悪魔に最も近いものは人間である 怖い話

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2023.06.25
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では、6話目……の前にヒント5「わたくしは恵まれて生まれたが、本人は割と不幸である」

初見の方の為に説明すると、物語は単発方式なのでここからでもギリ楽しめますが、最初から読んでいただければわたくしの持ってるものをなんでも一つ受け取れるギャンブルに参加できます。

第五話闇世界の悪魔ハンター
第四話あなたの指は本当に正常ですか?
第三話悪魔に最も近い人間との思い出
第二話誰の手?
第一話違和感の正体

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押してくれてありがとう!
では、楽しんでらっしゃいませー。





2011年6月20日14時


あの日は海に行った。足を貝殻で擦りむいて大怪我をしたよ。

それをパパが止血して足の中にザックリ入った貝殻を吸い出してくれた。
かなり痛かったけど、やはり海は大好きなのでね。
今日は傷が酷くてダメでも、明日海に駄々を捏ねて行くことになった。
流石に塩水には入れないけど、海岸までならって条件で。


砂浜がキュウキュウ鳴いてね、鳴き砂というんだけど、琴姫の伝説とかが有名だよね。
知らんかw

そんな面白い海辺にね、居たんだよ……


両親の見ていないところにかなり行ってしまう子だったの。

その時もスタスタと海岸を散歩していた。
桜貝巻貝アコヤガイとか貝殻を集めて遊んでた。

すると少し草が生えた歩きやすい場所に出たんだ。
こっちの方が足を取られないので、草の上を歩くことにした時だった。


そこに白い変なモヤモヤが居た。

イメージ的には昔流行った怪談話に出てくるクネクネのようなものだと思う。
そいつもクネクネしていたから。
少しクネクネと違うところといえば、田んぼには出てこないし、そんなにダメな物って雰囲気じゃない。
白いけどクネクネと違って煙的なモヤに近いんだ。

発煙等が置いてあったり、火で何かを作っているのかとも思ったけど、火元になりそうなものは何一つとしてなかった。

わたくし「不思議…」

みんなにも経験はあるかもしれない。
小さな頃に虹を見て、虹はどこから生えているんだろうって思って、冒険に出たけど結局虹がどこから生えているか全然わからない。
…出本がわからないものにはね人は不思議と近づいてしまう物なのさ。


わたくし「行ってみよう」

近付いて見ると、それは遠くから見た通りでやはり発煙等もなければ火元もない。
凄い不思議な煙だったんだ。

化学現象なのかな?って思ったけど、そいつはクネクネしていて、近付いてわかったけど、そいつには顔があった。
なんだかとても幸せそうな顔であまりこちらに関心を示していないようだった。

関心を示してないので調子に乗ってもっと近付く。

すると、【甘い】匂いがしてきた。


多分あのとき霧がわたくしの鼻に入り込んでいるような状態だったんじゃないかな。
それはとてもとても甘くて芳醇でとてもじゃないけど嗅いだことがないような良い香りだった。

思わずニヤケた顔。
わたくしは多分あの時あの霧の顔と同じ顔をしていたと思う。
そして、わたくしは思った。

【このまま霧になって空へ羽ばたいたら気持ちいいだろうな】

その思いはなんだか止められそうになくてね。
ビーチサンダルを脱ぎ捨ててもっと霧と一緒にいたくて、霧に飛び込んだ。

こういうホラー作品の場合人が助けに来るけどさ、わたくしの場合誰も来なかった。
来ない場合は魅了されて死ぬってオチがほとんどだ。
でも違った。

わたくしは霧に飛び込んだ
でも、霧の顔がさっきまでこちらに興味がなさそうに世界一幸せですって顔で微笑んでいたのに…

カッと睨みつけて大声で言ったんだ。

『これは私のものだああああ!!!!吸うな!!近寄るな!!!!消えろおおおおおおおお!!!!』

わたくしはビビったが、どんな顔をするべきだか、忘れてしまった。
だって幸せそうなあいつと同じ顔がしばらくの間取れなくてね……

霧はすっごい不機嫌になって空へと逃げてしまった。

親元へ帰ると、良いことでもあったの?って聞かれる始末。
否定できないよ?だって口角が上がってしばらく元に戻らないくらい幸せだったんだもの。



ここでわたくしの個人的なヤバい話を入れるね。
大丈夫大丈夫繋がっているから。
本当に今だにヤバいって思うんだけど、葬式で笑いを堪えられないのね。
本当に心から笑っちゃうの。クッソ悲しいはずなのにさ


人が焼かれてるから…?木魚の音?お坊さんがハゲだから?線香の香り?
色々原因を考えたんだけど、どれもしっくり来ないのね。


ああ、でも、つい最近分かったんだよね。
この海岸の事件が原因だって。


あの事件以降甘くて良い香りでしばらく欲しくてたまらなかった。
いっぱい甘いコロンを買ったし、いっぱいお金をかけて香り系のものを集めたよ。
でも、どれも違うんだ。
その香水もどのお菓子も大好きなマカロンでさえもどれも甘いあの香りには勝てなかった。


鼻がおかしくなったんじゃないかと思ったけど、1週間くらいで治った。
でも、時々やっぱり欲しくてたまらない。

あの匂いが…欲しくて仕方がない

そして気がついたんだ
あの匂いの正体に。

あの匂いはね、火葬した死体の匂いと全く同じだったの……

ねぇ、凄い発見でしょ?わたくし凄いよね?

あははあはは…ずっと追ってた謎を解き明かせて凄い嬉しいの。

短いしあんまり怖くなかったかな…。次はちゃんと嘘つくね

END6 「忘れられない煙」

嘘と誠の配合率1.9

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最終更新日  2023.06.25 18:42:32
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