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あたしに似ているという その娘にどうかお願い 近づかないで。似ているからこそ 放っておけない、とあなたは言う。もちろん何がしてあげられるわけではない、だけど 話を聞いてやる大人が彼女には必要なんじゃないか とそう言う。もしも その娘が 私に似ているのだとしたら彼女を救えるのはただひとりだけ。その覚悟もなしに 何ができるというの?だから どうか 二度と構わないで。他に大切なものがある人間と接触することがそれだけで彼女をさらに苦しめる可能性をはらむということをあなたは わかっていない。彼女のために あたしのためにどうか 放っておいてほしい。誰にでも向けられるような優しさなど望んでいないはずなのだから。もしもそんなに あたしに似ているのだとしたら。
2005年02月03日
あなたのセーターを編んでいます。なにも こんな忙しい時期に しかもただでさえ 手と目が疲れる時期に そんなこと と自分でもそう思うけれどこの手で 生み出す 創り出す ということそれが 自分が生きた証にも思えて確かに残る 目に見えるカタチ であるからこそ一昨年に編んだマフラーが 今年もあなたを冬の風の冷たさから守っているようにどうか このセーターがずっとあなたを暖めますようにと そっと祈りながら編んでいます。買ってしまえば もっとずっと安く 手に入るわけで当然品質だってデザインだって 納得出来るものが豊富にあるわけで手編みであることを“重たい”と敬遠する向きもあるでしょう。それでも きっと あなたは喜んでくれるひとだと思うから初めて身ごもったとき 冬に生まれてくる子供のために やはりアフガンを編みました。あのときの気持ちを思い出しながら 編んでいます。この冬に 間に合うでしょうか。
2005年01月22日
彼が 日記をつけ始めたことは知っていた。ここのように 不特定多数に向けたWEB上の日記。あたしは 彼の綴る文章が好きだ。知性を感じる言葉の選び方も まっすぐな意思を感じさせる内容も行間から滲み出る優しさと純粋さも。そして ふっと気を緩ませるユーモアも。だけど彼がそこで綴る言葉が増えれば増えるほどあたしに向けられる言葉達が 減るような気がして 淋しい。今日見たもの 今日出会ったひと 今日考えたこと嬉しかったこと 哀しかったこと それら すべて まずはあたしに聞かせて欲しいのにそこで吐き出せば 満足してしまうのではないの?毎晩読みながら 複雑な気持ち。
2005年01月19日
あたしにとって それは奇跡に近いことだった。その都度相手に自分の不快な感情をぶつけられるということ、それは 元夫との関係においては ありえないことだった。彼がキレて出て行く役なら あたしは追いかけてなだめる役。その役割に疲れきって とうとう あたしはその関係ごと投げ出した。いま あたしは 我儘だと自覚しつつもぶつけることが出来る。「メンドクサイ女だな」と言われつつも ちゃんと文句が言える。耐え切れず 鬱積した思いをぶつければそれは 凶器のように相手を切り裂く鋭い言葉になる。だが まだ沈殿する前の状態であればそれは 多少耳障りなだけの言葉で済む。ねえ。わかってよ。我儘が言えるのは あなただから。
2005年01月11日
闘病物の純愛ストーリーが いくら流行っているからってまさか自分がその主人公になるやもしれないなんていったい誰が思うだろう。「あたしが もしも死んじゃったらさあ」自分の息が白く闇に吸い込まれるのを見つめながらその先の 言葉を飲み込んだ。彼は 優しくうながしたけれどまだあたしは 自分の気持ちに整理がついていない。不安と怖れをただ紡いで 垂流すだけになってしまう。まだ 言えない。あたしはいったい彼に 何を 残せるだろう。もっとはやく 出逢いたかったよ。
2004年12月29日
もうダメかもしれない と あのときは本気でそう思った。手足がじわじわと麻痺して自由を失っていく怖さ。このまま あたしはあたしでなくなるのか と。それが過呼吸発作と呼ばれるものだったと知ったのは 後からだった。精神的なもので 人間はいくらでもダメになる可能性を秘めている。あたしも 例外ではない、と思い知った。夫だったひとは 確かにあのときそばにいてあたしが落ち着くまでずっと「大丈夫だよ」と髪をなでてくれていたのだ。彼がずっとそうやってあたしを抱きしめていてくれるのなら他に何も要らないとさえ 思った。幼児のように彼の腕に抱かれた 最後の蜜月の時間。ときどき 記憶が断片的に甦る。あたしは そっと蓋をして また 大切にしまいこむ。愛していたか 愛されていたか そんなことは問題ではない。彼も憶えているか 憶えていて欲しいか そんなことはどうでもいい。あのとき あたしは確かに幸せだった。それだけが きっと こうやって記憶が甦る理由なのだから。
2004年10月20日
