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白昼夢.

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2004年10月20日
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もうダメかもしれない と あのときは本気でそう思った。

このまま あたしはあたしでなくなるのか と。

それが過呼吸発作と呼ばれるものだったと知ったのは 後からだった。
精神的なもので 人間はいくらでもダメになる可能性を秘めている。
あたしも 例外ではない、と思い知った。


夫だったひとは 確かにあのときそばにいて
あたしが落ち着くまでずっと「大丈夫だよ」と髪をなでてくれていたのだ。

彼がずっとそうやってあたしを抱きしめていてくれるのなら


幼児のように彼の腕に抱かれた 最後の蜜月の時間。


ときどき 記憶が断片的に甦る。
あたしは そっと蓋をして また 大切にしまいこむ。

愛していたか 愛されていたか そんなことは問題ではない。
彼も憶えているか 憶えていて欲しいか そんなことはどうでもいい。

あのとき あたしは確かに幸せだった。
それだけが きっと こうやって記憶が甦る理由なのだから。






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最終更新日  2004年10月21日 00時29分07秒


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