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2014年11月07日
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カテゴリ:
葉室麟氏の時代小説を映画化した作品で、久しぶりに時代劇を
劇場で観ました。


蜩の記

私は、映画を映画として観ていますので、原作がある作品でも
鑑賞にあたって原作をあたって読むということをしていません。

本作品は、ベースの小説があるとのことですが、文章の味わい
よりもむしろ映像の味わいの方が大きなボリュームとなっている
のではないかと思料します。その点で大成功した素晴らしい作品
ではないでしょうか。

内容は、いわゆる武士道的な生き方のストーリーであり、伝統的

方に、共感したり感動したりすることだろうと思いますし、私も
深く感じ入るものがありました。

一方、伝統的な価値観から脱して2014年の現代社会の中での
位置づけというものも問うているように感じる作品でもあります。

というのは、完全デジタル撮影となった現代の映画作りのなかに
あって、あまりに人物に寄った映像は置かれた環境のなかで生き
るという日本人の生き方からは若干逸脱したものに映りましたし、
なにより映像の美しさをスポイルしてしまっている残念なところ
が見受けられます。

また、自分本位ではない他者による社会的責務を背負い込んで、
命をもって責任を果たす、または果たさせることを強いる社会が、

続ける社会の負の側面であることをきちんと認識し、必ず断絶し
なければいけません。

そういう、確かに自覚のある過去へのノスタルジーと、いま現在
から未来に向かって感じる不安との間に置かれていることこそが、
生きるということの現実であって、それを深い感動のうえに認識


映画に映画以上のことを求めるのは愚ですが、感動して影響を
受けるような作品だからこそ、また映画でもあります。

教えられたことに感謝しつつ、続編としてもう一段上の作品を
希望したいです。その可能性が本作にはまだ残されています。

感謝!






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Last updated  2014年11月07日 10時38分51秒
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