あなたが あたしを締め出す そのときにあたしだって あなたの存在を無だと思い込まなければかけられない電話も返事の期待できないメールも押入れに隠されている あなたの部屋のあたしの私物もそれらのひとつひとつに いちいち傷つく羽目になる。それなのに 時間が30分空いたからって彼女の着く電車が 少し遅れるからってどうしてそんなに気軽に あたしの部屋の下に立てるの?勝手すぎるよ気持ちを掻き乱されたままあたしは 取り残されたような想いを ひとり抱えたまま途方にくれる淋しさが 怒りに変わり そしてそれはきっと あなたに伝染る壊れそうだよ あたし昨晩 あなたは あたしの顔が見れてほっとした と言った傷ついたあなたのために あたしが居るのだとしたらあたしのために 居てくれるのは誰?勝手すぎるよ
2004年10月10日
二度と言ってやるもんか って思ってたのに彼から アイタイ って言われるまでは二度と行ってやるもんか って思ってたのにあたしの決心は 簡単に覆されてきっとまた サミシイ って 口にしてしまうのだろう。不安定な夜に あなたを求めてしまうのだろう。誰かお願い 教えて 心をコントロールする術をそう願いながら どこかであたしは 自分の狂気を楽しんでいる。バランスを崩しているときの自分の危うさを 愛しいと感じている。淋しくないあたしは あたしではない。
2004年10月09日
たった一本の電話で あたしの気持ちがこんなにも解きほぐれていくことをきっと彼は 知らない。メールにしても 電話にしても 他の人達の連絡の取り具合の頻度なんかきいてみたところで 実際どうでもいい。こうした問題に「フツウ」の物差しなんか 要らない。あんなにも交わしたメールの文字数が 何年か経てば自然に少なくなりそのうち毎晩届いていた「おやすみ」のメールも来なくなって生きているのか 死んでいるのか それさえわからない日々が間にはさみこまれるようになってくる。最初からそうだったなら それならそれでちっともかまわないのだ。ただ だんだんと 離れていく感覚が厭なだけ。気持ちが醒めていくのを 目にするのが怖いだけ。あんなに 愛してるって言ってたのに。そう思う自分の醜さを 知りたくないだけ。
2004年09月30日
立ったまま 強引に入ってこようとする彼。壁一枚へだてた向こう側は 共用の廊下になっている。声が 洩れる可能性がある。どう考えたって あたしの好きなシチュエーションだった。なのに どういうこと?自分の身体の反応が 予想外なことに戸惑う。彼は まだ 気付いていない。相手に対する激しい感情を持たなくなればセックスも 穏やかなものしか受け付けなくなるのか?まいったな。
2004年09月24日
こと恋愛に関して言えば あたしは 幼子のようになる。相手の事情を汲むことも自分の感情を抑えることも まったく出来なくなってああ そうすれば 相手があたしを重荷に思うようになることなど容易に想像できるじゃないか。そうはいっても「いま めんどくさいオンナって思ったでしょ」とか逃げ腰になっている相手の気持ちに全く気付かないほどバカでもない。だから 自分の気持ちを軽くするために いろいろ試してはみたのだ。他の男性に 手を出してみたり仕事だったり趣味だったり 完全に切り離せる時間を多くもとうとしたりこれまでも いろんなことをやってはみた。だが どれも上手くはいかない。すれ違う時間が どんどんふたりの距離を広げていったり不安が不安を呼んで さらなる重症ぶりを発揮したり相手を疲れさせ 消耗させていくだけだというのにそれでもあたしは エスカレートしていく。もっと愛して。あたしだけを見て。相手を大事に思えば思うほど 失いたくないと感じれば感じるほど それはひどくなる。それはきっとあたしが 自分のためだけに彼を必要とするからだ。何度 恋をしても あたしが うざいオンナであることには変わりがない。彼を失いたくないと思うたびに いつも この問題にぶつかってしまう。そう。相手を追い詰めていくような こんな愛し方は 愛とは呼ばない。
2004年09月22日
平和主義者のあたしには その口調がそもそも信じられない。例え疲れていたとしても例え気に食わないことがあったにしてもどうしてそんな喧嘩腰で 背を向け 拒否反応を示すかな。にこりともしない。メールも返って来ない。「今は何も考えられない」と 自分が いっぱいいっぱいなことを理由に あたしをしめだす。なにも今回が初めてのことじゃない。そっと ほっておけばいいのだ。ご機嫌が治るまで。それが出来ずに ついついアクションを起こしてしまう。そして迷惑がられて ますます落ち込む。悪循環。だってやっぱり 好きなひとに背を向けられるのは ツライ。不機嫌なときでさえ そばにおいて欲しいと思う。
2004年07月22日
