顔がいつもの顔に戻った
・・・
「あの~紀美さん・・・そんなに似合わないっスか?・・・サングラス」
「え?そんな事いってませんよ」
いや、顔に出てるって
「そうですか?・・・まあ似合いませんね」
・・・ああ、貧乏なのがいけないんだ・・・
先天的な己の顔の造作の事は棚に上げて、後天的な物につい責任転嫁したがる俺
まあ、どっちにしてもヘコんでいると
「せっかく優しい目をしているのに、隠したりしたらモッタイないですよ」
と言って微笑む彼女が俺のハートをワシ掴みする
クッ!またしてやられた。
この体勢を崩してからの出足払いが得意な彼女はT学院大の三回生の林紀美さんで・・・
まあ、あれだ・・・その・・・なんて言ったらったらいいか・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺の「彼女」?・・・・・・クククク・・・・
・・・がっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!
と、この前、同期の矢野の前で肺活量の限りを尽くして笑ってやったら、絞め殺されそうになってチアノーゼが出た。
いくら「好きな娘の為には命も賭けるぜ!」がモットーの俺でも、こんな事で本当に命が尽きたんじゃやってられない。
「で、何?見てもらいたい物って?」
昨日電話した時に彼女が、明日会った時に見てもらいたい物があると言っていた。
「すみません。時間とらせちゃって」
何を言うんだい!君が見てほしいと言うなら俺はロトの妻のように塩の柱になろうが、メドゥーサを見た者のように石になろうが断じて見る。
しかし、出きるなら君の白いブラウスの内側とかミニスカートの中を見るぐらいハードルを下げてくれた方がうれしいかな。
「え?そっちの方がハードル高くないですか?」
なぜだ! 
彼女の言葉に俺は激高する
「なぜ彼氏が彼女のスカートの中を覗く事がそんなにハードルが高い事なんだ!」
街中に響き渡る俺の魂の叫びに通り過ぎる人々が振り返る。
「変な事大声で叫ばないでください!」
彼女は真っ赤な顔で俺の手を引き近くの喫茶店に俺を引きずり込んだ。
店内の少し奥まった場所に連行され、
「もう!恥ずかしくて死ぬかと思いました」
と不平を言う彼女に
「だって急に重大問題を定義するんだもん。それで、見せたい物って?」
と悪びれた風もなく聞くと、彼女は思い出したようにバッグからA4サイズの封筒を取り出して俺に渡した。
中にはノートが入っていて、開いてみると・・・・自筆で書かれた台本
「次の学園祭でうちのクラブでしようかと思ってるお芝居です」
去年まで彼女は手伝いをしていただけだが、今の三回生は部長のオキデンだけなのでスタッフとして正式に演劇部に入った。
「二年生が書いたんですけど、坂口さんに感想を聞きたいんです」
「それはいいけど・・・俺って以外にキツイよ」
「厳しくていいです。思った事を言ってください」
まあ彼女がそう言うのなら見てもいいが
「ここで読んだ方がいい?時間かかるけど」
「お願いします」
俺は台本を広げ読み出した。
どうやら家族劇のようだ。
母と次女三女が住む家に、嫁いだ長女が戻ってくる・・・
「あのー」
俺は文字から目を離し彼女に声を掛けた
「はい?」
「あんまり見つめないでもらえる?集中出来ないじゃないの」
俺が読んでいる間、彼女は両手で頬杖ついて俺を見ている。
「いやー 坂口さんの真面目で真剣な顔も新鮮でなかなかいいかなーと」
「あのね、俺はいつだって真面目で真剣なの」
俺は読んでいた台本を閉じて抗議する
「はいはい、分かってますって」
全然分かってない。
「言っときますけどね、台本なんか読まなくてもね、俺はいつでも真剣な眼差しなんか出きるんです」
そう言って、眉間にシワをよせ厳しい表情で一点を見つめて見せる
俺の視線の先を目で追う為に振り返った彼女の眼に入ったのは、テーブルを片付けるために前かがみになっているウエイトレスのお姉さんのお尻
ガッ!
「痛てっ!」
ヒールのつま先で俺の向こう脛を蹴る彼女
「な・に・を・見・て・る・ん・で・す・か?」
・・・だから、下から覗き込むようにニラまれると怖いから止めて
「い、いや、俺が見てる物が問題なんじゃなくて、俺が君に見せたい物が問題・・・」
「知りません!」
そう言って彼女はソッポを向く。
ま、まあ趣旨は変わってしまったが、これで台本に集中できるってもんだ。
え~ 嫁いだ長女が帰ってくるまで読んだか。

              つづく





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Last updated  May 5, 2010 11:10:47 PM
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