パートナーの 自分以外を対象とした性欲にまったく嫌悪感を感じない、といえば 嘘になる。コイビトの部屋で 出しっぱなしのCDをしまおうとしたらケースには既に何か入っていた。・・・アダルトDVD。同時に 脳裏にフラッシュバックする記憶の数々。車のトランクに入っていた鞄から出てきた裏ビデオ。職場の大掃除で棚の上の段ボールに大量に詰め込まれたヌード雑誌。それらは 元夫の所有物で当時セックスレスに近い状態だっただけに かなりの打撃だった。兄弟の部屋で そういった類のものを見つけたときとは全く問題の次元が異なる。(ちなみに兄は 外人系が好きだった)思春期の乙女じゃあるまいし世間一般の男性なんてそんなもんだという認識ぐらいこちらにもある。だが 自分のパートナーであればこそ 許せない。あたしだけを見て あたしだけに感じてほしい。まあ そうはいってもお互いいい大人なんだし エッチなビデオを借りて楽しんだりこっそりアダルトサイトを覗きに行くなんてことは ありだと思う。だが 借りたビデオはとっとと返し PCの履歴は消すべきだろう?百歩譲って買ってしまったとしても自分が死んでも相手を傷つけなくてすむ場所に 隠しとけ。それが 礼儀だと思う。
2004年07月21日
あたしが 彼にしてあげたいと思うことが彼にとって不要であれば それは 独り善がり ということになる。それを思い知らされるとき 自分の気持ちをただ満足させたいだけのあたしをそこに見つけて途方にくれるのだ。君は料理が上手だねって いつも褒めてくれたからあたしは ただただ 美味しいものを食べさせてあげたくてインスタントの味気ない食事より ずっといいと思ってだけどそれは きっと自己満足に過ぎない。「君は何もしなくていい。 じっと そこに居てくれればいい。」彼はそう言った。だけどそれでは あたしという存在を誇示しようもないではないか。見抜かれている。
2004年07月12日
お互いに相手のことだけを見て 他の異性への関心も執着もなく淡々と寄り添っている夫婦。そういう知人がいる。彼女は 子供がもてない。ましてや いつ命が尽きるともしれない。それをふたりでちゃんと受け止めて 一緒になっただけあってその結束の強さは 他人のあたしからみたって相当なものだ。だからといって ふたりでべったりしているわけでもなく互いに自分の時間をもち 好きなことをそれぞれやって相手を認め合い そう 信じあって生きている。彼を大切に想うひたむきさと彼から大切に想われているやすらぎとをその身に漂わせ彼女は 不幸を微塵も感じさせない。ひとは幸せであるときわざわざそれを口にしなくとも 自然にそれとわかるものなのだ とあたしは 彼女に出会って知った。誰かよりはまだましだとか 誰かよりも劣るとか そんなふうに幸せは 比較なんかするものではない。わかっている。だけど何故だろう。他の誰かの幸せにふれたあと こんなに寂しくなるのは。あたしも負けずに幸せなんだってば と 訴えたくなるのは。コイビトの声がききたくなって彼女と別れた帰り道 そっと電話をかけてみた。あたしはあたしの幸せを 大事にしよう。
2004年06月26日
この春から 彼の娘は電車通学を始めている。痴漢の話になったとき コイビトはこう言った。「君ですら嫌なのに それが娘だったらなおさらだよ。」「ふーん。心配なわけだ。」「あたりまえだよ。どれだけ大事だと・・・・。」そこで彼は ようやく気付いたらしい。はっきり位置付けられたその順番に あたしが思いっきり不服な様子だということを。「いや 君だったらまだまし とか言ってるんじゃないよ。」・・・それ かなり墓穴掘ってるし。わかってる。もしも彼が 父親らしからぬ手前勝手な幼い男だったとしたらあたしは彼を好きにはならないだろう。わかってる。あたしの中でも 彼は常に一番ではない。守るべきものがいるということは そういうことだ。それでもあたしは ときどき 物分りのいい顔を捨てたくなる。嬉々として 父の日の贈り物をひっぱり出してみせつけるコイビトよ。あたしは そんなに出来た女ではないのだよ。
2004年06月20日
コイビトに初めて抱かれた夜 強く強く伝わってくる彼の気持ちに 心地よさは感じるもののセックスの技術に関して言わせてもらえば とてもほめられたものじゃなくちょっとちょっと今までのパートナーたちは 彼とどんな時間を過ごしてきたのさ と疑問をもつぐらいだった。それでも あたしはだいじょうぶ きっと彼は上手くなるはず と信じた。だって 彼は 優しい。相手の気持ちに寄り添うことが出来る人間なんだもの。テクニックの上達は 何も多くの書物及び映像から得るものでなく相手の反応を きちんと受け止められるか否かにかかっていると思う。男性が自己満足に溺れているセックスほどあたしにとって うざったいものはない。もちろん天性の素質なるもの もしくは鍛えぬかれた努力の賜物そういった面での差が出ることは否定しない。だが それを超えるものが互いを慈しむ時間を重ねることで 得られると思う。彼には すべての女性に誇れる技術力をもつ男であるよりあたしの悦びのすべてを知るような男であって欲しい。あたしの技術は 残念ながら彼によって引き上げられたということは無いんだけど。ま いっか。満足してくれてるなら。これ以上は望むまい。
2004年06月19日
あのひとはいつも 煙草の匂いがした。懐かしい匂いに包まれたくてときどき やめたはずの煙草に手を伸ばす。だが 自虐的な行為なのだ。それは。あのひととの時間の記憶は あたしを苦しめる。彼のすべてが欲しかった。それを口に出せないまま 手に入れられないとわかっていながら愛したあの記憶は いまでも生々しくあたしにつきまとう。ずっと そばにいるよそう言ったのに。その苦しさに耐えられなかったのだ。あたしたちは。貫けなかった愛など ニセモノであったに違いない。そんなの知らないふりをして だがもう二度と あんな恋はしない と誓う。煙草の匂いに包まれながら。
2004年06月16日
「あたしは そうは思わない」仕事では そんなこと 決して口にしない。相手の気持ち 相手の言い分を まずは受容することが どんなに大切かも知っている。・・・はずなのだ。・・・はずなのに・・・。「君とは かみあわないな。 もう やめよう。議論したくはないんだ。」ため息まじりに彼からそう言われるまま話をうちきって喫茶店を出たあたしたちは ろくに話すこともなく そのまま駅へ向かい 改札で別れた。表面上は 穏やかに。まるで何ごともなかったかのように。もう だめかもしれない。そう思うとしたら こういったときだろう。だけど出来るなら あたしは 目の前のふたりの問題で行き違いたい。視野が狭いと言われたっていい。どうして 社会問題だとか 国の政策だとかで もめて少しずつ彼を失っていかなくてはならないのだろう。うんざりだ。だったら 黙ってただうなづいて聞いてろ。自分の中でつぶやく声に 従えないあたしがいる。
2004年06月13日
たぶん きっとあたしは無理をしている。そんなことは不可能なのだと知っているのに。上っ面を撫でるだけのメールなど 打たなきゃよかった。返事が返ってこないことに これだけ落ち込むならば。まるで 心底心配しているんじゃないことを見透かされたようで。あたしは あたしが嫌になる。彼だけでいい。ほかに誰もいらない。彼さえ あたしを理解して 認めて そして必要としてくれれば。すべてのひとから好かれたくて もがくあたしはそれがうまくいかなくて つまづくたびにただ黙って優しくあたしの髪を撫でてくれる その手を必要とする。
2004年06月07日
あたしの大事な人間を 傷つけるようなやつは 誰だって 許さない。それを読んで かなりへこんだ、と言うメールをとにかく読まなきゃわからないから とこちらへ転送してもらった。これを書いた彼女への敵意が あたしを覆う。彼を傷つけていいのは あたしだけだ。そんな傲慢な感情を理由にしていることなど 十分承知。内容も稚拙。論旨がはっきりしていない。筋道だって展開されていない上に 具体性を欠き 説得力がない。この程度の文章で ひとを批判しようだなんてしかも あたしの大事なあのひとにその刃を向けようだなんて百年はやいっていうの。まかせてよ、息の根もとまるほど叩きのめしてやるから、この程度なら余裕で論破できるから、そう むきになるあたしを 彼は苦笑いしながらなだめた。守りたい と思うことは 男性だけの特権じゃない。あたしの大切なものに手を出すときは 死ぬ気で来な。
2004年06月03日
いっしょにいる時間が 長くなればなるほどコイビトの嫌なところが目につく 鼻につくきっと それだけ彼があたしに気を許しているということだ。そして同じように 彼にすっかり心を預けたあたしはおかまいなしに 毒を吐くときどき 度が過ぎて 彼を腹立たせてしまったときにはっと気付いて しおらしく反省などしてみるものの相手を思いやる言葉をならべるだけなんてそんなの三日も続かない。ねえ よく こんなあたしと一緒にいようなんて思えるね嫌いなところだけを 知っていくわけじゃない。どんなキスをするのかも どんなふうに笑うのかもどんなときに優しいのかも 頼もしいのかも 誇らしいのかもみんなみんな あたしの中に刻まれていく。彼を知れば知るほどに 一緒にいる時間が長くなればなるほどにあたしは 彼から もう離れられない。
2004年05月31日
そんなことをするひとではない。彼を目の前にすれば 堅くそう信じられるのにあたしの中に芽生えた疑惑の芽は あれから 決して消えることはない。もしも に備えて あたしはなすべきことをした。いまのこの状態ならば もしそれが真実だとして 二度と起こり得ることはない。だが いいのか? それでも一緒にいることを あたしは自分で選んだというのにいまだに 迷いを抱えたままだ。今さら 真実を確認できる術もないのだ。彼を 信じるか 信じないか ただそれだけの話。それが起こり得ることだという 知人の体験を聞いた 今夜あたしの鼓動は音をたてて 早鐘のように打ち彼女が次に語ろうとする言葉を 次々に先回りした。闇はどんどんふくれあがり のみこまれそうになる。「どうして?」「あなたがそんなことさえしなければ・・・」彼を責める言葉しか浮かんでこないということはあたしは 信じると言いながら 完全に疑っているということだ。あちこちにちらばった点を結ぶと 浮かんでくるカタチ。きかなかったことにしてしまいたい。知らなかったことにしてしまいたい。誰か あたしの記憶から この忌まわしいカタチを消して。
2004年05月29日
最終電車になりそうだという。ここから 彼の住む街の駅まで車をとばして1時間弱。お互いに明日も仕事だしきっと逢っても キスだけして帰るようだろう。だけど 今日は特別な日。いくか。いくまいか。以前のあたしなら 理性を壊せるのはこういうときだけ とばかりに自分の無謀な行為に酔いしれながらずいぶん無茶もした。それが アイシテイルことの証明のような気もしていた。「遅くなっちゃうから 今夜は無理しないで」とコイビトは言う。あたしだったらどうだろう。疲れてくたくたで帰ってきて 駅にいる彼をみつけたとき・・・嬉しいかもしれない。だけど キスだけして帰ったとしたら それはそれで・・・虚しいかもしれない。だからといって そのまま夜をともにしたら・・・明日 少なくても仕事中には 後悔するかもしれない。行くか。行くまいか。たぶん きっと あたしは行かない。いま あたしは 彼をアイシテイル自分に酔いしれる必要がないもの。
2004年05月25日
自分で出来るんだ。車のワイパーの取り替えなんて。だってちゃんと説明書きが商品の裏に書いてある。だけど 「手が汚れるから」と言って あたしに触らせず雨の中で作業してくれている彼の横顔を眺めるのはまんざらでもなかった。いや はっきりいえば 嬉しかった。知ってるよ。あなたが器用じゃないことぐらい。間違えて左右反対につけてしまって ゲンナリしてたことも。だから あたしは 視界のよくなった運転席で極上の笑顔ではしゃぐ。さすがだねえ と労をねぎらう。やっぱり こいつは俺がいなくちゃダメなんだ なんて 彼は思っただろうか。知人に決して灯油を自分で入れない と決めている女性がいる。たとえ部屋の暖房器具がピーピー鳴っていても彼が帰ってくるまで 子供たちと震えながら待っている という。灯油なんて 自分で入れられないわけがない。基本的に 自分の出来ることは 自分でやるもの。それを あえて相手に委ねることは彼の自尊心をくすぐるための狡さだと そういった計算高い行為に 吐き気がしていた。だが それだけではなかった。自分のために懸命な その横顔をみせてもらうことそれが こちらの自尊心をもくすぐる。お互いが お互いを もちあげながら相手の中に自分の居場所を 存在意義を 確認しながらあたしたちの関係は成り立っている。
2004年05月23日
たぶん 彼女はあたしより ずっと強いのだと思う。「彼ほどのひとには もうこの先出会えないかもしれない」そういう切迫感は 今まで一度も感じたことがないという。ひとりでいることの心細さも きっとあたしほどは感じなくて 誰かに死ぬほど恋焦がれることも 執着も ない。何かを得るために 失うほどのリスクはおかさないし常にそこそこの範囲内でことがすむような選択を重ねてきたのだという。「どんなときに幸せを感じるか?」という話になったときしばらく考えこんだあと 思いっきり不幸にもならないかわり 幸せだと感じる瞬間もない と躊躇いがちに彼女は言った。どんな生き方をするか なんてまるっきりそのひとの勝手だし 本人が納得していればそれでいい。それでも あたしは ワイングラスを傾けながら彼じゃなきゃ、と思える自分自身にこっそり乾杯したのだ。幾度恋をしようと あたしはきっと その都度 そのひとをあたしのすべてで求め、そのひとにとって特別な存在でありたい と願うだろう。そのひとのいない人生など なんの意味ももたないものに思えふたりの時間の中に 幸せな瞬間をいくつもみつけるだろう。彼じゃなきゃ ダメなんだ と。そう思い込める自分を 愛しく思う。
2004年05月22日
なんだか上手くものごとが運べなかったとき誰かとしっくりいかなかったとき賑やかな場所から ひとりぽつんと放り出されたときあたしに電話をしてくるでしょう?あたしは その情けなさが好き。すべてが自分の思うとおりに順調にことが運んで誰とでも楽しく和気合い合いと過ごせて独りの時間を充実して過ごしているときのあなたよりも情けないときの あなたが好き。だけどそれじゃああたしは 彼をダメにしてしまう。
2004年05月21日
コイビトの携帯がつながらない。天気によって今日の予定が決まることになり朝に電話をくれるはずだった。雨だったら 逢えない。晴れだったら 逢える。いま 雨はあがっている。何度鳴らしても出ない。少しずつ 心配が怒りに変わっていく。忘れてたとか 言う気だろうか。雨だったら行きたいと言っていた 自分の用事に既にいそいそと出かけていった(つまり移動中)ということだろうか。こちらへのフォローもなしに。そりゃ あたしはそっちに行けばって言ったけれどいいよ、君を優先するよ、と言ったのは誰だったっけ?ふたりの和解策が その「朝電話する」じゃなかったっけ?こんなことでイライラしている 自分が 何より腹立たしい。
2004年05月16日
心ゆくまで たっぷりと彼に愛されたのならしばらくはいいや と そう思えればいいのにすぐにまた 欲しくなる。だからといって 身体を重ねる相手は もちろん誰でもいいわけじゃない。心が震えない相手以外とのそれ は あたしにとってすべて一様に まったくどうでもいい行為にしか思えないものだと一応は学習済みなわけで。それって 愛 じゃないんじゃないの?単なる 性欲 なんじゃないの?あたしが彼を想う気持ちに ひとかけらの疑念が生じるとすればそういうこと。だとすれば あたしはいまだに愛を知らないことになる。違う。違うはずだ。あたしは 抱かれることによって自分が必要だと 求めらていると 確かめたい。守られていると 愛されていると 信じたい。だからこそ 愛しきひとに。たとえそれが錯覚だとしても。
2004年05月14日
三十までにいくことが出来なければ更年期障害がひどくなるらしいよ と言われたのはいつだったろう。あたしは いけない。自慢じゃないが これまで一度もいったことがない。元ホストの名にかけて とありとあらゆる手をつかい 実に一生懸命になってくれたひともいた。だが 彼曰く 「君には 無理だ。」理性が歯止めをかけていて あたしはその行為に溺れられない。どんなにどきどきしてようが腰がくだけるほど快感をおぼえようがたぶん その最中にふっと突然政治の話も出来るくらいあたしは 醒めている。感じれば感じるほど それが哀しい。愛せば愛すほど 彼に申し訳なく思う。そうさ あたしは 永遠にいけないオンナ。
2004年05月13日
あなたのやりたいことを 好きなようにすればいい。あたしに遠慮はいらないから。コイビトが おそるおそる 日曜日連チャンで別の予定を入れてもいいかと尋ねてきた。あたしに彼を束縛する権利もなければ 義務もない。必ず日曜日は空けること、なんて約束をした覚えもない。ましてや 何かを我慢してまで無理矢理逢ってもらったところで嬉しくもなんともない。勝手にすれば。「ただそのかわり どうなったって知らないからね。」喉まで出掛かった言葉を 必死で飲み込んだ。
2004年05月12日
コイビトからのメールが はいらない日がある。彼の中に占める自分の存在が ひどくちっぽけに思えて塞いだ気持ちになる。寂しさと切なさを通り越して 軽く怒りすらおぼえる。自分だって 返さない日があるくせに。忙しさを言い訳にして ひとことメールで済ますときだって 往々にしてあるくせに。自分がしてほしいことを相手にしてあげなさい と小さいときに教わったはずだろう?メール読むのは好き。書くのは嫌い。・・・あたしは わがままだ。もう寝ているかもしれない彼に "おやすみ"と送ろう。眠る前に思うのは あたしのことであってほしい。
2004年05月11日
相手を尊敬できなくなったらその関係は終わりにした方がいい。見下す方も 見下される方も 一緒にいたって苦しいだけだ。コイビトの仕事に対するスタンスが ここのところ変わった。同じ職場にいるわけでなし 彼の立場も仕事の内容もきいたところで 実際よくわからない。ただ 彼がいま 仕事への情熱を失ってしまったことだけは手にとるようにわかる。異動になったことがきっと大きく影響しているのだろう。「好きな仕事が出来るひとなんて ほんの一握りだよ。」「大多数の人間は いやいや仕事してるはずだ。」あたしは例外なんだという。その収入と 大企業の安定性にしがみつき仕事の内容で職場を選んでいない それは自分の選択の結果だろう?ついに あんなに宣言していた独立のための勉強も放り出した。彼の興味が 仕事を離れ ほかに向かったのだ。それはそれで生き方のひとつ。週末だけを楽しみにしているいまの彼の暮らしぶりにあたしが口を挟む余地はない。だが あたしは 仕事に対して中途半端な人間が嫌いなのだ。いかにして楽をして 会社からお金を引き出すかそういう姿勢で仕事にぶらさがっているひとを軽蔑する。問題は そこにある。
2004年05月08日
携帯に コイビトからのメールがはいる。あたしをいたわってくれる優しい言葉のあとにはいつも必ず 笑いを誘うようなひとことが添えられている。泣きそうな顔を歪めて あたしは笑う。川口恭吾の「桜」を初めて聴いたとき その歌詞に彼を重ねた。僕がそばにいるよ 君を笑わせるから桜舞う季節かぞえ 君と歩いていこうずっとそばにいてほしい。次の桜の季節も その次も ずっと。
2004年05月05日
あたしの家の近くで アパートを探そうかと思う、とコイビトは言った。それは あたしがふたつの家で 掃除をして 洗濯機をまわし 料理をするそういうことになるのではないか と そんな不安が頭をよぎる。それはまっぴらごめんだ という気持ち。一方で他人の目を気にするわけでなくホテルにカンヅメになるわけでなく ふたりがくつろいで逢える時間が増えることに対する歓迎の気持ち。思いが 交錯する。あたしは 家政婦より 情婦になりたい。わかっている。ろくな食事もとってない彼に きちんとした食卓を用意してあげたくなることは。あたしは 情婦にはなれない。
2004年05月04日
都合のいいオンナになど 誰もなりたくはない。自分の予定があいたとき 手持ち無沙汰を埋めるかのようにただそのときだけ 逢いたいだなんてそんなの 許せるはずがない。だが 彼にとって 娘がなにより優先されることを知っている。あたしが 一生かかっても 一番になどなれるはずもないことを誰よりよくわかっている。だったらせめて あたしにも 都合の悪いときがあるのだ とお互いが 空いた時間に逢いましょう と。「ごめんね。その日は だめだわ。」これは あたしのささやかな抵抗。対等な関係でいたい あたしの守るべきプライド。振り回されちゃ いけない。あたしは あたしを 自分で守るしかないのだから。
2004年05月03日
メッセンジャーの設定を あたしが"禁止"に設定してるなんて彼は思ってもみないはずだ。いまつないだ とか いま寝たのね とか こちら側からは わかる。だが 彼の側は知ることができない。あたしが話したいときだけ話せれば それでいい。コイビト同士のチャットなんか はっきり言って 意味もなければ きりもない。大事な時間をすり減らしてまで 何を語るというの?心を満たす会話が どれだけ出来るというの?あたしが満たされるのは その声に つつまれるとき。その腕に 抱かれるとき。逢いたい。
2004年05月02日
「いま 絶対 キスしてくるかと思ったよ」「え?なんのこと?」すっとぼけてみせたけれど 実は わざとだった。後ろの座席の荷物をとるのに 身体をよじったときいつものあたしだったら 運転席の彼にきっとキスをする。今日だって その雰囲気を漂わせながらでも あえて 素通りした。あなたの思い通りになんか なってやらない。 穏やかな関係を望むなら 駆け引きなんか必要ないのに。ありったけの愛を ただあたえ続ければいいはずなのに。安定なんか くそくらえだ。あたしはずっと どきどきしていたい。
2004年05月01日
別れた夫婦であっても たとえ一度でも この人と生きていこうと決めた瞬間があったならそのときふたりの未来をえがいたはずだ。「昨日 大きな鍋いっぱいにカレーをつくってね」「最近歩くようにしてるんだ。この間なんか…」彼は決して いま一緒にいるひとの名前を出すわけではない。だが 彼の語る その生活ぶりのひとつひとつにその横にいる彼女の存在を こちらが感じとらないはずがない。幸せに暮らしているなら 結構なことだ。彼は あたしと別れたあと また結婚に失敗した。今度こそ いいかげん落ち着くべきだろう。もちろんこちらにも彼とよりを戻したいという気持ちは 露ほどもない。だが もしかしたら あたしとそうしていたかもしれないその生活ぶりを 聞かされるのはたまらないのだ。一瞬でも 夢にえがいたその未来を具現化されるのが嫌なのだ。そこにいるのは あたしだったかもしれない。あたしは 彼と幸せに生きていけたかもしれない。人生に もしも はない。この手からこぼれ落ちた幸せは もうあたしのものではない。
2004年04月30日
わかってもらおうと考えることはわかってあげようと考えることより ずっと たやすい。共感を得たかったはずの 彼の気持ちを知りながら己が正しいときっぱり言い切るその姿勢に怒りをもって 鋭く批判しているその語調についまた 反発的な言動をとった。癒されるはずの 貴重な時間が険悪な雰囲気に変わるまで 長くはかからなかった。「もう この件に関して 君には二度と話さない」お願いだから「疲れるだけだから」なんて言わないで。うんざりした顔で あたしを見限らないで。互いの違いを埋める努力は 確かに必要で そして 疲れる。努力の方向が 間違ってやしなかったか。よりたやすいほうへと 傾いてはいなかったか。わかってもらおうとすることに懸命であればあるほど周りが 見えなくなる。
2004年04月25日
勝手にひとの不幸を 自分のもののように語るんじゃない。あたしの経歴や境遇を二度と他人に語るな とあえてキツイ言葉を選んで 今夜コイビトに釘をさした。あたしの不幸は あたしだけのものだ。そして あたしの葛藤や嫉妬も あたしだけのものだ。誰のものでもない。それを 何故に 顔も知らない人間から知った風な口で書かれなくてはならないのだ?コイビトが 相談した相手 その彼が尊敬しているという女性から来たメールを読まされた。あまりのばかばかしさに 腹がたつ。同じ女性として 相手の心理が手にとるようにわかる。そして それがわからずに 「感性が鋭いんだよ」と手離しで賞賛しているコイビトに余計 腹がたつ。嫉妬ではなく これはきっと同種の人間に対する 嫌悪感。この怒りは あたしたちの関係を変える決定的なものになるかもしれない。
2004年03月10日
女性が 男性を意識するとき まず 手 を見る というひとは多い。そりゃあ その手で自分の髪をなで あんなことやこんなことまで してくださる と思ったら よくよく観察せざるをえない。ましてや 見ようと思えば 簡単にすぐ目にはいる。グラスをもつ手 煙草に火をつける一連の動きそんなところにオトコの色気を感じるのだという。だが あたしの場合 なんといっても 肩のライン。そこさえ 色気を漂わせてくれていれば多少お腹がもたついていようが 一向にさしつかえない。肌の色も なで肩だとかいかり肩だとかそんなことも 関係ない。あたしがその腕にすっぽり入ってしまうことを連想させるその肩に 色気を感じるのだ。これから職場に直行という ホテルで迎えた朝背を向けて着替える コイビトの肩が視界にはいってきてどきん とした。
2004年02月05日
逢瀬につきもののはずの情感が 彼からすっぽり抜け落ちたことを知る。久しぶりに朝まで一緒にいられるというのにビデオを観ようと言い出し せっかくだから とカラオケまで。愛を語らうこともなく やるべきことは お風呂で明るくとっとと終わらせ私達は また 慣れきったふたりに戻ってしまった。彼の昂ぶった感情が 剥き出しで伝わってくるほど 強く 強く 抱きしめられたりくる夜もくる夜も 逢いたい と ひたすらあたしを求めてくるあの懐かしい感覚が 心地よくてしばらくはそれに浸っていたかったのに。もう この関係に慣れたということか。あたしに身体のすみずみまで歓喜をもたらした それ は安定した穏やかな関係とは対極にあるもの。どちらが欲しいというのだろう。
2004年02月04日
今日 とった あたしの行動が「これでよかったか」 なんて そんなの自分で決めることだ。少なくても彼に決めてもらうことじゃない。だけど 肯定してもらったときに得る安心感。それが 何よりも心地よい。あたし は あたしのままでいい。過剰なぐらいに自信をもち 我が道をいく。だけど どこかで おびえているのだ。きっと常に。自分で自分を肯定してみても彼がくれる安心感には 程遠い。他人に認めてもらえることは こんなにも幸せ。
2004年02月03日
出来ることならふたりだけの閉じた世界で 生きていきたい。人間的な成長なんか放棄してお互いだけをみつめ 生きていきたい。外界の全てを遮断して。自立した大人のオトコとオンナがとるべき行動ではない。そんなことはわかっている。彼は 今日 あたしの知らぬ世界へと踏み出しはじめた。「君だけが生きがい だという状態から抜け出なくっちゃ」そう言って 以前から興味があると言っていた場所へひとり 出かけていった。たくさんのひとに会って たくさんの刺激をうけて興奮したメールを送ってよこす。「行ってよかったね」違う。そうじゃない。彼に友達なんかいなくったって 構わない。彼にとって あたしだけがすべてで それでいい。取り残されたような この感覚。"依存"の文字があたしの脳裏をかすめる。
2004年02月02日
「どうして オレが落ち着いてくると 今度は 君がダメになるの? しかも長期にわたって。 いつもそう。」まだ 若かった頃 相手を自殺未遂においこんだことがある。彼は三歳年下で 学生だった。彼のことは 大好きだったけど 私たちに将来などなかった。それは あたしにとって いわゆる『浮気』の範囲の恋だった。久しぶりの恋愛を むさぼるようにただ 自分のためだけに 彼を巻き込んだ。身勝手な恋。相手が 鬱めいてくると それを思い出す。「死なれたら 困る」コイビトは そんなに弱い人間ではない。もしも彼のためを思うならかえって 突き放したほうがいいに決まっている。だけど 防衛本能がはたらく。「あたしのせいで」という面倒な事態を避けたいだけかもしれない。なぜ 相手の落ち着きを認めた途端今度は あたしがダメになってしまうかって?そんなの 意図的だからに 決まっているじゃないか。
2004年02月01日
近々荷物引き取りに行ってもいいか とメールが届く。寝室のクローゼットは いまでは彼専用になっている。そこが ごっそり 空っぽになるということ?ちょっと待ってよ。まだ あたし 冷凍庫のお肉 あなたの分も数に入っているパックは 手をつけられずにいる。よく一緒に買い物に行った安売りのスーパーには まだ どうしても入れない。ずるいよ。ここへ来なければ それで済む あなたはずるい。自分で決めたこととはいってもあたしはここで暮らしていかなければならない。あなたが帰らない この家で。 これからもずっと。この喪失感を抱いたまま。ちょっと待って。もうちょっと待って。お願いだから まだ荷物は 置いておいて。懇願にも似たこの気持ち。未練だと 笑うがいい。
2004年01月31日
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